模擬戦後の高揚感と空腹を抱えた一行は、連の案内で再びあのステーキハウスへと向かいました。
肉の脂とスパイスの香りに包まれた至福の時間。腹を満たし、一息ついたところでパンダが立ち上がりました。
パンダ「ふぅ……。戦いの後の肉は格別だな。さて、次は……風呂だ。広い銭湯で足を伸ばさなきゃ、呪術師の一日は終わらねぇ!」
虎杖「いいっすね、銭湯! 俺、サウナも入りたい!」
ところが、そこで野薔薇が「待った」をかけました。
野薔薇「ちょっと待ちなさい! 普通の銭湯なんて嫌よ! さっきの模擬戦で汗ドロドロだし、連先輩が領域出そうとした時のあの熱風で、私の肌は乾燥の危機なのよ!」
連「……それは、悪かったと思ってるけどさ」
野薔薇「だったら! 『エステと岩盤浴が併設されてる高級スパ施設』! そこじゃないと私は動かないわよ!」
真希「……エステ、か。悪くねぇな。連、昨日の『貸し』の残りで、そこも全部込みで奢れ。それで完全にチャラにしてやる」
連「……貸しをチラつかされると、断れないんだよな。分かったよ、伊地知さんに電話して、都内のラクーアみたいな施設に向かわせる」
【高級スパ施設にて:男湯と女湯の境界】
都内でも有数のラグジュアリーなスパ施設。
男連中は広大な露天風呂へ、女子二人は予約していたエステコースへと分かれました。
【男湯:サウナにて】
虎杖、伏黒、パンダ、棘、そして連が横一列に並び、熱気に耐えていました。
虎杖「ふぅぅ……あちぃ……。でも、連先輩の炎に比べれば、このサウナなんて春の陽だまりっすね」
パンダ「連、お前、さっき硝子さんに診てもらってたけど、大丈夫だったのか? 領域の中断って、相当キツいだろ」
連「……ああ。内臓が少し焦げた感じだったけど、反転術式で治したよ。……お前らが無事なら、それでいい」
伏黒「……先輩。……あんまり、無理しないでください。俺たちがもっと強くなれば、先輩が一人で背負わなくて済むはずですから」
伏黒の不器用な言葉に、連は驚いたように目を見開き、それから穏やかに笑いました。
連「……そうだな。お前たちが強くなるのを、楽しみに待ってるよ」
【エステ:潤いの時間】
一方、アロマの香る個室。
真希と野薔薇は、高級オイルによるマッサージを受けていました。
野薔薇「真希さーん……最高ですね……。連先輩、金払いが良くて助かるわぁ」
真希「……アイツは、自分を粗末にしすぎなんだよ。……さっきの模擬戦だって、自分を犠牲にすれば済むと思ってやがる」
野薔薇「……お。真希さん、エステ中に連先輩のこと考えてるんですか? ……ひょっとして、あの『揉まれた件』、実はそんなに怒ってなかったりして?」
真希「……っ! 蒸気で蒸し殺されたいか、野薔薇! ……アイツは、ただの『貸し』がある便利な同級生だ。……それ以上じゃねぇ」
真っ赤な顔をしてタオルに顔を埋める真希を見て、野薔薇は「これは思ったより重症ね」と、ニヤニヤしながら贅沢な時間を堪能するのでした。
【帰路:星降る夜の散歩道】
風呂上がり、施設を出た一行は、心地よい夜風に吹かれながら高専への道を歩いていました。連は、全員に湯冷めしない程度の微細な「温かな熱」を術式で纏わせています。
連「……みんな。今日は本当に、俺のわがままで付き合わせて悪かったな」
虎杖「何言ってるんすか! 肉食って、風呂入って、最高の一日でしたよ!」
真希「……ああ。これで『貸し』はゼロだ。……でも、明日からはまた別の『貸し』を作らせてやるからな。覚悟しとけ、連」
連「……ああ、望むところだ」
連の歩く背中を、月光が優しく照らします。
5年間の修行空間では決して得られなかった、仲間たちの笑い声と、湯上がりの心地よい倦怠感。
連「(ナリア……俺、この世界が、やっぱり大好きだ)」
最強の先輩と、彼を慕う後輩たちの夜は、星の光に守られながら穏やかに過ぎていくのでした。
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