気儘な更新予定ですが感想や誤字脱字の報告有れば有難いです。
「うぅむ、日がな一日な〜んか合わずに終わっちまったなぁ、ファミリア探し」
とある日のオラリオに於ける路地裏、そこで俺は目を覚ました。
混乱する頭で何があったのか思い出そうとしても、虫喰い状態になっている前世の記憶とこれまた虫喰い状態となっている今生の記憶、状況から考えてどうやら俺は前世でちょくちょく見た異世界憑依転生というヤツをしてしまった様なのだが、今生の俺へと憑依する際記憶がコリジョンしてしまったみたいで断片的なモノしか残ってなかった。
この憑依先については如何やら極東から一人でオラリオへとやって来た馬鹿野郎だと、前世の記憶と今生の自認が綺麗に意見を一致させているのだが、情けない事にオラリオにやって来てからの記憶の方が少ないという有様なせいで、今迄如何過ごしていたのかすらも分からない有様だった。
何やら懐に入っていた財布には遊ばなければ働かずとも一月程生活出来そうな位の金があったので、どうせなら異世界らしい『冒険者』という職業に就いてみようかと行動する事に。
如何やらこのオラリオという街では世界で唯一『ダンジョン』という地下に広がる魔窟と、そんなダンジョンを封じている『バベル』というバカデカい塔が建っており、冒険者はバベルからダンジョンへと潜り日々の糧となる資材やアイテムを持ち帰っているのだとか…なんかめっちゃ倒壊しそうな名前してるけど大丈夫だよな?(汗)*1
まぁ、そんな不穏な気配しかしないバベルだが、そのダンジョンの入り口がある一階には『ギルド』があり、ダンジョンで獲れたアイテムの換金や一般人がダンジョンに入らない様に監視しており、ダンジョンに入る為には『ファミリア』と呼ばれる組織に入らなければならないのだとか。
そんな訳で取り敢えず冒険者になってダンジョンに入る為にも色々なファミリアをブラブラ見て回っていた訳なのだが、その結果が上の通りである…色々な毛色のあるファミリアを訪ねてみたのだが、何処もなんかピンと来ないのだ。
そもそも募集時間でなかった『ロキ・ファミリア』や、主神が見定めたヤツだけど入れる『フレイヤ・ファミリア』なんかは前提条件からして無理だと判断して寄らなかったのだが、それ以外のファミリアは琴線に触れそうな場所に限って冒険者以外がメインとなっていた為諦める事になり、冒険者メインの場所もどことなく雑多な感じがしてやめておく事にした。
唯一同じ極東から来たという『タケミカヅチ・ファミリア』は良さげかと思ったが、遠巻きにメンバーを見るとなんだか憑依先の身体に残っていた残留思念か何かがやめておきたそうにしていたので、乗っ取ってしまったのだろうという負い目もありやめておく事にした。
「しっかしこうなれば如何しようもないし、取り敢えず飯でも食って泊まれそうな宿でも探すかねぇ…あでっ!?」
「あっ、ごめんなさいっ!?」
「あてて…いやいや気にしなさんなや少年、普通扉開けた直ぐ先に居る人なんて気付かないからな」
一人ぶつくさとボヤきながら歩いていると、すぐ近くのボロっちい家屋の扉がいきなり開き、気が抜けていた俺は思いっきり扉に殴られる羽目になってしまった。
中から出て来た白髪赤目の少年が謝ってくるが、まぁ前世の影響で道の真ん中歩かずに壁に沿って歩いてた俺の運が悪かっただけだと考え流す事にする。
「いえ、でも僕の不注意でぶつけてしまった訳ですし…」
しかし如何やら少年は納得がいっていない模様…さて如何したものか?
「ふぅむ…あぁそうだ、それなら少年がオススメする様な食堂を教えてくれないか? 実は最近オラリオに来たばかりで土地勘が無くてな」
「えっと、実は僕もつい最近オラリオに来たばかりなんで食事処とかは詳しくはないんですが、今日お誘いされてる『豊穣の女主人』という場所はどうでしょうか?」
「おっ、その名前は今日街中歩いてたらちょくちょく聞いた気がするし当たりっぽい気がするな、是非とも宜しく頼む」
話してた冒険者の声音も楽しみにしてる様な声だったから、味の方も期待して良さそうだしな。
「はいっ、分かりました! あ、そういえば自己紹介がまだでしたね、僕は『ヘスティア・ファミリア』に所属している『ベル・クラネル』っていいます!!」
「おお、そういえば俺も名乗り忘れてたな…ふむ、無職浪人の『ミカゲ・
「はいっ、それじゃあ案内させてもらいますね、映司さん!」
ふぅむ、中々に真っ直ぐな性格した少年だなぁ…。
まさかのベートがやらかす直前にベル君と合流する主人公。
となればまぁ次回はアレな訳ですが、話の展開としては原作と然程変わらないかと…ただ単に主人公が居るのでちょっとした差異がある程度ですかね?