チェンソーウーマン   作:やまなお

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Fire◎Flower大好き!


電車・頭・チェンソー/気楽に復讐を!

 

空中でチェンソーと刀の戦闘が繰り広げられ、マキマはサムライソードに吹っ飛ばされて走行中の列車の上に乗る。

 

「どこに行ったの!?」

 

すると上から何かが迫っている事に気付く。サムライソードだった。

マキマは咄嗟にチェンソーで攻撃をガードする。しかし着地の勢いで列車の屋根が突き破られ、列車内に落下する。

 

「ただいま電車内で悪魔が発生した為、緊急停車いたします」

 

いきなり悪魔が屋根から降ってきたので辺りは一段と騒がしくなり、乗客の悲鳴合唱が奏でられる。

 

「てゃオ!!」

 

「ぐっ…」

 

列車内にアナウンスの音声が響く中、乗客は殆ど逃げたのだがまだ逃げきれていない乗客が1人いた。

しかし向こうの方ではサムライソードが居合のポーズをしていた。このままだと不味い。

 

「ちょちょちょちょ!!」

 

咄嗟にマキマは左腕でサムライソードの攻撃から乗客を守る。しかしその攻撃で左腕が切断されてしまう。

 

「うわっ!」

 

乗客は悲鳴を上げながら列車内から逃げ出していく。列車内には2人だけとなり、サムライソードはまた居合のポーズをとる。

 

「ねえ!禁止にしようよそれ〜!」

 

しかしそんなのお構いなしと言うように、瞬間的にサムライソードは斬りながら移動する。

それにより今度はマキマの右腕も切断されてしまう。血を垂れ流しながら立つ尽くすマキマにサムライソードは問いかける。

 

「もう戦えないだろ、なあマキマ」

 

「死ぬ前に婆ちゃん殺した事……私に謝罪しろ」

 

しかしマキマはまだ諦めてはいなかった。

 

「まだ戦えるよ……」

 

「頭のチェンソーが残ってるからねえ!!」

 

 

「馬鹿が!!」

 

お互いに駆けていき、チェンソーと刀はけたたましい音を立ててぶつかり合う。

互いに相手を見ずに背を向けたまま、その場に立ち止まる。するとマキマの頭部から生えたチェンソーの刃がひび割れていき、そのまま割れてしまう。

それを聞いたサムライソードは呟く。

 

「終わりだな…」

 

「婆ちゃんに教わらなかったか?引き時っていうのをさ」

 

そしてサムライソードはマキマの方を振り返り、()()()()()を持ちかける。

 

「婆ちゃんに謝罪しろ。そうしたら楽に殺してあげる」

 

マキマは振り返らない。するとサムライソードに向かってマキマは煽るように叫び出す。

 

「ご丁寧に頭狙ってくれてありがとねバァ〜カ!」

 

 

「は?」

 

サムライソードがマキマの発言に答えた瞬間、サムライソードの肉体は真っ二つに割れていく。

体内からは血が勢いよく噴射し、内蔵も飛び散っていく。列車内が血塗れ内蔵塗れの阿鼻叫喚になっていく中、マキマはサムライソードにこう吐き捨てる。

 

「おばあちゃんに教わらなかったのオ〜?」

 

 

「獣が狩人の言葉、信じるなってねえ〜!?」

 

 

頭から生えたチェンソーはひび割れ使えなくなったとしても、マキマは体からチェンソーを生やせる。

あの時咄嗟の判断で足にチェンソーを生やしてサムライソードの肉体を真っ二つに切断したのだ。

真っ二つに切断され、血や内蔵を吹き出しながら崩れ落ちていくサムライソードの様を見届けるマキマ。

 

こうしてチェンソー VS 刀の勝負は、チェンソーの勝利で終わるのだった———

 

 

 

—————————————————

 

 

 

「ぐうう………」

 

サムライソードが目を覚ますと、パンツとブラだけ付けられ、チェーンで縛られ列車内に引っ掛けられたまま動けない状態であった。

サムライソードの目の前には上半身はブラしか付けていない状態のマキマが立っていた。

 

「目が覚めたみたいだね。やっぱりアナタと私は同じなんだ」

 

「アナタの手の刀抜いたらさ、真っ二つに切断された体もくっついたよ?」

 

 

「ふうううう………」

 

「殺してやっ…ぶっ殺してやる…!!」

 

縛られた状態のままマキマに殺意を剥き出しにするサムライソード。そんな彼女を見てマキマは見下すような視線を向ける。

 

「負け犬の声は大きいなあ」

 

「警察がアナタを迎えに来るまでここでじっと待ってなきゃいけないんだけどさ、私はいろいろと納得できないんだよね」

 

そしてマキマは自分が納得できない部分をサムライソードに語っていく。

 

「アナタは早川さんを殺した。ツラの良い美人がアナタのせいで世界から一人減ったんだ」

 

「なのにアナタは反省もせず一生刑務所暮らし…それじゃ私がスッキリしない」

 

 

「お前には何もできないだろ、公安の犬風情が…」

 

サムライソードがそのように言い返してくるのでマキマは少し唸り声を上げながら悩む。

そしてとある事を思いついたので、左手でポーズを決めながら宣言をする。

 

「今から大会を開こっか」

 

 

「…え?」

 

 

「大会…?」

 

するとちょうどこのタイミングで姫野がやってくる。

 

「あ、いいところにきたね!」

 

 

「こちら4課姫野、時計館前線路内にて拘束済みの目標を発見。応援を求みます」

 

姫野がトランシーバーで現在の状況を他の特異課のメンバーに報告していると、マキマが姫野に話を持ちかけてくる。

 

「姫野さんも参加する?最強の大会にさ」

 

 

「アンタ何言ってんの?」

 

意味が分からないという表情と声色で聞いてくるので、マキマは今から行う「最強の大会」の説明をしていく。

 

「コイツは早川さんを弾で撃った。だからコイツもタマを撃たれるべきでしょ」

 

「だから大会を開くの!」

 

「女のタマってどこだろ…って考えたけど、"タマ"は"球"に変換できて、読み方は"タマ"の他に"キュウ"がある。で"キュウ"が含まれてる部分と言えば…」

 

 

「…え、もしかして…」

 

姫野はマキマが伝えたい事をここで理解する。マキマは意地汚い笑いを見せながら宣言する。

 

「そう!お互いにコイツの子宮を蹴っていって…警察が来るまでに一番大きな悲鳴を出させた奴の勝ち!」

 

それはあまりにも物理的な制裁方法であり、その内容もなんとも馬鹿らしく滑稽すぎるものであった。

 

「正気かお前…」

 

姫野は呆れた顔をマキマに向けたかと思えば、その場にしゃがみ大きなため息を吐く。

 

「え?やんないの?」

 

参加しない姫野の態度に不満を漏らすマキマ。姫野はしゃがみながら答える。

 

「…私達の仕事はコイツを捕まえる事。いたぶって憂さを晴らす事じゃないよ」

 

「それに…そんな事したって早川先輩は喜ばない」

 

物鬱げな表情で呟く姫野。マキマはそんな姫野の態度につまらない表情を浮かべる。

ふと、Yシャツのポケットに入っている一本のタバコを取り出す。『気楽に復讐を!』と書かれた、早川が預かっていたタバコ。

それを見た姫野は何かを決心したように立ち上がりマキマに問いかける。

 

「ねえ………」

 

「勝ったら何くれんの?」

 

 

「え?そりゃもちろんコイツの子宮でしょ!」

 

ビル内にいたヤクザの連中は警察によって次々に捕まえられていく。天使の悪魔はカラスが飛び交う夕暮れの風景を見つめていた。

 

一方で、マキマと姫野はサムライソードの子宮目掛けて次々に蹴りを入れていた。

サムライソードの苦痛に悶える声が辺りに反響する。今だけはお互いに悪ガキのようにめちゃくちゃやっていた。

沢山蹴りを入れながら姫野はあの世にいる早川に問う。

 

(早川先輩、天国まで聞こえてる?)

 

 

「ヤアアアアアアアアアア」

 

 

「私達からアナタへの鎮魂歌(レクイエム)だよ」

 

こんな鎮魂歌(レクイエム)があっていいのだろうか。

 

一方で、デンジは今回の事件について政府のお偉いさんに報告していた。

 

「今回のテロ事件は××××っていう元民間のデビルハンターが発端みたいっす。アイツが銃の悪魔と契約してェ、銃をヤクザ共に流しました」

 

「その対価としてアイツはチェンソーの悪魔の心臓を要求してたみたいっす」

 

政府の1人がデンジに質問をする。

 

「それで…なぜ××はチェンソーの悪魔の心臓を欲しがった?」

 

 

「あ〜それ聞き出す前に…」

 

あの時コベニが大男の首元に包丁を当てて制止させていたが、その後蛇の悪魔が大男の首を斬り、その場で自殺してしまったのだ。

恐怖に怯えたコベニの情けない声が響いていた。

 

「自殺…?」

 

 

「銃の悪魔との契約ですぐに自殺しちまったのかもしれません」

 

そしてデンジは今回の事件による銃の悪魔関係の成果を説明していく。

 

「今回の事件でぇ、ビルん中から銃の悪魔の肉片を1.4キロゲット。公安が持ってる5キロの肉片と合わせたら、ついに肉片が本体に向かって動きました

 

 

「遂に…か」

 

「何処に向かって動いた?」

 

デンジは少しニヤケながら説明を始める。

 

話は変わるのだが、マキマはいつも見て、いつも忘れる謎の夢がある。謎の廊下があり、その先には紙が沢山貼られた扉がある。

自分は何故か幼くなっている。

 

「マキマ」

 

扉の向こうからチェンソーの声が聞こえる。マキマは嬉しそうに扉越しに話しかける。

 

「あ…チェンソー!」

 

「チェンソー出てきてよ、夢の中くらい撫でさせて欲しい」

 

するとチェンソーは扉越しにこう伝える。

 

「マキマ」

 

「絶対に開けちゃダメだ」

 

 

「っは!?」

 

ここで目が覚める。昨日は夜遅くまでサムライソード撃破した祝いで姫野家で宅飲み(もちろんマキマとビームは酒を飲んでいない)していた。

姫野がマキマの膝で膝枕しており、ビームは机の下に潜り込んでいた。

マキマが先程見ていた謎の夢に呼吸を荒らげているとビームが起きてくる。

 

「ギャッ…何…?」

 

 

「はあ………なんか悪夢を……」

 

そう呟きながらマキマはビームを見る。しかしビームの頭の部分が普段見るのよりも長く伸びており、異様な雰囲気を醸し出していた。

 

「ん〜………」

 

「まだこれ夢?」

 

 

「ギャ!マキマ、おはよう!!」

 

勢いよくビームがこちら側にダイレクトアタックを決めてくる。しかもいつもより力が強くなっており、マキマは天井に叩きつけられて地面に落下する。

 

「キャキャ!すごいすごい!!」

 

 

「夢じゃ…ない…………」

 




ピアノ×フォルテ×スキャンダル大好き!
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