ホラーかと思ったら異世界召喚だった   作:絵成数基

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共鳴

第68話:共鳴

 

1 丘の上の判断

 

 街が見えたのは、丘を越えた時だった。

 石造りの城壁に囲まれた、中規模の街だった。街道沿いにある、よくある作りの街だった。しかし俺が目を止めたのは街の方ではなく、その手前の平野を覆うように動く、茶色い霞だった。

 土煙だった。そして土煙の下に、数十、いや百を超えるかもしれない数の魔物の群れが動いていた。

「まずいな」

「……また首を突っ込む気ですか」

 ルーシェンが隣で溜め息をついた。呆れているが、止める気はないとわかる声だった。

「あの街に伝えなければ間に合わない」

「わかっています。わかっていますが——本当に、毎度毎度」

「榊さん、私も行きます」

ファルマが俺の袖を引いた。迷いのない顔だった。

 エリシアは黙って俺を見た。異議を挟む様子はなかった。それがエリシアなりの同意だった。

 俺は風踏を召喚して背に乗り、丘を一気に駆け降りた。

「魔物が来てるだと?」

城門の衛兵は、最初は怪訝な顔をした。

 旅人が走り込んできて魔物の大群が来ると言っても、すぐには信じない。それは仕方ない。しかし俺が喋っている途中で、見張り台の衛兵が声を上げた。

「地響き——北の方角、土煙が——」

「なんだと!」

 そこからは早かった。

 警戒の鐘が鳴り響いた。城門が閉じられ始め、街の中が一気に慌ただしくなった。民間人が走り、怒鳴り声と指示の声が入り混じった。

 俺たちは衛兵に連れられて城壁の上に出た。

 

2 城壁の攻防

 

城壁の上から見る魔物の群れは、丘から見た時より遥かに大きく見えた。

 種類がばらばらだった。四足の獣型、人型、飛翔型——それが一つの塊となって押し寄せてくる。統率はない。ただ数の暴力だった。

「まずは私が数を削ります」

 ルーシェンが一歩前に出た。

 詠唱が始まった。俺はその詠唱の長さで、規模を察した。大きい。

「大炎壁!」

 魔物の群れの前列に炎の壁が展開された。横幅五十メートルはあろうかという規模の炎が、先頭の魔物の集団を呑み込んだ。地面が赤く染まり、熱波が城壁まで届いた。

 しかし生き残った魔物が、炎を迂回して散開し始めた。群れが広がることで、大規模魔法で一度に巻き込める数が激減する。ルーシェンが眉を顰めた。

「散られました。これ以上の大規模魔法は効率が悪い」

「わかった。切り替えよう」

 魔物が城壁に殺到した。よじ登ってくるものを城壁の上から叩き落とす。弓を持つ衛兵が一列に並んで矢を放ち始めた。

 上空から影が来た。ハーピーが数体、弓の射程を超えた高さから急降下してくる。衛兵の弓では届かなかった。

 俺は水の剣を引き抜いて踏み込み、弓を構えようとした衛兵に襲いかかってきたハーピーを斬り上げた。

「大丈夫か!」

「あ、ああ助かった!」

エリシアが斥力のフィールドで別のハーピーを弾いた。衛兵が体勢を立て直して矢を放つ。

 しばらくその繰り返しだった。

 ファルマは城壁の内側に下りて、衛兵の助けを借りながら毒を広範囲に散布し始めた。魔物の密集する場所を狙って、風向きを計算しながら。毒が即死させるわけではないが、弱った魔物は対処が楽になる。

「騎士団と冒険者たちが来たぞ!」

 街の内側から騎士団と冒険者が増援として来た。城壁の守りが厚くなり、少し息がつけた。

 そう思った時、地響きが来た。

 城壁が揺れた。

 

3 サイクロプス

 

 高さ五メートルの巨体が、魔物の群れを押しのけながら現れた。

 一つ目の巨人——サイクロプスだった。その一歩が地面を凹ませ、その腕が振られるたびに周囲の小型魔物が弾き飛ばされた。こちらの魔物も、敵の魔物も、関係なく。それほどの巨体だった。

 弓矢が集中した。魔法も飛んだ。しかしサイクロプスが咆哮した瞬間、その音の圧力で弓を持っていた衛兵が数人態勢を崩し、魔法も空中で散った。

「直接行くしかない」

 俺は城壁から飛び降りた。腕の立つ冒険者が数人、同じく降りてきた。騎士団の一部も続いた。

 サイクロプスとの距離が縮んだ瞬間、その手が横に薙いできた。俺は前に踏み込むことで腕の下を潜り、足元に入った。巨体の足元は死角が多い。そこを軸にしながら剣を足首の腱に叩き込んだ。水の剣の刀身を一瞬伸ばして深く入れる。

 サイクロプスの動きが乱れた。その隙に冒険者の一人が膝の裏に攻撃を入れ、騎士が首元を狙って跳んだ。

 長い戦いだった。

 サイクロプスは何度か体勢を立て直し、そのたびに誰かが吹き飛ばされた。俺も一度、腕の側面に当たってかなりの距離を転がった。それでも立って戻った。

「グオオオオオ……!」

 最終的に、複数の同時攻撃で巨体が傾き、断末魔とともに地面に倒れた。

 しばらく誰も動かなかった。

 息を整えながら立っていると、後ろから歓声が上がった。街の人々が城壁の上から叫んでいた。

「やったぞ!」

「街は守られたんだ!」

「彼らは英雄だ!」

 俺はその歓声を、少し遠く聞きながら剣を納めた。

 戦いの中で、一瞬だけ闇の力を防御に使っていた。サイクロプスの腕が直撃しそうになった時、咄嗟に。

 誰かに見られた可能性があることを、その時は考えていなかった。

 

 

4 宿の夜と逃走

 

 街の人々に英雄と呼ばれるのは、どうにも慣れなかった。

 宿を用意してもらい、温かい食事も出た。ファルマは久しぶりのまともな食事に顔をほころばせ、エリシアは疲れを隠しながらも椀を空にした。ルーシェンは何も言わなかったが、その肩の力が少し抜けていた。

 俺はそれを見ながら、今日一日の疲れをゆっくりと感じていた。

 ドアが叩かれた。

 入ってきたのは騎士団の制服を着た男が三人だった。その顔に敵意はなかった。しかし目の奥に、決まった判断を持つ者の硬さがあった。

「旅の方——今日の戦いに感謝します。しかし一つ確認したいことがあり、同行をお願いしたい」

「何の件ですか」

「戦闘中、闇の力を使用したという証言があります。事実であれば——」

 男は最後まで言わなかった。しかし言わなくても十分だった。

 俺は一度頷いた。

「少し準備させてもらえますか」

「もちろんです。外で待ちます」

 騎士たちが出ていった。

 ドアが閉まった瞬間、ルーシェンが俺の隣に来て声を落とした。

「同行したら終わりです。尋問、拘束、最悪は——」

「わかった」

「出た瞬間に動きます。合図は私が」

 俺たちは荷物だけ手に持って、部屋を出た。

 廊下に騎士が待っていた。ルーシェンが騎士に話しかけながら自然に先頭を歩き、俺たちを連れて宿の出口に向かった。宿の扉を出た瞬間——ルーシェンが走った。

 俺も走った。

街に怒号が響きわたるなか、城壁まで何とかたどり着いた。

城壁の上に飛び乗って、外を見下ろした。

 高さがある。しかし他に道はなかった。

「ファルマ、風踏を」

「はい」

 ファルマと一緒に風踏を召喚した。ルーシェンが風の魔法で体を浮かせ、エリシアが俺の肩に捕まった。

 城壁から外へ。

 着地と同時に走り出した。後ろで街の鐘が鳴り始めた。

 

5 逃避行と手配

 

 それからしばらくの日々は、追われる日々が当たり前になった。

 伝達鷹による情報の拡散は速かった。次の街に着く前に、既に俺たちの人相書きが出回っていた。街に近づくと、遠くから衛兵の動きが変わるのがわかった。入れない。素通りするしかない。

 野宿が続いた。食料の補給もままならない。

 何度か、俺はルーシェンたちに言った。

「俺だけが狙われている。お前たちは別々に逃げれば追われにくい」

 そのたびにルーシェンは同じ顔をした。

「一蓮托生という言葉を知っていますか」

 ファルマは何も言わずに俺の隣を歩き続けた。エリシアは

「榊様が言いたいことはわかりますが、私が離れる理由がありません」

と言った。

 俺はそれ以上言えなかった。言えなかったが、胸の中で何かが痛んだ。自分のせいで、この三人も追われている。その事実が、常に重かった。

 アルセインにイヤリングで相談した。

「塔へ来い。今の状況でお前たちを受け入れられる場所は限られている」

 それだけを頼りに、俺たちは動き続けた。

 

6 聖騎士

 

「貴様が闇の力を持つ邪悪な者だな」

 カルガリー神聖国の聖騎士と最初に遭遇したのは、森の中の道だった。

「何故王国に聖騎士が!」

「邪悪な者が知る必要はない。ここで滅びよ」

 三人いた。純白の鎧に金の紋章。神聖魔法による身体強化を施した体の動きは、普通の騎士の倍近い速さがあった。

「光球!」

 光属性の魔法が飛んできた。

 ルーシェンが水の壁で受け止めた。エリシアが斥力で偏向する。俺は前に出て剣で近づいてきた一人と打ち合った。

「くっ……強い!」

 強かった。剣の技量だけでも一流だった。それに神聖魔法の身体強化が乗っている。さらに3人の連携が完璧だった。俺が押されながら、それでも闇の力を防御に纏わせてどうにか凌いだ。

「おのれ、毒か!」

 ファルマの毒が一人の動きを鈍らせた。ルーシェンが隙を見て魔法を打ち込んだ。エリシアが回転を乗せた斬撃で一人を弾き飛ばした。

「想定以上に強い……!」

「我らでは粛清できぬか……」

「やむを得ぬな……」

 三人が退いた。

 俺たちも消耗していた。全員が息を切らしていた。

「今のうちに逃げましょう」

ルーシェンが言った。

「ああ」

 走り出した。しかし走りながら、俺は気づいていた。

 あの三人が、追ってこない。

 追ってこない理由が——一つある。

この先にいる者に、全て任せたからだ。

 止まる間もなく、それは来た。

 

7 神雷のランエル

 

 森を抜けた開けた場所に、一人で立っていた。

 白銀の鎧だった。他の聖騎士より装飾が多く、しかし過剰ではない。腰に剣を提げ、両手を前で組んだまま、こちらを待っていた。

 その全身から漏れる圧力が、先ほどの三人とは次元が違った。

空気が張り詰めた。森の音が、ふっと消えた気がした。

「聖騎士十位、神雷のランエル」

 男は名乗った。声は静かだった。感情の起伏がほとんどない。

「闇の力を持つ者を粛清するために来た」

 エリシアが俺の前に出ようとした。俺は腕を伸ばして止めた。

「下がれ」

「しかし——」

「こいつはやばい。下がれ、エリシア」

 俺はランエルと向き合った。

 剣を抜いた瞬間、ランエルが動いた。

 速かった。俺が剣を構え終わる前に間合いに入ってきた。刃が来た。俺は闇の力を腕に纏わせながら受けた。衝撃が腕を通り抜けるように来た。弾かれた。

 距離を取る間もなく次が来た。

 俺は防戦に回った。攻撃を捌くことに全力を使った。隙を作れない。ランエルの動きに無駄がなかった。どこを狙っても、既にそこには対応が待っていた。

 エリシアが側面から斬りかかった。ランエルの体勢を崩そうとした。

 ランエルが手を翳した。

「神の雷よ」

 雷が落ちた。

 エリシアが吹き飛ばされた。斥力のフィールドが消えた。エリシアは倒れたまま動かなかった。

「エリシア——」

 その一瞬の意識の揺れを、ランエルは逃さなかった。

 剣が来た。俺は受けた。しかし角度が悪かった。刃が腕を掠めて血が出た。続いて蹴りが脇腹に入り、俺は膝をついた。

 ファルマが後ろから何かを投げた。毒の入った小瓶だった。ランエルはそれを剣の腹で弾いた。そのまま振り向いてファルマに剣の柄を叩き込んだ。

「がっ……!」

 ファルマが倒れた。

「ファルマ——」

 声が出たが体が動かなかった。膝をついたまま、前を向いた。

 ルーシェンが魔法を構えていた。しかしランエルが雷を放った。ルーシェンが展開した水の壁が雷を受けた。壁が割れた。ルーシェンが壁の維持に全力を割かれて動けなくなった。

 ランエルが俺の前に立った。

「闇の力は邪悪だ」

 声は変わらず静かだった。

「それを庇う者も同罪だ。あの者たちも、今日ここで——」

「待て」

 俺は顔を上げた。

「待てと言った」

 膝をついたまま、俺は剣を地面について立とうとした。体が重かった。複数の傷から血が出ていた。肺が痛んだ。

「無駄だ」

ランエルが無表情に言った。

「うるさい」

 

8 走馬灯の中の気づき

 

 ランエルが剣を上段に構えた。

 終わりかもしれない、と俺は思った。

 思いながら——頭の中を、走馬灯のように記憶が流れた。

 バエルが吸収した相手の力を自分のものにした。あれは闇の力の一種だった。ダールが使った縮滅は、対象を小さくする力だった。それも闇の力だった。

 そして——白銀界での記憶。

 ルーシェンに、ファルマに、闇の力を纏わせた。あの時俺は、闇の力を相手に与えていた。纏わせるだけではなく、付与していた。

 俺は自分の手を見た。

 剣に闇の力を纏わせることは、今までやっていた。しかしそれは剣の外側に纏わせているだけだった。

 纏わせるのではなく——付与する。

 剣そのものに闇の力を与える。

水の剣に宿る水の力に、闇を混ぜ合わせる。異質なものが合わさる時に何が起きるか——それは、白銀界でルーシェンたちに纏わせた時に感じた、あの共鳴に近いものになるはずだ。

 ルーシェンの声が来た。

「榊さん——あなたの闇の力は、そんなものじゃないはずです」

 苦しそうな声だった。水の壁を維持しながら出した声だった。

 その声が、走馬灯を切り裂いた。

 

9 共鳴

 

 俺は立ち上がった。

 ランエルが剣を振り下ろす。これをまともに受ければ死ぬとわかった。

 俺は意識を剣に向けた。水の剣——この剣の中に宿る力に向けて、闇の力を流し込んだ。纏わせるのではなく、内側に。水の性質の中に、闇を溶かし込むように。

 それは今まで試したことのない感覚だった。

 水と闇が混ざり合う感覚があった。反発しなかった。拒まなかった。二つが触れた瞬間、何かが共鳴した。剣全体が、わずかに色を変えた。黒と青が溶け合った、今まで見たことのない刃の色だった。

「滅びよ!」

 ランエルの剣が俺を両断しようとする瞬間、

 俺はそれを受けた。

 そして完全に弾いた。

 ランエルが初めて一歩後退した。その目が変わった。冷静の中に、動揺の色が混じった。

「何を——しかし無駄だ!神の雷!」

 ランエルが雷を放った。

 俺は剣を翳した。

 雷が剣に触れた瞬間、弾かれた。闇と水が合わさった力が、雷を弾いた。その余波が地面を焦がした。

「馬鹿な、神の雷が……!」

 ランエルが動きを止めた。その体が、わずかに後ろに引いた。

 俺は前に出た。

 踏み込みながら剣を振った。ランエルが受けた。しかし俺の剣の力に押されて、その体が後退した。もう一度振った。また後退した。

「何だ!?この力は!」

 ランエルの動きが変わった。攻めから守りに変わった。

 俺の剣は今までの比ではない程の、鋭さと重さを持っていた。

「ぐうっ……!」

 最後の一撃で、ランエルの鎧の胸部に深く剣が入った。血が吹き出し俺にかかる。ランエルが短く息を呑み、片膝を着いた。

 しかし俺も、そこで力が底をついた。

「くそっ、もう力が……」

 膝が笑った。剣を支えにしてどうにか立っていた。追撃する力が残っていなかった。

 ランエルは俺を一度見た。その目に何があったか、俺には読み取れなかった。

「この借りは必ず返すぞ……!」

 そして——自分に回復魔法をかけながら背を向けて、消えた。

 

10 力の正体

 

 崩れるように座り込んだ。

 周囲を見た。エリシアが何とか体を起こしていた。ファルマが痛そうに胸を押さえながら立ち上がった。ルーシェンが水の壁を解いて、息を整えながらこちらに来た。

 生きている。全員、生きている。

 ファルマの傷は思ったより深かった。剣の柄で殴られただけなのに肋骨が何本も折れているようだった。すぐに薬を取り出して渡した。ファルマは痛みに顔を歪めながら受け取り、飲み干した。

 俺は自分の手を見た。

 さっきまで剣に宿っていた、あの黒と青の色は消えていた。消耗しきっていた。しかし体の中に、今まで感じたことのない感覚の残滓があった。

 闇の力と水の力が混ざり合った、あの共鳴の感覚。

 俺はそれを整理しようとした。

 闇の力は単独で存在するものだと思っていた。しかしあの瞬間、水の力と混ざった時——二つが別々のまま共存したのではなく、互いに触れて変化した。闇が水を変え、水が闇を変えた。そして変化した二つが合わさって、単体では出せなかった何かになった。

 バエルの吸収も、ダールの縮滅も——それぞれの力に闇が溶け込んでいた。剣に最初から備わっていた水の力に、闇が溶け込んだ時、同じことが起きた。

 俺の闇の力は——何かと共鳴した時に、本来の形を現す。

世界が切り替わった。

 暗闇の中に、俺は浮かんでいた。

 ルシエラが目の前にいた。

「わかりましたか」

 俺は少し間を置いてから答えた。

「俺の力は——闇の力と、他の何かとの共鳴だ。単体では限界がある。しかし何かに触れて混ざり合った時、初めて本来の力が出る」

 ルシエラは目を閉じたままだった。

 しかしその口元が——わずかに、緩んだ。

 今まで見たことのない、穏やかな微笑みだった。

 

 

 




神雷のランエル

聖騎士の最上位には、1位から10位までの位階を与えられた十名の聖騎士がいる。
彼らの順位は、神殿への功績と、二年に一度開かれる個人戦によって決まる。
今回榊たちが戦ったランエルは、ルシエラが実在する人物をトレースして作り出した存在である。
ここ十数年、五位以上の聖騎士はほとんど入れ替わっていない。しかし六位以下は比較的変動が多い。
そのため、榊たちが将来本物のランエルと出会った時、彼がまだ十位の聖騎士であるかはわからない。
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