※作者の動力源はシリアス百合作品です
『...生命、反応』
数億年間、この宇宙を旅してきた。
『...っ!』
終わりの見えない闇と寒さで満たされた、独りの旅の日々の中で
『ついに、見つけた...!』
知的生命体が住む、水の星に出遭った。
☆彡
「ご飯よー!」
「はーい!」
「ご飯!」
私が地球に来てから3年。私は朝比奈という苗字を持っていた。
「あ、ハンバーグ!」
「コラ、ちゃんと頂きますしなさい」
至って平和で、幸せな日々だ。
「そういえば
「えっと、今日は結構いるねー。一万五千人ぐらいだよ」
私がこの家の養子になってからできた、かわいい妹...というか、心友。名前は朝比奈 結愛、明るくて、優しくて、登録者200万人を超える超弩級の配信者だったりする。
「えぇそんなに?やっぱり結愛ちゃんは凄いね」ワシャワシャッ
「髪崩れるからやめてよ無月ぃ~」
そんな私は朝比奈
「ほんと、二人は仲がいいわねぇ~」
「家族だからね。お母さんには感謝してもしきれないよ」
この
「確か...Release world、だっけ?」
「おっ、無月も興味出た!?」
「あぁいや、ちょっと気になっただけ...」
「無月ならトップを取れるポテンシャルがあると思うんだがな」
Release world、現在地球で流行中のフルダイブVRMMOだ。そして、この異世界をテーマにしたゲームの要素はストーリーと、戦闘。正直言って、
なぜなら、私は戦闘兵器だから。
「いいじゃない、娘の意志を尊重するのもいい親よ?」
「母さんは尊重の度合いが違うんだよ...」
私の妹は超弩級の配信者だ。そしてそこに行くまでのプロセスは両親が関係している。もう一度言う、
「いやーびっくりしたよ~。配信者やりたいーって言ったら、自作アバター貰ったもん」
「娘には甘いのよ~。ね、あなた?」
「そ、そうだな...」
そんな、親としての格が違う二人にも、一つ欠点がある。
「結愛に言われた直後に私に言ってたもんねー?アイツのアバターを作ってやろ───「母さん!」」
「ふふっごめんなさい♪」
娘の前で
「もーやめてよ二人とも~」
「仲がいいのは重要なことよ?ね」
「...」
そこは否定してよお父さん...目の前で親のイチャイチャを見せつけられる娘のこと考えて...?
「...お皿洗うねー」
逃げよう。そう思って暖かみのあるキッチンへと向かった。
☆
「」キィ-ン バタンッ
「~~~♪」
スマホを開き、画面を見る。
『太陽に負けないぐらい輝く、星川ステラ!しくよろー!』
・きぃちゃぁぁぁぁ!
・来たぁぁぁ!
・しくよろ!
・しくよろぉ!
・しくよろ頂きました
・配信開始
・太陽以上に輝いておられる
・我らが癒し...
「今日も人気だね~」
結愛ちゃん───もといステラは、現在配信中だ。そして私はそれをニヤニヤしながら眺める。
「あ、くしゃみした」
・今日の企画はぁ~?
『今日の企画は───ワイバーンロードの討伐!』
・へぇ~ワイバーンロード...ワイバーンロード!?
・ドラゴンケイブに行くってこと!?
・やばくなぁい?
・やばいよなぁ!
・えっ勝てるん?その胸で
・↑防御力高そうだからいけるいける
『オイッ、誰がまな板だ!』
・テラちゃん
・あなたですね
・ステラ
・まな板が喋ってる!?
・↑それどころか戦ってるんよなぁ
・違うだろお前ら、まな板じゃねぇよ
「そうだそうだ!あたしはまな板じゃねぇ!」
・プレートシールドだよ
・※プレートシールド、垂直な盾の総称
・解説ニキオッスオッス
『上げてから降ろすなぁ!』
「リアルでも胸小さいもんね...」
Release worldのアバターは、ゲームでキャラクリをするか、外部からデータを読み込むことによって作られる。そして、このゲームはキャラクリを軽視しているのでどうしてもクオリティが低くなる。
なので大抵は外部ソフトでアバターを作るのだが...なぜか本人に寄せたキャラじゃないと使用できない。
「その点私はバッチリ」
胸もそこそこある、顔だって小顔だし整ってる、髪だって艶やかで...あれ、胸以外結愛ちゃんも同じだ...
「髪は...」
大して影響ない気がする。というか、結愛ちゃんの方が身長5cmぐらい高い気がする。
「結愛ちゃんはかわいいってことで、いいかな」
我ながら友バカだなぁ...
『19階層、着きました~って!やばくなーい!?』
・襲われてる...?
・見たところひとりっぽいね
・助けようぜ!
・やったれテラちゃん!
・上級解放者の務めよぉ!
『おっし来た任せろ!氷属性だから...『ヴォルカニックトルネード!』』
『ガアアアァァァ...』
・つっっっっよ
・相変わらずですなぁ...
・上級魔法の詠唱破棄を平然とやってのけるとは
・しかし、奴は四天王の中でも最弱!
・↑誰だよ
『大丈夫ですかー?』
『だ、大丈夫です!助けていただきありがとうございます!』
「結愛ちゃん偉い」
結愛ちゃんは優しい。それこそ、私の過去を話しても見捨てないぐらいには。
・おや、助けた子の様子が?
え?
『あの、私って言います!その、お名前を伺っても...?』
『あたしは星川ステラだよー、ここであったのも何かの縁だし、フレンド登録する?』
『...っ!します!』
なっ...この娘...!
「顔が赤い...」
今まで、男のガチ恋勢はいたけれど、それは何とかなっていた。けど、女のガチ恋勢はまずい...
「...決めた」
私もやる。
早速お母さんに...
『~!?~~!!~♡』
「...」
アバター...自分で作ろう。
☆
「...システム(?)チェック、オールグリーン」
同期率100%、神経...神経?接続良好。
「ダイブ開始」
次の瞬間、一瞬だけ意識が落ちたかと思うと、OPが流れていた。
『ようこそ、Release worldへ。ここでは───「要約」』
『...この世界では経済や国が存在します。その他にもステータスの概念があり、レベルアップによってHP、MP、筋力、防御、精神、俊敏、技量を高めることが出来ます。尚、窃盗やNPC、プレイヤーの殺害などの犯罪行為を行った場合は指名手配されます。続いてキャラクリエイトへと移ります』
このゲームのAIは優秀っぽい...星国に比べれば赤子以前だけど。
「えっと...アバター読み込み」
目の前に私の姿が映し出される。別に、結愛ちゃんもそのままだし大丈夫だろう。
「ステータスって...これか」
どうやら種族によって初期ステータスが決まるらしい。そして、種族が...
「人間、エルフ、ドワーフ、獣人、吸血鬼か...」
どうしよう。結愛は確か獣人...キャラが濃い...
「名前は...星川コスモ。種族が───え?」
突如、選択可能な種族の人間、エルフ、ドワーフ、獣人、吸血鬼と表示されているディスプレイが段階的に消失する。すべて消えた果てに、私のイメージカラーであるライトブルーのディスプレイに鮮緑の文字が現れる。
種族:ORIJIN-エクスマキナ
『...対象の選択可能な種族の中に、エクスマキナを検知しました。また、選択する際はType-ORIJINとなります』
「Type-ORIJIN...」
確か、隠し種族の第一発見者に提示される一人しかなれない種族だ。
「エクスマキナ」
機械仕掛けの...どうやら、このゲームがプレイヤーの内面を見るというのは本当だったらしい。
名前:星川コスモ
種族:ORIJIN-エクスマキナ
職業:鍛冶師
AP:50/50
MP:45/45
ET:52/52
筋力:30
防御:30
精神:30
俊敏:30
器用:30
アーマー
ヘッド:オルド(broken) ライトアーム:オルド(borken) レフトアーム:オルド(broken) レッグ:オルド(broken)
ウェポン
ニードルガン(broken)
パッシブスキル:ナノテックリペア
称号:アンドロイド 機械の始祖
ストレージ:ライフル弾×1000
「特殊ステータス...」
通常、このゲームにはレベルとアクティブスキルがある...だが、ORIJIN-エクスマキナにはないらしい。
「始めようか」
結愛ちゃんを待たせるわけにはいかない。
─────
「太陽に負けないぐらい輝く、星川ステラ!しくよろー!」
・しくよろ!
・しくよろなのです
・シクヨロ
・死苦夜露
・ゲストがいると聞いて
「そう!今日はゲストを呼んでるよ!」
・ほぉ、ゲストとな?
・どんな人なんでしょうねぇ
・星川 正樹 男だったらお父さん許さないからな!
・出たなガチのお父さん
・これお母さんも見てるだろ
あ、お父さんが厄介親父ムーブしてる...
「...じゃあ登場してもらいましょー!どうぞ!」
...うっし、やるか。
「取りつく虫からステラちゃんを守るために現われた心友!星川コスモ!おなしゃー!」
・??????????
・取りつく虫からステラちゃんを守るために現われた心友w
・www
・wwwwww
・待って苗字一緒やんwwww
・星川 正樹...お父さん信じていたぞ!
・保護者の会結成
・どういったご関係で?
「我はステラの心友であり、姉である。そしてなぜ今更現れたか!それはステラちゃんを守るためだぁ!」
・やはりご家族の方ですか
・ステラちゃんを守るためだぁ!(迫真)
・シスコンが現れた
・まさか...姉妹百合!?
・キマシタワー建設予定地
「いや、姉として、友人としてもちょっと心配なので始めました」
「え、それ冗談じゃなかったの?」
「逆に本気以外の何がある?」
「えぇ...」
・それでいいのか姉者よ
・てか、守るって言っても弱ければだめじゃんね?
・それな
・そなたの強さを見せてみよ!
「確かに!ということで今日はゴブリン狩り!ほら、行くよコスモ!」
「うぃ~」
「なんだその挙動!」
・?????
・なんかノソノソしてる
・重厚感あるな
・職業タンクなのかな?
「鍛冶師だね」
このゲームは物理演算がしっかりしている。そして消失したレベル制。恐らくこれは、アーマーの交換によってステータスが上がる。ならば、鍛冶師になって私の持っている技術を振るってやればいいのでは?と考えたのだ。
・鍛冶師!?
・鍛冶師で前線出るの!?
・奇想天外すぎるだろ!
・本当に守れるんか?
「っと、あれだよコスモ。見える?」
「...あの緑の人型のやつ?」
「そう、あれを初めて倒したときは嫌悪感が...「ENGAGE」うぇ?」
視界に映るのはゴブリン一体。走った勢いとジャンプして降下する勢いを合わせて思いっきり顔面を殴る。そのまま右手で首根っこを掴み、左拳で顔面を三連打。そしてそのまま地面に叩きつけて頭を踏みつけ粉砕する。
「...私が敵を殺して嫌悪感を感じるとでも?」
「そういえばそうだったね、コスモ」
・グロォ...
・戦い方エグ...
・なんかその、うん
・テラちゃん、感想をどうぞ
「...リム」
「ん?」
「戦い方が、パシ〇ックリム」
・パシリムwww
・まぁ確かにそうだったけど!
・あだ名が決まった瞬間である
・ジプシー、ですね
・重厚感ぅぅ、ですかねぇ~
・鍛冶師が戦えることが世界に知られた
・テラちゃんはびっくりしないの?
「コスモのことだし、何かしらはするだろうと思ってた」
「さすが我が妹兼心友だ」
・ステータスはどんな感じにするの?
「ん~わっかんないかな~」
一応、戦い方は決めている。今みたいなアメリカンな戦い方ではなく日本風...そう、当たらなければどうということはない理論をもとに戦おうと思っている。
「とりあえず!今日はこれぐらいまで!これからはコスモもたまに参加するから、ばいならー!」
・あ、もう終わりですか...
・ばいなら
・ばいならー
・お姉ちゃん様に期待
・百合の花...咲かないかな
・ワンチャン...
・百合豚は出荷よ~
「...終わったね~」
「うん。緊張した」
「全然そうは見えなかったけど」
「知ってるでしょ?私が仮面作るの上手いんだって」
「...そうだね」ダキッ
結愛ちゃんに抱きしめられ、頭を撫でられる。
「ん...」
「...数億年生きてても、まるで子供だね」
「だって...知的生命体が居なかったから」
結愛ちゃんには全部...ではないけれど、過去を話した。この世界で、唯一本音を吐ける存在。
「全く、あたしの方がお姉ちゃんじゃん...」
わたたべのアニメ評価が3.2...?
はっ!シリアスの良さをわからぬ若輩どもが!貴様らはわたなれでも見てろ!(作者も見てる)
一期は伏線づくりの段階でクライマックスじゃないのにぃ.....!