D×D? あのギャグ小説がどうしたって? 作:名無しのごんべい
多分作者はどうかしてる。
ヤッホーみんな! 小野木 文だよー!
今、私は同じ学園の先輩のグレモリー先輩から「悪魔にならなイカ?」と誘われています!
うん。わけわからん。
これはグレモリー先輩のボケなのではないか?
「ハリセンをしまいなさい。別にボケているわけではないわ」
残念に思いつつハリセンをしまう。
というよりも、何故誘われたのかがわからない。私ってハリセンを出せる以外はたらいを落とせるだけの普通の女の子ですよ?
あれ? 普通の定義ってなんだっけ?
「とりあえず、眷属の説明をするわね」
そして私はグレモリー先輩から眷属について聞いた。
悪魔の駒を使って人間から悪魔になることができるらしい。グレモリー先輩以外みんな元人間だと言うことだ。わお。
私の能力についてグレモリー先輩はちょっとした考察があり、それがあっていたとしたらとんでもない力を私が持っているかもしれないと言う。ハリセン一つで大げさだなぁ。
さて問題は、私が悪魔になるのかということだ。幸いにも強制ではないらしいが、悪魔にならなくてもどっちみちオカルト研究部には入部しなければならないらしい。なんでさ。
ふむ、どうするべきかな? 前世ではずっと人間だったし、ここらで一発悪魔になるのもいいかもしれない。
そうすれば新たなネタに目覚めるかもしれない。
ただなぁ……光が弱点っていうのがなぁ……。うーん……ま、難しく考えなくてもいいか。
ノリが大事ですよノリが。どうせなら人間の殻を突き破って強くなりますよ!
「と、言うわけでお願いします。グレモリー先輩」
「ええ。あなたにはこの戦車の駒をあげるわ」
するとチェスで使う駒がふよふよと私の中に入ってくる。
こ、これで私も……悪魔に!
「私は人間をやめるぞーッ! 塔城さーんッ!」
「……どうでもいいです」
ハッ! 今のツッコミ……やはり彼女にはツッコミの才能が!?
そう思った瞬間、ポンッ! という音と共に私の中に入った戦車の駒が吐き出される。あれ?
「……これって出てくるものなんですか?」
「……いいえ。それよりももっと悪いものよ」
そう言ってグレモリー先輩は私を見つめる。よせやい、照れるぜ。
「これは、戦車の駒一つでは足りないと言う事よ」
「ひょ?」
「おはよー小猫ちゃん!」
「……おはようございます」
それから数日後、私たち、友達になりました!
いや、私がそう思ってるだけなんですけどねー。小猫ちゃんがどう思ってるかは知らないんですけどねー。でも小猫ちゃんって呼んでも嫌がられないからそう思ってもいいはず!
結局私は悪魔にはなれませんでした。
なんでも、戦車一つでは私を眷属にすることはできないらしい。つまり、リーア姉が私を眷属にするには実力が足りなかったらしいです。
因みにリーア姉っていうのは愛称です。試しに呼んでみたら苦笑しながら受け入れてくれました。お姉ちゃんって欲しかったんですよねぇ。
他の皆さんにも愛称をつけさせてもらいました。姫島先輩は朱姉。木場先輩は祐兄。兵藤先輩は一兄です。小猫ちゃんは小猫ちゃん。それ以外で呼ぼうとしたら殴られそうになりました。
皆さんからも好評みたいでよかったです。
あれから私は放課後はオカルト研究部に入り浸ってます。だってここ以外で面白いこととかないし。
二年生の教室に行って一兄のことを呼ぶと大抵一緒にいる松田先輩と元浜先輩と口論してくれるからいい暇つぶしになる。一兄もまんざらでもないんだろう。仲のいい女の子に友人の前で名前を呼ばれると優越感に浸れるとは前世の兄の言葉だ。
そして念願の小猫ちゃんとの交流! 今まではただのクラスメイトだったけどこれからは親交を深めてぜひ私の不動のツッコミ役として君臨してほしい!
というわけでここで一発! 最初は掴みが肝心だぜ!
「小猫ちゃん!」
「……? なんですか?」
こっちを振り向いた小猫ちゃん。その瞬間、私の頭上から大きなたらいが!
ゴワン!!
見事に私の頭に直撃! やっべー、気合入れ過ぎてくらくらする。あれ? これって危なくない?
「…………」
「……どう? 渾身のたらい芸」
「……くだらないです」
「グハッ!?」
崩れ落ちる私をよそに、さっさと授業の用意を進める小猫ちゃん。
……これだよ。これだよ求めてたのは!
くだらなくてもスルーしたり苦笑いするのではなくちゃんとばっさり切り捨ててくれるこの感覚! やばい、癖になりそう。ドMの私にはその冷たい視線と放置プレイはご褒美です!
だから、これだけは言いたい!
小猫ちゃんの机のふちを掴んで起き上がりながら一言。
「私とコンビ組まない!?」
「……興味ないです」
「ごふっ……!」
やはり私の相方は小猫ちゃん……貴女しかいません! ヘァ!? なんなんだぁ今のは?
「早く自分の席に戻ってください。邪魔です」
「ありがとうございます!」
冷たい目線+見下した目線に晒されたらお礼を言うのは当然でしょ?
さてさて、私は悪魔じゃないからみんなのお仕事には着いていくことができない。
だから基本部活に出るのは放課後だけで夜に行くことはめったにない。行っても邪魔にしかならないしね。
それに、なんだか最近は部活の空気がピリピリしてる。この前一兄の契約先で何かあったみたいだけど、あいにくシリアスはノーサンキュー!
なのでいつも通りもはや日課となっているネタ探し(午後の部)をしているわけですが、やっぱり何もない。
ギャグ世界であるはずのこの世界でこうもイベントが無いとは……こんなことなら前世の兄に小説を借りておくんだった。
「ん?」
どうしようかと思ったら目の前から来るのは神父服を纏った少年。この町に住んで15年になるけど、神父なんて初めて見るなー。
と思ったら、少年の方も私に気付いたのか目が合う。メトメガアウー。
「……」
「……」
道路のど真ん中で立ち止まって見つめ合う私と神父の少年。
こ、この気配……逝ける!
「右手に?」
「蝋燭」
「左手に?」
「鞭」
「股座に?」
「三角木馬ぁッ!!」
「「いえぇぇぇぇいッ!」」
勢い余って神父さんとハイタッチ! やばいよこの子! 同類のにおいがプンプンする!
今までこんな逸材を私は見逃していたのかッ!
「うっひょいこいつはすげえ! あんたを見た瞬間におれっちは祈ってもいねぇ神様に感謝しちまったぜ!」
「ひゃっほう同感だよ! 今の私なら神様に向かって毎朝お祈りしてもいいくらいだよ! 私は小野木 文! あやたんでもあややんでもあーやでもどれでもどうぞ?」
「ならマイエンジェルアヤタソで! おれはフリード・セルゼンだ! フリードキュンでもフリー様でもフッちゃんでも何でもいいぜ!」
「よろしく同志フットサル!」
「おうよマイエンジェルアヤタソ!」
がっしりと握手をする私とフリードン。なんだろう……この実家に帰って来たかのような安心感は。
「フリリンは神父さん? この町の教会ってまだ人が住めたんだね」
「実はおれっちエクソシストなのよ。わーるい悪魔を狩るのが俺の仕事。この前新人研修があってそこで仕事がきついって言われて逃げられたから逃げた新人を探してたんだ! 結局見つかったから今はその帰りなのよ」
「へー。どんな職業でも変わらないんだねー。私の知り合いの悪魔も今研修中だよ」
「悪魔の知り合いかよッ! こいつは一本取られたぜッ! 今からそいつぶっコロコロがしに行くから場所を教えてチョーダイナ!」
「一兄は私のボケ候補だからダメ! ダメダメ! ダダダダダダダダダダダメ!」
「ほー、悪魔にも芸人がいるのか……これはおれっちもツッコミに行くしかねえな!」
「フッち! ハリセンは持ったかッ!?」
「あいにく悪魔が喰らったら即死する聖なる剣しかねぇぜ! かっこよいだろぉ~?」
フリードドドが見せたのはまさかのライトセイバー。
「やだ……かっこいい……! 素敵!」
「ほら、飲み込んで? 俺のライトセイバー……」
「すごく……熱いです」
アッつい! 濡れるッ!
「って大きすぎるわぁ!!」
さすがにいくら私がドMでも全部飲めないのでハリセンでツッコミを入れる。やめないかッ!
「ちょいとその素敵ハリセンはどこから出したの!? やっべぇ、マジクールジャン!」
「そなたにはこの「どこにでもありそうでないでもあるかもしれないハリセン」を贈ろう」
「ハハーッ! ありがたき幸せ!」
そのまま私のハリセンをフフフ君に譲る。いくらでも作れるから大丈夫だ、問題ない。
「いよっしゃーッ! これでアーシアたんとSMプレイだーッ!」
「わーたしーも混ーぜて―!」
フリードンと一緒にスキップをしながら太陽が落ちかけた町を進む。
目指すは教会! 待っていろよ、ドM仲間(予定)のアーシアたん!
フフフ……加速するキチガイ。
っていうか不覚にも前回次回予告を入れ忘れてた。面倒だから放置。
今回は忘れずに次回予告!
「私エ~ム!」「おれエ~ス!」「「いえぇぇぇぇい!!!」」