翌日から仕事が始まるため続きのスピードは不明
学園黙示録ハイスクールオブザデッド、という作品をご存じだろうか?
ある日平和な日常が世界規模のパンデミックによって崩壊するゾンビ漫画である。
エロとグロが溢れる人気作品で、アニメ化もしたしパチンコにもなったりして、共産主義の100エイカーの森では視聴を禁止されていたりもする。
単行本では7巻まで出てるんだけど、残念ながら原作の方がお亡くなりになられて永遠の未完作品となってしまった。
そんな世界に、なんだかよくわからない理由で放り込まれたのが俺ってわけ。
ネットによくある神様転生的な、なんかそんなものである。
いや、よくあるのか?
「漫画世界に飛ばすから出目の数だけ特典つける」と言われ、サイコロふって3がでたわけで。
1、理想の肉体。想像通りに動かせる獣のようなしなやかな筋肉と、無尽蔵の体力を宿した丈夫な体とのこと。
2、原作開始までの猶予。本来は開始と同時にスタートのところを、365日前からのスタートとするとのこと。ただしその間は街の外へと出ることを禁ずるという縛りあり。
3、資金。これが無ければスタートは財布の中身のみらしい。まぁ始まってしまえば金の価値など無くなるので、一年の間に使い切るつもりで使うべきだろう。
この3つが俺に与えられる特典だった。
超能力とか世界観に合わないものは出さない方針なのだろうか。
神様から伝えられた目標は子供を3人以上作ることと、主人公である小室孝の生存。
俺の子供が3人以上5歳を迎え、その時点で小室孝が生存していれば神様的には良い、ゲームクリアとなるそうだ。
ゲームクリアってなんだよ。
達成できたら元の世界に戻してやってもいいものこと。
戻すと断言はしてくれなかった。
そんなこんなで目が覚めたのは質素な部屋。
どうやら寄宿舎の自室らしい。
ご丁寧に机の上には生徒手帳と銀行の通帳とカードがあった。
名前は前と同じ北郷壱成、主人公達の通う学園の二年生か。
原作開始まで一年だから一つ上になるのか。
洗面台の鏡を見ると、中々のイケメンが映る。
名前と違って顔は違うのか……まぁ理想の肉体とかだものな。
通帳には1000万円ある。
高校生の身でできる範囲の武器の調達などには十分だが、食料品を貯めた防衛拠点を盤石な形で作るには物足りない金額か。
原作描写的に、学生の中には所謂不良だったりの授業をさぼる奴が一定数いるようなので、真面目に授業に出る必要性はない。
まぁ原作勢に顔つなぎしたりすることを考えると一定数出るべきだろうか?
原作が時間にして一月も描写がないとしても、パニックの最初の流れがある程度わかるのはアドバンテージだろうしな。
学校脱出からの武器獲得までの流れは最低限必要だし、そこまでは流れに沿って行動できるようにしたほうが良さそうだ。
そもそも小室の生存が必要な以上、同行するのは確定なのだが。
できれば原作よりも女の子を何人か救助はしたい。
男?……野郎は女の子の次に余裕があれば考える。
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あれから時間が経過して丁度365日目。
具体的には明日に物語がスタートする。
日本では銃など普通は手に入るはずもなく、また高校生の身分からサバイバルナイフなんかも合法的に手に入れるのは難しかった。
まぁ、難しいだけで不可能ではなかったが。
この世界、中々に民度が終わっている連中が街中に多くいるわけで……まぁ見た目に反してすごい良い人も多いんだけど。
寄宿舎を夜な夜な抜け出して、アウトローな人達を狩らせてもらった。
いやー、すげぇのこの体。
壁を走ったり、二段ジャンプしたり忍者みたいに自在に動ける。
投げたものも目標に百発百中、まさにニンジャ。
何人か不良をボコせば、ポケットからナイフは何本か手に入れることができた。
ベルトにホルダーをつけてナイフと投擲用に五寸釘。
あとはホームセンターなんかで手に入るバールを両手に一本ずつが俺の選んだ武器である。
五徳ナイフに缶詰や非常食、懐中電灯、ライターにペットボトルの水とワイヤーにロープといったものをリュックに詰められるだけ詰める。
結局行動を共にするなら備蓄はこの程度になるだろう。
両腕にはこの1年の間に作った自作感丸出しの手甲と足甲を制服の下につける。
更に、物語開始時はゾンビとなった奴らの動きを誘導するために防犯ブザーを複数ポケットに忍ばせる予定である。
「おっ、今日はニンジャのやつ登校してるー」
当日の朝、誰よりも早く教室の席に座っている俺を見たクラスメイトの言葉がこれだ。
この一年間、最低限の出席以外はさぼりまくり、体の動かし方の確認のために校舎の壁をよじ登ったり走ったり、手裏剣のように五寸釘やらを的に当てる練習をしていたところを生徒達に目撃されている。
おかげでニンジャみたいな変な奴と有名になった。
動き出した時に準備していても小室達におかしく見えないよう、理由づけとしてあえて見せてきたことだ。
このクラスメイトとも今日でお別れかぁ。
学園に通う生徒達は元がフィクションなせいか容姿が優れているものが多い。
流石に主人公と共に行動するヒロイン勢と比べると見劣りするが、みんなスタイルいいし十分に可愛い娘も多くて、勿体無いなぁと感じる。
どう頑張ったところで全員助けるなど無理な話だし、仕方ないことではあるが……
朝のうちに準備しておいたリュックとベルトとバールを掃除道具などが入ったロッカーに隠していた。
他にも校舎内のあちこちにダーツやバット、パイプレンチやダンベルなどを配置しておいた。
俺が使っても良いし、うまいこといけば自分でそれを武器に生き残るやつもでてくるかもしれないからな。
一話で死ぬ井豪永は生きていれば戦力として申し分ないが、奴らになってしまった彼を介錯することで小室の成長につながるし、何がなんでも生き残ると覚悟を決める要因でもある。
彼を助けることに関してはメリットもデメリットもあるために、積極的には助けず、本来噛まれる渡り廊下にこれみよがしにシャベルを置いてみた。
これで助かるかどうかは彼等次第。
さて、そろそろ街中ではパニックが始まってるのだろうが、物語のスタートは授業中だったはず。
俺はいまかいまかと始まりの時を待っていた。
『ギャアアアアア‼︎』
授業中、原作通りに校内で暴力事件が発生したとの放送が入る。
避難を誘導しようとした教師は放送室で襲われたのか、スピーカーから悲鳴があがった。
『あっ、助けてくれっ、止めてくれっ、ひぃぃぃい』
あまりに現実離れした放送内容に呆然と静まり返る教室内。
スピーカーから聞こえてくる人が殺されそうになっている生の声だけが大きく響き渡る。
『助けっ、ひぃ、痛い痛い痛い痛い‼︎』
さて、皆が走り出す瞬間は危ないので邪魔にならないよう、俺は教室の後ろにある荷物棚の上に移動した。
『助けてっ、死ぬっ、ぐわあああああ‼︎』
静まり返る中、1人、2人と廊下へ逃げ出す生徒が出始める。
数秒後には我先にと恐慌状態となって教室を飛び出して行った。
それじゃ、俺も用意しますか。
他に誰もいなくなった教室内で、掃除用具のロッカーから準備していたものを取り出した。
ナイフと飛び道具を取り付けたベルトを装備し、リュックを背負う。
手甲良ーし、足甲良ーし。
エネルギー充填のため用意していたゼリー飲料を一息に飲む。
両手にバールを装備して準備完了。
目指すはとりあえず、保健室。
校医の鞠川静香先生は貴重な人間だ。
怪我や病気といった医療知識に関して頼りになるし、何より巨乳が多い作中で一番乳がでかい(重要)
ここで好感度的なものを稼いでおきたい。
階下や外の校庭付近から悲鳴が多数聞こえてくる。
のんびりするのはここまでだ。
ここから先はどんどん奴らになったものが増えてくる。
途中でできれば助けたい娘達もいるのだが、襲われる場所が階段付近ということしかわかっていないんだよな。
一話で速攻襲われて仲違いしながら死んでいく百合の二人組のことだ。
容姿が良くて実に勿体無い。
現在は教室棟の3階。
保健室は管理棟という別の棟の1階にある。
管理棟とは1階と2階の北と南の渡り廊下で繋がっている。
今の俺の身体能力なら3階から飛び降りても難なく着地できるし、速度重視なら廊下の窓から保健室の窓へ向かってダイナミックエントリーしても良さげではあるのだが、それをすると階段付近を見れない。
おそらくは教室から出て、校舎内を2人で逃げているところを襲われていることから、管理棟に逃げたとあたりをつけてはいる。
ならどうするか?
最短ルートとしては廊下の窓から出て校舎の壁を走り、2階渡り廊下の屋根の上へ移動。
その上を走って管理棟へ移動して、3階の近くの窓から飛び込む。
後は階段を駆け降りて見つければ助ける。
見つからなければ諦める。
この方針で決めていた。
「さーて、行きますか!」
方針通りに教室を出た俺は、廊下の目の前の窓ガラスを突き破って外へ出た。
最後のガラスを突き破れ!ヒャッハー!
窓枠にバールを引っ掛けて落下阻止、足を壁につけるとそのまま走り出す。
おーおー、外は既に地獄のようだ。
あぁ、体育の授業中だったのか、令和の子供は見たことないだろう絶滅したブルマの女子高生が喰われている。
実際に人が人を喰らうシーンを見てみても、そこまで恐怖心が湧かないのは俺にリアル感が足りないのか。
それともこれも理想の肉体の影響なのだろうか。
渡り廊下の屋根に到着。
そのまま管理棟へ駆け出す前に何気なく周囲を確認すると、反対側の渡り廊下の近くにある外部階段を降りようとする二人が見えた。
俺が今いるのが南側。
どうやら彼女達が襲われる階段というのは校舎内のものではなく、外部の非常階段だったようだ。
いやそっちかよと思いつつ、壁を走ってそちらへ向かう。
このままでは間に合わない。
走りながらベルトのポーチから五寸釘を取り出すと、下の階より彼女達に迫る奴らに投擲する。
理想の肉体により最適なフォームで投げられた狂気は、深々と奴らの頭部へと突き刺さり脳を破壊した。
「きゃああ⁉︎」
一体倒したくらいでは、複数体の群れとなったゾンビは止まらない。
生きているわけではないので、驚愕して硬直などという期待はできないのである。
二人組のうち、おさげにしている女子である二木敏美が悲鳴をあげる。
俺が投擲で倒した奴にぶつかったのだ。
制服が今にも内側からはち切れそうな豊満な胸が、衝撃でぶるんと揺れる。
その数十センチ先まで、後続の奴らの手が伸びていた。
「そいつは俺んだ‼︎」
間に飛び込むようにして、奴らの頭部にバールをフルスイング。
後輩で仲良くなった森田から聞いた話ではニ木は推定バスト90、学園生では高城沙耶に次ぐ巨乳である。
高城は校内一の才媛にしてバスト92センチも生徒では一番らしい。
つまりニ木は二番ということだ。
高城は小室に惚れていたはずだし、平野というガンマニアとのカップリングが成立するかもしれない立場だ。
俺が気軽に手を出しやすい女の子としては、みすみす手が届くのに死なせるなど勿体無い。
頭部を破壊した奴の腹部をおもいきり蹴り付ける。
階段などの段差や勾配は苦手らしく、踏ん張りが効かずに後続を巻き込んで転がり落ちて行った。
「あ、ありが……」
ニ木が礼を言おうとしているが、そんな場合ではない。
振り返れば後方にいる一条美鈴の背後に新たな奴らが迫っている。
彼女の後頭部で団子にした髪に奴らの指が触れそうだ。
ポーチから五寸釘を出しているとワンアクション遅れる。
位置関係的にもニ木が間におり、バールを振っても届かない。
だから片方のバールを投擲した。
「ひっ!」
一条の顔の横を縦回転して通り過ぎる鋼鉄の凶器に、彼女は悲鳴をあげて身をすくませた。
バールはそれなりに重く、金属のため硬い。
回転力も相まって、彼女の背後に迫る奴の頭部を破壊した。
「しゃがめ!」
階段の手すりを足場に跳躍し、ニ木を飛び越えて残ったバールを横薙ぎに振るった。
ゴシャリ、というあまり聞いたことのない音をたてて、更に後ろにいた奴の側頭部にバールがめりこむ。
頭部をひしゃげさせ、脳漿を撒き散らす様はなかなかにグロい。
以前の俺なら思うところがあるかもしれないが、こちとら一年かけて覚悟を決めてきてるのだ。
まぁ、無意識にフィクションのキャラクター達と思っているから実感が少ないとか感情移入できていないとかあるかもしれんが……
こんな世界だ、気にしたら負けである。
「下はダメだ、ついてこい」
「わ、わかりました……」
「ひぃ」
ニ木は俺の声に狼狽えながらもしっかりと頷いた。
しかし一条は腰が抜けたのかその場で座り込んでしまっている。
頬に返り血を浴びているし、顔の真横や頭上を凶器が通ったことが余程恐ろしかったのだと見える。
「仕方ないか、これ一本持って……よいしょ」
「えっ、きゃあ⁉︎」
ニ木にバールの一本を持ってもらい、空いた手で一条を肩に担ぎ上げた。
狼狽える一条だったが、俺の筋力はおよそ人間の限界値の上をいく。
股下数センチの短いスカートではパンツが丸見えになる。
うむ、今はあまり見なくなった水色の縞模様のパンツが張りのある尻を包んでいる。
ちょっと漏れたのか、少し染みができているのも良いな。
「いくぞ」
呑気に自己紹介してる時間はないのでそのまま校舎内に入り駆け出した。
背後には、ちゃんとニ木が懸命についてきている。
何はともあれ百合エロJKゲットだぜ。
よーし保健室目指すぞー。
あらためて渡り廊下を渡り、管理棟へ入る。
そい、てい、よいしょっと。
後ろのニ木に合わせた走りのため、俺的にはゆっくりとした速度。
時間経過でだんだん増えてくるのがゾンビものの定番。
もちろんこのハイスクールオブザデッドの世界もそれを踏襲してるというか、いやーこの学園こんなに人いたんだってくらい出てくる。
奴らがポップする度にバールを振るうと、その度に肩に担いだ一条が「ひぃ」とか「ぴぎぃ」とか情けない小さい悲鳴をあげる。
ふふ、走りながらつい、ね?
少し股間の逸物が勃起しそう。
何度も何度も校舎内をくまなく事前に確認してきたのだ。
保健室へはすぐにたどり着いた。
「おぅおぅ、一杯群がってるわ」
奴らが保健室の扉や窓を破ろうと、うーうーあーあー言いながら集まっている。
流石に数が多いので一条をおろすと、ニ木に預けていたバールを受け取った。
「あいつらは音に反応する。お前らは動かず音を立てるなよ?すぐに終わらせるからちょっと待っててなー」
まだ窓は破られていない。
中で生存者が騒いでる証だろう。
いざゆかん。理想の彼方(おっぱい)へ‼︎
「オラァ‼︎」
気合い一発、バールを振り抜く。
まずは窓から引き剥がす。
あえて声を出すことで、奴らが俺に反応する。
頭部を砕いたやつの襟元にバールをひっかけ、こちらに倒す。
床に倒れ込んだそいつの体につまづいて、こちらに近づこうとした奴が転倒する。
足元の障害物を迂回するような知能は屍人にはない。
もたつく奴らは、最早俺にとってはカモだった。
「廊下の奴らは片付けたぞ。保健室の中、誰かいるか?」
「は、はい!います!」
鞠川先生がいるだろうとは思っていたが、中からは男子生徒の声が返ってきた。
開かれた扉から顔をおそるおそる覗かせたのは、短髪に眼鏡の知的そうな少年だった。
「あ、貴方はニンジャ先輩!」
「とりあえず中いいか?」
彼は俺の事をしっていたようだ。
どうぞどうぞと快く場所をどいてくれたので、廊下で待たせている2人にも声をかけようとすると、そこにはもう1人立っていた。
烏の濡れ羽色の長いストレートな髪、大和撫子を体現したかのような容姿に、手に持っているのは血のついた木刀。
作品内で一番人気のヒロイン、毒島冴子だった。
「私も一緒にいいかい?」
「勿論」
廊下にいた3人を迎え入れると、扉をあらためて閉めた。
保健室内には、生存者が2人。
俺たちを含めてこの場では6人の生存者が集まっていた。
あのスピーカーから断末魔が聞こえてからまだ精々30分程しか経過していない。
これは想定していた以上にやばいな。
所々に設置しておいた武器になりそうなものはいくつか無くなっていたから、何人かは武装できたかもしれないが焼け石に水もいいところ。
保健室の床には介錯されたと思しき死体があった。
「俺は北郷、北郷壱成だ。三年。コンゴトモヨロシク」
「あ、知ってます」
とりあえず自己紹介として名乗る。
挨拶は大事。古事記にも書いてある。
俺の言葉に笑顔で応える少年。
おそらく床の死体の介錯を担当したであろう事が、衣服についた返り血で察する事ができた。
「僕は二年の石井和樹といいます。先輩が来てくれて助かりました」
短髪に眼鏡、平時なら委員長とか任されそうなまじめそうな雰囲気。
あぁ、こいつあれか。
原作で鞠川先生を守って噛まれて、毒島に介錯されたやつか。
なんだかこちらを嬉しそうに見ている。
「私は校医の鞠川静香よ。たぶん皆んな知ってるかも?」
「ええ、そうですね」
貴方のおっぱいの大きさはこの学園の男子で知らぬものはいないでしょう。
金髪の長い髪、おっとりとした垂れ目、男のみならず女ですら視線をやらずにはいられない乳房、くっきりとくびれた細い腰にむっちりとした安産型の尻は正に砂時計のよう。
体にフィットしたシャツに、タイトなスカートを履いているためその漫画のような体型が強調されている。
のんびりとした口調で、穏やかそうというかかなり天然な性格らしい。
「私は毒島冴子、三年だ。剣道部の主将をしている」
「知ってます!全国優勝されましたよね!」
毒島の挨拶に、切羽詰まった状況を忘れて百合コンビが黄色い悲鳴をあげる。
ぬぅ……この百合を落とすには彼女が障害となるか?
まぁいっそ作り物めいたほどの美貌だからな。
密かにお姉様と下級生とかに慕われていてもおかしくないか。
そのサイズこそ鞠川先生に負けるが立派なものをお持ちだ。
すらりとした細い手足をしているように見えて、その実は鍛えられた肉体をしているのがわかる。
返り血をここまで浴びていないようだが、手にする木刀にはいくつも血痕がついていた。
それだけ冷静に対処してきたという事だろう。
「あ、私は一条美鈴です。こっちは二木敏美」
「よろしくお願いします」
先ほどまでは俺に担がれてひぃひぃ言っていた一条。
黒髪に、後頭部にお団子にした髪を包むシュシュのようなものをしている。
あれなんて言うんだろう?詳しくないからわからん。
ここに集まる面子だけでなく、作品内に登場する女性は巨乳がおおいため、相対的に小さく見えるが普通である。
身長が小柄なのもそう見える要因かもしれない。
二木は明るい茶髪の髪をおさげにしている。
先ほども述べた通りの女子生徒の中でNo2のボインちゃん。
こちらも身長は小柄であり、トランジスタグラマーというやつか。
2人は今も手をつないでおり、学園内でも百合の噂で有名だった。
「自己紹介もすませたし、今後どうするかだが……流石に保健室に籠城し続けるのは現実的ではないな」
「そうだな。籠城するには物資が無いし、この場でバリケードを作ったところで数の暴力で突破されるのは目に見えている」
毒島の声に、これ幸いと便乗する。
「どこか安全なところに逃げられればいいのだが」
「それなら車で脱出するか?警察署なり消防署なりに」
「あっ、車ならあるわよ?でもキーは職員室だけど」
俺と毒島の会話に、鞠川先生が小さく手をあげて発言する。
よぅし、これで職員室に向かう流れができた。
「よし、じゃあ準備して向かうぞ」
そう言って俺は保健室に必ずあるベットの下をまさぐる。
「あの、北郷先輩?何してるの?」
「こんなこともあろうかと……いやこんな事は想定していないけど」
嘘です。がっつり想定してました。
二木の疑問に適当な事を言いつつも取り出したのは複数の教科書とガムテープ。
「これを腕に巻きつけろ」
「えっ、なんでそんな所に……」
あと鉄製の鍋蓋。
手に持つか、腕に巻きつけると良いよ。
「はいこれ、盾代わり」
「えぇ、なんで保健室にそんなものが……」
「ちょっと、私も知らないんだけど?」
あと鉄パイプ。
「はいこれ、石井は武器として使え」
「え、あ、はい。なんで鉄パイプがあるんすか?」
あとピンクローター。
……なんでピンクローター?
「あ、それは私の」
「……はいどうぞ」
「はいどうも」
「……けしからん」
ようし、気を取り直していっちょ行ってみよう!
北郷壱成
主人公
容姿のイメージは対魔◯RPGの主人公
ゲーム感覚のためいい加減
毒島冴子
濡れる‼︎で有名な人
鞠川静香
エロエロ校医
歩く18禁ボディ
二木敏美
原作で速攻死んだモブ
原作では百合百合してこの手を絶対離さない!的なノリをしていた直後、百合相手に裏切られて絶望顔で死んだフラグ回収RTA第一位の人
一条美鈴
原作で速攻死んだモブ
原作では百合百合してこの手を絶対離さない!的なノリをしていた直後、百合相手を足蹴にして自分だけ助かろうとして死んだフラグ回収RTA第二位の人
石井カズなんちゃら
原作では鞠川先生を守って噛まれるも、全然悲しまれず名前すら覚えてもらえなかった悲しい男子でカズ……と最後まで名前を言えず、笑顔で冴子に介錯されて死亡しているモブ
森田
死んでる