業と輪廻   作:心ここにあらず

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第二話

あれから特にこれといった出来事もなく時は進んだ。俺とカルマの停学が解け丘の上にあるE組…通称"エンドのE組"に送られるのは3年春になってからだ。

え?なんでエンドなんて言われて揶揄されてるかって?

それを説明すると長くなるんだが…

 

そもそもウチは本来は中高一貫の名門進学校なのだが、成績の悪化した者や校則違反者はこの「特別強化クラス」に送られる。そして、E組の生徒は山奥にある木造の旧校舎に通わされ、学食なし、部活動の禁止、E組生徒は椚ヶ丘高校への内部進学が許されていないなど、学校主導での低待遇を強いられ、教師・生徒達からも冷ややかな目を向けられる。

 

各種学校行事も例外ではなく、修学旅行ではE組のみ宿泊施設や移動手段のグレードが落とされていたり、球技大会では男子は野球部・女子はバスケ部のレギュラーを相手にさせられる(気休め程度だが、ハンデは付いている)など、事ある毎に見せしめに遭うこともザラにある。俺もよく見てたしな

 

 

これらは理事長の浅野学長が考え出したシステムであるそうで、優秀な残りの95%の生徒たちに「E組のようにはなりたくない」という優越感と緊張感を持たせ、学業を効率化させる狙いが有るらしいんだが逆に言えば残り5%の生徒は必ずE組に入るような仕組みになっていると言え、むしろ能力が高い人間でも「生贄に相応しい人材(問題がある)」と学園側に評価されれば強引にでも落ちこぼれのレッテルを貼られてE組に落とされる。実際、今年度のE組生でも瑣末な事や止むを得ない事情があった者が含まれている。てか俺たちがこの"後者"に該当する部類だろうな。俺もカルマも本校舎の奴らに負けてるなんて思ったことないし…いや…1人だけカルマに張り合ってたヤツがいたな。

 

名前は忘れたけど定期テストで学年では俺は調子が良ければ最高順位で学年3位まで昇ったことがあるが上位2名は常に顔ぶれが変わらなかった。

ここまで言えばわかると思うがウチ1人は俺の兄貴で、もう1人がそのカルマに張り合ってヤツなんだよ。

 

ま、そんなどうでもいいことは置いといて俺たち兄弟は停学が解ける一週間前、急遽本校舎の特別室に呼び出しをくらった。わざわざE組に落ちた奴らを呼び出しなんて今までなかったので少し疑問に思いつつも俺たちは足を運ぶのだった。

 

 

 

「なんだろうな。俺たちを呼び出すなんて」

 

「さぁね〜でも暇だったし?なんか面白いことが起きそうな気がするんだよね〜」

 

「お?まじ?カルマの予感は当たるからなぁ〜」

 

 

俺たちはいつものように軽口を叩きながら特別室の前まで来る。…するとそこにはスーツを着た大人が2人立ちすくんでおりいつも見ていた中学校の一室とは明らかに空気感が違うことに気がついた

 

そして中に通されるとさらにスーツを着た大人が鎮座しており座るようにうながされる

そして座った俺たちは話をし出した大人の説明によるとなんとこの人たちは日本の自衛隊の組織の人間であるらしい。…なんでそんな人間がこの中学…それも俺たち2人を呼び出したのかを問うと

 

ある日、うちのE組の生徒たちの前に、地球を破壊すると宣言する超生物通称「"殺せんせー"」が現れ、彼らの担任教師となります。同時に、防衛省関係者も現れ、生徒たちに殺せんせーの暗殺を依頼しました。そして生徒への依頼報酬として防衛省は、殺せんせーの暗殺を成功させた生徒には、100億円という破格の報酬を提示しています。これは、生徒たちが暗殺に意欲を持つ大きな動機付けとなりました。…とね

 

 

「事情は今話した通りです。地球の危機故秘密の口外は絶対に禁止…もし漏らせば記憶消去の治療を受けて頂くことに」

 

「…怖っえ!」

 

「E組の全員に同じ説明をし他のみんなはすでに任務に入っております。君たちも若干の停学の期間はズレていますが停学が解け次第E組に入り暗殺任務を遂行してください!」

 

「はは…なんだそりゃ…先生ぶっ飛ばしたら次は超生物への暗殺って!面白すぎだろ!なぁカルマ!」

 

「…ねぇこのゴムみたいなナイフってさ本当に効くの?」

 

「ええ。人間には無害ですがヤツへの効果は甚大です」

 

「へぇ〜…ま、人間じゃなくてもいいか。1回さ先生って生き物殺してみたかったんだよね。」

 

 

 

そう呟きカルマは以前校舎で揉めた時と同じような笑みを浮かべる。はは…1人で楽しむ方法を考えてやがるな。

俺が学校に通えるのはカルマより4日後なんだよなぁ〜。俺はどういう殺し方をしようかな〜楽しみだなぁ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてカルマが停学から復帰してからアイツはこの2日間家に帰ってきも部屋に引きこもっており例の生物の事情を聞かずじまいだった。それでも3日目…なぜか爽やかな顔で帰ってきたカルマを見て事情を問いただすと

 

 

「あぁ〜殺せんせ〜?ありゃダメだわ。死なないし殺せない。ん?あぁ多分リンネでも無理じゃない?あぁ違う違う…リンネは直進的な攻撃は得意だけどほらっ騙し討ちとか向いてないでしょ?マッハの速度持ってるあいつに真正面からは無理ゲーだって。」

 

 

そういうカルマに対し俺はすこし拍子抜けな感情を抱いていた。あの笑顔を浮かべていたカルマをたった3日でどうやってこんな憑き物でも取れたかのような顔に戻したんだろうな。

 

ま、明日会ってみれば分かるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

山道を登るたび、空気が変わっていくのがわかる。

本校舎からここまで、距離にして数キロ。

だが、その数キロは、明確な“線引き”だ。

 

——ここから先は、落ちこぼれの場所。

 

木造の旧校舎が視界に入った瞬間、胸の奥が少しだけざわついた。

いや、正確には“新しい感情”に近い感覚だった。

 

 

「……へぇ」

 

 

思わず声が漏れる。

想像していたより、ずっと質素で、ずっと静かだった。

 

俺がこの場所に足を踏み入れた理由は一つ。

——E組への正式転入。

 

カルマが先に来て、三日。

あいつは「ダメだ」「無理ゲー」なんて言っていたが、

それをそのまま信じるほど、俺は素直じゃない。

 

むしろ逆だ。

 

カルマが“つまらなさそう”にしている時ほど、面白い何かが転がっているかも知れない

 

教室の引き戸を開けた瞬間、

ざわ、と空気が揺れた。

 

視線が一斉に集まる。

好奇、警戒、値踏み、無関心。

そのどれもが混ざった、E組特有の視線。

 

「……あ」

 

一番最初に反応したのは、カルマだった。

 

窓際の席。

いつもの気怠げな姿勢。

だが、目だけが一瞬だけ、鋭く光った。

 

「やっと来たんだ、リンネ」

 

「うん。ちょっと色々準備しててね」

 

軽口を叩きながら、俺は教壇の前に立つ。

 

——そして。

 

隣を見るとそこに“いた”ヤツとは

 

黄色い、球体。

触手。

にやけた笑顔。

 

「やあやあ!君が噂の赤羽輪廻くんだね!」

 

殺せんせー。

 

こいつが——

地球を一年後に破壊すると宣言した、超生物。

 

 

「初日から担任が怪物ってのは、なかなか強烈なインパクトだな」

 

「ぬるっふっふっふ!褒め言葉として受け取っておきましょう!」

 

 

……この余裕。

そして噂のマッハによる速度。

確かに、正面からじゃ無理だ。

 

だが。

 

「ねぇ殺せんせー」

 

俺は、バッグを床に置きながら、あえて無防備に話しかける。

 

 

「一つ聞いていい?」

 

「なんでもどうぞ!」

 

「E組ってさ、“落ちこぼれ”なんだよな?」

 

 

教室が、静まり返る。

生徒たちの表情が硬くなる。苛立つもの…どこか諦めの表情を浮かべているもの

 

殺せんせーは一瞬だけ、言葉を選ぶように間を置いた。

 

「……世間的には、そう言われていますね」

 

「ふーん」

 

俺は、にやっと笑った。

 

「じゃあさ」

 

バッグのチャックを開ける。

 

中から取り出したのは——

E組用の“対殺せんせー武器”。

 

ゴムナイフ。

BB弾。

 

「その“落ちこぼれ”が、どこまで通用するか……試してみてもいい?」

 

——次の瞬間。

 

俺は、動いた。

 

投げる。

床を滑らせる。

窓を割る。

 

——全部、同時。

 

BB弾が天井に反射し、

ナイフが床を跳ね、

割れた窓から吹き込む風が、教室の空気を乱す。

 

普通なら、無意味な悪あがき。

 

だが。

 

 

「……!」

 

 

生徒に飛び散りそうなガラスを見て

殺せんせーの触手が、一瞬だけ、遅れた。

 

「ほう?」

 

避けた。

だが、完璧じゃない。

 

その“隙”を、俺は見逃さなかった。

 

 

「カルマ!」

 

「……はっ」

 

カルマが、即座に理解する。

椅子を蹴り、机を倒し、視界を遮る。

 

——その裏で。

 

俺は、床に落とした“あるもの”を踏みつけた。

 

パチン、と音が鳴る。

 

「……煙幕?」

 

 

白い煙が一気に広がる。

これで奴の視界はゼロになったはずだ

 

マッハ20でも、視界がなければ精度は落ちる。

 

 

「甘いですよ!リンネくん!」

 

 

だが、殺せんせーは笑っている。

 

 

「その程度——」

 

「知ってる」

 

 

俺は、低く言った。

 

 

「だから、これは“殺す”ためじゃない」

 

 

煙の中。

 

——俺は、跳んだ。

 

天井。

梁。

そこに貼り付けていたのは、

“対先生用の粘着素材”。

 

ほんの一瞬。

 

触手の一本が、引っかかった。

 

「——!」

 

教室が、どよめく。

 

ほんの0.数秒。

だが、確かに捕まえた。

 

 

「……へぇ」

 

 

殺せんせーが、感心したように声を漏らす。

 

 

「初日でこれは、カルマくん以来…なかなかですねぇ〜」

 

 

次の瞬間、触手が弾けるように外れ、

俺は床に着地する。

 

心臓が、うるさいほど鳴っていた。

 

だが——

笑いが、止まらない。

 

「な?」

 

俺は、カルマを見る。

 

「死なないけど、殺せないわけじゃないだろ?」

 

カルマは、一瞬だけ目を見開き、

すぐに、いつもの笑みを浮かべた。

 

「……やっぱ来て正解だったわ」

 

教室の空気が、変わる。

 

怯えでも、諦めでもない。

——闘志だ。俺が触手を破壊したことで己も出来るはずだという意思が何名かから感じられる

 

殺せんせーは、ゆっくりと拍手した。

 

 

「素晴らしい!

今日から君も、立派なE組だ!…しかし!先ほどの窓を割る行為だけはいただけません!おそらく私が生徒を守ることを前提に組んだ作戦でしょうが次回からはそれは許しません!いいですねリンネくん!」

 

その言葉を聞いて、俺は思った。

 

 

——ああ。コイツは本当に教師なんだな。

そして

ここは、終わりの場所じゃない。

 

ここは、“始まり”だ。

 

このクラスで。

この化け物を相手に。

俺は——

 

きっと、誰よりも楽しむ。

 

 

 

 

 

 

あの後殺せんせーがマッハで窓ガラスとか散らかったものを箒やら何やらで色々掃除してくれて助かったな。

そして現在…俺の席は…と…カルマの隣か…あ、何人か見たことあるやつもいるなぁ〜

 

 

「おいおい兄弟揃って来ちまったのか〜リンネ〜」

 

「もう少し留守番してた方がいいんじゃなぁ〜い?」

 

 

通り過ぎようとすると隣から話しかける

 

 

「相変わらず不細工だなぁ〜寺坂〜いい整形外科紹介しようか?」

 

「っ!テメェ喧嘩売ってんのか!?」

 

「はいはい。あんま虐めてやんんなよリンネ〜。こいつは俺の時も絡んできてちびってたんだから」

 

「それはアイツを殺そうとした時だろ!テメェの時じゃぁっ!」

 

「「あ…」」

 

「え?なになに?本当にちびったの寺坂ぁ〜」

 

「あ、ごめん。ついからかいすぎて本音漏らしちゃった感じ〜?」

 

 

そう2人で揶揄っていると流石に恥ずかしく堪らなかったのか子分を連れては教室を出ていくのだった。

 

そして俺が席に着くと皆一様に少し緊張したような雰囲気を感じる。

こりゃあ自己紹介失敗かな?…カルマのやつどうやって打ち解けたんだろ?

 

 

なんて思っていると

 

 

 

「リンネ…くんだよね?久しぶり…覚えてるかな?同じクラスだった潮田渚って言うんだけど…」

 

「……あぁ…覚えてる覚えてる渚くんね!カルマとたまに居たよね?」

(っぶね〜顔はなんとなく覚えてたんだけど名前は忘れてたわ〜)

 

「うん!。それにしてもすごいね」

 

「ん?何が?」

 

「さっきの殺せんせーへの攻撃!。初日で…しかも1人で破壊したのなんてカルマくんしか今のところいないよ?」

 

「ふ〜ん。そうなんだ」

(あ、やっぱカルマもやってたんだな。まぁこういうのはカルマの方が得意だしね)

 

 

そして俺たちが話していると渚くんが話しかけているのを見て俺のことを危険人物?から多少信用してくれてのか話しかけてくれる子たちもいた。

 

 

 

「渚!俺たちにも紹介してくれよ!」

 

「そうそう!」

 

「渚くん知り合いなんだ!」

 

 

まずやってきたのはいかにもスポーツしてますって感じのリストバンドを両手につけた杉野…

それで次が優等生っぽい二人組の磯貝と片岡…そしてその隣にいるギャルっぽいのが中村

こちらを見つめてた女の子たちが矢田に倉橋、そして茅野…か

こうしてみるとそこまでバカそうな奴や問題がありそうな奴とか、いなさそうなんだけどな。…なんでE組なんかにいるんだろ。

ま、なんでもいいか。

 

とりあえず…

 

最後にもう一回だけ仕掛けてやる!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後。

 

夕日が校舎の窓から差し込み、床板に長い影を落としていた。

一日の授業が終わり、E組の生徒たちは帰り支度を始めている。

 

……はずだった。

 

俺は、席を立たなかった。

 

「?」

 

隣のカルマが、訝しげにこちらを見る。

視線が合った瞬間、あいつは小さく笑った。

 

——あぁ、察したか

 

 

「ねぇ、殺せんせー」

 

 

教室のざわめきの中、俺の声は不思議と通った。

 

「どうしましたかリンネ君?」

 

いつも通りの、軽い口調。

だが、その触手は僅かにこちらへ向いている。

 

 

 

「今日の最後にさ」

 

 

俺は、両手を広げて見せた。

俺の両手と両足の靴の上と手の甲に乱雑に貼られているゴムナイフの破片…

 

 

「もう一回だけ、やらせてほしい」

 

「……ほう?」

 

「勿論…武器なし。罠なしの真正面から」

 

 

一瞬、空気が止まる。

 

 

「ちょ、リンネ……」

 

「正気かよ……」

 

後ろから声が漏れる。

 

殺せんせーは、少しだけ考える素振りを見せてから、にこりと笑った。

 

「いいですよ。

ただし——」

 

教室の中央へ移動する。

 

「私は回避のみ。

君が一度でも触れられたら、君の勝ち。…どうですか?」

 

「十分だ」

 

俺は、靴を脱いだ。

 

裸足で床に立つと、木の冷たさと微妙な凹凸が足裏に伝わる。

この校舎の“癖”を、身体に刻む。

 

殺せんせーは、動かない。

 

——いや。

 

動いていないように見えるだけだ。

 

「準備は?」

 

「いつでも」

 

次の瞬間。

 

俺は、踏み込んだ。

 

床を蹴る音が、乾いた破裂音のように響く。

一直線。

真正面。

 

小細工はしない。

読ませない動きもしない。

 

全力で、殺せんせーそのものを捉えに行く。

 

 

「「「!?」」」

 

 

カルマ以外のみんながリンネの動きに驚愕する。それもそのはず…普段体育の授業を担当している烏間先生並み…もしかしたらそれ以上の身体能力を発揮していたのだから。…それも同じ年齢の学生が

 

「……!」

 

殺せんせーの触手が揺れる。

 

——来る。

 

俺は、さらに加速した。

一歩、二歩、三歩。

 

中学生の限界。…まだ完全に成長しきっていない体…

その限界を、躊躇なく踏み越える

 

「なかなか早いですねぇ〜」

 

殺せんせーの声が、少しだけ低くなる。

 

俺は跳んだ。

 

床を蹴り、壁を踏み、

一瞬だけ空中で身体を横に流す。

 

——真正面から、立体的に。

 

だが。

 

それでも、距離が縮まらない。

 

殺せんせーは、後退していない。

ただその場で高速の動きで回避しているだけだ。

 

最小限にして

無駄がない完璧な回避行動

 

 

「っ……!」

 

 

俺は、歯を食いしばる。

 

着地しのち

即、再加速で踏み切る

 

フェイントもなし

だが力任せでもなく

 

純粋な運動神経と反射のみで繰り出される

 

 

 

 

最後の踏み込み。

 

全身を伸ばす。

腕を、指を、限界まで。

 

——だが。

 

空を掴んだ。

 

そして次の瞬間、殺せんせーはすでに背後にいた。

 

「そこまで」

 

教室が、静まり返る。

 

俺は、肩で息をしながら、立ち尽くしていた。

 

……届かない。

 

分かっていた。

分かっていたが。

 

「……やっぱ無理か」

 

ぽつりと呟く。

 

殺せんせーは、ゆっくりと俺の前に回り込んだ。

 

その表情は、いつものふざけた笑顔ではなかった。

 

 

「たしかに触れられなかった」

 

淡々と、事実を告げる。

 

「でもね」

 

一歩、近づく。

 

「君の動きは、最初から最後まで無駄が一切ありませんでした。聞くところによると君は特段何かを習っていたわけでも鍛錬を積んでいたわけでもない…それでもこの私に…国の精鋭部隊が揃っても擦り傷すらつけれないこの私に脅威と思わせたのです!」

 

教室中が、息を呑む。

 

触手が、俺の肩のすぐ横で止まる。

 

「それはね」

 

少しだけ、笑う。

 

「立派な"才能"です。…これから存分に磨いていってください。…そしていつか…殺せるといいですねぇ〜ぬるふっふっふ」

 

「…」

 

カルマが、静かに口角を上げる。

 

「……だってさ」

 

俺は、苦笑した

 

「カルマの言う通りだわ…はは…こりゃあ殺せねぇわ」

 

 

「今日のところはここまで。

気をつけて帰るんですよ、赤羽輪廻くん」

 

 

俺は、軽く頭を下げた。

 

夕日が、校舎を赤く染めている。

 

——負けた。

だが。

 

この日を境に、学校へ行くと言うことが俺の中では楽しみの一つになったのだった。

 

 

そして俺の中の暗殺教室は、こうして始まりを迎えるのだった

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