チェンソーウーマン   作:やまなお

9 / 30
コナン映画大好き!


マキマを殺せ/チェンソー VS 永遠

 

コベニが包丁を持ってマキマと向き合う。そしてマキマに向かって包丁を刺そうと駆けていく。

 

「きゃエエエエエ!!」

 

マキマは戦闘態勢のポーズを取る。しかし姫野が横に入って、コベニの持っている包丁を蹴る。

 

「ふん」

 

 

「げへアッ」

 

そして早川がコベニの脇腹目掛けて肘で殴ることでコベニを気絶させる。

何とか無事に気絶させられたが、悪魔の笑い声が響く。

 

「うるさいな…姫野、幽霊で捻り潰せば終わるんじゃないか?」

 

 

「…ゴースト」

 

しかし幽霊は出てこない。残念ながらこの空間は外と断然されていることがわかる。幽霊の本体はこのホテルにないからだ。

 

「じゃあ俺の狐でやるか」

 

狐の右手を早川は使える。この場にいる悪魔で戦うしか方法は無い。

右手を動かすと悪魔に向かって攻撃を開始する。

 

「いたた!」

 

「いた、た、いっ、た、アア」

 

攻撃は効いている。しかし悪魔の肉体は更に肥大化していく。

 

「…デカくなった?」

 

 

「無駄…だ…これは私の本体ではない」

 

「ここに私の心臓はない。ここは胃の中……私の弱点は8階にはない」

 

「私と契約をする以外生きては帰れない」

 

悪魔がいうには弱点は8階にない。つまり倒す方法が現状ないのだ。出るためにはマキマを差し出す必要がある。

 

「え〜…この悪魔、私を殺しても外には出さないんじゃないの?」

 

 

「それはない」

 

早川がマキマの発言を否定する。その理由はこうだ。

 

「契約ってあの悪魔は言っただろ?悪魔が使う契約って言葉には強い力があるんだ」

 

「契約を片方が守ればもう片方も絶対に守らなければならない。守れず破った方は死ぬ」

 

「だからマキマを殺せば外に出られるのは本当だ」

 

マキマは何となく契約について理解する。すると荒井が毛布を纏いながら早川に話しかけてくる。

 

「早川先輩……そいつは殺すべきです…」

 

「一度そいつを殺して外に出た後に対策を練ればいい…このままじゃみんなホテルで餓死ですよ…」

 

「デビルハンターが悪魔と契約する事は法律でも認められている…!その悪魔の契約を受けるべきです!」

 

その言葉を聞いた上で姫野は自身の意見を伝える。

 

「悪魔側はマキマちゃんを殺したがってる…マキマちゃんの死が悪魔の利益になるんだろうね」

 

「だから契約を受けない」

 

 

「じゃあ俺もだな」

 

 

「そんな…!」

 

荒井の意見は姫野と早川に反対されてしまう。

 

「オレ早く外出てなんか食いたい!出させろ!でもマキマは死んで欲しくない…」

 

 

「ビーム君…」

 

ビームは早く外に出たいようだが、けれどもマキマを殺したくはないようだ。

 

「早く出て、ノーボルなんとかして、ニンゲンから食べものたくさん…!あ、そうだ!オレがマキマ殺せば、どうなる?」

 

ビームから唐突な質問。それには姫野が答える。

 

「魔人と悪魔は契約を結べない。だからアンタがマキマちゃんを殺しても悪魔は外に出す義理はないよ」

 

 

「ギャッ…そうなのか…外に出たい、けどマキマが…」

 

 

「とにかく、マキマちゃんは殺さない。私達はデビルハンター……殺すのは悪魔だけ」

 

それを聞いた後ビームはマキマに話しかける。

 

「うーん…でもそれよりも今暇!マキマ、相撲やろう!」

 

 

「急に噛みつきそうだから嫌かな…」

 

 

「ギャワ…」

 

そして事態は膠着状態に。向こうには悪魔がホテルの通路を塞いでおり、そこから少し離れたところにマキマ達がいる。

疲れを取るためにも胡座をかいたり、横になったり、壁に寄りかかったりなどして時間を過ごす。

 

「お腹空いたなあ…」

 

 

「姫野…実際外に出る作戦とかはあるのか?」

 

そう聞かれたがこの場をあっと変えるような作戦が思いついた訳ではもちろんない。そのことを早川に伝える。

しかしこのままだと餓死してしまうのも事実、そこで……

 

「どうしようもなくなったら刀を使います」

 

そう宣言する姫野。しかしすかさず早川が……

 

「それはダメだ」

 

それを制止する。何か理由があるのかと思いマキマは聞いてみる。

 

「刀使えば解決できるんだったら、使えばよくない?なにか理由でもあるの?」

 

そう聞かれたので早川は姫野の方を向いて話す。

 

「どうしようもなくなっても刀は使わない。その時は悪いが……」

 

「マキマが死んでくれ」

 

 

「ええ…」

 

一方別の部屋では荒井の素っ頓狂な声が響いていた。その理由はベッドの上に置いていたはずの食料が全て無くなってしまったからである。

不思議に思っているとビームの姿が目に映る。口の周りに食べカスが付いている。

 

「貴様が……全部食べたのか…」

 

 

「ギャッ?ウマかった!!」

 

 

「ウマかったじゃないだろ!?どうすれば…!」

 

すると壁からコベニがニュッと出てくる。

 

「わかっちゃった……私わかっちゃった……」

 

「その魔人の力で8階から出られないんだあ!!絶対そうだあああ!!」

 

 

「ギャッ?」

 

包丁を片手に叫び出すコベニ。そんな彼女を落ち着かせようと荒井が横に入る。

 

「落ち着けコベニちゃん!こいつはサメの魔人で…!」

 

 

「魔人を庇うの…?私達デビルハンターなのに…!」

 

「荒井君は悪魔の仲間なんだああ!!スパイだったんだああ!!」

 

 

「スッパイ?」

 

気が狂い始めたのか味方を悪魔の仲間だと思い込むコベニ。包丁を荒井に近付ける。

 

「俺は悪魔の仲間なんかじゃ…」

 

 

「絶対スパイだああアアあ!!」

 

 

「うあっ!!」

 

「あああああ!!」

 

一方その頃、マキマ達3人の方に荒井の悲鳴が聞こえてくる。

 

「悲鳴?」

 

 

「先輩走って!!」

 

 

「うおっ…」

 

悪魔が近付いてきてマキマ達を捕らえようと複数もの手を伸ばして追いかけて来る。

 

「マキマを殺して心臓をよこせ、よこせ」

 

「私は恐怖で膨らみ恐怖に捕える者。お前達の死は確定した」

 

「もっと恐怖しろ、死を恐れろ、全てを恐がれ」

 

「チェンソーを殺すのはこの私…私、『永遠』の悪魔だ」

 

するとホテルの向きが唐突に傾く。元々の床が壁になり、壁が床になる。

ベッドが壁に落ちてきてぐちゃぐちゃになる。

下からは永遠の悪魔が這い上がってくる。

 

 

「マキマの心臓をよこせ」

 

 

 

—————————————————

 

 

 

下からは永遠の悪魔がマキマを狙おうと這い上がってくる。このままだとじきに来てしまう。

 

「誰かマキマちゃんを殺して!!殺してください!!」

 

 

「いよいよマズイですよ…そいつに悪魔を食わせましょう……!」

 

下の光景を見て姫野は早川に伝える。

 

「刀を使う…いいですよね?早川先輩!」

 

しかし早川は狐の力を使い姫野の体を縛る。

 

「早川先輩!?」

 

 

「ちょっとアナタ何してんの!」

 

 

「その力を使えば外には出られるだろうが……使うと契約で姫野の寿命がかなり減るんだ」

 

「姫野はまだやらなければいけない事がたくさんある…だから悪い、マキマ」

 

後ろからは荒井とコベニがマキマ目掛けて追いかけてくる。

 

「スマぁン!」

 

 

「ちょっと!?やめて…!!」

 

 

「ギャッ!?マキマがアブない!!」

 

 

「死んでエエエ!!」

 

マキマに向かって銀色に輝く刃が勢いを持って下りてくる。悪魔の下衆な笑い声がホテル内に響く。

 

「おおおおお!! 」

 

 

「アブない!!」

 

姫野は早川の狐からなんとか抜け出して、コベニの頭を掴んで身代わりとなって刺されようとする。

しかし下からビームがやってきて、包丁の刃が深くまで刺さる前にコベニを姫野から遠ざける。

 

「ひゃアアアあ…」

 

 

「おっ」

 

 

「ええっ!?」

 

早川は姫野が傷は浅いが包丁に刺されたことに何も言えなくなっていた。

服から血が少しずつ垂れてくる。

 

「確かにそいつは…刺されても仕方のない…胸糞悪い糞女だけど……銃野郎を殺そうとしている…」

 

「私一人じゃ銃の悪魔を殺せないの……!アイツを殺すには……立ち向かう気概のあるデビルハンターが一人でも多く欲しい…!」

 

「私の寿命を減らしてでもっ…マキマちゃんは、殺させない……!」

 

それは姫野の強い決心だった。マキマはそれを聞くとビームに急いで頼み事をする。

 

「ビーム君!」

 

「傷は浅いからまだいける…!横にさせて血を止めて!慎重にね!」

 

 

「わかった!!」

 

ビームはマキマに言われた通り横にさせて手で出血を少しでも抑える。それを見た早川は死んだバディを思い出してその場に崩れてしまう。

 

「やべえ…」

 

「やべえやべえ…どうする…!」

 

「姫野、ごめん…どうすれば…!!」

 

 

「わたア、私のせいじゃない!アナタ!アナタのせいだから!アナタが大人しく食べられてたら解決したのに!!」

 

パニくる早川に、自分で殺そうとしたのに責任をマキマに擦り付けるコベニ。

そんな混沌とした中でマキマは……

 

「ああもうわかったよ!じゃあ食われてあげる!」

 

マキマは全員にそう宣言する。

 

「それならよかった……」

 

よくない気がするがコベニなので仕方ない。

 

「でも私も抵抗するからさあ〜もし私が悪魔をぶっ殺すような事があったら…」

 

マキマは早川の方を見ながら言う。

 

「チュー、まだ忘れてないからね!」

 

そう伝えたあと、ビームからマキマに質問がくる。

 

「マキマ、勝つ方法、あるの?」

 

 

「かなり痛いけど…チェンソーになる」

 

 

「チェ…チェンソー……」

 

そしてマキマは自身の作戦を全員に話し始める。

 

「あの悪魔どういうことかは知らないけど、私のチェンソーを恐がってる。だから自分じゃ手を出せなくてアナタ達に私を殺すように言ってるんだと思う!」

 

「それにあの悪魔……攻撃を受けた時に痛いって言ってたよ」

 

確かに思い返してみれば早川が狐で攻撃した際に何度も痛いと呻いていた。

そこでマキマが考えた作戦はこうだ。

 

「だったらさあ〜アイツが死にたくなるまで痛めつけて、自殺させればいい!」

 

なんということだろうか、マキマが出した作戦は力づくというか、強引というか…ゴリ押しとも呼べる戦法だった。

それを聞いたビームは一言。

 

「悪魔みたいな発想!!」

 

そしてマキマはチラッと姫野の方を見ると、扉の方を見ながら呟く。

 

「まさか私の事庇うなんてさあ……」

 

「余計な事しないでよ、私は誰かに借りを作るのはもうウンザリなの」

 

「外出れたら貸し借りナシだからね!!」

 

胸のスターターに手をかけて引っ張るマキマ。そして永遠の悪魔の口に向かって飛び降りていく。

悪魔の中に入ると口が勢いよく閉まる。

 

「やった………」

 

すると悪魔の歯から血が滲み出てくる。するとそれを突き破るように悪魔の状態になったマキマが飛び出てくる。辺りに血がびっしりと飛び散る。

 

「アアアア!!ウワあ!!ぎゃああアアア!!」

 

「やっぱり生きてたかチェンソーオオオ!あああ!!死ねえええエエエ!!」

 

そう叫ぶと無数の手がマキマに斬撃を浴びせる。

 

「痛ったアあああアアア!!」

 

しかしマキマはスターターを引いてエンジンを吹かす。

 

「完〜治!!」

 

 

「んアアアアアあ!!」

 

痛みでまた叫び出す永遠の悪魔。しかし痛みに悶えながらもマキマに無駄だの殺すことは出来ないだの叫ぶ。

 

一方上の方ではマキマの暴れっぷりに早川とコベニと荒井が信じられないものを見たような目をしてその光景を脳みそに刻みつけていく。

 

「悪魔…!?」

 

 

「でも、マズイかも!」

 

ここでビームがマキマに対して不穏なことを呟く。

 

「マキマの血、そろそろなくなりそう!このままじゃ、チェンソー引っ込む!!」

 

下の方では引き続き交戦が続けられていた。お互いに痛みを浴びせていく。

 

「ギャアアア!!」

 

 

「昔よりずっと弱くなってる!!哀れ!!チェンソー!!」

 

このままだと血が足りなくなってマキマの攻撃手段が無くなってしまう。一体どうするのだろうか———

 




天カス学園大好き!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。