本人無自覚のうちにクソ重感情を向けられてるやつ   作:占城稲

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トリニティがイギリスモチーフなら不文憲法なのではないかという勝手な妄想が入ってます。


5話 誘導

「無理強いはしないよ。でも聡明な君ならどうすればいいかわかるだろう?」

 

「ミコトさん!貴方は誰を選ぶんですか!??」

 

「私だよね??ミコトちゃん??」グイィ

 

ど、どうしてこうなったぁぁぁ???

 

┈┈┈┈┈┈

〈2日前〉

 

「……つまり、ナギサがミコトを独占しようとしてる━━と君は言いたいのかい?」

 

「そう!ナギちゃん勝手に私達に内緒でミコトちゃんを補佐官にしようとしてるんだよ??これって酷くない?」

 

「ミカ、君はどうやらあの子に少し執着しすぎているようだね。そもそも、パテル分派の首長たる君が執務机に書類を積み上げたまま他派閥の子にうつつを抜かすのは体面的に━━━━━

 

「ああもう!今はその話しなくて良くない??というか、ミコトちゃんに入れ込んでるのはそっちもじゃんね?いっつもミコトちゃんに禅問答して、ホストは随分と暇なんだね??」

 

「少なくとも私は、君と違ってホストとしての職務は滞りなく遂行しているつもりだ。それに、ミコトとの会話もあくまで職務上の話題を片付けた後に交わすちょっとしたコーヒーブレイクのようなものさ。」

 

「ミコトちゃんに歌を聴かせたりドライブに連れて行ったりしてたのもコーヒーブレイクの一環なのかな?☆」

 

「なっ…」

 

「ミコトちゃんが教えてくれるんだー。セイア様は凄いってさ。まったく、セイアちゃんも素直じゃないよね。ミコトちゃんがナギちゃんに独占されて嫌なのはセイアちゃんもじゃない?」

 

「……仕方ない。今回は君に乗るとしよう。」

 

「うんうん!そうだよね。でもどうするつもり?あのナギちゃんの事だから手続き上の問題は何もないんじゃない?」

 

「……私に少し考えがある。」

 

┈┈┈┈┈┈

バァンッ!

「ナギちゃん。少しいいかな?」

「ナギサ。少しいいかい?」

 

「……2人とも急にどうしたのですか?」

 

「ミコトちゃんの件!私何も━━━━━モゴゴ><」

 

「ミカ。少し静かにしていてくれ。」

 

「ナギサ、君の補佐官の件についてだが…」

 

「……流石に耳に入りましたか。しかし、私はあくまで自分の派閥内で1番信頼できる人物を補佐官に据えたまでです。なんの問題もないはずですが?」

 

「あぁ。君がフィリウス内の人事異動を好きにしようと君の勝手だ。そこを咎める権利は私たちにはない。」

 

「でしたら━━━━━」

 

「━━━━━ただ、三大派閥の一角を担うトップの補佐官ともなれば、話は別だよ。その影響力が他派閥にまで波及するものである以上、私とミカと十分に話し合い、合意の形を整えた上で事を進める。これが本来、君が好むやり方ではないかな?」

 

「ソウダソウダー」

 

「っ……」

 

「今回の件は少し独断専行が過ぎる。我々は3人で1つなんだ。君の行動は看過できないね。」

 

「…セイアさんは少し物事を重大に捉えすぎですね。」

 

「ほう……?」

 

「確かに、1人の専横は三頭政治の均衡を乱しかねません。しかし、今回のような補佐官の任命については過去にも前例が存在します。成文の規範を持たないこのトリニティにおいて、最も重んじられるべきは積み重ねられてきた先例ではありませんか?」

 

「……ふぅ。ここまで食い下がってくるとは予想外だ。君のミコトへの気持ちを見誤っていたみたいだよ。」

 

「ふふ。ようやく手に入れた機会なのです。そう簡単に引き渡せませんよ。」

 

「ア、エット……フタリトモ?」

 

「そうか、君がルビコン川を渡る覚悟があるというならば、私も徹底抗戦といこうか。」

 

「望むところです。」

 

「あー!また訳わかんないこと言ってるー。どうゆうこと?」

 

「ミカ!賽は投げられたってことさ!!」

 

「わ!ええ!ちょっと落ち着いてセイアちゃん!」

 

コンコンコン

 

「御形ミコトです。セイア様に呼ばれてきました。」

 

「「……?」」

 

「ああ、入ってきてくれ。」

 

「失礼しま、す…。……どうしてナギサ様とミカ様も?」

 

「私はセイアさんとミカさんに用事があっただけですが…」

 

「私もそんな感じかな」

 

「ふぅ。遅かったね。もう少しでナギサを殴ってしまうところだったよ。」

 

「えぇ!?喧嘩ですか!?」

 

「いえ━━━━━」

 

「まぁ、概ね君の予想通りだ」

 

「ますます、なぜ呼ばれたのかわからなくなってきました……」

 

「簡単なことだ。━━━━━君は私達3人のうち、誰の補佐官になりたい?」

 

「「ッ!」」

 

「無理に答えてくれとは言わない。ただ、この問いに対する君の返答は下手な外交問題よりも重大なものかもね。まあ、聡明な君には、どうすればいいかわかるだろう?」

 

「ええええ!?!?」

 

「「…」」ダッ!

 

「ミコトさん!貴方は誰を選ぶんですか!??」

 

「私だよね??ミコトちゃん??」グイィ

 

「あわわわわわ。引っ張らないでください!!えーっと、その……私は……」

 

「”3人とも好き”です……」

「”3人とも好き”かな?」

 

「……え?」

 

「そうか。選べないか。それは困るな。」

 

「……?」

 

「ナギサ。補佐官の任命の必須条件の1つは"本人にその意思があること"だが、今のミコトはそれを満たしていない。」

 

「なッ……それは無理やりすぎます!詭弁です!!」

 

「そうだよ!セイアちゃん、もしかして全員道連れにするつもり!?」

 

「ふむ。しかし、ミコトは"3人"の補佐官にならなるつもりがあるようだ。違うかい?」

 

「えっと、はい。誰かとかは決めれません……」

 

「はッ!まさか……」

 

「では、こうしないかい?ミコトは"今期ティーパーティーホストの補佐官になる"。」

 

「……どういうこと?」

 

「ミカ。ティーパーティーのホストが三つの分派の首長による輪番制なのは知っているだろう?」

 

「うん。」

 

「つまり、我々全員がホストとも言える。そして、ミコトは我々全員の補佐官になりたい。」

 

「……あ!」

 

「ならば、ミコトを我々の代のティーパーティーホストの補佐官にすれば全て解決しないかい?」

 

「……」

 

「どうだい?ナギサ。この辺りが丁度いい着地点ではないかな?」

 

「……賛同します。現状はですが。」

 

「ミカは?」

 

「……ふーん。まぁいいんじゃない?"今は"それで良いよ☆」

 

「決まりだね。」

 

「ミコト。」

 

「は、はい。」

 

「君を今日から今期ティーパーティーホストの補佐官とする。いいかな?」

 

「………はい。私でよければ、精一杯頑張ります…」

 

┈┈┈┈┈┈

 

「今回の件…どこからどこまでがセイアさんの筋書きだったのですか……?」

 

「ミカが話を持ちかけてくるまで待つところから━━━と言ったら君はどう思うかな?」

 

「…………ほんと…恐ろしい方ですね…。」

 




今回、セイアはかなり楽しんでます。

カエサルのくだりは書こうか迷ったんですが、デカグラマトン編でモモイが「来た!見た!……」っていう返さるの有名な発言を真似ていたのてキヴォトス内でもこちらの世界と同じ歴史が共有されていると判断して、書きました。
作者が世界史好きなのでこれからも世界史ネタを挟んでいきたいですね。

ガッツリストーリーに絡ませるべき?

  • 補習授業部ともがっつり絡ませて欲しい
  • ストーリーにはサラッと関わるだけ
  • エデン条約編以外にも絡んで欲しい
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