Asyu-on Archive   作:非キヴォトス人のアコード

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ここからが、テクノなんです。
原作から凄まじい分岐をします。


14.何もかもが消え 何もかもが来る

忘れられた民たちは、『良き事』の為には集わず。

己と言う炎を掲げて、万象の風の到来を迎えた故に。

 

****

 

3日目の朝が来る飛び起きろ。

各人支度を整えるが、ヒフミは1つ気付きがあった。

 

(…そういえば朝から、先生が見当たらないような…?一体どこに?)

 

****

 

その姿は、聖園ミカと共にプールサイドにあった。

 

「にしてもナギちゃんずいぶん入れ込んでるみたいだねー。別館まで貸し出しちゃって…ところで合宿の方はどう?遠いのを良いことに、楽しそうなことしてたりしない?みんな水着でプールパーティーとか!」

“………”

「……あらー」

 

若干の警戒心を持たれていることに気付くミカはおどけるが、察することも出来るヒトだ。先生へ、本題をすぐに提示した。

 

「……ナギちゃんから取引とか、提案とかはされなかった?」

“取引?”

「例えば………『トリニティの裏切り者』を探して欲しい、とか」

“…………”

「……うーん、やっぱり。ナギちゃんったら…何か詳しい情報とかは?そういうのも無しで、ただ『探して』って感じ?理由とか、目的とかも?どうしてこのメンバーとかも、ナギちゃんは教えてくれなかった?」

 

沈黙ながらもそれは肯定であった。

 

「……そっかー。もう、何も教えずにこんな重荷を背負わせるなんて…」

“…その提案については、断ったよ”

「…え、そうなの?どうして?生徒たちを疑いたくないから?それとも──」

“それは、私の役目とは違うかなって”

「へぇ…?そっかそっかぁ、確かに先生は『シャーレ』の所属だもんね。トリニティとは本来無関係の第三者……面白い答えだね。それはそれで正しいよね」

 

そうして態とらしく誰の味方なのかを問うミカ。

さも当然のように“生徒たちの味方”…そして“ミカの味方でもある”と言いのける先生。

しかして思考が回る故に慎重な部分もあるミカにとって、尺度次第で誰の味方でもないとも捉えられる故に、取引の提案を持ち掛ける。

 

補習授業部の中にいる『裏切り者』が誰であるか。

 

こちらもまた複雑怪奇たる状況だが、教えるに足る相手と踏んだのだろう。

 

「…そもそも、先生のことを補習授業部の担任として招待したのは私だからね。このことは知ってた?」

“ミカが…?”

「うん、ナギちゃんにはずっと反対されてたんだけどね。せっかくの借りをどうとかこうとかで。先生とナギちゃんの間で、色々あったんだね?……まあ、私の方にも色々あって」

 

色々あって、第三者の立場が欲しかったという。

 

「…『裏切り者』のお話だったね。補習授業部にいる『トリニティの裏切り者』、それは………」

 

 

 

「いない、いてはならないはずなの」

 

 

 

“いないはずって……?”

「…まあ、アズサちゃんが最初からトリニティにいたわけじゃないから、ちょっとあたりをつけてたかもしれないけど…アズサちゃんもそうではないはずなの。とはいえ情報としては出しておくけど、ずいぶん前にトリニティから分かれた、いわゆる分派…そしてそこから新たに学校として発足した、『アリウスユニオン』出身の生徒ではあるんだけどね」

 

****

 

………これは合宿のうちの夜の時。

「遅かったな」

「…ごめん」

「いや、いい。首尾はどうだ?」

「今のところ…問題ない」

「…?そうか」

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