復讐の果て   作:マトリヵ

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プロローグ

 

 

崩壊する街、瓦礫になり果てた崩れた自分の家、胸を貫かれ地に伏してる両親、その惨状を前に立ち尽くす少年。

その前には、竹刀を持ち、目の前にいる黒いバケモノと対面する姉の姿がそこにはあった。

 

「おい!??姉さん!何やってんだよ!!早く逃げるぞ!」

 

「こっちに来ちゃダメ!!早く逃げなさい!!」

 

バケモノを前に一歩も引く気もない姉を見て対尽くしている少年、そこに

 

「きゃっ!!」

 

その声と共に姉のほうを見る。

そこには折れた竹刀と倒れこんでいる姉の姿。

 

「姉さん!!」

 

そこに少年が駆け寄り倒れている姉を抱える。

 

「姉さん!大丈夫か!!早く逃げよう!」

 

姉を抱えて一緒に逃げ出す少年は後ろから来る恐怖から逃げ出す

数十分逃げて追っ手を撒きもう少しで非常用シェルターに着くといったところで。

 

「うわぁ!?」

 

もう少しと行ったところで転んでしまう少年。

 

「痛ってぇ…ってヤバイ!」

 

姉は少し離れたところに飛んでいたが少年は

黒いバケモノと白いバケモノに挟まれていた。

 

「は、はは、いいよ!やってやるよ!」

 

バケモノに挟まれた、少年は決意を決め、拳を構える

元々、少年の反射神経ズバ抜けていてたまにボクシング部に

勧誘されるほどだ。

 

『一度離れて引き付けてから、姉さんを連れて逃げる!!』

 

まず前にいる黒いバケモノの鎌が襲い掛かり、その後に白いバケモノの足が振り落とされる。

 

「おっと、よっ、オラ!こっちに来い!」

 

黒いバケモノの鎌をフットワークで避け、白いバケモノの足を黒いバケモノの頭を

踏み飛び越えて躱す。

飛び越えた先に向かって走っていく。

 

「そろそろいいな、いくぞ!オラー!!」

 

30メートルほど走った後、バケモノたちに向かって走っていく。

向かっていく青年に先ずは黒いバケモノの鎌が右斜め、左からの順番で襲い掛かる。

その時少年に変化が起こる。

 

『なんだこれ?なんか周りがスゲーゆっくりに感じる』

 

後に少年は思うこれが本物の走馬灯なんだと。

 

「よっ、ほいっ、なっ!」

 

黒いバケモノの右からの鎌を最小限の動き右側に避け、左からの鎌をそのまま右斜め前に飛び避け前転し、勢いそのまま走って行き黒いバケモノを躱すが、目の前が突如として暗くなる、そこには白いバケモノの目のついた口が上から降り下ろされている。

 

「うおおおおおお!」

 

少年は全速力でバケモノの下に滑り込む。

バケモノの口から逃れバケモノたちを置き去りにしていく。

 

「何だったんだ今の、って今は早く姉さんのところに行かないと!」

 

先ほどの感覚を他所に姉の元に向かう少年。

 

「姉さん!大丈夫か!すぐ連れてくから待ってろ!」

 

「大丈夫だよ早くって…!?危ない!!!」

 

意識の戻った姉を連れてシェルターに走り出そうとしたその時、

追いついた黒いバケモノの鎌が降りかかる。

 

『これは間に合わない!』

 

少年は目を閉じる……あれ?

いつまで経っても痛みが来ない?……おかしい?なぜ?どうして?

少年が不思議に思う。

 

『俺は死ぬんじゃないのか?………!?』

 

少年は思いつく。

まさか!?まさか!?まさか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年は目を開けるそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎌に貫かれ無残にも身体浮き心臓を貫かれている姉の姿がそこにはあった。

 

 

 

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

「姉さあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

 

鎌が勢い良く引き抜かれ血潮が舞い散り地面に鮮血を残し少年の姉は地面に放り出された。

 

「!!姉さん!姉さん!姉さん!」

 

まるで物の様に乱雑に投げ出されドサりと言う音を立てながら地面に転がる姉を抱きかかえ瓦礫の陰に隠れる少年。

姉が少年に弱々しく話す。

 

「た…たか…き」

 

少年の名前を呼ぶ。

 

「姉さん!俺はここにいる!待ってろ!早く運んで!医者を探してやるから!」

 

自分を運ぼうとする少年を姉の力の籠らない腕が引き留める。

 

「たかき…待ち…なさい」

 

少年が吠える。

 

「何だよ姉さん!早くしないと!」

 

「もう…まにあ、わない、から、いい」

 

力なく喋る姉に少年がまた吠える。

自分の胸に抱かれている姉は徐々に冷たくなっていき傷口からはとめどなく血が流れ続けている。

 

「駄目だ!駄目だ!駄目だ!間に合わないとか言うな!!!」

 

「もう…良いから…よし…なさい、自分がいち…ばん…わかってる…から」

 

引き抜かれ心臓から止めどなく血が流れている。

姉が最後の言葉を言い放つ。

 

「いい…?、あなたに先…生が、くれた、おま…もりをあげる」

 

「死んじゃう…前になって…ようやく…使い方、わかっちゃっ…たんだ…これ」

 

そう言い姉がいつも首から下げている巾着袋を血塗れになりながら渡してくる

少年の胸に押し当てられ渡されたソレを

 

「何だよそれ!そんなのはいいから早く医者を!」

 

「それを…肌身離さず…持っていなさい…大丈…夫お姉…ちゃんはいつも…一緒にいるから」

 

少年が騒ぎ立てるが渡された巾着袋が光りだす。

 

「何だよ…これ…って姉さん!!」

 

光りだす袋を他所に姉の方見るすると。

 

「それと…准に…よろしく…ね」

 

「姉さん!!!」

 

少年が叫ぶと同時に辺りがまばゆい光で覆われる。

 

光が収まりそこには。

 

 

 

 

 

 

 

灰になっている姉がそこにはいた…

 

 

 

 

 

 

姉さあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!

 

 

 

 

 

絶望が少年を襲った。

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 

 

三門市に「界境防衛組織(ボーダー )」の存在が発表された。

ボーダーが言うには異世界の住人「近界(ネイバーフット)」の存在と「近界民(ネイバー)」の存在が明かされる。

 

姉を、両親を、生まれ育ってきた街を無残に破壊され、少年に残ったのは果てしない無力感と魂の内にまで刻み込まれた深く禍々しい憎悪の感情…そして姉が残してくれた黒い鍵(お守り)

 

目の前に広がる崩壊した街を見下ろしながら少年は決意する。

 

「俺は!!近界を破壊する!!!!」

 

少年の名は「烈禍隆樹(れっかたかき)」近界を破壊し世界の破壊者になる男の名前だ。

 

 

 

 

 




設定

烈禍 隆樹(れっか たかき)

年齢15歳~19歳

大規模侵攻時は15歳
原作開始時が19歳

元料理人志望のボーダー職員のエンジニア
大規模侵攻の後ボーダーに近界を破壊するトリガー兵器を開発するために
ボーダーのエンジニア志望で入隊、顔を隠しながらボーダーに入り浸る毎日だが
開発室に籠りっぱなしではなく、深夜になると忍田本部長に声をかけて、毎日訓練している
開発室では毎日兵器開発をしている隆樹を、鬼怒田さんと途中から入ってきた冬島雷蔵と
一緒に心配して声をかけている。






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