Asyu-on Archive 作:非キヴォトス人のアコード
原作から凄まじい分岐をします。
忘れられた民たちは、『良き事』の為には集わず。
己と言う炎を掲げて、万象の風の到来を迎えた故に。
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3日目の朝が来る飛び起きろ。
各人支度を整えるが、ヒフミは1つ気付きがあった。
(…そういえば朝から、先生が見当たらないような…?一体どこに?)
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その姿は、聖園ミカと共にプールサイドにあった。
「にしてもナギちゃんずいぶん入れ込んでるみたいだねー。別館まで貸し出しちゃって…ところで合宿の方はどう?遠いのを良いことに、楽しそうなことしてたりしない?みんな水着でプールパーティーとか!」
“………”
「……あらー」
若干の警戒心を持たれていることに気付くミカはおどけるが、察することも出来るヒトだ。先生へ、本題をすぐに提示した。
「……ナギちゃんから取引とか、提案とかはされなかった?」
“取引?”
「例えば………『トリニティの裏切り者』を探して欲しい、とか」
“…………”
「……うーん、やっぱり。ナギちゃんったら…何か詳しい情報とかは?そういうのも無しで、ただ『探して』って感じ?理由とか、目的とかも?どうしてこのメンバーとかも、ナギちゃんは教えてくれなかった?」
沈黙ながらもそれは肯定であった。
「……そっかー。もう、何も教えずにこんな重荷を背負わせるなんて…」
“…その提案については、断ったよ”
「…え、そうなの?どうして?生徒たちを疑いたくないから?それとも──」
“それは、私の役目とは違うかなって”
「へぇ…?そっかそっかぁ、確かに先生は『シャーレ』の所属だもんね。トリニティとは本来無関係の第三者……面白い答えだね。それはそれで正しいよね」
そうして態とらしく誰の味方なのかを問うミカ。
さも当然のように“生徒たちの味方”…そして“ミカの味方でもある”と言いのける先生。
しかして思考が回る故に慎重な部分もあるミカにとって、尺度次第で誰の味方でもないとも捉えられる故に、取引の提案を持ち掛ける。
補習授業部の中にいる『裏切り者』が誰であるか。
こちらもまた複雑怪奇たる状況だが、教えるに足る相手と踏んだのだろう。
「…そもそも、先生のことを補習授業部の担任として招待したのは私だからね。このことは知ってた?」
“ミカが…?”
「うん、ナギちゃんにはずっと反対されてたんだけどね。せっかくの借りをどうとかこうとかで。先生とナギちゃんの間で、色々あったんだね?……まあ、私の方にも色々あって」
色々あって、第三者の立場が欲しかったという。
「…『裏切り者』のお話だったね。補習授業部にいる『トリニティの裏切り者』、それは………」
「いない、いてはならないはずなの」
“いないはずって……?”
「…まあ、アズサちゃんが最初からトリニティにいたわけじゃないから、ちょっとあたりをつけてたかもしれないけど…アズサちゃんもそうではないはずなの。とはいえ情報としては出しておくけど、ずいぶん前にトリニティから分かれた、いわゆる分派…そしてそこから新たに学校として発足した、『アリウスユニオン』出身の生徒ではあるんだけどね」
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………これは合宿のうちの夜の時。
「遅かったな」
「…ごめん」
「いや、いい。首尾はどうだ?」
「今のところ…問題ない」
「…?そうか」