五条が認めたもう一人の最強   作:ぐちロイド

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第3話 初任務5年の修業成果

高専合流から数日後。俺に与えられた初任務の地は、岐阜県にある廃村だった。

 

 

五条「岐阜にある『金華山(きんかざん)』の裏手、古い因縁がある村でね。一級相当の呪霊が複数確認されてる。……まあ、連くんなら観光ついでに終わるでしょ? お土産は栗きんとんでいいよ」

 

 

伊地知さんの運転する車で、長良川を越え、深い霧に包まれた山道を進む。到着したのは、数十年前に地図から消えたはずの集落だった。

 

 

伊地知「……異常な呪力量です。帳を下ろしますが、どうかご無理はなさらずに。岐阜の山岳地帯は地脈が複雑ですから」

 

 

「帳」が降り、周囲が静寂に支配される。

 

 

伊地知「……連さん、帳を下ろしました。どうか、ご無理はなさらずに」

 

 

霧が立ち込める山道を、俺は一人進む。影から這い出した「狼座(ルプス)」が、周囲の呪霊の気配を敏感に察知し、低く唸った。

 

 

連「(5年間の修行……その成果を、まずはこの土地で試させてもらう)」

 

 

霧の向こうから現れたのは、山の獣と村人の怨念が混ざり合った、巨大な一級呪霊。俺は一歩も動かず、指を鳴らした。

 

 

連「『星焔の創世宮』——虎座(ティグリス)、鷹座(アクィラ)」

 

 

上空から「鷹座(アクィラ)」が熱波の羽根を降らせて呪霊の動きを止め、正面から「虎座(ティグリス)」の剛腕がその核を粉砕する。戦闘は、数分にも満たなかった。

 

 

連「……ふぅ。まだこの程度か。修行の空間にいた連中の方が、よっぽど手強かったな」

 

 

俺は影に眷属を帰し、夜空を見上げた。任務は滞りなく完了した。

 

 

 

翌日、高専に戻った俺は、五条に呼び出されていた。

 

 

 

 

 

五条「おかえりー、連くん。岐阜の任務、速攻で終わったみたいだね。地下の溶解痕が凄かったけど、まあ想定内想定内」

 

 

連「栗きんとんはありませんよ。それで、次の任務ですか」

 

 

五条「話が早くて助かる。今度は君だけじゃない。真希、棘、パンダと一緒のチーム任務だよ」

 

 

五条がタブレット端末の資料を見せる。場所は都心部にある大規模商業施設。

 

 

原因不明の集団ヒステリーや怪奇現象が報告されており、二級〜準一級呪霊の複合案件らしい。

 

 

五条「特級の乙骨が抜けた今、準一級の棘、準二級のパンダ、そして四級の真希……。このメンツだと、万が一の『一級もしくは特級』の発生に対応しきれない。そこで、君の出番ってわけ」

 

連「なるほど理解した」

 

 

教室に戻ると、真希たちが既に準備を整えていた。

 

 

真希「よお、連。五条から聞いたぞ。今度はチーム任務だってな」

 

 

パンダ「よろしくな、連。今度こそ美味いものでも食いに行こうぜ」

 

 

棘「しゃけしゃけ」

 

 

俺は頷き、五条から受け取った資料を真希に手渡す。ふと、真希のプロフィールに記載された「4級」という文字が目に入った。……禅院家の嫌がらせによる、正当な評価を拒まれた階級。

 

 

連「真希。……あんたの階級、4級になってるが」

 

 

真希「あ? ああ、いつもの嫌がらせだよ。気にするな、実力はアンタもさっきの組手で分かってんだろ」

 

 

真希は不敵に笑うが、その瞳にはどこか鋭い冷徹さが宿っている。

 

 

連「……分かってる。だからこの任務、実質的な指揮は真希、あんたに任せる。俺はあんたが使いやすい『最高の武器』を用意するだけだ」

 

 

真希「……ハッ。特級のくせに殊勝なこと言いやがって。いくぞ」

 

 

パンダ「おー、真希がやる気だ。棘、バックアップ頼むぞ」

 

 

棘「しゃけ」

 

 

俺は一級相当の力を持つ「準一級」の狗巻、「準二級」のパンダ、そして誰よりも不屈な「四級」の真希を見渡した。

 

 

連「ああ。全員で帰るぞ」

 

 

俺たち2年生チームは、呪霊の巣食う都心のビルへと向かうため、高専の門を後にした。

 

 

 

 

 

 

都心部の商業ビル。呪いの残穢が複雑に絡み合うその場所で、俺たちは二手に分かれて探索を開始した。俺と真希、そしてパンダと棘の二組だ。

 

 

真希「……連、あんまり離れるなよ。この辺りは空間が歪んでやがる」

 

 

真希が低く声をかける。彼女の言う通り、生得領域に近い力が働いているのか、廊下の曲がり角が不自然に伸び縮みしているように見えた。

その時だった。

 

 

連「――っ!?」

 

 

突如として足元の床が、まるで生き物のように波打った。

強力な引力。咄嗟に真希の腕を掴もうと手を伸ばしたが、床の隆起によってバランスを崩し、俺たちは狭い物置部屋のような空間へと転がり込んだ。

 

 

連「痛たた……おい真希、大丈夫――」

 

 

言いかけて、思考が停止した。狭い空間に二人。俺は床に背をつき、その上に真希が重なるように倒れ込んでいた。

ただ重なっているだけならまだしも、俺の右手が、真希の胸のあたりを柔らかく、しかししっかりと掴んでしまっている。

 

 

連「…………ぁ」

 

 

真希の顔が、至近距離で固まっている。

眼鏡の奥の瞳が大きく見開かれ、頬がみるみるうちに紅潮していく。

 

 

連「あ、いや、これは……不可抗力というか、その……」

 

 

真希「…………アンタ……ッ!!」

 

 

バカッ!! と、体育会系のそれとは一線を画す、真希の全力の平手打ちが俺の頬に炸裂した。

 

 

真希「死ねッ! 変態特級!!」

 

 

連「アベシッ!!ぶふぉっ……!? ご、ごめん!!」

 

 

だが、気まずい空気は長くは続かなかった。

 

 

ギギィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!

 

部屋の壁が内側から弾け飛び、醜悪な準一級呪霊が数体、俺たちの醜態(?)を嘲笑うかのように乱入してきたからだ。

 

 

真希「――ちょうどいい。この怒り、全部こいつらにぶつけてやる……!!」

 

 

真希の呪力――というより、その殺気が爆発した。

 

 

連「……悪い、真希! 詫びだ、これを使え!」

 

 

俺は即座に指を鳴らし、掌に熱量を収束させる。

 

 

連「『星焔の創世宮』――一対・赤熱長刀(せきねつちょうとう)!」

 

 

真希の手に、青白い炎を纏った長大な大刀が錬成される。真希はそれをひったくるように受け取ると、床を蹴った。

 

 

真希「遅ぇよ!!」

 

一閃。

連の術式によって極限まで切れ味を高められた炎の刃が、準一級呪霊の巨体を豆腐のように軽々と両断する。切り口からは星の炎が噴き出し、呪霊を再生させる間もなく焼き尽くしていく。

 

 

真希「次!!」

 

 

連「アクィラ、上空から援護しろ! ルプス、真希の背後を回れ!」

 

 

俺は眷属を展開し、真希が暴れ回れるフィールドを作り出す。

真希は俺の貸した武器を、まるでもう一つの手足のように完璧に使いこなしていた。彼女の圧倒的な身体能力と、俺の「星焔の武器」の融合。それは、四級術師という階級がいかに馬鹿げているかを証明する、凄まじい光景だった。

 

 

連「(……怒らせるとマジで怖いな、真希。後でちゃんと謝ろう……でも…柔らかかったな…)」

 

 

焦げた呪霊の残骸が散らばる中、俺は冷や汗を流しながら、さらなる呪力の気配に向けて気を引き締めた。

 

 

 

 




ラッキースケベって実際有るのか?(今後連がラッキースケベに合うことが多くなるかもです)けしからん!

次にやって欲しい作品は?

  • 暗殺教室
  • ワンピース
  • 僕のヒーローアカデミア
  • ハイスクールD×D
  • その他(コメントで書いて下さい)
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