東方魂霊記   作:古明地こいしさん

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-紅魔館-

「どうだ?結弦」

 

「霧雨さんで前は見えませんが景色がいいのは確かですね」

 

女の子に密着...流石に恥ずかしい。お腹に手を回してるが霧雨さんは気にしないのだろうか?

 

「なぁ、その霧雨さんってのやめないか?」

 

「え?」

 

「幻想郷じゃ、大体呼び捨てするんだよ。名前呼びかフルネームか...」

 

「そうね、博麗さんって呼ばれ続けてちょっと気持ち悪かったわ」

 

ずーんっと気持ちが下がった。でも初対面の人を呼び捨てにするのは流石に

 

「名前呼びはしますがさん付けはダメですか?」

 

「まぁそれならするやつもいるし構わないぞ」

 

「ではこれからよろしくお願いします。魔理沙さん、霊夢さん....所で何処に向かってるんですか?紫さんからは幻想郷をって言われてますけどそんなに観光スポットが」

 

聞くと2人は顔を見合せたあと、お互いに逸らしてうーんと言い始めた

 

「観光スポットなぁ...」

 

「まぁある種の危険な場所だらけとは言えるわね」

 

「そんな所に紫さんは旅を?」

 

「さぁ?アレの言ってることは私ですら把握できないから考えるだけ無駄よ。解決って言ってもどこにそんな根拠があるのか怪しいぐらいなんだから」

 

霊夢さん、結構愚痴ってるけど知られたら怒られないのだろうか

 

「霧?」

 

突然辺りが見えにくくなった事に気づいた

 

「そろそろだな...なぁ、霊夢。本当に行く気か?」

 

「最初っから危険な所に慣れとけば大丈夫じゃない?それに訳を話せばレミリアだって分かってくれるわよ」

 

レミリア?外国人かな?

 

「チルノ達は珍しく出てこないな」

 

「出てこないならそれでいいんじゃない?」

 

「えっと...」

 

「あぁ、チルノってのは氷精、妖精だ。バカだけど」

 

バカなんだ...でも妖精なら会ってみたいな

 

「見えてきた。アレが紅魔館だ。ほれ」

 

少し横にズレて僕が前を見れるようにしてくれた魔理沙さん。あ、赤い...これは赤というより紅いと言った方が正しい気が

 

「あれ?美鈴のやつ起きてないか?」

 

「ほんとね、また何か企んでるのかしら?レミリアのやつ」

 

その言い方だとまるで普段寝てるみたいな言い方だなぁ。美鈴さん、2人の代わりに謝ります

 

「お二方が揃って来るとは何かあるんですか?」

 

声が聞こえた。遠くまで聞こえるように言ってるの凄いなぁ

 

「紫のヤツに行ってこいって言われたのよ。ここだけじゃないわ、他のとこも行く予定だから」

 

「なるほど、ですがそう簡単に通す訳にはいきませんね。今異変でピリピリしてるので警戒せよとお嬢様から言われてますので」

 

「それで起きてた訳か」

 

「すみません!すみません!2人が失礼な事を言って!」

 

直ぐに謝った。今から入れてもらおうというのに門番にそんな失礼なこと言うのは流石に酷すぎる

 

「あ、いえ。私も普段は寝てしまってる事が多いので、それで貴方は?」

 

「結目結弦と言います。僕も紫さんに異変解決の助力の為に外の世界?から来ました」

 

「これは丁寧にありがとうございます。私は紅美鈴、紅魔館の門番です」

 

後ろで門番らしい姿は見せたのっていつだっけとか言ってる2人だけどそんな事無視して美鈴さんに話を通す

 

「そのお嬢様に話を通してもらえませんか?」

 

「話を通して許しを得たとしても...約1名出禁を受けてる方がそこにいるんですよ...」

 

出禁..はっ!妖怪退治とかする巫女の

 

「霊夢さん!?」

 

「なんでよ!魔理沙よ、魔理沙。紅魔館の本を盗んで行くからそうなってるのよ。まぁ無理にでも通ってるみたいだけど」

 

「失敬な、私はちゃんと言ってるだろ?死ぬまで借りるって」

 

死んだら返す方法なくない?借金とかも返済できないからある意味無理じゃ

そう話していた時、紫さんとは別にまるで転移とかワープでもしたみたいにメイドが現れた

 

「お嬢様からお通ししろと言付かって参りました。メイド長の十六夜咲夜です。ちなみに魔理沙は今日は何も持っていかないようにと」

 

「今日はも何も旅の途中で持って帰れないっての。んじゃまぁ行くか」

 

門が開けられて入れるようになったため入ろうとすると

 

「あ、結弦さん。少し待ってください」

 

何かあるのだろうかと美鈴さんに向き直ると

 

「深呼吸してください。落ち着いてですよ?」

 

よく分からないけど言われた通りにする

 

「はい、その状態を意識できるようになってくださいね」

 

どういうことだろうか?よく分からないけどぺこりと一礼して咲夜さんに続いていく

 

「えっと僕は結目結弦です」

 

さっき咲夜さんに言えなかった事を言っておく

 

「結弦様はお嬢様の所へ案内します。霊夢と魔理沙は自由にしてなさい」

 

「レミリアと2人っきりって、結弦は空も飛べないし弾幕ごっこも知らないのよ?」

 

「いざって時に守るために私たちがいるんだろーが」

 

弾幕ごっこが何か分からないけどそれだけ聞いたら僕非力すぎない?

女の子に守られるだけの男って

 

「お嬢様からは結弦様だけを部屋に連れて来るようにと。霊夢と魔理沙がいると邪魔だそうで」

 

凄い、メイドらしいメイドを見てる気がする

元の世界で本来の友人達に咲夜さんの事を話したら羨ましがるだろうなぁ

 

「大丈夫だよ。霊夢、魔理沙。そこまで気にしなくてもお嬢様に挨拶するだけなんだし」

 

「レミリアは吸血鬼なんだぞ!?」

 

そう言われて壊れた機械のように首を動かして咲夜さんを見る

 

「はい、お嬢様は誇り高き吸血鬼です」

 

おうふ、そうなのか。だから危険な所にってさっき2人は話してたのか

 

「でも紅魔館の主にきちんと挨拶しない方が失礼になるし、今も尚待たせてるわけだからさ?2人とも待ってて」

 

「結弦が今日1番と言えるほど男っぽいこと言ったぞ」

 

「そうね、女々しいと思ってたけど意外と」

 

「だから2人とも人に対して失礼すぎない?まぁそういうわけだから、案内お願いします。咲夜さん」

 

案内された部屋は凄く大きい扉だった。まだ開いてもないが咲夜さんが声をかけて始まった

 

「お嬢様。お連れしました」

 

中から入りなさいと言う声が。お嬢様というから女性とは分かってたが声色が若い女性のソレだった。やはり吸血鬼だから長寿ってこともあって年齢=にはならないのだろう

 

「咲夜、下がりなさい」

 

「はい」

 

えぇ!?咲夜さん居なくなっちゃうの!?というか、若いどころじゃない幼さだが、人間の常識を当てはめてはダメなのだろう

 

「紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ」

 

自己紹介は相手から、だった

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