クワトロ玩具箱   作:かりん2022

18 / 25
【呪】祝! 武道館ライブ!

今日も朝から五条悟は女神像に祈る。

 

五条は思うのだ。

 

傑とふざけて遊んでいる時、硝子と一緒にお菓子パーティをする時、直哉に仕事を手伝ってもらった時、伊地知の報告を受けながらコーヒーを飲む時……。

 

こんなに幸せな事はないと。

 

予言された未来はあまりに辛くて。一人ぼっちで。

 

なのに今、ただ1人いて欲しかった人以外にも、沢山の人に囲まれて笑っていられる。

生まれてから死ぬまで地獄で生きていくのだと思っていた五条だが、今の自分には確かに細やかな幸せと希望がある。

 

だから、女神様とウニャ様に真剣に祈るのだ。

 

幸せをありがとうと。

 

それはそうと、傑と表立って遊べる日が来るよう、早く羂索を処さねばならない。

 

 

「悟様。そろそろ……」

「うん。今日は乙骨が来る日だね。楽しみだよ」

 

 五条は立ち上がって、学校へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「宗教のパンフレット、ですか?」

「そ。派閥に入るみたいなもんだよ。乙骨もできれば入って欲しいかな。守って欲しい規則が結構多いから、それが守れるなら、だけど」

「最強女神教団……変わった教団ですね。いいですよ」

「そう? このあと、3時間くらい、時間ある?」

「あります」

「じゃあ、この冊子を読んで闇属性を選んでそのチケットにあるURLに入力してくれる? あ、これ特別性のチケットね」

 

 七色のチケットを渡される。

 

「洗礼名……先生がつけてくれませんか?」

「一生変えられないんだよ? 自分で決めた方が良くない?」

「いえ、大丈夫です」

「そうだね……。純愛、なんかどうかな。ネタに振った名前の方が覚えてもらいやすいし。例えば僕はグッドルッキングガイって意味でGLGだし、親友の傑は夏油って苗字をもじってゲドーだし、硝子なんてタバコ好きの女の子でタバ子だし」

「一生変えられないのにネタに振るんですか……? お任せしますけど」

「もう一度言うけど、属性は闇属性にしてね」

「わかりました」

 

 それから、異世界に降り立つ人形が二つ。

 

《リカ:憂太ぁ!》

 

《純愛:リカちゃん!? これ、人形……?》

 

《GLG:異世界へようこそ、純愛。積もる話は後にして、カリキュラムを進めていくよ! おーい。僕の吹き出しも読んでー! おーい!》

 

《リカ:ゆーたぁ!》

 

《純愛:リカちゃん!》

 

 大いなる愛が燃えあがらんとしている時に、人形が二体やってきた。

 

《言霊:GLG先生!》

 

《GLG:あっ 言霊! 今日転校してきた純愛だよ。仲良くしてあげてね》

 

《下克上:そういうのはパンダがいる所でやろうぜ》

 

《GLG:それもそうだね。って事で純愛、話を聞いてー》

 

 溢れ出した♡がすごい勢いで飛んで来る。

 

《言霊:2人だけの世界に入ってる……。今日はもう諦めて、必要事項は掲示板でするしかないね》

 

《下克上:最低限謁見と女神詣はさせとけよ》

 

 その後、2人が落ち着いたら、五条は今までの事を説明した。

 

 3人でウニャ様に謁見し、女神詣をする。

 

《GLG:時間がなくなっちゃったから、呪霊との実戦で闇属性について見せるね。後は掲示板で指定のスレを読んでおいて。スマホにウニャの玩具箱ってアプリが入ってるから、そこから掲示板に飛べるよー。女神様とウニャ様に感謝と祈りを忘れずにね》

 

《純愛:わかりました!》

 

《GLG:偽物の教団員出てるから気をつけて。本物は賢者……僕達信者にしか見えないウィンドウ見せてくれるから。新入りは使えないけど、新入りはそもそも外で教団の事話すの禁止だし》

 

《純愛:はい》

 

 こうして、また1人女神信者が増えた。

 一方、五条が乙骨を監視の行き届かない部屋に連れ込んだ事は総監部の把握する事だった。

 

「もはや我慢できん! 特級が3人だと!? 最強女神教団などいう怪しげな宗教に傾倒しおって!」

「ここ10年、五条家を筆頭にかなり広まってしまっているようだ。やはり全ての元凶は呪霊操術か……。喧嘩別れしたというのも演技だったのでは?」

「まさか五条が染められるとはな。禪院家の直径筋も悉く取り込まれている」

「もとより呪術は宗教とは相反するもの。信仰を禁ずる規則を作るしかあるまい」

 

 総監部の敗因はいくつかある。

 

 まず、最強女神教団という、最強コンビがいかにも考えそうな名前だったということ。実際は偶然なのだが、あからさまに創作のふざけて作った宗教だと思い、まさか実在する女神で実際に加護を与えるなどとは思いもしなかったこと。

 第二に、羂索を警戒し、早期に教団のネットワークを構築。

 呪霊に魔法を使うときは補助監督は教団信者にする、そもそも魔法を使うのを控えるなど、慎重に慎重を重ね、女神の加護を隠し通したこと。

 第三に、縛りとカバーストーリーで徹底的に隠し通したことが挙げられる。

 

 結果、怪しいものはすぐ排斥の総監部が、10年も見逃してしまった。

 そして、それは宗教の蔓延には十分だった。

 

「呪術界は信仰の自由を保障しなくなったという事で、僕ら信者は呪術界抜けて別種の団体作ります」

「は?」

「もう呪術界の方針守る義務無なくなったし、今度のクリスマスイブに百鬼夜行ライブして呪術の存在は公にします」

「はああああああ!?」

 

 武道館で異能を使ったライブである。

 

「待て、呪術界を抜けるという事は追われるという事、それに呪霊退治の収入がなくなるぞ!」

「仕事の依頼は一般から応募するし、活動は治療を主とするから問題ないよ」

「まさか、反転術式の家入硝子か!」

「あやつがいなくなったらどうするのだ!」

「流石にそれまでは軌道に乗せるよ。じゃあ僕、傑とラブラブ説法があるから失礼します」

「ら、ラブラブ説法!?」

「やはり呪霊操術か! 奴め、恐ろしい男!!」

「正気にもどれ、六眼!!!」

「どすけべラブラブお色気説法本番ありとは、なんと破廉恥な!」

「私が誘った時は頷かなかったではないか! 生意気な!」

「お前ら傑のことどう思ってるわけ? でてく前に一発殴らせろ」

 

こうして最強女神教団の団員は全員呪術界を離脱。

最強女神教団主催の無料ライブの宣伝がされまくるのであった。




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。


https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。

応援するのは?

  • 堕ちないで呪術師!
  • 潰れないでヒーロー!
  • 健やかに育て防衛隊!
  • ファンよ集え読者!
  • 使徒様のお世話が先だろ賢者様!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。