ロック・リー転生伝 作:六亭猪口杯
今回も捏造がございます。また、文系が考える似非科学もございます…ご容赦頂けますと幸いです。
苦手な方はブラウザバック願います。
再生しきる前に仕掛けるぞ、と態勢を整えた俺達に対して首をもたげた一尾が口を開く。
『…ギャハハハハ!久々のシャバだァ!!』
口を歪めて嗤う一尾に全員硬直する。
先程までのただ象られた形ではなく、まるで意思を持ったかのように表情まで変わっていた。
「今、アイツ喋らなかったか?」
「腹話術じゃなけりゃそうだな…」
ナルトの問いに答えるサスケ。
我愛羅が狸寝入りしたんだろうが…このタイミングか。
「チャクラの流れが変わった…我愛羅に集中していたのが全体に広がっている」
あらゆる体内の構成を砂で創り上げた、歪なそれでも生物として成り立つのか?
一尾の内部を見透したネジが信じ難いモノを見たと言わんばかりの表情で呟いたのを聞いて思考を回す。
守鶴って顕現しても砂の塊なのか?
てっきり九尾とかガマ親分的なナマモノか
…なんにせよ殴れるなら問題は無いか。
物理無効だったりすると俺が一気に役立たずになるが巨体を維持してくれているなら拳は通る…はずだ。
もしコレが意識のある砂嵐だったりしたら散らすだけ散らして元通りになるなら時間稼ぎすら出来るか怪しくなってた所だ。
良いところだけ考えるなら。
実体があるなら少なくともダメージは与えられる。
最悪の場合、
その場合、十中八九俺は死んでるだろうけど。
そんな事を考えている俺を他所に
「目が合った。あの化物、目でモノを見てるよ」
砂の偶像から生物見たいな挙動になってる。
信じられないと言った口調でテンテンが警戒を促すと同時に全員に緊張が走った。
一尾…守鶴がその場で軽く跳ねたのだ。
「…アレが、あの巨体が跳ね回るのか!?」
馬鹿げている。
僅かに揺れる地面と共に、誰ともなく口にした言葉が響き渡った。
そんな俺達を他所に
『さて…約定通り皆殺しにしてやらねぇとなァ』
哄笑を終えて口の端から覗かせた舌をズルリと引っ込めた後、此方へ向き直る一尾…守鶴。
「さっきまで有った
まるで獣が自分の身体を動かすように滑らかに。
関節が全て連動した動きを見せる守鶴を見て戦慄する。
今までのお飯事ではなく、本物の…!
『風遁・連空弾!』
「ッ八卦掌・回天!!」
轟音を立てながら襲い来る術から咄嗟に俺達を守る様に盾になるネジ。
ガリガリと音を立てながら逸らそうとするが…二発、三発と続くこれは即席で対処出来るレベルを超えている!
「チッ…!」
歯を食いしばるネジを見て咄嗟に組み上げた螺旋丸擬きをネジの横から手を伸ばして叩きつける。
「ッらぁ!」
バチリ、と弾ける音と共にベクトルを逸らす事に成功、風の塊は後方へと抜けた。
「すまん、助かった!」
「いいよ、別に…ッ!?」
すかさず次弾が来た。
「全員散開!ナルトはリーに着け!他は俺と来い!」
号令と共にナルトを担いで右手へ。
反対側に駆けるネジと目配せして次の行動を決める。
「やべぇってばよ!?」
「分かってる!舌噛まない様に気をつけて!」
動き出しが速いッ!?
一足飛びに加速した俺を捕らえる軌道で振られた左腕を咄嗟に飛び上がって避ける。
『ちょこまかとウザってぇ!』
ガパッと口を開けて砂礫を散弾のように撒いてくる守鶴。
「ナルトくん!」
ナルトを背後に庇いながら体表のチャクラを回転、致命的な部分を腕で守りながら散弾を受け流す。
「ッ痛っ!」
痛え!めっちゃ痛い!細かい砂や砂利は表層で回すチャクラで弾き切れるけどそれ以上の大きさになると速度も相まって受け流しきれない!
「リー!?」
「…ッ大丈夫!」
皮膚を貫いてめり込んだ小石を体外に弾きだしながら強がる。
俺は、俺達はこんな化物相手に勝てるのか?
チラリと脳裏を掠めた考えを振り払う。
(弱気になるな!今、この場でコイツを止めないと本気で終わる!)
この場で守鶴を止められなければ青年編での我愛羅の戦線離脱というだけに留まらない。
尾獣による木の葉の里の崩壊は他の里の自重を容易く取り除いてしまうだろう。
襲撃に尾獣を使用した事で大義名分を得た他里の砂隠れへの宣戦布告…木の葉の利権を狙った里同士で血みどろの戦争の開始だ。それは暁の蠢動を許し、マダラを止められなくなるという事と同義。
(最悪の場合が現実味を帯びて来やがった…)
そうなるくらいなら我愛羅と相討ちになってでも殺してしまう方がマシだ。
勿論、そうならないように動くつもりではあるが…
迫りくる次弾を回避して思考を中断、近くのナルトを庇いつつ守鶴へと駆ける。
『ハハハッ!こんな雑魚共に手こずってたのかよォ!!』
なさけねぇなァ宿主ィ!
嘲笑する守鶴が振り回した尾を避けた先に振り落ろされた腕が出迎えた。
空中歩行で回避を…と考えると同時に
『リー!』
防御体勢!と叫ぶテンテンの声が届くと同時に視界に入った苦無から吐き出された起爆札が炸裂、視界が真っ白に染まる。
「ッ…!」
咄嗟にナルトを抱きしめるように庇いながら衝撃に備えたが、それでも余波を防ぎきれず跳ね飛ばされた。
『チッ…』
鬱陶しい…!
久々の娑婆に出て気分良く暴れるついでにゴミを潰す。
その程度の簡単な仕事だったはずなのに無駄にしぶといカス共が粘りやがる。
味方の爆撃で無様に吹き飛んだ
「やらせるかよ!」
バチバチと音を立てながら突っ込んで来る写輪眼のガキと
「余り無茶をするな!」
司令塔だろう白眼のガキが邪魔をする。
一足飛びに下がると建物を崩して森に出た。
宿主は砂を集めるなんてせせこましい努力をする為にあの場所から動かなかったが…俺様には必要ない。
意のままに砂を操る尾獣、一尾。
その本領は大規模な全体攻撃を容易に行える事。
「クソッ、どうする!?」
「うちはは隙を見て突っ込め!俺は全体の防御に回る!」
虫共がセコセコと頑張ってるのを見て嘲笑う。
『ぶっ潰れちまいなァ!』
チャクラを混ぜた砂が一斉に持ち上がる。
砂の大津波…卑小な人間共からすれば巨大な壁が迫ってくる様なものだろう。
写輪眼のガキが動き出す前に一纏めにしてやるよ!
「無茶苦茶な…!?」
『吹っ飛んだ雑魚…自爆野郎も纏めてあの世逝きだァ!』
宿主な中から観ていた限り、ガキ共の中で一番の脅威はあのイカれ野郎だからなぁ…!
口寄せ女も大概だがあくまで口寄せが主体、飛ばしてくるモノさえ防いでしまえば何の問題もない…本体が雑魚だからいくらでも料理出来る。
しかし体内門を開放して身体を壊しながら戦い続ける
身体能力の底上げだけで一時的とはいえ五影に匹敵する力を引き出す
以前目にした体術のみで他を圧倒する信じ難い光景は未だ記憶に残っている。
アレを最後までやられると俺様でも…
『クソが…』
何を莫迦な事を考えている。
あの様を見れば一目瞭然、自爆野郎は既に限界が近い。
仮に
なにより、
そんな事を考えていると地面が爆発したように弾けた。
流動するチャクラが砂を吹き散らしながら中心が顕になる。
「ペッ…砂が入った!」
「我慢しろ!うちはは無事か!?」
「何とかな…」
一箇所に纏ったゴミクズ共が騒いでいた。
…あの白眼のガキが纏めて防ぎやがったか。
味方の攻撃で吹き飛んだ自爆野郎は見当たらない。
狐クセェガキも同様に。
『フゥゥ…』
どうにも上手く行かない現状に苛立つ。
完全に身体を
宿主の用意した砂で場当たり的に構成した身体は俺様が本気で動くと簡単にバラけちまう。
今のままでもこの場の全員を叩き潰すには十分だが…目の前をチラつく雑魚共は不愉快極まる。
今の俺様は我愛羅のチャクラを呼び水に仮の肉体を作った状態…シャバに居られるのは
(時間制限を縮めるからやりたくなかったが…しょうがねぇ)
苛立ちと共に宿主から更にチャクラを徴収、肉体の主導権を更に此方に寄せる。
ギチギチと音を立てながら広がる黒い紋様と共に、我愛羅が構成した身体の各所が使い慣れたものへと変換され思い通りに動ける様に成っていく。
一度、二度。
拳を握るように確かめるとかなりマシになって来た。
我愛羅がチャクラを使いまくったせいで残りは全盛期の六割も無いが…雑魚共を蹴散らすには十分だ。
『良し…先ずはテメェからだ!』
あからさまに指示を出してる司令塔にして防御の要…白眼のガキを狙い撃ちにする。
「ネジ!」
警告を飛ばす写輪眼のガキを他所に白眼のガキに連打を叩き込む。
当然ソレを見て白眼のガキが何もしないわけもない。
「任せろ!!」
思った通り、器用に回転させたチャクラで弾こうとしてるのが見えるが…弱点は既に見切ってる。
『そいつは確かに面倒くせぇが…大質量の連撃にゃ耐えられねぇだろ!!』
俺様の一撃を耐えられる強度には驚いたが所詮は人間、
要は息をつく暇も与えず殴り続けりゃいずれ潰れるってワケだなぁ!
『ギャハハハ!!』
ガンガンと思うままに腕を叩きつける度に苦悶の表情を浮かべる雑魚共。
あぁ、心地良い…もっと、もっとだ!
「ッ舐めるな、化け狸!」
口寄せ女がそう言いながら防御の裏からずっと俺様を狙ってるけどよぉ…
『撃つか?…撃てねぇよなぁ!!』
白眼のガキが防御を担当している間は内側からも攻撃は出来ないのは我愛羅の中から見てても一目瞭然。
勿論、やろうと思えばやれるんだろうがそんな真似をすれば防御が薄れて俺様にペシャンコにされるのがオチだ。
『嗤っちまうぜェ!お前ら相性最悪じゃねぇかよ!!』
ついに何も言い返さなくなったガキ共を嬲る様に殴り続ける。
俺様に通じる可能性があるのは防御壁の裏に隠れた女とあの自殺志願者だけで、その片方は既に吹っ飛ばされて戦線離脱中。
もう片方は風前の灯…
『自爆野郎も後でキッチリ送ってやるから先に死んどけ!!』
哄笑しながら乱打していると、視界の端から何かが飛んで来る。
人とは思えない程に加速したそれは。
「ダイナミック・エントリー!!」
チャクラを燃やすように迸らせながら俺様の元に着弾した。
『この、死に損ないがァ!!』
あの化け狸、想像以上にヤバい。
先程までの操り人形じみた動きではあり得ない程滑らかな挙動と反応の速さ。
縮尺を大きくした野生動物を相手取る様なものだ。
それに加えて砂を操る権能と風遁を織り交ぜてくるときた。
要は物理が効きにくくてデカくて速くて物量も質量もあって
…こんなの序盤で出して良い敵じゃねぇだろ!!
純粋にデカいだけでも脅威なのにそれにバカの持ってきたバイキングばりに性能盛りやがって!!
後付だとしても尾獣の一角、弱いわけ無いと思っちゃいたけど戦略兵器扱いされるのも納得出来るレベルの化物じゃねぇか!!
そりゃ原作で"これ、下忍の試合で使っていいのか?"レベルの
ひとしきり内心で罵って少し頭の血が下がると同時に嫌なことに気づいてしまう。
……これに加えて尾獣を全て一人で集めきった初代様の無法っぷりって一体なんだったんだ?
活動時期から百年も経ってないのに忍の神と神格化されてるのも頷ける埒外っぷりである。
そこまでいかなくとも数年後にはこのレベルを一人で相手取れないと話にならないんだよなぁ…壁が高すぎて縁が見えねぇわ。
そんな風に軽く現実逃避していると徐々に地面が近づいてきた。
吹き飛ばされながら姿勢を整えて大きめな木に着地、へし折りながら衝撃をやわらげて地面に着弾。
「ぐぇ」
「っと、ごめん」
抱えたナルトから空気が吐き出されると同時に蛙みたいな悲鳴が上がったのに対して謝罪すると
「ッ別にどうってことないってばよ…!」
俺が抱え込んだ腕が食い込んだ腹を抑えながら強がるナルト。
ちょっと勢いつきすぎてたからこれくらいで済んでるのは御の字だろう。
とはいえ数年後には地力でこれ以上の速度を出すんだよ君は…と少し呆れつつ。
謝罪もそこそこに遠く離れた守鶴の方を見やるとげたげた嗤いながら地面に腕を叩きつけ続けているのが目に入った。
「…不味いね。ネジ達だけじゃ抑えきれてない」
反撃の隙を与えず集中的に大質量を叩きつけ続ける。
手合わせ中にテンションが上がったネジが一度本気を出してほしいとねだった時にガイ先生が行った回天潰しと同じ事をやっているのだから。
連打量ではなく一撃の威力に寄ってはいるが結果は同じだろう。
「回天…ネジの絶対防御を力づくで突破しに来てる」
そもそもテンテンが連続式の大岩落としを開発したのはそれがネジに対して有効だったから。最悪でも脚を止められるからと多様する様になってからはネジも対応し始めているが。
「…それ、ヤバくないか?」
「ヤバいよ?だからさっさと戻ろうか」
なんにせよ一旦ぶっ飛ばさないと詰んでしまいかねない。
今の俺で首ごと吹き飛ばせるレベルの力は出せないが…これだけ助走距離があるなら蹌踉めかせる事は出来る。
「全力で当たりに行くから悪いけどまた変化してくれる?」
「わかったってばよ」
ボン、と煙を立てて苦無に化けたナルトを握り締めてクラウチングスタートの体勢を取る。
「さて…第三ラウンドだ」
ギギギ…と撓めた足に力を込める。
弾けそうな力を足裏へと集約、一気に解放すると吹き飛ばされた時の数倍の速度で景色が後ろに流れて行った。
吹き飛べクソ狸!!
「ダイナミック・エントリー!!」
掛け声と共に守鶴の横っ面に着弾、気持ち良く殴り続けていた顔を歪ませながらたたらを踏ませる事に成功。
『この、死に損ないがァ!!』
「そう思うんならキッチリ殺してみろやぁ!」
反動で跳ね返った身体を空中歩行で制御、地面へと急降下して着地と共に走り出す。
ネジ達がどうなったのか、それを確認している暇は無い。
今は無事だと信じて俺にヘイトが向いている内に何とか立て直してもらう他に無い。
「おっとぉ!」
地面ごと薙ぎ払うように振り回された腕を飛び越える。
「まだまだぁ!」
飛び上がった俺を叩き落とす軌道で振るわれた二撃目に螺旋掌を合わせて
螺旋丸と違って体勢を崩すために作ったこの技は相手との質量差が大きいと
純粋に重すぎると体勢を崩せないのだ。だから無意味…とは成らないのがこの技の利点の一つでもあるが。
「螺旋掌!」
何時もなら掌に対して
目論見通り、両足を離して掌を当てた事で着弾箇所を主軸にぐるりと回り込む様に身体が滑る。
高速回転するチャクラに依る移動。掌ではなく足でもやれるようにするのが目下の目標だが…デカい相手ならコレでも十分機能する!
『うぜぇなぁ!』
相手から見れば掌を当てた瞬間、体勢を変えずに横滑りしてる変態に見えている事だろう。でもな?
「挙動が気持ち悪いのは承知の上だがお前に言われたくねぇよ!!」
忍の戦闘でバカみたいに目立つ巨体を出すとか何処が忍んでるのか言ってみろや!でけぇ癖にピョンピョン飛び回りやがってうざったいんじゃ!!
心の叫びを表に出さない様にするのに苦労しながら言い返すと
『俺様はテメェらみたいなチンケな存在とは格が違う!!』
せせこましくチャクラを練るカス共とはなぁ!!
更にチャクラを解放したのかプレッシャーが一気に強くなる。
此処から更に強くなるの?嘘だと言って欲しいんだけど?
内心で辟易しながらも表情は不敵に笑ってみせる。
「…それで殺せてないんだから程度が知れるなぁ
意外と導火線が短い守鶴が更にキレそうだが構うものか。兎に角ヘイトを俺に集める。
今のコイツの足を止めるにはテンテンの秘策に頼る他無い。
(派手にぶっ放してないって事は多分起爆札はもう品切れ、残りは試作品になるんだろうけど…その内のいくつかは砂相手でも有利を取れるはず)
作成を手伝った内のいくつかは人に向けたら酷い事になりそうだからと自分で封印していたが、テンテンなら間違いなく
周りを巻き込む可能性が高い危険物でも必要とあれば使うのに躊躇するような子ではない。
俺は今のテンテンなら使い所を誤らないと信じている。
しかしまぁ…足止めをしてもらう為に足止めが必要と言う状況に思わず苦笑が漏れる。
(光明が見えるだけマシだけど…!)
それでも今のままじゃ勝てないのは明白。
まだ未熟な身の上とは言えリミッター解除した今の俺は将来至るべき力を前借りしている状態に等しいがそれでも尚足りていない。
ならば更に八門を開けば良いのかと言えば一概にそうとも言えないが。
『さっさとくたばれ死に損ない!』
即席で砂を変化させたのか、螺旋掌に噛み合わせるように腕に開いた牙の群れを咄嗟に引き戻した拳を振って砕く。
「甘ぇよ!」
今の俺は
相手の動きを見てから咄嗟に行動を切り替える事が出来るレベルの身体能力で後から動いて対処する、謂わば"後の先"特化のカウンタースタイル…この挙動でも三門までならキッチリ対応してくる辺りネジの成長度合いがぶっ壊れてる気がするが今は割愛する。
勿論、限界値の七門まで開いたほうが段違いで強化されるが自分で扱いきれない出力に身体が振り回される事になるからなぁ…先の先、先手必勝で一撃で仕留めるか外して死ぬ人間ミサイルになってしまう。
要は目茶苦茶速くて力が強い素人に成ってしまうから扱いが難しいのだ。今の俺では瞬間的に使用して
ゆえに鍛え上げた体術をギリギリ使用できる今の状態がベストコンディションと言う事になる。
ジリジリと守鶴との距離を詰めながら隙を伺っていると
『…テメェみたいな自爆野郎に付き合ってられるか!』
口から風遁を吐き出すと同時に足元の砂が蠢動、上下同時攻撃と共に距離を取ろうとする守鶴に
「逃げるのか腰抜け!」
我愛羅は最後までやる気だったぞこの野郎、と挑発を交えて風遁へ飛び込む様に跳躍。
全チャクラを前方に集めて即席の壁を形成するも吹き荒れる風遁の鎌鼬に全身を切り刻まれた。
「がああぁ!!」
今は致命的な部分だけ守れれば良い。
その精神で守った重要箇所へのダメージは薄く、血塗れで風遁を潜り抜けた先で目を見開いた守鶴と目があった。
「ッ舐めんな!」
口を開けて次弾を放とうとする守鶴を上からぶん殴る。僅かに揺れた頭の上で寝こけている我愛羅が目に入った。
この、バカ野郎が…!
「いつまで寝てんだ我愛羅!!」
感情のままに叫ぶ。
「根性見せてみろ!俺を殺すんだろうが!」
何時までも寝てんじゃねぇよ!
このままだとお前が寝てる内に全部終わっちまうぞ!
「
我愛羅の指が僅かに動いた…気がする。
それを掻き消す様に守鶴が答える。
『コイツに期待してんのかぁ?無駄だ!!』
砂嵐の様に襲いかかってくる砂はチャクラの回転で弾き、
「クソ狸が、邪魔すんじゃねぇよ!」
少し距離を取られながらも高さは維持し続ける。
…俺に集中させるためとは言えかなり燃費が悪い。
八門を開き続けた影響もあって余り時間を掛けられない…と苦しく思いながら我愛羅を見るとまだ眠っているものの先程までと僅かに指の形が変わっていた。
『クソがぁ!』
高い位置にいるから砂の大瀑布を使えない守鶴が苛立たしげに風遁を放つのを空中歩行で回避しながら我愛羅をよく観察する。
…目の錯覚じゃない。
指一本だが確かに動いている。
仕掛けるなら今をおいて他にないと判断して
「ナルトくん。次の接触で投げるよ」
口元に持ってきた苦無に囁く。
我愛羅が僅かにでも意識を取り戻しかけているなら今をおいて好機はない。
「…良いのか?」
俺がやっても。と僅かに逡巡しているナルトに答える。
「良いも悪いも。とっとと起こしてきてよ」
別に誰がやろうが構わないでしょ。
そんなのは目標を達成出来ない事に比べれば些事でしかない。
既に俺は我愛羅の説得に一度失敗している。
分かった風な口を利いても結局その
何故か我愛羅は俺にも執着がある様に見えるが…その孤独に本当の意味で寄り添えるのはナルトしか居ないのは変わらない。
「アイツと話がしたいんでしょ?」
空中歩行を駆使して守鶴の額へと近付きながら振り回される砂の攻撃を躱す。
初めて開門した時と同じような全能感…今なら何でもできそうな気がする。
危なげなく守鶴の真上に到達。
最後に呟く様にナルトに伝える。
「我愛羅相手ならナルト君の方が適任だから…任せたよ」
大振りなアッパーもどきを空中歩行と螺旋掌で回避、自身の腕に視線が遮られたタイミングで左手の内に隠した
『大きいの行くよ!』
耳に着けたままのイヤホンからテンテンの声が聞こえて来たため守鶴の肩を蹴りつけてその場を離れる。
今来るのか…!姿勢が悪い今の体勢からじゃ我愛羅の元に飛ぶのは無理だ!
…後はナルトに任せるしか無い!
「ナルトくん!下には
空中歩行で頭上へと飛び上がると同時に炸裂した火花の奥で苛立ちを隠しもしない守鶴と目が合った。
『この…!?』
それも直ぐに困惑の声に変わったが。
咄嗟に頭上の我愛羅を庇う様に頭を上げてくれてるお陰でナルトには被害がいかなそうで一安心である。
それにしても大きいのってアレかぁ……後でどう言い訳しようかな…と考えながら一人呟く。
「悪いね…とは言わないよ?」
元々
「何でもありにしたのはそっちだからさ…こっちも何でも使わせてもらう」
禁術に指定された互乗式とは違う
「試合でも何でもない、何でも有りのレギュレーションならあの子の右に出る下忍は居ない」
絶対に殺すと決めた時にしか使わないだろうけど、そうと決めたなら躊躇いなく使う子だから。
「…ネジに後で怒られそうだなぁ」
目の前の火花が徐々に光を増して地上にもう一つ太陽が出来たのかと錯覚するレベルの光を放ち始めたのを見て目を逸らしながら呟いた。
テンテン視点、少し前
リー達が帰ってきた事で少し余裕が出来た。
たたらを踏まされた化物が飛びかかってきたリーから距離をとる様に離れた隙に
「ッ…助かった!」
回天を維持していたネジが肩で息をする。
これだけ弱っているネジは久しぶりに見るかも、と場違いな感想を持っていると
「…テンテン、まだやれるか?」
息を整えたネジが確認してくる。
まぁ今まで散々ぶん投げてきたもんね…察しの通り流石に在庫がキツい。
「起爆札の在庫はちょっと心許ないかな」
互乗式、影分身自爆で大分使っちゃったし…と続ける。
「他には?」
持ってきてるんだろう?早く出せ。と言わんばかりの態度に少しムッとしながら答える。
「大岩か苦無、後は沼くらい…と言いたい所だけど」
まだ試してない試作品があるよ。と伝えると
「どんな物だ?」
今はどんな危険物でも構わない、と続けるネジは珍しく余裕が無い。
端から見ればいつも通りだろうけどいつも一緒に行動してたから分かる。
リーも限界が近いし…博打になるけど使うしかないか。
一人覚悟を決めて試作品を呼び出す為の巻物を開く。
「高温で相手を焼き切る奴。火遁の高等忍術を再現しようとしてるんだけどまだ制御が甘くてさ」
どうやっても広範囲にばら撒いちゃうから被害がね。と答えながら呼び出す準備を整える。
「アレだけデカい相手だ範囲が広いぶんには問題ないだろう。後で三代目に頭を下げれば済む話だ」
この後下げる頭が残りそうにないが。と冗談交じりに続けて
「それで生じた責任は俺も取る。使わせてもらうぞ」
真剣な目で見つめられては拒否する気も失せると言うもの…元々拒否するつもりはないけど。
「オッケー。じゃ、うちはの子にも協力してもらおうかな」
あくまで事故って形にしないと後々面倒になりそうだし。
どうかな?と問いかけるも
「……」
此方の会話に参加して来ないと思ったら化物とやり合ってるリーを凄い目で見つめていた。
「うちは。聞いてるのか?」
ネジが問いかけると
「…あぁ、聞いてる」
空中で気持ち悪い曲がり方をしてるリーを穴が開くほど見つめながら答えるうちはの子。
気持ちは分からなくもない。アレは真似しようとしても中々出来るものじゃないし。
空中から爆撃出来るなら戦術に幅が出ると思ってやり方を教わったけど、私じゃ体幹が弱すぎてマトモに扱えなかった。
ネジは再現出来たけどあまりの燃費の悪さに真似しようとしなかった失敗作に近い術理だもの。
完全な再現と実戦的な運用が出来たのはガイ先生だけと言う辺り、基本的に体術以外にチャクラを使わないあの師弟以外だとマトモに扱えないタイプの脳筋忍術だよアレ…っと思考が逸れて来た。今はさっさとあの化け物片付けないと。
「私が苦無を飛ばした先に火種を作って欲しいんだけど良いかな?出来るだけ高温になるなら尚良いんだけど」
火遁のうちはなら着火するのはそう難しく無いだろう。
最悪不発に終わったら着火剤ごと口寄せしなおせば良い。その場合は事故だったって言い訳が通用しなくなるけど…まぁ背に腹は代えられないし仕方ない。
「分かった」
心此処にあらずな様子から少し現実に戻ってきたのか私を見ながら答えたうちはの子に頷く。
「じゃ、一発かましてやりましょうか」
散々言ってくれたあの
影分身で発射台を増やしながら化け狸を睨む。
気持ち悪い挙動で気を引き続けてくれているリーが血塗れに成っているのを見て内心で呟く。
「ネジ、コレをアイツの脚に投げてくれる?股関節辺りなら尚良いんだけど」
「両足を巻き込むんだな?任せろ」
頷いたネジに数本の苦無を渡す。
一発でもそれなりに効果はあると思うけど…纏めて使えば更に効果的に焼ける。
次にうちはの子に振り返って続ける。
「うちはくん。ネジが苦無を投げた位置に火遁をお願いね」
「あぁ、やってやる」
良し。準備は整った。
「3、2、1…今!」
ネジが放った苦無は空中のリーに夢中な化物の腰下に突き刺さった。なんの痛痒も覚えないのか無視してリーを追う化物に笑みが溢れる。
「火遁・業火球の術!」
後を追うように火遁が着弾すると同時に口寄せを完了させるとキラキラと光を反射する粉が化物の腰下を覆った。
チリチリと火花が散り始めた事を確認してから首元に装備したままのマイクに向かって告げる。
『大きいの、行くよ!』
これはリーにも作成するのに協力してもらったから分かるはず。
キラキラ舞った粉に着弾した火球が飲み込まれる程の光量を放って燃え盛り始めた。
『この…!?』
漸く私たちのやった事に気付いた化物が声を漏らすが…
「ガンガン投げ込んで!」
影分身達に指示して燃料を追加し続けると聞こえなくなった。
うわぁ…頭以外光に覆われちゃって見えないや。まぁそう言うモノだから仕方がないんだけど相手の動きが見えないのはデメリットだね…覚えとこう。
遮光グラスを着けながらひたすら苦無を放っては口寄せを続ける影分身を他所に呟く。
「私、こう見えて結構頭にきてるんだよね」
自分でも少し吃驚してる位に。
誰にも聞こえないだろうと高を括った言葉だったが隣のネジが眉をひそめながら答えてきた。
「いや、わかり易くキレてるだろうが」
そんな分かり易いかな私。表に出さない様にしてたつもりなんだけどな…
そんな風に呟く私に呆れた様に答えたネジが続けて尋ねてくる。
「で、アレは何だ?」
伸ばした指は白く輝く火花の塊を指していた。
「金属の粉の混合物。詳細は伏せるけどある種の金属って粉にすると良く燃えるんだよ」
たぶん花火とかと同じ原理。色付きの火花を出すんじゃなくて
そう続けると
「地味って言葉の意味を調べ直してこい。真昼でもアレだけ目立ってるのは異常だろうが」
「じゃあ綺麗じゃないって言い換えさせてもらうわ」
そう言うと何か言いたげに私を見るうちはの子とネジ。
続きが聞きたいんだろうか?まぁ隠す程の事では無いから良いんだけど…共同した以上共犯だし。
「最初は起爆札抜きで遠隔口寄せ用の広範囲攻撃を作ろうとしてたんだよ」
火遁みたいな効果を出そうと油を使ったりもしたなぁ…と思い返しながら続ける。
「その中で見つけた内の一つがアレ。…まぁアレは他のものを制作する途中で出た切屑に間違って着火しちゃった時に凄い勢いで燃えたのが始まりだけど」
アレはやばかった。
水を掛けても消えないから最終的に大岩で地面ごと埋めて鎮火させなきゃならなかったし。
その後の実験も事前にリーに相談してなかったら大規模な山火事を起こしてた所だった…岩山で試して本当に良かったと思う。
そこから試行錯誤して最も燃える比率を割り出したのが今使ってるアレ…花火式燃焼粉・其の七である。
錆混じりの鉄を混ぜたほうが熱が高くなるのが不思議だったけど…まぁ、使う分には理屈はどうでも良いし。
「多分リーなら理屈が分かってるんじゃないかな?」
大量に金属を削るのを手伝って貰った時に何かモニュモニュ口籠ってたから。聞いてもはぐらかされたから詳しくは知らないけど。
「やっぱりあのバカも共犯か」
額を抑えるのを我慢しつつ砂の化物を睨むネジに苦笑していると
「事故云々は?」
最初に言ってただろう?と聞いて来るネジに花火の様な音を立てて下半身から順に
「見つけた粉末の内の一つの取り扱いが難しくてさ…そもそも職人さん以外は使用厳禁だから買い取って口寄せ契約だけさせてもらってるってワケ」
謂わば花火のスポンサーと同じ扱いだよ…打ち上げる予定は無いけどね。
保管は職人さんだし、呼び出すだけなら
その辺はリーと一緒にくまなく調べたから問題ないよ?と嘯くと苦虫を噛み潰したような顔になるネジ。
「結果的に火をつけるなら
「たまたま燃えやすい配合で混ざって偶然
そもそも火をつけるのが少し難しいんだよアレ。それなりに高温にしないと着火しないから。
そう続けて肩をすくませた私を他所に喚び出した影分身達が火種に向かって苦無を投げ込んでは燃料を口寄せし続けている。
「一回火がついたらその後は投げ込むだけで維持できるけどね」
燃えた鉄粉自体が高温の火種に成ってるわけだから。
それを見て諦めた表情になったネジが呟く。
「…それで、不幸にも移動させた可燃物が火種に飛び込み続ける訳か」
後で聞くことが増えたぞバカ共、と憮然した様子のネジと屁理屈じゃねーか、と顔を顰めるうちはの子に構わず話を続ける。
「発火した金属粉は起爆札と違って全部吹き飛ばすのは難しい。初手で吹き飛ばされない限り一度張り付けば簡単には剥がせないし継続して燃え続けるって点では火遁に優位を取れる部分もある。…多分人相手なら肉どころか骨も焼き切れるんじゃないかな?
試しに岩盤に撃ち込んだ時は発火部位が溶けてたもの。と言うと顔を引き攣らせたうちはの子が
「何でそんなモン持ち込んでんだ…?」
と聞いてくるが
「念の為に決まってるでしょ。いざって時に後悔したくないもの」
アレがあれば生き残れたのに、なんて後悔をしたくないから私は創り上げた物を全て
リーやネジと違い、私にとっては口寄せの残弾が命綱で取れる手段の数が強さだから。
「別に使っちゃダメって言われてないし。事故なら仕方ないじゃない?」
ね?火種を提供したうちはくん?と笑いかけると神妙な顔になるうちはの子。
それを見て笑みを苦笑に変えながら続ける。
「それに殺傷力で言ったら君のアレも相当でしょうに」
雷の性質変化による肉体活性。
直撃すれば人体なんて容易く両断出来るモノを何の道具も無しに使えるのは下忍詐欺にも程がある。
人を殺すのに派手な技は要らない。首を切離せばそれで事足りるのだから。
その点でいえば私はまだまだ未熟だ。
奥の手の尽くが派手だから全然忍べていない。
…それは二人も同じか。まぁ、班編成のコンセプト的に二人は前衛としての戦闘力を見込まれてのことだろうから多少派手になるのは仕方がない事だけども。
「正直、身一つであれを行える君達の方が大概だと思う」
そんな事をつらつらと言うと何とも言えない顔に成っていた。
…別に間違ったこと言ってないと思うんだけどなぁ。
「アンタ、何と戦うつもりなんだ」
理解できないものを見る目で私を見るうちはの子の言葉に間髪入れずに答える。
そんなの決まってるじゃん。
「自分より強い奴」
リーとかネジとか…アレとか。
今正に硝子化していっている化け狸を指差しながら。
「私は第三班の中じゃ一番弱いから。勝つための手段は幾らあっても足りないんだよ」
努力する脳筋達に置いていかれない様にする為には躊躇している暇なんてない。
「私には特別な才能はないからさ」
君達と違ってね?
そう話を結んで真っ白な花火を見続ける。
焼けた砂の匂いと燃焼時の独特な香りが辺りに充満して行く。
周りの空気ごと燃やし尽くす勢いのソレは生物なら間違いなく死ぬレベルの勢いで燃え続けている。
「そこまでする理由は何なんだ…?」
踏み込んでくるなぁ。まだ気を抜いて良い状況じゃないと思うんだけど…と思いつつ影分身達に攻撃の続行を指示して答える。
「夢のために。あとは…置いて行かれたくないから?」
二人共訳が分からない速度で進むもんだから着いていくのも大変だけど。
「ま、理由なんてそんなものかな。多かれ少なかれ誰にだってある大したことない動機だよ」
それでも私にとってはなによりも大切な理由。
弱い私が夢を追い続ける為に必要な覚悟だ。
「君だってそうでしょ?」
ナルトかリーか、はたまたネジかは分からないけど。
一月でそこまで鍛え上げた理由はその辺に勝ちたいからだろうし。
「………」
また黙り込んだうちはの子を他所に動きが鈍く成っていく化け狸。
関節が硝子化し始めたか…いい気味だね?
「そのままそこで固まっていきなさい」
何なら本体が窒息してくれてても構わない。
そんな事を考えながら拳を握りしめる。
リーやナルトには恨まれるだろうけど…あの化物が健在のまま雲隠れされる方が不味い。
目の前で死ぬのを確認できて初めて安心できる類の敵だ。
何故かリーはアイツを気に掛けている様だったけど私はアイツがどうなろうと知ったことじゃ無い。
むしろさっさとくたばって欲しい。
あんな危険人物が
孤独が嫌ならお仲間を後で送って上げるからあの世で仲直りすれば良いとすら思う。
三代目様の信頼を裏切った
どうせ生かして捕らえても死罪になるなら
「ごめんね」
口の中で小さく呟いた言葉は今度は誰にも届くことなく消えていった。
テンテンの内心が超ブーメランですがまだ10代前半だと考えれば自分の事は棚に上げても仕方ないと思うんです…!
最初に書き上げたものが原作設定と食い違いまくってた事に気付いて急遽書き直しました…守鶴ってナマモノじゃなくて砂の塊が狸を象ってる謎生物だったんですね…てっきりチャクラで出来た謎生物だと思ってました。
テルミット式燃焼術は粉塵爆発と並んで転生系の嗜みですよね…拙作では使った人が現地人ですが。アルミニウムがナルトの世界にあるのか不明ですがそれっぽい何か反応しやすい金属が有ったという事でどうか一つ…!
評価、感想、ここすき等いつもありがとうございます。隙間時間で書き続けられているのは皆様の応援あっての事です。本当にありがとうございます!
↓以下初期構想↓
完全顕現した一尾が肉体を再構成、速い獣になる
↓
ネジ達だけじゃ足止めできないと我愛羅をナルトに任せてリーが足止め班に合流
↓
足止めの為に六門まで開いてチャクラ刀を借りる。斬艦刀みたいに振り回してネジが軌道修正する協力戦を開始
↓
なんやかんやあって一尾の身体を半分たたっ切って足止めに成功、テンテンの奥の手(生身封殺系)が炸裂。
リーが我愛羅をナルトに任せたと聞いた時点で我愛羅を殺す覚悟を決めているテンテンの独白が入る。
↓
限界がきてリーが倒れる。
ネジが柔拳を用いて門を閉じている間にテンテンが我愛羅にトドメを刺す為に広域爆破を仕掛けようとするも砂隠れの2人が止めに来る。
勝負は着いたと、自分達は降参するから我愛羅を生かして欲しいと言う二人にテンテンが言い放つ。
「降参?そんな権利、貴女達には無いでしょ」
襲撃した時点で殺す以外の選択肢は無いとにべも無く断って
我愛羅に向かって放つ予定だった広域爆破で二人を巻き込んで爆破。
人形と武器を盾に何とか生き残った二人にトドメを刺そうとするテンテン。
そこに現れた人影が…
みたいな流れでした。
合計20000文字位いったんですが、原作読み返してたら「あれ…一尾って純粋な狸じゃないの?」と成りまして九割位書き直しまして半分位削りました。
後はテンテンが暴走し過ぎて「これ、砂隠れに対するヘイト高く成り過ぎるな…」となったためボツに成った感じです。