東方奇跡録 作:夢原 つきよ
お久しぶりです!お久しぶりです!
いや、ずっと書いてたんです。
最終的にがーーーっと書いたんで、なんか色々雑かもしれない。ごめんなさい。
ではどうぞ!
俺ーーーー黄瀬 涼太は、ツンと鼻につくにおいに目を覚ました。
ここはどこだろう?どこかで嗅いだことのあるこのにおいはなんだ?俺は確か、皆と道に迷っちゃって、それで……
ゆっくりとまぶたをあける。
その目の前にいたものは。
「…………。」
うさぎの耳をつけた、小学校中学年ほどの少女だった。
「あ!」
「うぇっ⁈」
くるりと自分を見た少女の、その声に驚いて出た自分の声。
あまりに驚きすぎて、なんだかまぬけになってしまった…うう。
「起きた起きた!びっくりしたよー永遠亭の前であなたが倒れてるの見つけて。まぁ、不幸中の幸いだったかもね♪お師匠様呼んで来るから待ってて!勝手に動いちゃダメだからね?」
早口にそれだけ言うと、うさぎ耳の少女は「お師匠様〜!」と言いながら廊下を駆けていく。
それから少しして、先ほどの少女の後に続いて、長い髪を一本の三つ編みに結った、看護婦のような服を着た女性が歩いてきた。
……正直に言おう。その人は美しかった。美人だった。
すらりと長い手足に白い肌、そしてなにより俺の目をくぎ付けにしたのはその―――――
「よかった、顔色は良いみたいね。一応診てはおきましょうか。」
その女性の優しい声に、俺はハッと我に帰った。
い、いやいやいや!何考えてんだ俺!青峰っちじゃないんだから!確かに美人は好きだけど……好きだけど……
「…あら?少し顔が赤いような。」
女性は何やらお医者さんが持つような道具を持って近づいてきた。
それを見て、先ほどからの匂いは保健室の消毒の匂いだと俺は気づいた。
「熱っぽいのかしら?大丈夫?」
「……!!」
顔を近づけて俺の額に手を乗せる女性。あんだけ女の子に囲まれてるのに慣れてるはずの俺が、なんでこんなにあたふたしてるんだろう?
頭でぐるぐると考えて、ようやく俺が口に出すことが出来たのは
「だ、だだ大丈夫っス……」
の一言だけだった。
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「しかし不思議ですねぇ。なぜ外来人が永遠亭の前に……」
兎耳の少女は、道具を片付けながらつぶやいた。彼女の向かう先にはまた何人かの兎耳の子が居て、道具を洗ったり整理したりしている。
「そうね……いろいろ話を聞かなければならないかしら。あ、名前をまだ言っていなかったわ。私は八意 永林。あなたは?」
「黄瀬 涼太っス。助けてもらってありがとうございますっス!」
がばっと頭を下げると、永林さんは「いえいえ。」とほほ笑んだ。
「で、この子が因幡 てゐ。あなたを見つけてここに運んでくれたわ。」
「鈴仙にも手伝わせたけどね。あとでお礼言っておきな。」
「ありがとうっス。」
レイセンという子には後でお礼を言っておこう……やっぱり耳が付いてんのかな?
それから俺はここに至るまでのことを話し、幻想郷について教えてもらった。どうやら普通の人が生き延びるには厳しい場所のようだが……
「……皆はなんか、大丈夫そうだなぁ。」
普通じゃねぇし。うん。特に赤司っちとか。
強いて言うなら俺がその中じゃ一番普通なんじゃないかと思い、さてどう合流したもんかなぁと思っていた時だった。
「師匠ーただいま戻りました……って、お?」
今度は俺と同い年くらいの、やはりうさ耳のついた女の子がひょいっと現れた。
うん、もう慣れた。うん。
「あらお帰りなさい、ウドンゲ。」
「さっき倒れてた人、起きたんですね!いや〜よかったぁ。」
ウドンゲと呼ばれた子は嬉しそうに言うと、ベッドの方へと近づいてきた。
あれ、さっきのレイセンって子と一緒かな?
「黄瀬 涼太って言うッス。助けてくれてありがとうッス。」
「いえいえ、私運んだだけだし。あ、私は鈴仙。鈴仙・優曇華院・イナバです!」
「で、ウドンゲ。黄瀬君はこれから友達を探しに行くから、あなた着いて行ってあげて。」
永林さんが言うと、ウドンゲちゃんは「え。」と声をあげて顔を引きつらせた。
「え、いやあの……私いま帰ってきたばっかりで……やることとか」
「ウドンゲ、お願いね?」
「鈴仙、行ってら。」
にっこり笑う永林さんと、ひらひらと手を振るてゐちゃん。その雰囲気には、ウドンゲちゃんに有無を言わせない圧力を感じた。
「は、はい……行ってきます……」
ウドンゲちゃんはがくりと肩を落とし、うつむきながらそれを了承したのだった。
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「絶対てゐでも行けたよこれ……」
ウドンゲちゃんはブツブツと文句を行って歩いていた。
俺はウドンゲちゃんとともに、鬱蒼と茂った竹林の中を進んでいる。俺一人だったらおそらく永遠に迷ってしまいそうなほど、その林は長く続いている。
「な、なんかごめんね?俺のせいで……」
もんもんとしたオーラのウドンゲちゃんに声をかけてみると、慌てたように顔をあげて「あ、ううん!こっちこそ!」と首を横に振った。
「いや、黄瀬君を手伝うことに関しては全然いいの!いいんだけど……」
はぁーっとため息まじりにウドンゲちゃんは続けた。
「なんだろうね……なんていうか、師匠やてゐや、姫にいいように使われるっていうか……パシリにされるっていうか……」
だんだん話を聞いているうちに、俺は心の底から同感していた。
「あぁ〜わかるっスよそれ。絶対俺じゃなくてもいいでしょ!ってこと言ってくるんスよね。」
「そうそう!で、なんか言おうとするとさらに仕事増やすし!」
「冷たくあしらわれるし!」
「ちょいちょいなんか仕掛けられるし!」
ばっ、とお互いはそこで顔を合わせた。
似ている……
なんか、他人じゃない気がする……!
そんな直感が、2人の脳を駆け巡った。
がしっ、と互いの手を握り、
「強く生きて行こう……!」
と俺たちは誓い合う。
2人の同盟、ここに誕生!っす!
「そういえばウドンゲっち。さっき『姫』って言ってたけど、幻想郷のお姫様とかなの?」
呼び方を改めつつ、俺は気になっていたことを聞いた。
「幻想郷の、ではないかな。月のお姫様なんだ。名前は……」
「かぐやァァァァァァァァァァァァッッ!!!!!」
ウドンゲっちの言葉を遮り、殺気のこもった怒号が竹林に響き渡った。次の瞬間、ぶわりと熱気が体に吹き付けられる。
「「……⁈」」
2人で声を出せずにいると、炎を纏う白髪の少女が出てきた。その向かいに、対して黒髪をなびかせている少女が顕現する。
「まだだ……まだ終わらんよ、妹紅!」
優雅に肩にかかった髪を払うと、黒髪の少女はどこぞのパイロットが言っているようなセリフを言い放った。
「上等だ、今日こそぶっ殺してやるーーーーっ!!」
そして辺りはまた炎に包まれ、激しい攻防が繰り広げられる。
すっ、とウドンゲっちは黒髪の方を指差し、「あれ、うちの姫。」とだけつぶやいた。
どうやら俺は、とんでもない世界にきてしまったようだ。
今更ながら、俺はそう思っていた。
姫、まさかのセリフ1www
かぐやファンの方ごめん。もこたんファンも。
姫に何言わせればいいのかわかんなかった……
黄瀬とウドンゲは私的に好きな組み合わせです。
青峰と迷ったんです。青峰で考えたりもしたんです。
でも永林さん出てきたとこでアウト。
次回、食いキャラ。