別作品からの方はお久しぶりです。
温めに温めたカイト×SAOのお話です。
カイトの二次創作が少ない!!なら自分で書くしかない!!の衝動です。かなり昔の衝動ですが・・・。
長く温めてたせいで、SAO編の話はほぼ完成してるのでテンポよく投稿できると思います。
少しでも貴方に刺さることを願いながら。
それではどうぞ。
プロローグ
「ヤスヒコのやつ、悔しがるだろうなぁ――(笑)」
僕は世界初のVRMMORPG≪ソードアート・オンライン≫のパッケージを片手に、就職活動に明け暮れて泣いているであろう親友を想像して笑いながら、インストール作業を進めていた。
大学生活も最後の年。すでに就職活動を終えていた僕は、以前から興味のあった≪ソードアート・オンライン≫のβテストに応募していた。当選者はわずか1000人――狭き門だと思っていたけれど、幸運にもその1人に選ばれた。
仮に当選しなくても製品版が発売されたら絶対に買おう、と思っていたほどなのは、自分でも驚きだった。
≪The World≫以来、ゲームをやる時間は増えたものの、そのほとんどはヤスヒコや『バルムンク』に誘われてのこと。自分から進んで買って遊んだゲームなんて、片手で数えるほどしかない。
そんな僕が、どうしてここまで惹かれたのか。
理由の一つは――夢に現れた『彼女』の存在だろう。もちろん、こんな話を他人に言えるはずもない。
最後に『彼女』の名を耳にしたのは、≪第3次ネットワーククライシス≫が収束した直後だった。
久しぶりに『ワイズマン』から連絡があって、「今回の事の顛末を≪.hackers≫のリーダーとして顛末を聞いてほしい」と呼び出しには思わず眉をひそめたけれど、「友人として聞いてほしい」と言い直されて、僕は結局、素直に了承していた。……我ながら単純だったと思う。
「久しぶりにリアルで会いたいね」――なんてそんな僕の思いつきにも、彼は「ちょうど東京に用事があるから」と快く応じてくれた。
約束の日。喫茶店に向かうと、彼はどこか見覚えのある青年と話し込んでいた。
≪第2次ネットワーククライシス≫後のオフ会以来、久しぶりに会った『ワイズマン』――火野 拓海は、あの頃よりもずっと大人びていたけど、変わらぬ雰囲気をまとっていた。
「カイト、よく来てくれた。」
彼は僕に気づくとすぐに立ち上がり、笑顔で手を差し出してきた。握手を交わすと、その手はしっかりと力強い。僕より小柄だったはずの彼は、今や頭一つ分は背が高い。
「ずいぶん……成長したね?」
「もう七年も経ったんだ。私だって、いつまでも子供じゃないさ。」
元々大人びた雰囲気を持っていた彼に、あまり似合わない言葉だったかもしれない。けれど、彼は微笑みを崩さず受け止めてくれた。
そんな僕達を、連れの青年はまるで信じられないものでも見るかのように目を見開いていた。
「カイト、紹介しよう。――彼が今回の功労者、『ハセヲ』だ。」
「カイト……いや。本名は倉持 海人です。よろしく、ハセヲ。」
「リアルでPNはやめてくれ…。三崎 亮だ。……まさか、マジで“あの”カイトに会えるとはな。」
驚愕に固まっていた青年は、拓海の紹介でようやく口を開いた。その声には、抑えきれない驚きと、ほんの少しの敬意が滲んでいた。
それから――拓海と亮から“事の顛末”を聞いた。昔話を交えながら語られた事件の結末に、気づけば僕は口を突いていた。
「……アウラは?」
拓海は一瞬だけ目を伏せ、そして静かに答える。
「今の彼女は≪The World≫の中枢として存在している。先ほど語った『蒼炎のカイト』も、彼女が生み出した存在だ。……“あの頃”のような個は失ったが、”あの頃”の記憶は確かに残っているのだろう。」
その言葉に、胸の奥が少しだけ痛んだ。
究極のAIとして“個”を確立した彼女が、その個を失ってしまった――それは悲しいことだ。けれど同時に、今もなお彼女がそこに“生きている”ことに、僕は不思議と安堵していた。
あの時の自己犠牲も。そして今も。誰かに強制されたものではなく、“彼女自身の意思”だと信じられたのだから。
それからしばらくして。
大学生活に追われていた僕は、久しぶりに彼女の夢を見た。
『剣の世界で、待っている』
その言葉だけが記憶に残ったその夢は、ただの夢にしては、あまりにも鮮明な気がした。
僕は『剣の世界』について可能な限り調べ、そこで行きついたのがこの≪ソードアート・オンライン≫。
夢の真偽は分からない。
けれ、それはそれとして。せっかくここまで心を惹かれたのだから、ただ楽しめばいい。発売を心待ちにしていた気持ちは、何よりも確かなものだから。
インストールを終えた僕は、公式サイトを確認する。
サービス開始時刻に変更はなし。βテストのキャラクターエディットが引き継がれることも表示されている。時計を見ると、計算通りサービス開始五分前だ。
ナーヴギアを被り、ベッドに横になる。
高鳴る鼓動を抑えようと深呼吸を繰り返す――五分は瞬く間に過ぎていく。
そして定刻。
「――リンク・スタート!!」
僕はまだ、このゲームの本当の姿を知らない。
無印のリメイクとかしませんかね。
シナリオとかは完璧だと個人的には思っているのでメタルギアΔみたいにゲームシステムだけリメイクとかで・・・。
少なくとも現行機でプレイしたいんですが・・・厳しいかなぁ。