本人無自覚のうちにクソ重感情を向けられてるやつ   作:占城稲

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思いつきで書きました
多分続きません


プロロローグ

 小さい頃から人付き合いは得意ではなかった。

別に初対面の人とも話せるし、会話が止まらないくらいの話題や知識は持ち合わせている。友だちもそこそこいる。

でも、それはとても浅い関係値ばかり。

学校で会えば挨拶して少し立ち話するし、お弁当とか一緒に食べたり宿題とかも一緒にしたりするけど、2人きりはないし、学校以外の日に遊びに行くこともない。

 

初めは頑張ってよく喋るけど、だんだんメッキが剥がれていって本当の自分が出てきて、、「思ってた子と違うな」と思われるのが嫌で、自分から距離を取ってわざと浅い関係のままでいようとしていたのかもしれない。

 

でもやっぱ少し寂しい。

 

愛されたい。けどどうやって愛されているか確かめればいいのか分からない。

 

 そんなある日、「曇らせ」という概念を知った。

健気で愛想良く、皆に愛されている子、重い感情を向けられている子が怪我したりする事で、その子の周りの人々が普段と違い、落ち込んだり取り乱したりする。そんな小説を読んだ。

 

これだ!と思った。

 

愛されているか確かめるには、自分が傷ついて相手の反応を見ればいいのだ。

 

そして、まず初期段階として皆からの好感度を集める必要がある。

 

この世には沢山の曇らせが転がっているため、それを参考にし、明るく健気で思い遣りのある、完璧人たらしを演じ始めた。

 

あの時の私はどうかしてたと思う。今思えば、方法も目的も歪で自己中心的で醜い。

 

 

 結果から言うと、微妙、、いや失敗だった。

 

確かに、演じ始める以前よりは交友関係も増えたし、かなり周りからの好感度も上がった、と思う。

が、それが失敗だった。

誰にでも、愛想良くした結果、浅い関係が広く浅い関係になっただけで深まらなかった。

やはり、創作物のように皆から重い感情を向けられるという状態を作るのは不可能だった。

 

というか、そもそも自分にそんなに魅力が無い。ここになぜ1年前の自分は気づかなかったのか。

勉学は多少できるが、それ以外は全て平均的、抜きん出た才能はなく、ハスミ様やミカ様のようなルックスもセンスもない。

 

2、3人にターゲットを絞って、深い深い関係に依存関係にするべきだったと思う。

 

 しかし、もう1年経った今、周りは親友と呼べるものを手に入れており、私が今更そこに入るのは難しい状況になっていた。

 

詰んでいた。

 

 元々人付き合いはそんな得意じゃないし、疲れるし、もうやめよう。

演じるのをやめて、無計画に広げてしまった友人関係も次第に狭まるのを待って、大人しく元の自分に戻ろう。

 

それでいいんだ。

 

 今いるティーパーティーも辞めよう。あんな殺伐とした政争、もう耐えれない。

無駄に交友関係が広いせいで派閥間の緩衝材にされていたし、、

これ以上は無理かな。

今月末で辞める旨を伝えて明日にでも退部届を貰いに行こう。




学校はトリニティです。

本人は演じてると思っていますが、もう染み付いてしまっており、無意識に常に他人のことを気遣う人工天然人たらしになっています。
周りから遊びに誘われないのは、この子の周りが互いに牽制しあって誰かが先駆けしたら潰される集団安全保障みたいな状態になっているせいです。加盟国を増やしすぎましたね。もうおしまいです。

主人公にクソ重感情向けてほしいキャラ

  • ミカ
  • セイア
  • サクラコ
  • ミネ
  • ハナコ
  • イチカ
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