またしても何も知らない狩人さん〜異能バトルよりパンチラが危ない〜   作:概ね右翼

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タイトルがほとんど同じヒロアカの作品を見つけてしまいました。
タイトル変えましょうかね。

当初は第九話として投稿いたしましたが、本編との内容の乖離が大きかったため、私の判断で番外編として扱うことにいたしました。
読者の皆様には混乱を招く形となり、誠に申し訳ありません。


番外編 そういえばフロムゲーにネコっていませんね

「っ!!千尋ちゃんそっち行った!」

 

「ふぇ!?ぐえっ」

あー!千尋ちゃんの顔面にモロに……

 

「にゃっ」

 

千尋ちゃんの顔を使ってで高いとこに登ちゃった。私、木なんて登れないのに…

 

「任せろ!」

さっすが沙織先輩!先輩はいつも頼りに……拳銃!!?

 

「ちょちょちょッと先輩ダメで」バン!!

ギィヤーー!ネコ様に発砲しやがった!

 

「ふぅ…終わったな」

沙織先輩の腕の中にはいつの間にかネコさんが。あ、枝の方を撃ったのね…

 

「いや、ネコを撃つわけないだろう…」

「あはは…スミマシェン」

 

「これで一件落着だな。矢井は大丈夫か…」

「はひ〜……ライヨウブデス………」

 

超常現象捜査部なんて怪しくて物騒な部活動だと思ってたけど、内情は結構普通の部活だった。なんか、学校の噂的なのを解決してくのが主な活動だ。

 

「ま、まさか怪しげな影の正体が猫だったとは…」

「ああ。だが、影化関係じゃなくてよかった」

 

まぁ、怪しくはなかったけど…影化者っていう謎の化け物も管轄内らしい…高校生の仕事じゃねぇ…

いや、そりゃぁなかなか出現しないけどさぁ…そりゃぁ皆んなと遠征するのは楽しいけどさぁ…

おかしくね?何で高校生が命かけなあかんねん?

教えはどうなってんだ教えは!

 

「はぁ…」

 

「で、でも、何で野良ネコが学園の中に?間違えて入ったんですかね?」

「いや、その可能性はないだろう。一回ならまだしも、相談によれば複数回—最低でも六回は目撃されている」

「ンニ゛ャ゛ァー!!」

 

沙織先輩…凄い引っ掻れてますけど大丈夫なんです?抱っこが一切ブレてないから大丈夫なんでしょうけど………ネコ好きなんですね…

 

「ニャ!」「ミッ!」「ミャァ-!」

 

近くから別のネコちゃんの声がする。沙織先輩の抱えてる猫よりも高めの声が複数。

 

「…」

 

振り向いたら子ネコが狩人さんで戯れてた。

 

狩人さん“と“ではなく、狩人さん“で“戯れてた。*1

 

「か、狩人さん…どうしたんですか…」

「お前…」

 

千尋ちゃんと沙織先輩も狩人さんの現状に気づいた。

沙織先輩…そんな羨ましそうに見つめないでください……

 

確かにネコってあまり動かない人に懐くらしいですもんね。でも懐かれているって言うより木だと思われてません?

ほんのり暖かい木だと思われてません?

 

「シャ゛ァ゛ァ゛ーーー!!」

 

沙織先輩から脱出したネコが狩人さんにめっちゃ威嚇している。毛も逆立てて、耳も伏せて。

 

「なるほど、母ネコだったのか…巣まで学園に作ってしまって……」

 

沙織先輩の分析が耳に入る。でも、私の視線は狩人さんから離れなかった。

 

「グニャァ!!」

 

噛みついた。

狩人さんの脛に。

心臓が、嫌な音を立てる。

 

——噛まれた。

——狩人さんが。

 

でも。

 

狩人さんは、動かなかった。

 

怒りもしない。

怯みもしない。

 

ただ、一瞬だけ。母ネコを“見た”。

 

それは、優しさでも無関心でもなくて。

何かを測るような視線で。

 

次の瞬間、母ネコは子ネコたちを回収し、逃げるように去っていった。

 

「ま、まぁ。これであいつも巣を移すだろうし、本当の一件落着だな」

 

沙織先輩の言葉に、私は曖昧に頷いた。

 

内心では、別のことを考えていた。

 

狩人さんが、もし———

あのネコ、どうなっていたんだろう。

 

そして。

 

それでも私は。

狩人さんの味方でいられただろうか。

 

答えは、考えるまでもなかった。

 

——————

 

貴方は学園を練り歩く。

 

人によっては貴方のような召喚獣*2を授業に参加させるものもいるが、貴方にとっては退屈でしかないのだ。まともな教育どころか記憶自体が欠落しているのに、高校生の授業など理解できるはずもない。

 

ガタッ「おわ!?だ、大丈夫、ですか?」

 

最近の貴方はどうにも様子がおかしい。

 

意識が抜けかけ、人にぶつかってしまった。

 

体制を立て直し、歩みを再開する。

 

先ほども害はないとはいえ、多量の獣を放置するとは貴方らしくもない。

 

銃に重量を感じ、杖に体重を預ける。まさか、仕込み杖を正規の扱い方など思いにも寄らなかった。

 

「な、なぁ狩人…今時間はあるか?」

 

そんな貴方の前に見知った顔が現れた。確か、銃を扱う…………いちごパン「鷹見だ」

 

「失礼、何か嫌な気がしてな」

 

貴方は鷹見に何の用かと尋ねた。

 

「いや、何。少し話さないかと思ってな……」

「…」

「ほ、ほら、お前も最近、調子が良くなさそうな事だし………」

「…」

「食事とか、しっかり食べてないだろうかと思ってな……………」

「…」

「ああ、わかった!隠し事は無しだ!正直に話すから人の居ないとこに移させてくれ!」

 

後ろめたい事があるのか、隠し事か、鷹見に誰もいない教室へと連れてこられた。

 

それで、話とは何かと尋ねる。

 

「じ、実はな…………………………」

 

長い。普段、少なくとも貴方の印象では彼女はもう少しハキハキと喋る人物だ。これ以上はめんどくさいので帰ろう。

 

「あー!!待て待て!すまない!話すから!」

 

踵を返そうとする貴方に、彼女は必死と言った様子で抱きついてくる。

仕方ない。親切な貴方はもう少し付き合うことにした。別に、先程抱きつかれた際に背中に感じた柔らかさに惑わされたわけではない。

 

「じ、実はな、私は、その、ね、ね、ネコに、な、懐かれたいんだ」

 

言い終わった鷹見は、墓まで持っていく予定の秘密でも暴露したかのように、顔が真っ赤だった。

 

貴方はというと、実にどうでも良かった。

 

「な、なぁお前は、ネコどころか、子ネコにまであんなに懐かれていたことだ。何か、秘訣のようなものを知っているんじゃないかと思って……」

 

実にどうでも良い。

 

適当な理由でもでっち上げてこの場から去ろうかと考え、輸血液が足りなくなってきたからまた今度と伝え、ドアに手をかけた。

 

「ゆ、輸血?血が必要なら私のでよければ…」

 

それを聞いた瞬間。貴方の首は、周囲に人がいればドン引き、もしくは恐怖するほどの見事な180度回転をしてみせた。

 

血。ひとえにそう語られるが、貴方にとっては千差万別最重要項目。

人は血から生まれ、育ち、超え、失う。

事実。貴方は正に血により変貌した存在だ。

昨今の貴方の不調の原因が判明した。それは血不足。単純に狩りも行っていないので、外傷を負わない。つまりは、輸血を全くしていないのである。

しかも二日間。その時間は貴方とっては長すぎる。獣狩りの夜ですら半日なのだ。もはや食事どころか水同然の血を二日も抜いていたら体調が悪くなるのも必然。実に目から鱗である。

 

「すまない、失言だったな…お前の血液型も知らないのだから———」ガシッ

 

素晴らしい(Ooh! Majestic!)。こんな興奮は初めてだ。思わず鷹見に急接近して両肩を掴む。

 

「お、おお!私の血でも良いのか。なら話は早い……ホラ」

 

そう言って、鷹見は制服を少し脱ぎ、腕を前に出してきた。何と破廉恥な……

 

「遠慮するな…なんなら……直接でも*3………」

 

????????????????

 

……………………大胆。

 

もちろん。通常の人間は血を経口接種することはできない。そもそも、消化器系は血液という栄養媒体を吸収することは想定されていない。

 

だが、それはあくまで通常の人間の話だ。

 

貴方の身体が再構成され始める。今回の場合は、歯周組織とその周辺である。

犬歯は表皮をより貫きやすく鋭利になり、根管が血を吸い出すチューブのようになる。

唾液には、抗凝固物質・血管拡張物質・麻痺作用のある物質・免疫抑制、そして快楽物質が生成された。大半は吸血生物の唾液の成分だ。

 

まるで、貴方に必須の要素と言わんばかりに変化が一瞬で終わる。

 

貴方は新たになった犬歯を舌で確認し、マスクを外す。

 

「これは…少し、恥ずかしいな……」

 

狙うは動脈。そこに歯を突き立てた。

 

「んっ…」

鷹見の息が漏れ、わずかに体を震わせる。

 

血を吸う。鷹見の血が栄養として、貴方の一部として、迎えられる。

初めて血を経口接種したものだから、お世辞にも上手とはいえない。血は歯から溢れ、舌で舐めとる。

 

「ちょっ……あっ……」

くすぐったそうに鷹見が体を捻る。

でも逃げようとはせず、しっかりと血を差し出す。

 

彼女の血は今まで接種したものとは明確に異なっていた。

聖女のように“調整”されてない。混ざりっ気の多い、人間らしい血。端的に言えば栄養効率の悪い血だ。しかし、どうしてここまで甘美なのだろうか…

 

「あっ♡……んっ♡…」

だんだんと鷹見の声が扇状的になっていく。エロッ

 

身長差があるため、鷹見は背伸びしているが、膝がガクガクになっている。

脚に力が入らないのか、貴方の首にもう片方の腕が回る。側から見れば抱きついているように見えるだろう。

正味貴方も限界だった。女性とここまで肌を重ねた経験はもちろんなく。手を繋いだことすらないのに、まさかこのような事態になってしまうとは。頭がクラクラする思い出ある。

 

はぁ…

十分に血を吸った貴方は口を鷹見の腕から話す。唾液が橋のようにかかってぷつりと途切れる。

 

「はぁ……………はぁ……………」

 

鷹見も息は絶え絶えと言った様子で、耳まで赤くしている。人体に問題ないよう考えていたとはいえ、かなりの量を失った割に血色が良くて、少々安心する。

 

「満…足…………した………か………?」

 

貴方は大満足である。これほどまでに絶好調はそうありえないほど。貴方は気分が良かった。

 

「そ、それで………ネコは……どう仲良くすれば?」

 

貴方の頭からすっかり忘れていたことを今更聞かれた。恐るべきネコへの執念。

とりあえず狩人になれば解決すると伝えようと思った次の瞬間。

「狩人さーん!空き教室で何を…して…い…る………」

 

雨宮が入ってきた。

雨宮は目をカッピらいて、貴方と鷹見を穴が開くほど見つめる。

制服がはだけ、息が荒く、顔を真っ赤にした鷹見。

 

「い゛ぃ゛ぃ゛ぃや゛ァ゛ァァァァァぁ!!!このメスネコがァァァァぁ!!」

 

数秒硬直した雨宮だが、状況に理解したのか甲高い叫び声を上げ、泣きながら鷹見へと突っ込んでいった。

 

「お、おい誤解するな雨宮」

「う゛ぅぅぅっ……私゛の狩人ざん゛を゛………」

 

結果的に、貴方に抱きついた雨宮は、嗚咽混じりに泣き喚いていた。

 

「私゛だってぇぇ……狩人さんと【規制済み】したり……狩人さんを【規制済み】にしたかったのに゛ぃぃぃ………ドボジデェェ」

 

「い、いや、雨宮。そこまでしてないぞ……というか、お前の想像するようなことは一切していない」

 

「グスン……ほ、ほんとうですか……?」

 

縋るような視線を向けられ、貴方は小さく頷く。

 

しばらく疑うように見つめていた雨宮だったが、やがて力が抜けたように息を吐いた。

 

「……なーんだ。私の早とちりだったんですね……」

「すまない、誤解させた」

 

「うぅ……私、ひどいこと言いました……」

 

顔を赤くしながら、雨宮はそっと貴方の手を取る。

 

「全く……勘違いさせる方も悪いんですよ……」

そう言って、少しだけ頬を膨らませた。

 

そのまま腕を引かれ、貴方は空き教室を後にする。

 

すれ違いざま、鷹見が小声で囁いた。

 

「……体調、無理するなよ。また必要なら言え」

 

貴方は答えず、ただ一瞬だけ視線を向けた。

 

雨宮はその様子を見逃さず、ぎゅっと腕を引き寄せる。

 

「……今日は、私が一緒にいますから」

 

その言葉は、不機嫌とも、安堵ともつかない声だった。

 

 

——————

 

⬛︎⬛︎⬛︎:狩人(仮称)

 

 

すでに⬛︎⬛︎を終えている。

 

儀式は成功し、新たなる⬛︎⬛︎⬛︎が誕生した。

観測されたのは進化や変異ではなく、栄養摂取様式を含む生理状態の移行である。

 

初期症状として、意思の自己補完機構の欠落が確認されている。

これは異常ではない。むしろ、⬛︎⬛︎⬛︎の幼生段階において必然的に発生する未成熟状態と考えられる。

 

当該段階の⬛︎⬛︎⬛︎は、通常の摂食・消化による栄養同化が成立しない。

消化器官は人間形態を保っているが、機能的には未完成であり、固形・通常栄養の処理は不可能、もしくは著しく非効率である。

 

欠落した自己補完領域および栄養要求は、⬛︎⬛︎⬛︎の血が混入した輸血液によって一時的に代替された。

この処置は治療ではない。

母体由来の栄養を受け取る行為に近い、生理的補助措置である。

 

この時点で、⬛︎⬛︎は人間の意思構造を⬛︎⬛︎⬛︎へと近似させつつあるが、完全な一致は確認されていない。

むしろ、成長に伴い乖離は拡大している。これは拒絶ではなく、分化である。

 

三本のうち三本目、

三本目の⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎の接種は、意思や力の獲得ではなく、器官系の完成を意味した。

以降、外部血液の摂取は生命維持条件として恒常化する。

 

のちに、⬛︎⬛︎⬛︎——⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎血との直接接触が行われ、変体を開始した。

形態変化は副次的現象にすぎず、主変化は⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎の再編、ならびに栄養循環経路の再定義にある。

 

観測不能領域は増大している。

 

意思の自己補完機構は再構築された。

ただしそれは人間的補完ではない。

体外からの血の接種は依然として必須であり、これは依存ではなく、⬛︎⬛︎が新生を維持するための生理条件である。

 

古都⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎は、成熟までの仮初の⬛︎⬛︎として機能した。

夜の反復、死の回避、狩猟行為はすべて、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎の発達を促す刺激として再解釈される。

 

以上より、

この段階は完成ではない。

失敗でもない。

 

幼年期の始まりである。

 

 

*1
いいハンターってやつは動物に好かれちまうんだ…

*2
ポ○モン

*3
ネコへの禁断症状




展開がやや早く、狩人が部活に馴染んでいく過程を大幅に省いてしまいましたが、問題ないでしょうか。
読者の皆様がどのような展開や、作品のどの点に魅力を感じてくださっているのかが掴めず、判断に迷っております。

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