チェンソーウーマン   作:やまなお

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ついに終わるのかチェンソーマン第2部……色々と謎な所も多いので、最終回がどうなるか……


ブラッドネード

 

台風の悪魔が引き起こす暴風は辺りの建物などを破壊していき、数多の物体が暴風で飛んでいく。

 

「うわ!」

 

 

「くっ…!何かにつかまって!」

 

 

「怪獣バトルだ〜!こりゃ大人しく観戦してるしかないな〜!」

 

上空では爆発の連鎖により建物の瓦礫が落下してくる。爆音も鳴り響き、鼓膜が破れてしまいそうだ。

マキマとパワーはチェーンを使って移動していく。咄嗟の判断でヨシダの爆撃を巧みに避けていく。

 

「全然当たんないね〜!」

 

 

「ゴキブリみたいだ」

 

 

「爆発はもうコリゴリじゃ!」

 

混沌とした空間の中、マキマはヨシダに近付き腕のチェンソーでヨシダの右足を切断する。

 

「イった」

 

 

「もったいないね〜!美人の足、切り落としちゃった!」

 

 

「ヨシダ様!ワタクシノ血ヲ!」

 

台風の悪魔は口から大量の血を吐き出す。血を浴びたヨシダは先程マキマに切り落とされた右足が再生する。

 

「あ!血じゃ!血じゃ!」

 

血の匂いを嗅ぎつけたパワーがこちらに飛来してきた血を浴びて興奮する。

 

「あよかった!いやよくないか!」

 

 

「なんだかもうメチャクチャだ…!」

 

一方で暴風により今にでも吹き飛ばされてしまいそうな姫野は電柱にしがみつくことで何とか踏ん張っていた。

すると近くにいた天使の悪魔が風で体が飛びそうになる。それを見た姫野は咄嗟に天使の悪魔のシャツを掴む。

 

「何かにつかまってっ!!」

 

 

「ムリ!無理だ!!」

 

姫野は何とか離さないように必死になって掴む。それを見た天使の悪魔がポツポツと呟き始める。

 

「いいんだ……」

 

「いいんだ!手を放していい!」

 

「死ぬなら死んでいい!今日が死期だったんだ!」

 

「大丈夫…!死ぬ覚悟はずっとできている…!」

 

ちょうどその時、姫野の掴んでいた手が暴風により引き剥がされる。天使の悪魔は風に乗って吹き飛ばさる感覚を覚えながら目を閉じていく。

脳内には海辺に佇む可愛らしい女の子の姿が思い浮かんでいた。

しかしそんな時だった、天使の悪魔の手が誰かに掴まれる。姫野の手だった。

 

「おおおおおおお!!」

 

 

「なぁっ…!」

 

そのまま姫野は天使の悪魔の体をこちら側に引き寄せ、腕で体をガードする。

天使の悪魔は困惑やら衝撃やらで頭が混乱していたが、自分の手を掴むという自身の能力の関係上、したくてもできない行為をやった姫野を問い詰める。

 

「なんで僕の手を触った!?死にたいのか!?」

 

 

「死にたいワケないでしょ!!」

 

問い詰めに対して姫野は率直な感想を天使の悪魔にぶつける。少し間を置いてから姫野は聞く。

 

「今ので、どれくらい寿命減った…!?」

 

 

「…2ヶ月くらい……」

 

少し俯きながら天使の悪魔は答える。姫野の寿命は呪いの悪魔の影響により残り約2年しかないというのに、天使の悪魔を助けたことにより更に減ってしまった。

しかし姫野はこれ以上天使の悪魔を責めることもせず、目を閉じながら天使の悪魔に伝える。

 

「死にたいならどっか遠くで死んでよ…」

 

「目の前で死なれるのだけは…もう御免だから……」

 

天使の悪魔は姫野の言葉を聞くとそっと目を閉じる。姫野からハグされた状態なので、なんだか心の奥底で心地が良い気がした。

一方で、マキマとパワーは台風の悪魔に吸い寄せられていってる飛来物を駆使してヨシダの攻撃から逃げていく。

片方のチェンソーで巧みに物体にチェーンを引っ掛けて移動するマキマの様子はかっこよさもあるが、もう片方のチェーンで絶賛暴れまくっているパワーを繋げているのでかっこよさは半減されている。

 

「おいチェンソー!何か来てるぞ!」

 

「チェンソー…ぎゃあああああ!!

 

パワーと繋げているチェーンを伸ばしてパワーを勢いよく引き剥がす。ヨシダは遠くから爆弾で攻撃していたが二人がいなくなったので少々驚きの声をあげてしまう。

マキマは狂ったように笑い声をあげながら暴れ馬の如く空中を縦横無尽に駆け巡る。パワーの慌てる叫び声も響いていた。

しかしそのまま二人は何かにぶつかり、遠くのビルに吹き飛ばされる。

窓ガラスを突き破り、衝撃で体が何回も回転する。ヨシダは二人のもとに飛んでいき、窓ガラスを突き破りマキマと対峙する。なおパワーは引き剥がされてビルから真っ逆さまに落ちていく。

 

「チェ、チェンソーおおおおお!?」

 

マキマは頭のチェンソーを使い衝撃を和らげ、そのまま腕のチェンソーを地面にぶっ刺しながら前に突き進む。

デスクなどを吹き飛ばし現れたヨシダは、複数もの爆弾をマキマに向かわせる。

するとマキマの脳内に衝撃が行き渡る。頭上からヨシダがやって来て、そのまま爆風の中で激しいバトルとなる。

そしてヨシダの蹴りによりマキマは後方に吹っ飛ばされる。その間にも台風の悪魔はどんどん肥大化していくので、電気設備が破壊され、辺り一帯のビルが停電する。

混乱している暇もなく、ヨシダの攻撃でビルの天井を何度も突き破りながらマキマは上空に吹っ飛ばされていく。

勢いよく吹っ飛ばされたマキマだったが、そのまま窓ガラスを突き破り、近くにあった鉄の棒に掴まり何とか地面に落ちないようにする。

ヨシダは指先を爆弾化しながら、何とか落ちないように踏ん張っているマキマに近付いていく。

 

「ずいぶん粘ったみたいだけど…そろそろ、おしまいだな」

 

一見すると逃げ場が無い状況。しかしマキマはヨシダに吐き捨てるように笑う。その瞬間マキマの体が上空に飛んでいく。

 

「え?」

 

ヨシダから戸惑いの声が出る中、マキマはチェーンを使いビルの壁を駆け上っていく。

 

「危ないところだったよ…パワーちゃん!!」

 

 

「ワシだって死にたくないんじゃ!!もっと丁重に扱え!!」

 

台風の悪魔は依然肥大化を続けており、先程居たビルは台風に飲み込まれてしまった。

 

「ねえこれずいぶんヤバくない!?このままだと街ごとおミンチだよ!」

 

「よし、パワーちゃん!!先にあのデカブツ黙らせよっか!!」

 

 

「な、なんじゃと!?」

 

 

「…パワーちゃん?」

 

 

「ヒッ!?…わ、わかった!やる!やるから!」

 

二人はそのまま台風の悪魔のテリトリー内に侵入する。風が吹き荒れ、数多の飲み込まれた物体が縦横無尽に飛び回っている非常に危険な空間だ。

台風の悪魔はテリトリー内にマキマとパワーが侵入してきたことに気付く。

 

「見ツケタ...!」

 

「死ネ!チェンソーオオオオオ!!」

 

台風の悪魔によって飲み込まれた列車が2人の元に接近してくる。チェーンを変幻自在に伸ばしたり縮めたりしながら何とか避けていき、マキマは列車の上に乗って全速力で駆けていく。

パワーは血の武器で邪魔な障害物を破壊していく。

マキマは列車から飛び降りた後パワーの元に近付いて、チェーンでガッチリと繋ぎ直す。なお余裕は無いので馬を調教するようにかなり乱暴だった。

 

「よし!パワーちゃん、ぶっ飛ばすよ!!」

 

 

「は?これ以上は…ぎゃあああああ!!

 

パワーの反論虚しくマキマにより息つく暇もない程に猛スピードで移動することとなる。

そしてチェーンを外して台風の悪魔に接近する。

 

「おりゃあ!!」

 

上から風に乗って台風の悪魔の胴体にチェンソーをぶっ刺して駆け回って行く。

 

「ギャアアアアアアアア!!」

 

 

「私ぁラクでい〜よ〜!!」

 

「馬鹿みたいにチェンソー回してればいいだけだからねえ〜!!」

 

 

「うがああアアアアア!!」

 

台風の悪魔はそう叫ぶとマキマを吹っ飛ばす。体から引き剥がされたマキマは宙を舞うも、チェーンを伸ばしながらマキマは叫ぶ。

 

 

 

「パワーちゃあああああん!!」

 

 

「チェンソーオオオオオ!!」

 

 

 

パワーがマキマが伸ばしたチェーンを掴み、チェーンで体を固定するともう1回台風の悪魔をチェンソーでぶった斬っていく。

斬る度に台風の悪魔から大量の血が吹き出すので、パワーは台風の悪魔から出た血を使って簡易的な血の道を作っていく。

マキマはそれに乗りながら台風の悪魔をズタズタに斬っていく。

 

 

 

「くるなああアアアアア!!」

 

 

「おりゃあ!!」

 

 

 

チェンソーを奥深くまで勢いよく刺したことで台風の悪魔は血や内蔵を大量に吹き出しながら絶命する。溢れ出したものがビル街の一部を埋めつくしていた。

色々あったが無事に台風の悪魔の討伐が完了した。マキマとパワーは血の川に着地する。

 

「やったねパワーちゃん!で、ヨシダ君はどこ!?」

 

 

「あ!?チェンソー!!」

 

パワーが頭上にヨシダがいることを確認する。ヨシダはアクロバティックに血の川にダイブする際に筒状の何かを沢山川に沈める。

それらは血の中で爆発し、血飛沫からなる柱を何個も立てる。マキマとパワーはそれらから逃げるように血の川を進む。ヨシダはそんな2人を追いかける。

ヨシダは2人に追いつくとマキマのチェーンを掴んで2人を上空にぶん投げる。ヨシダは腕を上げてそこに立ったかと思えば、指先を鳴らす。

音が鳴り響いた直後、上空に連なる大爆発を引き起こす。黄色やピンク、青といったカラフルな色合いだった。

マキマは爆発に巻き込まれて吹っ飛ばされたかと思えば、吹っ飛ばされた先でもカラフルな爆発に巻き込まれてどんどん吹っ飛ばされていく。

ヨシダはそんな彼女に近付き、腕から生やした強固な紐状の物をマキマに取り付け、空中で思いのままに振り回す。

 

「うわあああアアアアア!?」

 

咄嗟にマキマは頭のチェンソーを使い、自分に取り付いた紐状の物を破壊する。

 

「ッ…!?」

 

マキマは繋がれていたものがいきなり破壊されたのでその勢いで後方に吹っ飛び、上空ではカラフルな爆弾が何個も爆発する。

それにマキマが巻き込まれていると、ヨシダはマキマに標準を合わせるとミサイルを発射する。

それがマキマに当たる直前、パワーが割り込み、血のバリアで何とか防御する。ミサイルは空中で大爆発を引き起こす。

パワーは何とか血のバリアでマキマを防御していたが、ヨシダが上から近付き、パワーに向かって勢いよく着地してくる。

 

「んぎゃあああアアアアア!!」

 

それだけに留まらず、爆弾化させた拳で血のバリアごとパワーの体に何発もパンチを入れる。とんでもスピードで何発も拳を叩き込み、拳を叩き込むのを辞めた直後、大爆発を引き起こして遠く彼方に吹っ飛ばされる。

地面に叩きつけられるが、パワーが発動していた血のバリアとマキマのチェーンが合わさって大ダメージには至らなかった。

 

「ふう…いったあ〜…!助かったよパワーちゃん…」

 

 

「んじゃあ…痛い…」

 

すると目の前にヨシダが着地して現れる。2人は再び相対する。

 

「マキマちゃ〜ん、そろそろあきらめない?」

 

 

「ん〜やだ」

 

後方にある海と夜空に浮かんだ星に見合わないこの状況は果たしてどのような結末を迎えるのだろうか———

 




書いてて思ったけど吉田思いっきりパワー殴ってて草、女殴ってそうどころの話じゃないぞ
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