SLEEP COP ―のび太のハードボイルド・アンダーワールド― 作:電機羊
【前書き】 のび太が大人になって、眠ることが罪となった世界で『睡眠捜査官』になっていたら?という、SFハードボイルド "IF" ストーリーです。
射撃の腕前だけを頼りに、変わり果てたドラえもん(AI)と対峙する、少し大人向けの物語です。 まずは、この世界が狂ってしまった経緯(年表)からご覧ください。(※この年表は読み飛ばして第一章に進んでいただいてもストーリーに影響はございません。)
ー※開眼(かいげん)4年現在までの最近のできごとを記す。
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2100年 人類はまだ「眠って」いた。
2101年 - 2121年のできごと
2102年 10月 多機能ソーシャルロボット開発にSANYO電気、株式会社Yaokin、551社等が参入。
2112年 9月3日 MATSUSHIBAが家庭用多機能ワーキングソーシャルロボット”DOULA”を発表。
2112年 10月 日本理科学研究所が「睡眠は必要なし」という研究を発表。科学者の呂坊方氏が「sleep細胞はありまぁす!」と発表したが、その後業界から失踪。
2112年 11月 睡眠活性剤 Xem(ネム) 開発発表。
2113年 1月 丸亀製薬によりネムが市販化される。
2113年 12月 東京都ブルックリン区で、居眠り運転による交通事故が発生。(バタフライ効果事案)
2114年 1月 高麗朝鮮帝国との国交断絶。 1945年より数えて日本政府へ5224回目の謝罪の要求あり。
2114年 2月 空前の家庭用AIブーム到来。国民の1/4が多機能ソーシャルロボットを持つ。親は犬型、子供には猫型が人気。
2114年 2月 東京都ミナト区の小学生が始めた「過去に多機能ボット(ソーシャルロボット)を送り込み未来(現在)を変える行為」がトレンド入り。
2114年 7月 猛暑で琵琶湖が消滅。
2114年 11月 1945年の太平洋戦争終結を知らずにグアムでジャングルに1人隠れていた小野田少尉が発見され、169年ぶりに日本の地を踏む。しかしこれは現実との整合性が無いため、多機能ボットによる歴史犯罪の疑いが濃厚。
2115年 9月 日本の大富豪 楽天 三木夫氏が突然貧困に。過去を操作された疑い。
2116年 7月 楽天 三木夫氏 自死。自宅には貧乏を悔やんだ、拙いジャパニーズイングリッシュで書かれた遺書が見つかる。
2116年 8月 昔年永年私財法(せきねんえいねんしざいほう):通称KONDEN 施行。 (KONDEN: Keep Of Nothing Destroy, -Erase Nothing ―そのままに。消すな壊すな)
全ての日本人の過去は政府の管理下に置かれる。 過去にいたAIは強制退去または破壊。持ち主は思想洗浄院に収監された。
2116年 12月 12/26事件(軍事クーデター)勃発。
2117年 1月 北条新政権樹立。 以後国民が求める「もっと、もっと起きていたい」をスピーディに実現化していく。
2117年 2月 睡眠警察予備隊 発足。
2117年 12月 西海ふとん、貸生堂、ヤパホテルほか一部医療従事者、美容団体と催眠術士らが年末の大規模就寝デモを行う。MHKは報道せず。受信料もそのまま。
2118年 1月 航究自衛隊による年越し空爆でデモ鎮圧。参加者は永眠、企業は解体された。MHKは報道せず。受信料もそのまま。
2118年 6月 東京都ENE0S水道局が骨川財閥の支援により、ネムの水道水への混入に成功。以降都民はネムを実質無料服用可能に。
2120年頃 睡眠活性剤ネムによる完全不眠社会をほぼ達成。 新生日本国(The Land of the Unsinkable sun ―太陽の沈まない国)が誕生。
2121年 5月 小野田少尉、フォロワーに惜しまれながらも老衰により死去。
2121年 7月 睡眠警察予備隊と警察が統合。 以後、警察庁 *『睡眠取締課(SLEEP COP)』となる。
次回、第1章「Get-Up - ゲロッパ」。
もう眠らない、あの男が帰ってきた。
(※毎日20時頃 更新予定)