五条が認めたもう一人の最強   作:ぐちロイド

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渋谷事変は短いかも?知れないですし死滅回遊編は始まったばっかなので渋谷事変が投稿住み次第、一旦五条が認めたもう一人の最強の投稿が止まります。(次にやって欲しい作品を決めるアンケートをやりますコメントでも構いません是非とも参加して下さい!!!)


第24話 渋谷事変最強の封印

2024年10月31日、19時。

かつてない規模の「帳」が、若者たちで溢れかえる渋谷の街を丸ごと飲み込んだ。

「五条悟を連れてこい」という身勝手な要求。一般人が閉じ込められた透明な檻の中で、連は微かな、だが決定的な違和感を感じ取っていた。

 

 

連「(……嫌な予感がする。空気が重いんじゃない。呪力が、何かに『誘導』されてる)」

 

 

連は、真希や野薔薇たち東京校の面々と別れ、単独で地下へと向かっていた。五条悟という絶対的な個の力を過信し、自分たちがその間に黒幕を叩く。それが本来の作戦だったが、連の脳裏には、パリで見た「不吉な星の軌道」が焼き付いて離れなかった。

 

 

野薔薇「連! あんた、勝手に一人で突っ込まないでよ!」

 

 

通信機の向こうで、野薔薇の鋭い声が響く。

 

 

連「……悪い、野薔薇。でも、今の俺にしか見えない『歪み』があるんだ。五条さんを一人にはさせない。……あいつら、本気で最強を『殺す』気じゃなく、『封じる』気だ」

 

 

真希「封じる……? 五条先生を!? そんなの、できるわけないでしょ!」

 

 

真希の冷徹なツッコミ。だが、連の直感は叫んでいた。獄門疆という未知の特級呪具の存在を、彼は偽夏油との接触で僅かに感知していたのだ。

連は地下鉄の換気口から飛び降り、副都心線のホームへと続く通路を駆け抜ける。

途中で遭遇する改造人間。一般人を無慈悲に肉塊へと変える異形の群れ。

 

 

 

連「邪魔だ……退け!!」

 

 

連は歩みを止めない。

『星焔の創世宮』を半展開し、周囲に浮かべた「狼座(ルプス)の熾火」を弾丸のように放つ。爆発的な青白い焔が、通路を埋め尽くす呪霊たちを文字通り蒸発させ、連のための「道」を切り開いていく。

 

 

連「(間に合え……! あの目隠しの先生が、一瞬でも油断する前に!)」

 

 

 

地下5階。そこには既に五条悟が到着しており、特級呪霊たちとの凄まじい戦闘の余波が地上まで響き渡っていた。

連がホームに辿り着いたその瞬間、目の前の光景がスローモーションのように流れる。

そこには、無数の一般人の死体。

そして、その中央に立ち尽くす五条悟の背中。

彼の足元に、不気味な気配を放つ立方体――「獄門疆」が口を開いていた。

 

 

連「五条さん!! 逃げろ!!」

 

 

連の叫びが、地下空間に響き渡る。

しかし、五条の視線の先にいたのは、かつての親友、夏油傑の姿をした「何か」だった。

 

 

?「――よお、悟」

 

 

その一言。五条悟の脳内に溢れ出した「3年間の青い春」の記憶。六眼が、脳内の時間が1分を経過したと錯覚し、獄門疆の認証が完了してしまう。

 

 

連「――領域展開:『万象流転・無尽の星淵』!!」

 

 

連は叫ぶと同時に、自身の全呪力を搾り出し、領域を強制的に割り込ませた。

五条の足元の「ルール」を、宇宙の膨張する斥力で書き換えようとする。

黒縄の残滓で学んだ空間干渉の極意を、一点に集中させた。

だが。

 

 

連「……あ」

五条悟の体が、獄門疆から伸びた禍々しい触手に捕らわれる。

連の放った青白い星の炎が獄門疆に触れた瞬間、それは見たこともない「負の質量」に飲み込まれ、霧散した。

 

 

偽夏油「遅かったね、連。君の宇宙も、この箱の『因果』には届かない」

 

 

偽夏油が、血の気の引いた連を見て、優雅に微笑んだ。

カチリ、と。

世界が絶望に染まる音が、静かな地下ホームに響き渡った。

最強の五条悟が、消えた。

連の目の前で、呪術界の均衡が、音を立てて崩れ去った瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連「……嘘、だろ」

 

 

目の前から、あの「最強の背中」が消えた。

獄門疆という小さな立方体に、呪術界の柱が収められてしまった現実。連の視界は、怒りと絶望で赤く染まっていく。

 

 

連「五条さんを……返せッ!!」

 

 

連の咆哮とともに、地下ホームの空気が爆ぜた。

偽夏油は獄門疆を手に持ち、嘲笑うように影の中へと消えていく。残されたのは、五条を足止めするために配置されていた特級呪霊たちと、溢れ出す千単位の改造人間、そして呪霊の群れだ。

 

 

連「……あ。……あぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

連の内側で、何かが壊れた。

これまで「守るため」に制御していた呪力が、どす黒い殺意へと変質する。

 

 

連「術式展開――『星焔の創世宮(せいえんのそうせいきゅう)』!!」

 

 

通常の展開ではない。連の負の感情に呼応し、青白かった星の炎が、どす黒い「超新星爆発」のような極光を放つ。

 

 

連「死ね。一匹残らず、塵になれ!!」

 

 

連が地面を蹴ると同時に、背後から『虎座(ティグリス)の猛火』と『狼座(ルプス)の熾火』が百単位で同時錬成された。

「星の炎」を纏った獣たちが、飢えた獣のように呪霊の群れへ突っ込んでいく。

 

 

呪霊「ギギッ……!?」

 

 

特級呪霊の端くれが防壁を張る間もなかった。連が通り過ぎた後には、首から上が消失し、切り口が炭化して発火した死体しか残らない。

 

 

連「【星屑の錬成(スターダスト・フォージ)】――『壊星の槍』!!」

 

 

連の手の中に、数メートルの巨大な炎の槍が生成される。

それを力任せにホームの奥へと投擲した。

ズガァァァァァン!!

地下空間が崩落しかねない衝撃波。一撃で数百の改造人間が消滅し、ホームの壁ごと貫かれた呪霊たちが断末魔を上げる暇もなく蒸発していく。

 

 

連「足りない……全然足りないんだよ!!」

 

 

連の瞳からは、血のような涙が伝っていた。

パリでの修行。あの日の決意。真希や野薔薇への誓い。

その全てを嘲笑うかのような「封印」という結末。

連は自身の反転術式を「攻撃」に回し始めた。

 

 

連「反転術式:月魄(げっぱく)――『絶対零度の執行』!!」

 

 

熱線で焼いた直後、極低温の氷で細胞を爆砕させる。

連の周囲は、地獄のような熱量と、地獄のような冷気が交互に襲う「地獄の宇宙」と化していた。

 

 

真希「……連。もう、いい。それ以上は、お前の身体が持たな――」

 

 

通信機から聞こえる真希の焦った声。だが、連には届かない。

地下5階から地上へ。

連が通った道には、呪霊の残穢すら残らない。あるのは、ただの「無」だ。

最強の看板を預けられた男の、あまりに凄惨な、そしてあまりに孤独な「復讐」が渋谷の闇を焼き尽くしていく。

 

 

連「五条さん……俺は、俺は……!!」

連の絶叫は、爆鳴に飲み込まれた。

その日、渋谷の地下で起きたのは、呪術戦ではない。

それは、一人の少年が「最強」という呪いに呑まれ、神の如き破壊者へと変貌した瞬間だった。

 

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