「餃子うめえ!」
カントー地方のタマムシシティにあるラーメン屋、エリートトレーナーな男は叫んだ。
二つ目の餃子をかじる、ガリッと美味しそうな音を立て彼の胃へと運ばれる。
三つ目、四つ目と行儀悪く更に盛られてた餃子を平らげ、行儀悪くラーメンをズルズルとすする。
早食い競争ではないが、そう勘違いされるほどのスピードでどんぶりを空にした。
お代を払い彼は店を後にする。
携帯を取り出すとブログをチェック、内容はシンオウ地方への旅行について。
いいなぁ、俺も行きたい。と小声で呟きながらデパート前にある噴水広場へ、噴水の前には一人着物を着た少女が時折辺りを見渡している。
「あいつはたしかジムリーダーのエリカという、何でここにいるんだ?」
「あのー……ちょっといいですか、そこの貴方」
男はいきなりの事で一瞬目を丸くする、驚くあまり自分の名前を漏らす。
「お、俺はエリートトレーナーで大食いのッ! アサオです!?」
エリカは照れ臭そうに小さく笑うとアサオの手を掴んで、
「私とお食事行きませんか? その、よろしければ」
彼は胸を張ってオフコースと返事した。
行先はデパート内にあるレストラン、と言ってもかなり和風で彼女との印象とかなり合う。
しかし洋風な服装をしている彼には似合わない場所であった。
席に座りお互い注文を出す、アサオは頑張って礼儀正しく行動するが、所々できておらず周りから浮く。
「どうして俺なんかを誘ったんですか? 急で驚きました」
「わたくしの友人に『逆ナンパしてみろ、この臆病もの!』と怒られたので……それで気になった貴方を誘ったのです」
その後も会話は弾み、場所はタマムシシティジムへ。
多くの植物があり、女性トレーナーも多い。
大き目に作られてる窓からは夕日が緑を照らしていた。
「ヨウマって、ああ問題起こした元飛行使いの」
「ええ、彼女強気に見えますけど、あれでも辛いと思うんです……だからわたくしに強く当たったりして……」
エリカは寂しげな表情を見せつつ時折涙声で語る。
彼は顎をさすりながらふむふむと相槌をつく。
「一介のトレーナーではあるけど俺に任せてください、まあ何も考えてないですけど」
彼女から一通の封筒を差し出される。
「それでは、これをヨウマさんに渡してはいただけないでしょうか、わたくしジムの仕事が忙しくて、しかも彼女自宅に殆どいないらしいですし」
彼は二度目のオフコース、受け取ると早速という早さでマサラタウンの空港へと向かった。