エリートトレーナーたち   作:倉咲杏ト

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4.友人のために

「餃子うめえ!」

 カントー地方のタマムシシティにあるラーメン屋、エリートトレーナーな男は叫んだ。

 二つ目の餃子をかじる、ガリッと美味しそうな音を立て彼の胃へと運ばれる。

 三つ目、四つ目と行儀悪く更に盛られてた餃子を平らげ、行儀悪くラーメンをズルズルとすする。

 早食い競争ではないが、そう勘違いされるほどのスピードでどんぶりを空にした。

 お代を払い彼は店を後にする。

 携帯を取り出すとブログをチェック、内容はシンオウ地方への旅行について。

 いいなぁ、俺も行きたい。と小声で呟きながらデパート前にある噴水広場へ、噴水の前には一人着物を着た少女が時折辺りを見渡している。

「あいつはたしかジムリーダーのエリカという、何でここにいるんだ?」

「あのー……ちょっといいですか、そこの貴方」

 男はいきなりの事で一瞬目を丸くする、驚くあまり自分の名前を漏らす。

「お、俺はエリートトレーナーで大食いのッ! アサオです!?」

 エリカは照れ臭そうに小さく笑うとアサオの手を掴んで、

「私とお食事行きませんか? その、よろしければ」

 彼は胸を張ってオフコースと返事した。

 

 

 

 

 行先はデパート内にあるレストラン、と言ってもかなり和風で彼女との印象とかなり合う。

 しかし洋風な服装をしている彼には似合わない場所であった。

 席に座りお互い注文を出す、アサオは頑張って礼儀正しく行動するが、所々できておらず周りから浮く。

「どうして俺なんかを誘ったんですか? 急で驚きました」

「わたくしの友人に『逆ナンパしてみろ、この臆病もの!』と怒られたので……それで気になった貴方を誘ったのです」

 その後も会話は弾み、場所はタマムシシティジムへ。

 多くの植物があり、女性トレーナーも多い。

 大き目に作られてる窓からは夕日が緑を照らしていた。

「ヨウマって、ああ問題起こした元飛行使いの」

「ええ、彼女強気に見えますけど、あれでも辛いと思うんです……だからわたくしに強く当たったりして……」

 エリカは寂しげな表情を見せつつ時折涙声で語る。

 彼は顎をさすりながらふむふむと相槌をつく。

「一介のトレーナーではあるけど俺に任せてください、まあ何も考えてないですけど」

 彼女から一通の封筒を差し出される。

「それでは、これをヨウマさんに渡してはいただけないでしょうか、わたくしジムの仕事が忙しくて、しかも彼女自宅に殆どいないらしいですし」

 彼は二度目のオフコース、受け取ると早速という早さでマサラタウンの空港へと向かった。

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