東方魂霊記   作:古明地こいしさん

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-フランドール・スカーレット- 前編

「結目結弦、初めましてだね。フランドール・スカーレットさん。君を助けにきた」

 

素人でも分かるハッキリとした殺気、そして向けられる狂気

怖いなんてもんじゃない、足がすくんで動かなくなりそうで、でも、なんでか落ち着いて深呼吸していると身体は動く。脳も正常に働いている

 

遊んでくれるの?

 

「遊び相手でもいいから紅魔館の人達を思い出してあげてくれないかな?」

 

紅魔館?なんでもいいから遊ぼ!

 

七色に輝く弾が飛んでくる。普通なら避けられないはず、でも今の僕はそれがどこに来るかとかが何となくだけど分かって避けれた

 

「けど...流石に人の身でこれは...」

 

走って躱して前転して避けて...それを繰り返してる

 

アハハ!!壊れない人間(オモチャ)は大好きよ?

 

「さっき君のお姉さんにも嫌いじゃないって言われたよ!流石姉妹」

 

禁忌『レーヴァテイン』

 

フランちゃんが突如と唱えたら炎の剣が現れた。そういうのも忘れましょうよ...

 

「っ!!」

 

壁を蹴って跳んで後ろに一回転する。僕ってこんなに動ける人じゃないしなんなら体育会系じゃないんだが、それより切れ味良すぎで壁が抉れてるじゃないか

 

「避けられるなら問題ない...よし」

 

禁忌『フォーオブアカインド』

 

「...」

 

言葉を失った。得物の次は4人に分身...いや実は本体は1人で残り3人はニセモノというオチは...いやフツーにそんな可能性捨てるべき

もしなんて言ってて全部本体だった場合当たったら即ジ・エンドだ

 

ふぎゃ!?

 

1人目はしゃがんで避け、2人目を跳び箱の要領で飛び越えた

3人目はスライディングで避けたが4人目は避けられないように縦に振ってきたためそれを横に転がってなんとか回避した

 

「反撃しないと...でも」

 

得物なんてないし、あるとしたらその辺に落ちてる人形や本ぐらい。他は...もう殴るしかないのか?とりあえず適当に構える

その時何か感じたがそれよりもフランちゃんの反応があった。それも今までにない反応だ

 

美鈴?

 

「思い出したの!?」

 

...まだ遊び足りないから遊ぼ!

 

くっ、なんで今思い出したのか分からないけどとにかく反撃だ

 

「ッ!?!?」

 

近づこうと走ってると頭の中に何かが流れ込んで...さっきからフランちゃんは言って使ってるからそういうものなのか?これ

 

「彩︎華『虹色太極拳』」

 

これで何にも起こらなかったら人生怨むよ...!

 

そう思ったが虹色に光った拳がフランちゃんに当たった。どうにかなったようだ...

 

「ってヤバっ!フランちゃん大丈夫?」

 

今の美鈴のだ!アハハ!次は何を見せてくれるの?お兄ちゃん!

 

思い出し...たのか?でも向けられた言葉は僕に対してだ。決して美鈴さんに向けてじゃない

というかこんなこと出来る人間じゃないのに

 

「ふぅ...」

 

向こうが遠くにいる間に呼吸を整えておく、さて...次はどうする?どう出てくる?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、紅魔館の広間にて

 

「はぁ!?結弦の奴を一人でフランのとこに行かせた!?正気なのか!アイツは私達と同じ人間で、それでいてなんの能力もない一般人だぞ!」

 

荒く言葉を続ける魔理沙

 

「そうね、名をかける程には正気よ、それに八雲紫がなんの理由も無しに彼を連れて、幻想郷を回れなんて言わないはずよ。私は紅魔館の運命を...妹の運命を彼に預けたわ」

 

無言でお祓い棒を出す霊夢だったが咲夜と同時に来た人物によって考えが変わる

 

「お二人とも、待ってください。彼、結弦さんは能力を持ってない訳ではないと思いますよ。だって結弦さんから"気"を操るのをあの時感じ取れたのですから」

 

2人はあの時と言われ、思い出したのは門を越え紅魔館にいざ入ろうとした時に呼び止められたこと

 

「結弦さんが気づけているなら絶対に妹様の狂気に侵される事はないはずです。恐怖心も薄れているかと。気とはそういうものです」

 

「...お嬢様、少しよろしいでしょうか?」

 

「どうかしたの?咲夜」

 

「最後に結弦様とわかれる際、能力を使用したのですが...動いていたんです」

 

「えっ...」

 

「それって私のように結界とかで対策した訳じゃなく、何気ないようにってこと?」

 

「えぇ」

 

集まった皆でその事を踏まえて考えてると最後の2人が現れた

 

「聞くにその結弦って子は美鈴と咲夜の能力を無意識に使ってるわね」

 

「パチュリー、小悪魔も一緒に何しに来たんだ?」

 

「レミィが私達全員で貴女たち2人を止めるように約束したらしいから来たのよ。それにしても面白いわね、その子、何かしらあるんでしょうけど、私と小悪魔と接触してないのが問題かもしれない」

 

「パチェの事を思い出せるかどうか...ね」

 

その事に真剣に考えているのはレミリアが唯一大きかった

 

「彼を信じましょう。何せ私達の運命を託したその人なんだから」

 

「その話聞くと私達の能力も使えるってことか?」

 

「さぁ...ただ...恐らくその子の能力の解放条件は...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

禁弾『スターボウブレイク』

 

「これはもはや避けられないんじゃ!?」

 

色とりどりの弾幕がこちらに迫ってきていた。しかも部屋中だ。無理だ、ここまでよく頑張ったんじゃ...

 

そう、思った。けど、部屋に入る際に言われた言葉

ここに来る前にレミリアさんに言われた言葉を思い出した

 

妹様をどうか、お願いします

紅魔館の住人を救う

 

 

ダメと誰が決めた?運命が決まっててレミリアさんが言ったなら死にかける程度ならなんとかなる...はず、それにまだ生きてる。2人にそう言わせておいて僕だけ諦めるのは...失礼だ。だったら...とことんフランちゃんに付き合うだけ

 

「えっ?」

 

そう考えた途端、宙に浮いている弾幕は止まっていた。フランちゃんが何かしら仕掛けてくるのかと見るとフランちゃんも止まっていた

これ...は?

 

 

 

 

 

 

 

 

「心を許した相手の能力を使える程度の能力...ね」

 

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