少年院事件を経て、1年生3人は自分たちの無力さと、それ以上に「連」という先輩の圧倒的な強さを目の当たりにしました。五条からの「連に鍛えてもらえば?」という提案に、3人は二つ返事で飛びつきました。
高専の第4グラウンド。そこは、連が放つ青白い火花と、1年生たちの叫び声で満たされていました。
連「虎杖、呪力の流れが遅い! ティグリスの動きをよく見ろ。伏黒、影に頼りすぎるな、本体の回避が疎かだ。野薔薇、釘を打つ瞬間に隙があるぞ!」
連は4種の眷属(ルプス、ティグリス、アクィラ、ドラコ)を同時に召喚し、1年生3人をそれぞれ別の属性で追い込んでいました。
虎杖「うおおお! 先輩、この虎の腕、重すぎっす!」
伏黒「……クソッ、影から引きずり出される……!」
野薔薇「ちょっと! アクィラ! 私の髪を焦がさないでよ、この焼き鳥!!」
数時間の地獄のような特訓が終わり、3人はボロボロになって地面に倒れ込みました。連は汗一つかかず、影に眷属を戻すと、穏やかな笑みを浮かべます。
連「よし、今日はここまで。……少年院の時より、格段に呪力操作が安定してる。お前ら、筋がいいよ」
虎杖「……へへ、先輩に褒められると、なんか元気出るわ……」
野薔薇「……っ、元気出ないわよ! 全然出ない! もう限界、肌はカサカサ、汗でベタベタ! ……ねぇ、連先輩!!」
野薔薇が、泥だらけの顔を上げ、執念の眼差しで連を指差しました。
野薔薇「また『エステ付きの高級温泉スパ』に連れて行きなさいよね! 今度は、前回よりグレードが高いところ! 美肌コース120分付きよ!!」
連「……あはは、やっぱりそう来るか。……分かったよ。伏黒と虎杖も、疲労抜きに岩盤浴でも行くか」
虎杖「やったぁぁ! さすが連先輩、太っ腹!」
今回連が選んだのは、都心の高層ビルにある、宿泊も可能な最高級スパ施設でした。2年生たちも(真希が「私も行くに決まってんだろ」と言ったため)全員合流し、総勢8名での大移動となりました。
【女子サイド:エステ&露天風呂】
真希と野薔薇は、夜景の見えるプライベートエステで、最高級のトリートメントを受けていました。
野薔薇「はぁ……。連先輩の特訓は地獄だけど、その後のこの『飴』がすごすぎて、やめられないわね……」
真希「……ハッ。アイツなりに、私たちに無茶させた罪悪感があるんだろうよ。……まあ、このオイルの香りは悪くない」
真希は、連が自分たちのためにわざわざ「一番いいコース」を指定して予約していたことを知り、湯気に紛れて少しだけ表情を緩めました。
【男子サイド:サウナと水風呂】
一方、男子側は、連、虎杖、伏黒、パンダ、棘が並んでサウナに籠もっていました。
虎杖「整う……。連先輩、今回の修行で俺、少しだけ先輩の呪力の色が見えた気がするんす」
連「……ああ。宿儺の影響もあるだろうが、お前自身の感度が上がってるんだ。……伏黒、お前もだ。次は『龍座(ドラコ)』の背中で空中戦を教えるからな」
伏黒「……死なない程度にお願いします、先輩」
パンダ「ハハハ! 贅沢な奴らだ。特級の個人指導を受けた後に、こんな高級スパで洗われるなんてな」
棘「しゃけ!!」
【湯上がりのラウンジにて】
全員が合流し、館内着で夜景を眺めながら最高級のフルーツ牛乳(一杯1000円)で乾杯しました。
釘崎「見てよこの肌のツヤ! 連先輩、次もよろしくね!」
連「……財布が空になる前に、交流会で勝ってくれよ? ……あ、そうだ。五条先生が、みんなに『お土産』があるってさ」
連が影から取り出したのは、それぞれの名前が刻まれた、連が特製で鍛え上げた「炎を宿すお守り(呪具)」でした。
連「エステだけじゃ、守りきれないからな。……これを持っておけ」
真希「……ハッ。どこまでも世話焼きな奴。……ありがたく、貰っといてやるよ」
星の光と街の灯りが混ざり合う東京の夜。
連の周囲には、本来の歴史よりもはるかに強固な「絆」という名の炎が、温かく燃え盛っていました。
翌日
野薔薇「連先輩! やることないなら、原宿の買い物付き合って♡ 荷物持ち、アンタの『狼(ルプス)』にやらせれば楽勝でしょ?」
連「……ハートを飛ばしても、結局はルプスを物流扱いするんだな。まぁいいよ、暇だしな」
というわけで、俺たちは再び原宿の竹下通りへと繰り出しました。野薔薇の買い物スピードは凄まじく、最新のコスメから服、雑貨まで、俺の影の中は瞬く間に紙袋で埋め尽くされていきます。事故は、セレクトショップの試着室で起きました。
野薔薇「ねぇ連先輩、このワンピース、どう思う? ちょっと攻めすぎかしら」
野薔薇が試着室に入って数分後、カーテン越しに声がしました。
連「いいんじゃないか? お前、赤とかパキッとした色が似合うしな」
野薔薇「……ちょっと、背中のチャックが噛んじゃって上がらないんだけど。……真希さんいれば頼めたのに。……ねぇ、先輩。ちょっと手伝ってよ。……変なことしたら、釘打つからね?」
連「えっ、俺!? ……わ、分かったよ。目、閉じてるからな」
俺は細心の注意を払い、視線を逸らしながら、そっと試着室のカーテンの隙間から手を入れました。
連「(……感触でチャックを探すしかない……ええと、この辺か?)」
だが、その時。店内に響き渡ったのは、別の客が落としたハンガーの大きな音でした。
連「おわっ!?」
驚いて足が滑り、俺の体はそのまま試着室の薄いカーテンを突き破るように中に倒れ込みました。
連「――ぶふぉっ!?」
視界に飛び込んできたのは、鏡の前で背中を大きく開け、着替えの途中だった野薔薇の姿。そして俺の右手は、バランスを立て直そうと咄嗟に伸ばした結果、野薔薇の腰……ではなく、少し上の方の柔らかい感触をしっかりと掴んでしまっていました。
釘崎「………………アンタ」
連「………………あ」
釘崎「………………死ねええええええええええ!!」
ドゴォォォォン!!
野薔薇の全力の蹴りが俺の腹部に突き刺さり、俺は試着室ごと外の通路まで吹っ飛ばされました。
帰り道:夕暮れの表参道
野薔薇はお釣り(十万円から引いた余り)を全部使い切って、さらに高級なアクセサリーを追加購入させた後、俺の数歩前を肩を怒らせて歩いていました。
野薔薇「……信じられない。アンタ、真希さんにもそうやってるんでしょ! この天然タラシ特級!」
連「いや、本当に事故なんだって! 伊地知さんに誓ってもいい!」
野薔薇「うるさいわね! 今日の貸し、これで『貸し二十』に更新よ! アンタ、一生私に逆らえないと思わせなさいよね!」
連「二十……。……真希の時といい、俺、この世界に来てから戦場より女子のいる場所の方がダメージ受けてる気がする……」
野薔薇「……ふん。まぁ、エステ代一回追加で許してあげなくもないけど。……チャック、結局アンタに上げさせたしね」
少しだけ顔を赤らめ、そっぽを向く野薔薇。
連は「……やっぱり、5年間の修行に『デリケートな状況の回避訓練』を入れるべきだった」と、夕焼け空に深く溜息を吐くのでした。
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ハイスクールD×D
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