Paradise of the Disqualified:Rewritten World   作:GameMaster

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09話 ひとりぼっちの女の子

 

 敵意を向けた訳でもない。ただ近づいただけで、暴走したユーリが襲い掛かってきた。

 普段とは異なる、荒々しい大振りの連撃。その一撃一撃を、ワカモは愛銃『真紅の厄災』のストックや銃剣で必死に受け流すたびに金属と骨がきしむような、明らかに人間の出せる音ではない衝撃が何度も周囲に響き渡った。

 

(大振りで解りやすいとはいえ……この重さ、間違いなく人間の出せるものじゃない……ッ!

 受け流すだけで精一杯だなんて!)

 

 冷や汗を浮かべつつも、ワカモはその場から退かず、敵意(ヘイト)を引きつけ続けていた。

 彼女の役目はただ一つ、負傷者の救助のための時間を稼ぐこと。

 

 アルたちの無事が確かめられれば、彼女(ユーリ)も正気に戻るはず。今はそれに賭けるしかない。

 

(……訓練で何度か相手していたとはいえ。あの時は、やっぱり手加減されていましたのね。少し腹立たしいくらいですわ。でもまあ、実力差があるのも確かですし……仮に私が上位種の中級妖狐を開放していなければ身体能力の差で、今ごろ風紀委員たちと同じ末路を辿っていたでしょうね

 

 だが――なお実力差は歴然だった。得意距離も戦闘スタイルも、ふたりは真逆だ。それでもワカモは一歩も退かず、防戦の構えを崩さない。

 

(こんな事なら、意地を張らずに最上級職のベルセルクにしておくべきだったかもしれませんね)

 

 幸か不幸か能力(システム)が解放された時、彼女はその経歴から上級職の狂戦士をマスター扱いになっていて、そのおかげで、接近戦の基礎経験値が大きく底上げされていた。*1

 さらにユーリのスキルビルドのおかげで、その戦法にもある程度は対応できていた。

 その結果、戦士が使う剣技や狂戦士が使う斧技を、銃剣で“無理やり”なぞることも不可能ではない……が、当然ながら威力は落ち、隙も生まれる。

 

『ノノミ先輩とシロコ先輩の部隊到着を確認! アクア小隊の救助を最優先してください! ヒフミさんは……念のため、オペレーター補助に入ってください! 現場の通信維持が重要です!』

 

え、は、はいっ!? りょ、了解しましたっ!』

 

 指示に、動揺したような返事が返ってくる。しかし、すぐに応えたその声には確かな覚悟と強い決意が宿っていた。アビドス側でヒフミの迎えは完了しており、ノノミとシロコはそのまま救助要請の現場へ急行してきたようだ。

 現場では四つの小隊が協力し合い、瓦礫の中に倒れているアクア小隊三人の応急処置と退避を進めていた。同時に、倒壊した建物に埋もれているアルと柴大将の救出にも全力を注いでいる。

 

(やっと……でも、まだ終わりじゃない。

 このまま持ちこたえられるか……いいえ。持たせるんです。絶対に)

 

 ワカモは歯を食いしばりながら、荒れ狂う連撃を捌き続けていた。

 己を盾にして敵意(ヘイト)を引きつけ、仲間たちの時間を稼ぐ。自分がここで崩れれば、後衛の生徒たちも救助班もひとたまりもないだろう。

 

 だが――確実に、事態は前進している。

 追加の増援も到着し、人手も足りてきた。撤去作業も加速していく。

 

 そして――その瞬間が訪れた。瓦礫の下から、アル。そして柴大将が姿を現す。

 意識を失った二人が、ついに瓦礫の下から救出されたのだ。

 

『二人の救助を確認! 怪我はそれほど酷くはありませんが、近くの病院への搬送をお願――』

 

「……待ちなさい」

 

『アルさん!?』

 

 ボロボロになりながらも、意識を取り戻したアルはよろめきながら立ち上がった。

 

「仲間がボロボロにされて黙って寝てるなんて……カッコ悪いじゃない。それに、彼女がああなったなら、止めるのが仲間ってものよ……」

 

「そうだよね……このまま風紀委員がボロボロにされているのをただ見ているだけじゃ、何もできていない気がして、なんかスッキリしないよね……」

 

 その言葉に、ムツキが立ち上がり、そしてカヨコとハルカの二人も立ち上がった。

 

"……仕方がない。各小隊長とアクア小隊はユーリの行動に注意しながら攻撃し、彼女を正気に戻してくれ。小隊員は敵部隊を安全な場所へ移送してから、治療を頼む"

 

 そして、シャーレも動き出した。

 

 援軍の到着を確認したワカモが最初に取った行動は、距離を取ることだった。

 銃剣を使い、「剣技:隼斬り」から「斧技:バーサーカーラッシュ」へと連続で繰り出し、間髪入れず攻勢に転じて敵の隙を突いた。*2

 攻撃後の隙は、仲間の援護射撃でカバーしつつ後退して、一息ついたその時、先生から安否確認の通信が入ってきた。

 

"――ワカモ、まだいける?"

 

「当然ですわ……まだ余力もありますし、切り札の凶暴化(バーサク)も一応、残しております」

 

"無理しないでね"

 

――その言葉で、元気が湧いてきました! さぁ、好き勝手はさせませんわ!

 

 通信越しに届いた先生の声が、戦場の雑音をかき消す。

 ワカモの顔に、わずかに笑みが浮かんだ。切迫した状況の中でも、胸の奥に静かな火が灯る。

 

 彼女の足取りは、さっきまでとはまるで違っていた。荒々しい気配を放ちながら突撃してくるユーリに対し、一歩も退かず真正面から斬り込んでいく。

 銃剣を握る手に力がこもり、全身の動きが鋭さを増していく。

 

 ユーリとの交戦距離が開き、戦場の一角は徐々に落ち着きを取り戻しつつあった。

 その隙に、後方ではユーリに倒された負傷者たちの救助が進められている。これまで手が足りず手が回らなかった一角にもようやく人員が回り始めたのだ。

 

"……チナツ?"

 

 先生は、がれきの陰で見知った顔を見つけた。

 倒れているチナツの身体には簡易シートがかけられ、そばではアビドスの部隊員が応急処置を施していた。血の跡と苦しげな表情が、容体の深刻さを物語っていた。

 

「頭部を強打しています。外傷は小さいですが、腹部に鈍い打撲痕があります。内臓の損傷が疑われます。安易に動かさないでください」

 

"了解。ありがとう"

 

 先生の声は静かだが、確かな重みをもって返された。

 冷静な口調の裏には、焦りではない“責任”の色が滲んでいた――この場に立ち続け、最後までやり遂げようとする決意の証として。

 

『すいません、そちらに敵の援軍らしき一団が―――』

 

『失礼。こちら、ゲヘナ学園・救急医学部の氷室(ひむろ)セナです。……死――いえ、重傷者が増え続けていると伺いましたので、応急搬送および臓器保護のために派遣されてきました』

 

(今、“死体が増えてる”って言いかけましたよね!?)

 

 アヤネの報告に一瞬、空気が張り詰める。

 警戒して身構えたが、接近してきたのは敵の戦闘部隊ではなく――医療部隊だった。

 どうやら、味方とは言い難いが、現場支援に来たらしい。

 もっとも、物騒な口調と平坦な声色のせいで、警戒が解けるわけでもなかった。

 

『ゲヘナでしたか……了解です。今回の戦闘の詳細はあとです。いまは搬送と応急処置を最優先でお願いします。こちらでも相当数の重傷者が確認されています』

 

『承知しました。止血班とショック対応班、すでに手配済みです。今から“使える命”を、ひとつずつ確保していきますので』

 

(ちょっと待って、今すごくサラッと怖いこと言いませんでした!?)

 

『確認できている範囲だけでも、包囲用の予備部隊はほぼ全滅しています。

 この状況を見て、あなたはどう思いますか――風紀委員長?』

 

……正直、理解できないわ。戦闘の形跡じゃない。

 いったい何をどうすれば、ここまでの惨状を招けるのか……』

 

『ゲヘナの風紀委員長、空崎(そらさき)ヒナ……外見情報も一致します。でも、包囲用の部隊ってことは――ユーリさんが、そこまでの人数をたった一人で倒したということですか?』

 

 通信に新たな声が重なる。画面に映り込んだ少女は、話の内容からまさに件の風紀委員長らしかった。アヤネの報告がその事実を裏付けている。そして、その後の言葉にセナが鋭く反応した。

 

『ユーリ? 今そこにユーリがいるの?』

 

"えっ!? 今のユーリはシャーレに所属しているけど、暴走してしまって、仲間たちが必死に止めようとしているところだ!"

 

『……なるほど。よりにもよって、あの“逆鱗”に触れてしまったのね……なんて愚かなことか』

 

『またマコトにうるさく言われるわよ……今回の事件は、うちの行政官が勝手に動かした結果としても、被害の規模がまるで桁違いよ。よりにもよって『返り血(スプラッター)』に手を出すなんて……何を考えているのか、まるで理解できないわ

 

 話を聞く限り、今回の事態は一部のトップが独断で動いた結果のようだった。

 

"……ひとまず謝罪とかは後回しにして、怪我人の救助とユーリを正気に戻すことを最優先しよう"

 

『温泉開発部と美食研究会を全員病院送りにした『返り血(スプラッター)』の鎮圧なんて……まったく最悪ね。私は先に現場を離れるわ』

 

『気を付けて。こちらも救助活動に専念します』

 

"了解。よろしく頼む。通信終了(アウト)"

 

 ひとまず重傷者の問題は解決したものの、もう一つの重大な問題が待ち受けていた。

 暴走するユーリの鎮圧だ。遠目からでも、彼女を押さえ込もうと奮闘する仲間たちの苦戦が見て取れるが、決定打は一向に生まれない。

 

"わかってはいたけど、ユーリのステータスは全体的に高い。敵になる可能性は想定していたが、その強さは予想を遥かに超えている。――まだ武器を使っていないのが、せめてもの救いだな"

 

 

 

 一方、ユーリの敵意(ヘイト)と攻撃を一身に受けるワカモは、内心冷や汗をかいていた。

 戦局が長引く中で、暴力的な大振りから次第に技術を織り交ぜた攻撃へと変わり、攻撃の精度や速さも増してきている。しかも、炎や氷、雷といった属性を纏った体術まで混じり始めていた。

 

(ちょっと待ちなさい!? 体術に炎や氷、雷の属性が混じり始めるなんて、まるで反則じゃないですか!? いや、冷静に考えれば、特殊な属性技に思考リソースを割けるだけの余裕ができてきた証拠かもしれない。あとは冷静さを取り戻すまで、時間を稼ぐしかない…)

 

 同時に援護射撃を行っているアルも、内心で白目を向いていた。

 

嘘でしょ!? 人間があんな動きをするなんて信じられない! 物理法則無視してるんじゃないの!? いくら何でも人間やめてるでしょ!? 当てるのが本当に難しい!)*3

 

 実際のところ、応急処置だけで無理やり体を動かしているため命中率は落ちている。さらにユーリの高速機動に追随できず、数発撃ってようやく一発当たる程度だった。

 それでもワカモが敵意(ヘイト)を稼ぎながら敵の攻撃を引き受け、援護射撃を続ける仲間たちの支援もあって、なんとか命中を保ち続けていた。

 

 その時、ユーリに強烈な一撃を加えて吹き飛ばしたのは、一つの白い影。

 それはゲヘナ学園の風紀委員長、空崎(そらさき)ヒナだった。

 

「…厄災の狐まで苦戦するなんて、油断はできないわね」

 

 そう言いながらも、ヒナはユーリが起こした惨状とそれを必死で止める面々に内心驚きを隠せなかった。軽く見ても練度は決して低くないアビドスの小隊、負傷状態でも必死に抗う便利屋68、そして悪名高い厄災の狐――ワカモという実力者だ。

 そんなヒナの内心を疑う余裕もないワカモは、ここぞとばかりに最後の力を振り絞る。

 

「ふふ、普段は疎ましく思うのですが、今回ばかりは心強く感じますね……。一気に行きますので、あとはお願いいたします……『凶暴化(バーサク)』!」

 

 そしてワカモは切り札として『凶暴化(バーサク)』を発動した。動きが荒々しくなり、ユーリと互角の打撃戦を繰り広げる。人間同士の殴り合いとは思えない、物騒な狂騒曲が戦場に鳴り響く。

 銃を使う側としても、その荒い動きが隙になり、ユーリへの被弾が増えていった。

 

"二人とも――撃てッ!!"

 

 ワカモの大振りな一撃がユーリに直撃し、距離が離れた瞬間、そのチャンスを先生は逃さずに即座に二人に指示を出した。

 

「『返り血(スプラッター)』……実力行使で行く」

「この、一撃でっ……!」

 

 それに応えるように、アルとヒナの放った銃弾がユーリに直撃し、大きく吹き飛んだ。

 

"まだ動くのか……それとも……?"

 

 吹き飛ばされたユーリは一度うつ伏せに倒れ込み、なんとか起き上がろうと足掻いたが、ついに力尽きてそのまま崩れ落ち、動かなくなった。

 

『ユーリさんの気絶を確認。速やかに緊急搬送を! ……って、皆さん!?

 

 張り詰めていた糸が切れたように、ワカモとアクア小隊もその場に崩れ落ちた。

 状況を見守っていた小隊員たちが慌てて駆け寄り、介抱にあたった。

 

ど、どうしたの!? 今の状況教えて!』

 

うひゃぁっ!?

ほ、ホシノ先輩!?

 

 剣呑な空気の中で目を覚ましたのだろう。通信の向こう側でも、ようやくホシノが急いで駆けつけてきたようで、アヤネとヒフミが状況を説明している声がかすかに聞こえてきた。

 その声に安心したのか、ようやく先生も緊張の糸を解き、近くの瓦礫に腰を下ろした。

 

 すると、先ほど共に戦っていた一人の少女が先生の側へと歩いて来た。

 

「改めまして、先生」

 

"えっと、確か空崎(そらさき)ヒナ、だったね。初めましてだ"

 

「そうね。噂はよく聞いていたけど、やっと会えたわね。

 まず最初に、この度の騒動は――うちの行政官が独断で動いたことによる不手際よ。

 風紀委員長として、お詫びを申し上げるわ。本来なら私は、処罰に対する減刑を求める立場なんだけど……。さすがに今回ばかりは庇いきれないわ。

 本当は今すぐにでも問い詰めたいところなんだけど……。分が悪くなった途端、通信を切られてね。いくら都合が悪いとはいえ、黙り込むなんて……」

 

 ヒナはあくまで落ち着いた様子でそう言ったが、実際のところ――

 指令室に残っていた関係者は、現場のあまりの惨状をモニター越しに目の当たりにし、気絶する者、青ざめてトイレに駆け込む者、こらえきれず嘔吐する者まで出ていた。

 中でも当のアコは、自らが引き起こした惨状に対する責任の重圧に耐え切れず、トイレで何度も嘔吐し、気分を落ち着けようと深呼吸を繰り返したが、それすらうまくいかず、個室の扉を開けることすらできないまま、うずくまっている――。

 無論、そのことを現場の誰一人として知る者はいなかった。

 

「もしよろしければ、後日私と一緒にアコ……行政官を問い詰めたいと思っているけれど、その場での処罰でも構わないわ」

 

『遅くなってごめん。大まかな事情は把握したけど……うへぇ……これはおじさん一人じゃ絶対に返り討ちに合うね。ていうか、一人で大隊を壊滅させるなんて……

 

 ようやく事情を聞き終えたホシノが通信に加わった。

 市街地は戦闘の爪痕を抱えたまま、救護活動という新たな戦場へと移り変わっていた。装甲救急車のサイレンは絶え間なく鳴り響いている。

 キュベレーの二人と便利屋68たちも、すでにトラックで緊急搬送を始めていた。

 

「小鳥遊ホシノ…」

 

『ん? 私の事知ってるの?』

 

「ええ。情報部にいた頃、各自治区の要注意人物くらいは一通り把握していたわ。

 それに小鳥遊ホシノ、あの事件の後にアビドスを離れた――そう思っていたけど、違ったのね」

 

『お話し中、失礼します。要救護者の搬送がまもなく完了します。重要な連絡が無いようでしたら、指揮官はできるだけ早く現場へお戻りください』

 

 どうやらヒナは、ホシノのことを一方的に知っているようだった。何か話を続けようとしていたが、セナから通信が入り、仕方なく切り上げた。

 

「セナ、状況は?」

 

『黒はなし。赤が約七割、残りが黄色です。……数が多すぎます』

 

 つまり、風紀委員の七割が即入院レベルの重傷者で、残りも楽観できないということだ。

 暴走したユーリによって、風紀委員会はわずか一時間足らずで壊滅状態に追い込まれていた。

 

 その報告を聞いたヒナは、眉間に深くしわを寄せたまま額に手を置いた。

 勝手をされた挙句、尋常じゃない被害が出たからだ。

 

「……アコはしばらく謹慎処分ね。さすがに今回はマコトにも言い訳できそうにないわ。頭が痛い……。先生、搬送もまもなく終わるし、詳しいことは改めて後日正式に連絡するわ」

 

"わかった。これがこちらの連絡先だ。あと、万が一に備えてプライベート用の番号も付けてある。困った時は気兼ねなく使ってくれ"

 

「ええ、ありがとう。それと―――」

 

 

 

『ゲヘナ風紀委員会の撤収を確認。……撤収というより、ほとんど緊急搬送でしたけど。もう色々と大事になりすぎて、何が何だか分からなくなってきました』

 

 アヤネの言葉通り、たった一日で信じられないほどの出来事が一気に押し寄せてきた。

 次々と目まぐるしく変化する事態に追われ、慌ただしく動き回っていたにもかかわらず、ふと見上げた空は、まだ夕方にすら届かない薄明かりのままだった。

 

「そうですね……正直なところ、今すぐにでも休みたい気持ちは正直あるんですけどね。それに加えて、ヒフミちゃんに渡さなければならない書類もありますし」

 

『あ、あはは…私は別に、後日でも全然構わないんですけど…』

 

「いやいや、そんなに頻繁にトリニティから抜け出してきたら怪しまれちゃうでしょ?」

 

え? いつもペロロ様のために、普通に抜け出してますけど?

 

 ヒフミの無邪気な一言に、その場の全員の思考が一瞬で一致した。

 

駄目だこいつ…早く何とかしないと…*4

 

"……みんな疲れてると思う。このままここにいても仕方ない。いったんアビドスに戻ろう"

 

 先生のその一言に、誰もが静かにうなずき、無言で帰路についた。

 その道すがら、先生はふと、ヒナから伝えられた言葉を思い返していた。

 

 

 

『先生、伝えておきたいことがあるの。カイザーコーポレーションって知ってる?』

 

"ああ、今まさにその件について調べているところだよ。

 推測だけど、彼らはアビドスを足掛かりにして、キヴォトス全土の支配を目論んでいる可能性がある。すでにそれらしい証拠もいくつか掴んでいる"

 

『推測とはいえ、そこまでの可能性を考えていたのね。それなら、絶対に伝えておくべき情報だわ。これは『万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)』もティーパーティーも知らないことだけど、アビドスの捨てられた砂漠地帯で、カイザーコーポレーションが何か大きな計画を進めているみたい。

 調査に踏み込むなら、十分に気をつけて。先生』

 

 この先、必ず大きな節目が訪れる。先生はそう直感した。

 覚悟を新たに身を引き締め、どんな事態にも対応できるよう準備を怠らないと、心に誓った。

*1
本来は斧で戦う職業であり、前提として戦士もマスターしている必要がある。

*2
本来は専用のチェーンアビリティを習得し装備しなければ連携は使えないが、細かく再現すると制約が多くなるため割愛している。

*3
実際は一応“人間辞めてる”ので間違いではない。

*4
手遅れです。




 今回のタイトルは本当に二転三転どころか、それ以上に変わるほど決まりませんでした。
 最終的に嘆き暴走している孤独感から着想を得て「ランス5D ひとりぼっちの女の子」からオマージュして「ひとりぼっちの女の子」と決めました。
 いや本当に当初は「前がメビウスの悪夢だし、続編の絶望にするか」程度で考えていたんですが、今回の話は絶望を打倒する感じですし、オマージュ元はあんな作品だから合わなかったのでそこから悩みました。

 リンクした楽曲
 Judgement Eye ~from tan3haburasi~
 元々違う曲を使っていたのですが、Youtubeで色々適当に聞いていた時に「これだ!」と思う曲に出会いまして、そのまま使用する事を決めました。
 コンセプトが「高難易度ボス」って書いてあったのもピッタリですし、このままブルアカに使われてもいい曲でした。

 ちなみにそれ以外の候補曲です。実はギリギリまで悩んだけど、ここで使うのはもったいない、等が理由です。確かにボス戦とは言えばボス戦ですが…本当に悩みましたよ。
 Fighting under the blue moon(夜が来る!-Square of the MOON-)
 四魔貴族バトルメドレー(Romancing Sa・Ga 3)
 Find the Flame(FINAL FANTASY 16)
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