あれから、アコさんの部屋に泊めてもらった。
ご飯要りますか?と聞かれた時に
「ヒナ委員長のお家で食べてきたから大丈夫です」
と言ったら、追い出されかけた。
ホテルの荷物も全て回収不能だったため、結局、寝巻きから何から、全て貸して貰う羽目になった。
ソファーで寝ると言っても頑なに許して貰えず、結局2人で一緒に寝ることになった。
しかも、どうやら寝ている間に、抱きついてしまってたらしい。
寝苦しかっただろうから本当に申し訳ない。
制服も洗濯乾燥してくれて、朝ごはんも作ってくれて、何から何までお世話になってしまった。今度必ず埋め合わせしなければ。。
┈┈┈┈┈┈
「━━━━━って感じで大変でした。」
「キキキッ、それは災難だったな。どれ、ミコトが望むなら万魔殿の来客室の1つをミコト専用部屋にしてやってもいいぞ?」
「それは、大変嬉しい申し出ですけど、遠慮させていただきます……。私は今月いっぱいで異動なので。」
「何ィ!!?」
「なので、今日はそれを伝える為に来たんですよね。あの、これ、つまらないものですが万魔殿の皆で分けてください。」
┈┈┈┈┈┈
「ふぅ」
よし。マコト様はこれで終わり。
「いずれ、このマコト様がキヴォトス全土を支配した時にお前をマコト様の臣下に加えてやる」
とか、訳の分かんないこと言ってたけど無視無視。(てか、不可侵条約結ぶ相手の外交官に支配するとか言っちゃダメでしょ……)
「やっほ〜!ミコトちゃん!」
振り返った瞬間、
濡羽色の髪を揺らし、赤い瞳をぱっと弾ませるような、美少女が目に飛び込んできた。
「久しぶりですね!」
「チアキちゃん!!久しぶり!」
元宮チアキ
万魔殿の書記であり、私が人たらしの参考にしてた1人。分け隔てのない振る舞いで、誰の懐にも自然と入り込んでしまう。モモトークの連絡先の量は私が知る限り恐らくキヴォトス1位。
さりげなく、横に座って目線合わせて笑いかけてくる。そういう何でもない仕草の積み重ねが、彼女が人気者である理由なのだろう。
「元気でしたか?最近あまり連絡くれないので寂しかったんですよ〜?」ぎゅーっ
距離がちっかーい!!あー!いけませんお客様!ナニがとは言いませんが当たってます!!
チアキちゃんはとにかく人との距離が近い。
それは、思わず━━私のこと好きなのかな……って勘違いしそうになる程に。だが、チアキちゃんは誰にでも等しく光を降り注ぐ太陽のようなものであり、そんな太陽に選ばれたと錯覚してしまった者から焼け堕ちてしまう。
ちなみに、私はギリッギリ踏みとどまれた側だ。
「え、あ、ごめん!別に避けてるとかじゃなくてね?」
「あははっ!知ってますよ!最近例の件が忙しいですもんね。」
「うん。そうなんだよね……。あ!先週の週刊万魔殿読んだよ!」
「え!本当ですか?嬉しいです!」
「【キヴォトスの桜の名所トップ5】ってやつ面白かったし、桜の花びらが頭に乗ってるイブキちゃん可愛かったー!毎週、あのクオリティで仕上げてるのほんと凄すぎるねー」
「ふふっ!なんたって私は書記兼、記者兼、編集長兼、発行人ですからね!」
「来週も楽しみだなー!あ、でもこうゆうこと言うと、プレッシャーになっちゃうよね、ごめんね…?」
「いえいえ、ますます頑張ろう!って気持ちになります!せっかくですし、次回のインタビューコーナーはミコトちゃんが出るのはどうです?」
「エデン条約関連はまだ話せないことが多いよ?」
「エデン条約についてではなく、ミコトちゃん自身について取材させて下さい!」
「え、流石に需要なさ過ぎない??」
絶対、やめた方がいい。
イブキちゃん目当てでページをめくっていたら、突然こんな訳の分からないモブが現れたらどうなるだろう。イブキちゃんで浄化されていた目が急に汚染されるのだ。それは半ばテロに近い行為だ。
そして、怒りの矛先は私ひとりだけでなく、編集者のチアキちゃんにまで向けられてしまう。
まぁ、そんな極端な事は流石にないと思うが。
それでもやはり、「自分を有名人だと勘違いしてる痛い奴」と思われそうで気が引ける。
「あります!ミコトちゃんは人気者ですから!」
「ないないなーいない。私が人気物だとしたら、チアキちゃんスーパーアイドルだよ。というか、実際そうかも。ごめん、後者だけ訂正。チアキちゃんはスーパーアイドルだよ。」
「話を逸らさないでください〜!」
「手強いなー。別に記事にしないならいいよ?チアキちゃんになら知りたいことなんでも教えてあげる。あ!エデン条約は守秘義務があるからダメね!」
「え、なんでもですか?」
「んー?うん!なんでもいいよー」
「じゃ、じゃあその、ミコトちゃんは女の子は好きで━━━━━
「ミコト先輩!!」ダーッギュッ!
!?いきなりバックハグ!? 一体誰━━━━
「ミコト先輩!ひっさしぶりー!」
━━━━━なんだ、天使か。
「わっイブキちゃん!!急に来るからびっくりしたよー!」
丹花イブキ
ゲヘナ学園に飛び級で入学した天才児。バカ可愛い。
万魔殿は勿論、ゲヘナのアイドル的存在。クソ可愛い。
うわ!膝の上に乗っかってきた!超可愛い
「ミコトさん、お久しぶりです」
「イロハちゃんも!久しぶり!」
棗イロハ
万魔殿の戦車長。ダウナー系に見えるが、やる事はやる、仁義あるめんどくさがり屋。あとめっちゃいい匂いする。
「相変わらず、大変そうですね。」
「でも、イブキちゃんに会えたから疲れは吹っ飛んだよー!」
「イブキもいいですけど、偶には私の休憩スペースもいいですよ?」
「最近行ってないもんねー。あ、そうだ!今日行こうと思ってたんだ。丁度良かった。」
「先日、お菓子を買い足したばかりですから、なんでも揃ってますよ。」
「ううん。休憩じゃなくてね、私の私物取りに行こうと思って。ほら、コップとか」
「……それは、どうしてですか?」
「暫く、行けなくなるからかな」
「「はい?」」
皆の動きが一斉に止まってこちらを見てくる。
いきなりすぎたか??
確かに取引先の人に急に来なくなるとか言われた心配すぎるよね。
ちゃんと説明しなきゃ。
「ここにいる皆にはまだ、言ってなかったんだけどね。
私、今月中でゲヘナの担当官終わりなんだ。来月からはトリニティの内政に関わることになるからゲヘナ来る頻度も減ると思う。」
「「そ、それは本当ですか……?」」
「うん。急に決まっちゃってね。だから、今日は半分お別れの挨拶しに来たんだ。」
「「…………」」
あれ、固まっちゃった。まずい、こんなこと急に言うことは実はとても迷惑なことなのでは?
でも、急に伝えてきたナギサ様も悪くない??
━━━━━いや、事前に言われてたのを1週間放置してたのは私自身じゃん!やっぱ私が1番悪いじゃん!!どうしよ!!
「ミコト先輩、会えなくなっちゃうの??」
「そ、そーだねー。前みたいに頻繁には会えなくなるかもねー。」
「「」」ハイライトオフ
「あ、あの、2人とも?少し怖いよ……?」
「チアキ」
「はい」
「ミコトさんの住所を教えてください」
え?
「後でモモトークで送っときますね〜。」
待って情報漏洩すぎない??
「イロハちゃん」
「はい」
「代わりにですが、この後、休憩スペース貸して貰えませんか?」
「……いいですよ。その間、私はイブキと遊んでおくので、1時間後に交代しましょう。」
え?
「ミコトちゃん!」
「は、はい!」
「そーゆうことなので!休憩スペース行きましょうか!」ガシッ
「い、今からでも入れる保険って……」
「無いです!」
「デスヨネー。はは…、スー、イブキちゃん!助け━━」
「……」ガッ!
「ああああああああぁぁぁぁ!?」
その後結局、イブキちゃんが4人で遊びたいと言ったので3人で遊ぶことになった。
マコト←ミコトのことは他のトリニティ生と比べ、扱いやすくて気に入っている。それはそれとしてミサイルはぶち込む予定。
チアキ←原作のチアキより少ししっとりめ。スキンシップを積極的にしているが、普段から距離が近すぎるため、あまり意識されていない。
イロハ←着々と自分だけの休憩スペースにミコトとペアルックの物が増えていくのに充足感を感じている女。
各キャラとミコトとの馴れ初めについて
-
あった方がいい
-
無くてもいい