TS転生の白狐は2度目の命でエリー都に何を見る   作:白狐リィン/黒狐リィン

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使い方をよく分からないままやっている…
不便はないから良しとする


第2話:虚ろの世界で響くは剣音

呪い(祝福)を与えられたことに関する呪詛を吐き散らした所で完全に落ち着きを取り戻し、自身についての能力や使い方を覚えるために様々な練習を行っていた。

 

「えぇ……っと… 確か武具創造と収納だっけか……為にディニーの入った袋を収納……ってどうやるんだ? 念じたりで出来るのか?」

 

袋を手に持ってみたは良いものの、念じても何も起こることは無くただ腕に袋の重さが感じ取れる状態が続いた。

 

『…念じるとかじゃないなら動きか…? 例えば手を前にかざしたり……ッ!?』

 

袋を持っていない方で目の前に手をかざしたり瞬間、七色に煌めく収納空間の口が作られる。

 

「なるほど…収納はこうすれば使えるのか……でも何か手を取りたい時とか不便だよなぁ…ってあれ? 発動しない?」

 

1度閉じてからもう一度何も考えず手をかざしたら収納口は開かず、ポカンとした顔を晒す。

 

『……念じながら手をかざせって事か…じゃないと毎回収納口を開くことになるからそこはさすがにあの空間主は理解してたか……さて…次は武具の創造…』

 

そう思い何を出そうかと考え始めると1つの刀を思い浮かべる。

 

『そうだ……小さい頃に見てから色々ロマン覚えてたあれにしようか』

 

見た目はやや古いが刀を抜けば鍔はもふもふの毛のようなもので覆われ、刃はその鞘に収まらないほど大きく”変化”しあらゆる敵を斬り伏せ…斬った妖の力を得る妖刀

 

『出てくれ……”鉄砕牙”』

 

そう念じると腰にカチャンと音とともに重さを感じる。

 

「本当に出てきた……これが……ッ…!」

 

柄を握った瞬間、鉄砕牙の解放の仕方や振り方が頭に叩き込まれる。

 

「な……るほど…ッ…情報で頭を殴られた感じでちょっと辛いけど… 色々余計なことして落としたあの空間の主の残った優しさだと思って使ってやる…!」

 

そう言い柄を握り思いっきり刀を抜くと刃はあっという間に大きく変化し美しい刀身が現れる。

 

「おぉ…すご…って初めて自分の姿を見れたな…白すぎないか…?」

 

鉄砕牙の刀身に見蕩れそうになると刃に映った自身の姿に気付く。

おそらく狐の耳と思える物と腰まで届く長いポニーテール。

そして違和感なくずっと今まで腰から伸びては動く9つの狐の白い尻尾

加えて男の頃とは打って変わって愛らしさ顔と美しく縦長い瞳孔の赤い目。

 

『…あの空間の主、俺の性癖とか諸々覗き見てやりやがった……嬉しいけどさ』

 

余計なこと(TS転生)に関する恨みは少し薄れたものの現状がホロウの中と言うことを思い出した

 

「…耐性はあると言えど長居はしたくないし…そろそろ動くか」

 

そう言葉を呟いてから手に持っていた鉄砕牙を鞘に収め歩みを始める。

 

この世界(ゼンゼロ)については初期の初期に1度辞めてからの復帰だったから内容は覚えてないんだよなぁ……やれる限りをやって生き残ってみせるけど」

 

不安な事を口に出し落ち着きを取ろうとしながらも歩み続ける。

どこに出口があるかも分からぬまま。

 

//

 

「ふっ!」

 

ホロウ内ということもあり少し動けばエーテリアスがわらわらと現れる。

幸いにもそこまで驚異となる強い個体は存在していない為、新しい肉体と感覚を合わせる都合のいい敵として鉄砕牙を使い斬り伏せていく。

 

『…転生する前は戦いのたの字すらない一般人のはずなのになんでここまで自然に戦えてるんだ? 虚狩り級の素体にしたっていう点でここまで戦えるのか……?

それに思考もだ…なんで戦うことに関する恐怖心が"薄いんだ"?』

 

戦う中で思う疑問が増えに増えていく。

何故戦うどころか喧嘩すら起こらない平和な所にいたのにいきなり今まで生きてきた世界とは根本が違う世界に飛ばされ危ない所を渡り歩いているのに敵に対する怖いという気持ちをあまり持たず、そして武器…ましてや刀など握ることすら叶わないものをこの世界に来てから扱っているのにそれを自然と扱い敵を倒せていること。

 

『有難いとは言えどなんか人間としては何か欠落してるようにしか思えないな……』

 

自身の変化になんとも言えない気持ちになっていく。

しかしここはホロウの中…エーテリアスは常に湧いてくる。

 

「チッ…多すぎだってぇ…のっ!!」

 

"風の傷"!

 

そう良い刀を振り下ろすとエーテリアスが居た場所は斬撃の嵐に襲われ地面は砕け、その場に居た複数のエーテリアス達は塵となって消えていく。

 

『そろそろホロウ内で活動してる人とかに出会って助けを求めたい所だなぁ……』

 

ここからそう遠くもない場所で誰かが戦っている音が響き渡り

その音を頼りに進むべき場所を定め、ホロウから抜ける為にも、自身の命の為にも早急に抜け出すためにも武器を握り歩みを進めていく。

強くなれる素体であっても人間の身体である以上飢えや疲労は溜まる。死して間も無い何再度死を味わうのは御免だからだ。

 

『とりあえず…悪い人じゃないことを願おう…』

 

そう思いを馳せながら目の前を塞ぐエーテリアスを斬りながら音の中心地に近づいていくのであった。




読みにくかったら申し訳ない
自己満足で書いてる点、原作キャラのエミュ力はそんなに高くないので次辺りから出てくるキャラも解釈違いとか起こるかもしれないが目を瞑っていて欲しい

そしてサッと武器の説明
元の作品は犬夜叉
斬ったものから力を得ることの出来る妖刀
何より”ロマンがある”

オリキャラ姿

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