エリートトレーナーたち   作:倉咲杏ト

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2.赤くない自分

 ボクはとある人物のブログを見ている、元飛行使いの打ったであろう文字が幾つも連なり、彼女自身の意思を表している。

 画面をスクロールし、コメント欄を覗くと批判、悪口等が多くよせられていた。

 あの憧れていたトレーナーの活躍してた面影は形すら無かった。それ以来ホウエン地方、いや他の地方ですら目撃の情報は顔すら見せない。

 昔似たような事件で、レッドという強い少年が姿を見せなくなった事があった。

 彼はとあるアイドルを戦闘で倒した、そこまではよかったのだが、生涯消えない傷をそのポケモンに負わせてしまったのだ。

 噂ではジョウト地方にある、シロガネ山にいるのではないかと言われている。何故なら事件直後に関係者のオーキド博士が封鎖したからである。

 ……と、他人の事ばっかり語っててもしょうがないね、ボクはボクの道を行くだけさ。

 ボクの名前はそうだね、トレーナーネームヨウヘイと言った所、本名ではなくいわば小説を書く人でいうペンネームみたいなものさ。

 相棒のピカチュウと共にヒウンアイスを買いに行ってる最中、せわしなく動き回る人達に混ざって行動している。

 幾つも高くそびえ立つビルの隙間から、太陽の光が差し込んでいた。

 アイス屋の前に着く、いつも通り一直線に行列ができてる。

 そしてボクもその列に並ぶ。その瞬間、

「うわ!」

 急に右腕を引っ張られ、そしてどこかへ。必至に抵抗するも悲しい事にひとけのない路地まで連れ去られてしまった。

 相手はこの季節にも関わらずフードをかぶりマスクをしてる、見るからに不審者。

 しかし緑色の髪が見え隠れしている、もしやこの人は。

 フードとサングラスを取ったその姿はまさしくあの元飛行使いヨウマさんだった。

「貴方は誰か分かりましたけど、不審者みたいな真似してどうするつもりですか」

「……やっぱり君レッドでしょ、マスクしてても雰囲気で分かる」

 久しぶりにこのマスクを取る時が来た、と言いたい所だけど。まだそのタイミングじゃない。

「さあ、何の事柄でしょうね、仮に赤い人だとしてどうするつもりで」

 嫌な風が自分の横を通り抜ける、ヨウマさんは険しい表情をしている。

 日はまだ昼じゃないと告げてるようだった。

「一緒に逃げるんだよ、シンオウ地方へ! だって、ここで悪い事がおきる」

 この人は意味が分からない、雰囲気だけでボクと見破った次には一緒に逃げるだって? 色々と人間を超えている。そういわざるを得ない。

「正直うさんくさいですが、ボクを見破った貴方です、ついていきましょう」

 彼女は爽やかな笑顔になり、ありがとうの一言。

「しかし今のボクはあくまでのヨウヘイ、いいですね」

 元気な返事の後、二人で船の元へと向かった。

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