「…おっ? 僕は。なんで……幻獣に食われたんじゃ……なかったのか」
「なっちゃん!」
裸になって倒れていた狩谷は、上体を起こしたところで加藤に飛び掛かられた。
「か、かと……うぷっ!」
ぶちゅっと唇が奪われる。
「大好き!」
「ぷはっ! か、加藤……」
「まつりや!」
「へ?」
「まつりとよびぃ!」
「あ、はい」
*** がんばれっ! 負けるな! ***☆彡
(よくやった。もっとも新しい厚志くん)
暗闇の中。厚志の目の前には数多くの厚志がいた。
(これが……みんな僕か……)
(そうだ。それだけの思いが僕らには集まっている。何万、何十万という人の『がんばれ、負けるな』という思い。そしてゲームを通して君が幻獣を許す物語。これを観測する第7世界のさらに外にある観測世界から君たちを見ている者たちの願いだ)
(僕は……新しい厚志、だ)
(そうだ。ようこそ。新しい伝説。君が現在のホープだ)
(君は……)
(僕は最初の厚志。青の厚志となって世界を渡り歩くシオネ・アダラ。それゆえに誰にも覚えてもらえず誰からも忘れられ、そして伝説となった存在)
(それも僕の可能性……)
(君はどうする? 世界を渡るかい? 新しい僕よ)
(……僕は――)
「厚志!」
「……僕は、ここにいるよ。舞……」
「いきていまーす!」
坂上先生の声が聞こえる。
「厚志! よかった!」
「舞……まい」
「ああ!」
「舞……僕は移動しないよ。ずっとこの世界にいる。そして舞と生き続けるよ……」
「あ、厚志?」
(そうか。ではさらばだ)
声は、それを最後に小さくなっていった。
「サヨウナラ、最初の僕……僕は今も昔も生き延びる。生き延びて……舞と幸せになるよ」
「厚志……」
「舞。話したいことが……いっぱいあるんだ。僕の生まれ、今までの生涯、そしてここにきたこと……そのすべてを」
「ああ」
「名前すら僕のは借り物だ。けど、僕はもう厚志だ。だから……厚志として、舞。君と共にいる」
「ああ、ああ……」
(それでいいんだよね……僕)
速水の思いを肯定するかのように風が吹いた。
――1999年4月22日。
この日、世界は救われた。
その終わりの文章は、常に、判を押したかのように一つである。
つまり、めでたし、めでたし。と。
これを歴史と呼ぶか否かは、専門家の間で意見が分かれるが、ここは素直に定説に従うものとする。
つまり、めでたし、めでたし。と。
了
はい、お疲れさまでした。あとがきでリザルトです。
最終撃破数 338
終了は49日でした。遅すぎです。
私のファーストマーチ、NEPあり場合の最短は4月5日。なしだと4月13日です。
平均で15~18日あたりだと思ってました。
返す返すも要因は1週間訓練期間無しと出撃が降下作戦と攻防戦がかぶったこと、そして3~4日の出撃なしですね。
有利な点もありました。初期に天才が3までとれたことです。
あんなに速く取れるのは前代未聞で慌てたところもあります。
誓って言いますが、リトライも再チャレンジもなしで通しでやってます。
(どうしてもSランクで勝ちたいがために遮蔽物精霊手というグレーな手も使ってますが)
正直、疲れました。スカウト絢爛舞踏の方がマシですね。とはいえ、1000体プレイよりかはずっとマシですが。
というわけで長々とお疲れさまでした。
これは1月27日時点で出しています。
このあとはROMりますが、もし感想に反応できない場合は申し訳ありません。
では皆さまもお体だけはきをつけて。
最後に、ありがとうございました。
2026年、1月27日 遊佐