思いついたネタを書いておくとこ   作:bibibi

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ウマ娘
転生トレーナーと最強のF


 オッス! オラ転生トレーナー!

 ひょんなことから神様転生でこの世界にやってきた転生者だ!

 ウマ娘のことなんかまったく知らねーけどいっちょやってみっか!

 

 

 転生して1日目

 俺は中央トレセン学園のトレーナー寮で生活していた。

 トレーナーとしてウマ娘なる女の子を特訓する仕事に就いている設定なんだと神様は言っていた。

 何やらわからないが、ややこしい試験はあらかじめパスした状態だと言うことだ。

 

 とりあえず部屋にこもってテレビでこの世界について情報収集をする。

 テレビを見て分かったのはこの世界にはウマ耳の女の子が存在すると言うことだった。

 ウマ耳の女の子、通称ウマ娘たちが競馬場を走るのを見ることがこの世界の娯楽らしい。

 どんな世界だと思った。

 すごい世界だなと。

 

 俺がやる仕事ってのはそんなウマ耳の女の子を鍛える部活の顧問みたいなことらしい。適当にメニューを決めて走らせるだけで金が貰えるんだから楽な仕事である。それじゃあ、いっちょやってみっか!

 

 

 

 

 転生して20日目

 

 重い腰を上げてターフへ向かう。

 ウマ娘を特訓するためではない。

 やることがないから最近は仕事をしているふりをするため学園を徘徊することが日課になっていた。

 やたらと広い学園の隅の方へと足を進める。

 邪魔にならないようグラウンドの隅の方に座り、特訓するウマ娘たちを眺めた。

 

 かわいい……。

 

 ウマ娘は美形が多い。

 この世界じゃアイドルみたいな立ち位置にいるのもうなずける。

 

 走るウマ娘たちを心の中で応援する。

 頑張れ! 頑張れ!

 最近の推しはダイワスカーレットちゃんだ。

 めちゃ可愛くて特訓を頑張ってる姿を見ると来るものがあった……。

 娘を見る親の気分だ。

 頑張って!!!

 

「担当するなら……あんな娘が良かったな……」

 

 そんな俺の呟きは誰に聞かれることなく虚空に消えた。

 

 

 

 転生して30日目

 

 俺が担当するウマ娘がメイクデビュー戦で一位になった。

 当然のことではあるがレコードタイムだったらしい。

 当たり前すぎて興奮も喜びもなかった。

 このウマ娘の担当トレーナーになれたのは幸運だったのだろう。

 

 出会ったのは俺が転生して3日目のことだ。

 一目見て分かった。こいつは他のウマ娘とは違う……と。

 白く長い尻尾と、他のウマ娘とは違う特徴的な耳をしたウマ娘だった。

 

「わたしのトレーナーになりたい……ですか? ええ、いいでしょう。わたしのやり方に指図しないならそのスカウトを受けてあげますよ」

 

 そんなことを言われながらもスカウトは驚くほど上手く行った。

 それから練習を一切見ることもなくメイクデビューである。

 恐らくこれからもそれは変わらない。

 レースに出れば勝てるのだ。

 

 

 

 転生して60日目

 

 GⅡ 2勝

 GⅢ 4勝

 すべてがレコードタイムだ。

 ニュースは相変わらず、俺が担当するウマ娘の話題で持ちきりになっている。

 センセーショナルに現れた最強のウマ娘の存在は世間の関心を買った。

 取材の電話も多い。

 話せることがないからすべて断っているが、それでも毎日記者からの電話がかかってくる。

 メイクデビュー戦から始まった電話攻撃により、俺は日課の散歩さえできなくなっていた。

 

 テレビをつけると俺の担当ウマ娘が映る。

 曰く歴代最強のウマ娘だと。

 シンボリルドルフの時代は終わったと。

 そんなニュースばかりだ。

 

 俺の仕事はレースへの登録だけだ。

 記者への質問に答えるために、担当ウマ娘にトレーニング方法を聞いたことがある。回答はこうだった。

 

「わたしは生まれながらの天才ですからね。これまでトレーニングなんてしたこともありませんし、する必要もあるとは思いませんね」

 

 生まれながらの違いか……。

 世の無常と言うものを感じた。

 

 

 

 転生して2年目冬

 

 俺のウマ娘が有馬記念に出走することになった。

 人気No.1である。

 ぶっちぎり過ぎて人気が落ちるかとも思えていたが、この世界の住人たちはマゾなのかあまりに強すぎる存在さえも受け入れる度量があるようだ。

 

 肌寒い冬空の下、レースが開催された。

 

『晴天に恵まれました中山レース場、今年を締めくくる一戦。芝2500メートル。バ場は良となっています。』

『1番人気はフリーザ。2番人気はシンボリルドルフ。3番人気はダイワスカーレットとなっております。16人のウマ娘の夢を乗せて大舞台の準備は整いました』

 

 実況がゲートに入るウマ娘を紹介していく。

 観客席からもそれぞれのウマ娘たちの決意に満ちた顔が分かった。

 

『なんといっても注目は2枠5番のフリーザ選手でしょう。16冠という正気を疑うような戦歴を掲げそのすべてがレコードタイムとなっています』

 

 そんな紹介がされると俺のウマ娘、フリーザが観客席に手を振った。

 わずかながらもサービス精神はあるのだ。

 

『各ウマ娘ゲートイン完了……スタートしました』

 

 バタン。

 ゲートが開く音とともにウマ娘たちが一斉に走り出していく。

 

『各バ一斉にスタート。5番フリーザ、宙を飛ぶような独特な走りで今第2コーナー……、いえ、第4コーナーを周りゴール!!!! 1秒63レコードタイムです!!!』

 

 

 俺はレースを眺めながら空しくなっていた。

 ウイニングライブはまた指からビーム出すダンスか……。

 そう思った。

 毎回そうなのだ。

 申し訳なく思いながらも、レースを走るダイワスカーレットちゃんを応援した。

 頑張れー!!!

 スカーレットちゃん頑張れー!!!

 




第一形態なら頭の上に尖ったものあるし尻尾もあるし……
宇宙の帝王フリーザ様ならウマ娘の一人に数えてもいいかなって

参考ダンス
https://www.youtube.com/watch?v=CJMb6UBfDNk
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