チェンソーウーマン   作:やまなお

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肉じゃが大好き!


ニャーコの行方/チェンソー VS コウモリ

 

コウモリの悪魔は遠くの街中にいる人間達を観察する。様々な人間達がいるが、口直しは子供に決めたそうだ。

そんなコウモリにビームが叫ぶ。

 

「コウモリの悪魔!!」

 

「約束通りニンゲン!連れてきた!ニャーコ返せ!」

 

 

「ん〜?ああ…そういう話だったか!」

 

コウモリの首には籠に入れられたニャーコがいた。中にいるニャーコは飼い主のビームに呑気に「にゃ〜」と話しかけていた。

 

「ニャーコ!!」

 

 

「私に不味い血を持ってきた罰がまだだったな」

 

そうコウモリが吐き捨てると、籠ごとニャーコを口に入れて飲み込んでしまう。

 

「ニャーコ……」

 

脳裏によぎったのは、初めてニャーコと会った砂浜の日だった。狩った魚を砂浜に持ってきていると猫がやってきたのだ。

 

「ニャーコ!オマエの名前、ニャーコ!猫にしてはウマそう!」

 

当時のニャーコはやせ細っており、今にでも息絶えてしまいそうであった。

 

「弱っちい見た目…もっと大きくさせてから食う!」

 

最初はそう思いながらニャーコと共に暮らした。小魚を狩ってはニャーコに与えたりもした。

 

「早く大きくなれ!食うの楽しみ!」

 

日が経つにつれて、ビームの努力もあってかニャーコは大きくなる。でも無意識に食べようという心は無くなっていった。

 

「目があったヤツ、全員殺してた…悲鳴じゃない声、初めて」

 

「不思議な…感じ…」

 

しかしそんな日々はコウモリがニャーコを連れて行ってしまったことで終わりを迎えてしまう。

ニャーコを殺されたくなければ血を持ってこいとのことだった。

 

でも……そのニャーコも今コウモリに食べられてしまった。

横を見ると必死に起き上がろうとするマキマ。そんな彼女を見て、ふと呟く。

 

「チェンソー撫でれないってオマエ言ってた…」

 

()()()、ごめん。オレ馬鹿だった。その気持ちわかった。…とっても酷い気分」

 

そう呟いたあと、コウモリに掴まれビームも飲み込まれてしまう。

 

「不味い!不味い血ばかりだ!ぐうう…!」

 

コウモリは羽を広げ、街中へ向かって飛び立っていこうとする。このままだとコウモリに好き勝手人間は喰われてしまう。

そんな状態で、コウモリはふと足元に何かいると気付く。足元を見るとそこには……

 

「私の筋肉返して!」

 

マキマがコウモリの足を離すまいと全身を使っていた。そして血を飲もうとコウモリの足にガブリつく。

 

「私の血を飲んでる……!?気持ち悪い!」

 

「貴様の血なぞ飲む気も起らんわ!」

 

コウモリは手でマキマを掴むと、握り潰そうと一気に圧力をかける。

しかしそれと同タイミングでマキマは胸のスターターを引く。ふと過去の出来事を思い出す。

 

(チェンソーがいなくなった時があった)

 

(朝起きたらチェンソーはいなくて、町中を探しても見つからない。悪魔に食べられちゃったって思ったけど、家に帰るとチェンソーは泣きながら私を待っていた)

 

(ホッとしてそのまま一緒に寝たのを覚えている)

 

(ビーム君はニャーコちゃんを悪魔に奪われてどんな気持ちで眠っていたんだろう)

 

頭からチェンソーが生えて、掴まれた手をチェンソーで切り刻む。

そして脱出したあとはお得意のチェンソーで攻撃を始めるのだった———

 

 

 

—————————————————

 

 

 

「悪魔!?」

 

チェンソーVSコウモリの闘いが始まる。マキマがチェンソーでコウモリをぶっ飛ばしたことにより空中戦の状態となる。

そして腕のチェンソーでコウモリの腕目掛けて……

 

「ラあ!!」

 

 

「アが!?」

 

コウモリの腕はスパンと切れてしまう。そしてその勢いで街中のビル1つに墜落してしまう。

 

「イテテ」

 

 

「う…ううう」

 

どうやら屋上ごとビルの一室が破壊されてしまう。ドアの向こうにはその光景に怯えている男性社員がおり、マキマは逃がす為に脅迫する。

 

「早く逃げて!食べちゃうよ!」

 

 

「は、はい!!」

 

無事に逃げる男性社員。その光景に信じられないという目でマキマを見るコウモリ。

 

「人を逃がしたアア…?悪魔のクセに何がしたいんだア…!?」

 

そんなのマキマにとってはただ1つ……

 

「アナタのお腹裂いて!筋肉触る!」

 

「の!!」

 

チェンソーによる渾身のパンチで窓ガラスを叩き割るのと一緒にコウモリを吹っ飛ばすマキマ。道路のど真ん中に落ち、窓ガラスの破片などが勢いよく凶器の雨となって降り注ぐ。

マキマが地面に降りると、目の前でコウモリがすぐ近くにあった車を掴む。中には女性のドライバーがいた。

 

「人間を逃がすようなヤツに!!」

 

「これは切れるか!?」

 

コウモリは車をマキマに向かってぶん投げる。車を掴もうと腕を伸ばすとチェンソーが引っ込み始める。

そしてそのまま飛んでくるを両手でキャッチする。

 

「チェンソー引っ込められたの!?」

 

 

「体にそぐわぬ怪力…!その力でなぜ人間を助ける!」

 

そんなコウモリにマキマは一言。

 

「誰が助けたってェ〜!?」

 

 

「えっ」

 

 

「女の!命なんてぇえ〜!」

 

「知らない!!」

 

そのまま飛んできた車をコウモリに向かって投げ返すマキマ。またしてもコウモリは怪我を負ってしまう。

 

「お…」

 

「ホハハハハアハ!!ポパパパパパポ!!」

 

「派ア!!」

 

口から勢いよく衝撃波を放ちマキマを向こうのビル目掛けて勢いよくぶっ飛ばすコウモリ。辺りの建物に甚大な被害が及ぶ。

瓦礫が崩れ落ちる中、先程吹っ飛ばされた車に乗っていたドライバーがコウモリに掴まれる。

 

「まずは回復だ……!タバコ臭い血だが今は許そう……!」

 

しかし向こうの方ではマキマがまたスターターを引き、「ブオン」と音を立ててやってくる。

 

「なぜ…生きてる……」

 

 

「散々な目にばっか遭ってさぁ……我慢しかしてないのに…」

 

 

「まだ一触りもできてないんだよ〜!!」

 

 

腕からチェンソーを生やしてコウモリに立ち向かっていくマキマ。

 

「ちっ、近寄るなアア!!」

 

コウモリは拳でマキマを止めようとする、が、その拳ごとマキマはチェンソーでブチ切る。そしてその勢いで深くまでチェンソーの歯をぶっ刺して……

 

「アアがァああ!?」

 

胴体をブチ切る。コウモリの胴体から腸などの臓器が勢いよく飛び出し辺りは血しぶきの嵐になる。

こうしてチェンソーVSコウモリの闘いはチェンソー陣営にあたるマキマが勝利したのだった———

 

 

 

—————————————————

 

 

 

おまけ

 

 

 

姫野がりんごの皮を包丁で剥いていると、マキマがりんごの皮を取る。

 

「りんごの皮捨てないでよ、食べれるじゃん」

 

姫野がみかんの皮を剥いでいると、マキマがみかんの皮を取る。

 

「みかんの皮いらないならちょうだい、食べるよ」

 

姫野がかさぶたを削っていると、マキマがねだる。

 

「かさぶたちょうだい!私食べれるから」

 

 

「え、それは嫌…」

 

 

「なんで!栄養じゃん!」

 

 

「アンタはどんな人生送ってきたわけ?」




白米大好き!
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