転生したらノロワレだったので、何かを極めようと思います 作:SRAMP
漫画ネタバレあり。
アニメ派の人は見ないことをオススメします。
俺には昔、たった一人の親友と呼べる友人がいた。
ソイツは他のやつと違って、俺の『血統』にも『才能』にも興味を示さないで、俺を普通の人間として見てくれた。……まあ、アイツも俺と同じくらい、いいとこの出だったってのもあるのだろうが。
だからなのか、俺はソイツといると、自身の忌々しい
だから───……ソイツが「魔術の実験中に死んだ」と言われたときは、己の耳を疑った。
「平民にウザいくらい話しかけられる?何を言ってる。平民はもとからウザいだろう?」
「違う、そういうんじゃないんだよ!『魔術を見せろ』だの言ってくるんだよ!!そういう『ウザい』なんだって!!」
「ほう、平民が魔術とな。実に興味深い」
「興味深くない!」と言いたくなったが、コイツには言っても変わらないだろうな…と、呆れて声には出なかった。あんなやつに興味を持ってもウザいだけだろうし。
「それにしても貴様が魔術の話を振ってくるとは。明日は『火球』が降ってくるかもしれんな」
「降ってきてたまるかァ!!そんな物騒なやつ!!」
……思えば、コイツが遠回しに言った「最悪の日になる」というのはあながち間違ってなかったのかもしれない。
コイツが死んで、アイツも俺が『火球』で殺したんだから。この日を境に、俺の人生は最悪になったんだ。
今だって、コイツと話している〝夢〟を見てる。
アイツの悪夢とは対称的に、コイツの夢は大体がコイツと話しているだけで終わる良い夢だった。
だけどまぁ……
「アイツが……■■■が、死んだ…?」
たまに、こういう悪夢を見るときだってある。
ここからの展開はいつも、何一つとして変わらない。
俺を、俺の金魚の糞が、アイツの死んだ場所に連れて行く。そこには焦げ跡だけが残っていて、アイツの研究していた魔術を書かれた紙も燃えて、灰になっていた。
アイツはあれでも優しいから、俺の前で魔術の話なんてしなかった。だから俺は、アイツの研究していた魔術なんて分からないままだった。
この事件の後の数日間は、ここを燃やした犯人を呪った。……否、これを未然に防げなかった己を呪った。
この事件と同日。また事件が起きた。
「魔術書が盗まれたってよ!」「それ…絶対アイツが犯人だ!!」
学院の魔術書が盗まれたらしい。
心底どうでもよかった。
この事件が起きたことも、あの平民が犯人だと疑われていることも、どうでもよかった。
ただ何かに、八つ当たりをしなければ俺は俺を保てない気がしただけだった。
あんな悪夢を見なくて済んだかもしれないのに
男は──サイアス=ロー=レビナントは目を覚ました。
彼の
彼の顔色は悪く、起き上がろうとしない。否、できなかった。
だが、そんな彼の気持ちなど知らないメイドが扉の向こうから声をかけてくる。起きなければならない。
「……はぁ、一晩考えたが、結局何も分からなかったな…」
サイアス=レビナントは一晩中考えていた。かつての親友と呼べる友人の研究していた魔術についてを。
サイアスと知り合いにするか、ロイドの前世と知り合いにするか迷ったけれど、前者を選択。
一体どうなることやら……
首から「私はキャラの名前を間違えました」というプラカードを提げている。