来る世界を間違えたかもしれない妖精と確実に間違えた侵略者 作:ものため
「アタシを止められると思うなよ!マジカァァルビィィィム!!!」
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?」
「一撃で怪人が消滅した……」
端的に説明しよう、腹辺りのアーマーからでる魔法少女らしいピンク色のビームで怪人が消し飛んだのである。
えげつない攻撃によりキュイは項垂れる。
「ピンクだし魔法少女っぽいだろ」
「龍子はゲ○ターとかガ○ダムを魔法少女っていうタイプ?」
「は?いうわけねーだろ」
「こ、こいつ……ッ!?」
どの面で言ってやがるとキュイがキレる。可哀想だがこの妖精はそういうポジションである。
「どっかの魔法少女だって杖とか弓からピンクのビーム出してただろーが」
「あれは杖とか弓から出してるの!!アンタはお腹のアーマーから出してるじゃないの!!アンタ魔法少女ってよりスパロボだからね!?」
一緒にするんじゃないわよ!とキュイは怒る。たぶん杖からピンクのビーム出してるヤツは大概な気がするが……
「そもそも腹が駄目ってんなら何処から出せってんだよ。胸か?それとも額か?」
「どちらにせよロボじゃない!?」
胸から熱線出す黒鉄のやつか、明らかに過剰過ぎる火力のアイツである
「えーと……マジカルトマホークの先端とか?」」
「あぁん?急に腹から出した方が不意打ち出来るから得だろーが。相手に誘導するんだからどこから出したって命中率変わらねーし」
「ちょっと言い分理解出来るのが質が悪いわね……ッ!?」
そりゃどっからでも出せるなら手の塞がらない位置から出した方が強いに決まっているのだ。
「つーかよ、そろそろ学校遅れんぞ」
「え?もう10分しか無いじゃない!?走るわよ!?」
「やれやれだ」
「楽しんどいて何がやれやれよ!?」
学校に遅刻しないため、竜子とキュイは走るのであった。
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場所は変わり薄暗い大型船の中、ここは侵略者ワールナー軍の拠点である。
「はい、今回も駄目でしたクソッタレがよ」
「タコ殴りにされてビームで消し飛ばされてたわね」
「アーシあれに勝てる気しない」
「うーむ、ワシ的には修行出来るからいいのだが」
「それザキシムだけよ」
今回も今回で、頭を抱えるワールナー四天王である。
「監禁中の妖精国の女王はなんて?」
「喋る事はないだって。まぁ、喋った所でだけどさ」
「言うなよ……悲しくなるだろ」
現在、妖精国は王族は監禁され一応だが尋問を受けている。……まあ、国宝が誰が持ってるか分かっているため、欲しい情報なんて何も無いのだが。
ザキシムは機材を操作しスカイレッドの戦闘映像をつける。
『テメェらはこの後の戦いのウォーミングアップでしかねぇ!!マジカルトマホォォォゥゥゥク』
『『ぎゃぁぁぁぁぁぁああああ!?!?』』
「うーむ圧倒的な力だ」
「惚れ惚れしてねぇでどうすりゃいいか考えようぜザキシム爺」
ま、ここまで考えて出ない時点でなぁ。というのがアキマ本音ではある。
「確保してる王族が人質もして機能したら良かったんだけどね」
「普通なら王族は人質に使えるんだけどねぇ」
「普通ならなぁ」
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一週間ほど前……アキマ主導の王族人質作戦決行作戦時の事である
「赤の他人の命とか知ったこっちゃないわよ!やっちゃレッド!!」
「そう言うわけなら遠慮はしねぇ!!マジカルトマホォォォゥゥゥク!!!からのマジカルランサー!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁああああ!?!?」
赤の他人……いや赤の他妖精の命とかどうでもいい、キュイの言葉により竜子は一切の躊躇もせずに怪人を八つ裂きにする。
「て、テメェら正気か!?王族の命がかかってんだぞ!?」
何なら王族が電気流される映像が流れている。まぁ、見た目が2等親のマスコットなため、何ともいえない光景である。
「あぁん!?人質取ってるヤツが何言ってやがる!!!」
「そうよ!!こっちはこんな変な宝石押し付けられてアンタ達に狙われてるのよ!?知ったこっちゃないわよ!?」
「クソ!?むしろ王族を恨んでやがる!?だったら国宝寄越せよ」
「いやよ!!録でもない事に使われるの確定じゃない!!レッド!あの胡散臭そうな糸目を消し飛ばして!」
「あいよ!!マジカルゥゥゥゥ……ビィィィィィィィム!!!」
「お前マジか!?ヤベ……ッ?」
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「マカの姐さんに助けられなけりゃマジで死んでたな」
「ワタシも肝が冷えたわ」
極太ビームが当たるギリギリでマカがアキマを回収したのである。当たった場合、確実に消滅していたのでファインプレーどころの話ではない。
「マジでどうなってんのこの世界?その辺のお爺ちゃんがビーム出してるし」
「気功ないし波動と言われてるらしいな。実に興味深い」
「色々な世界をみた来てけれど……ここまで戦闘能力が高い世界は初めてね」
どうやらこの世界の地球人は生体エネルギーを使った技を使えるらしい。世界観が少年漫画である。
「む?こんな時間か……我は失礼する」
時間を確認するとザキシムは立ち上がり部屋を出ていこうとする。
「あら?何か用事?」
ザキシムにマカが尋ねた。
「いやなに……、地下闘技場なる場所に参加予定でな。闘技ランクなるものを上げれば強者と試合が出来る様になるゆえ、ランクを上げたいのだ」
「いや、なにしれっと、よく分からんもん参加してすか?」
馴染みすぎたろ爺さんとアキマがため息をついた。
「ま、ザキシムの戦闘狂いは今に始まったことじゃないじゃない。遅れてもあれだから早く行きなさいな」
「うむ、それでは」
ザキシムは己より強い者に会いに行くため、闘技場に向かうのであった。