冷たい海賊は欲しいものを得られるのか   作:Connect

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23.お見合い騒動ッ!?

 

 

 闇派閥の幹部ヴァレッタ・グレーテの死亡。それを行ったのはロキ・ファミリア幹部ベート・ローガだ。彼の怒りを買ってしまったヴァレッタ。彼女の亡骸は遺体とすら呼べない残骸と称されるほどの有様だ。

 闇派閥の幹部を排除した。それは朗報ではあるが、ヴァレッタの持っていた人造迷宮に入るための鍵は割れてしまったので、フィンたちは再び鍵の捜索を余儀なくされる。

 

「やぁ、シン」

 

「何でここにいる?今はラキアとの交戦中だろう?」

 

「色々と事情がね。とりあえず、赤ワインを頼むよ」

 

 豊穣の女主人にやって来たフィン。何の用事かは分からないが、この店に足を踏み入れ、注文しないなどということ行為。それをしてはいけない事をフィンは分かっている行為ので、彼はちゃんと注文する。

 

「さてと、オラリオに戻って来た理由だが、ラキアの動きが少し気になっている。恐らく、彼等の狙いは…」

 

「ヘスティア・ファミリアにいるヴェルフ・クロッゾだろ?」

 

「ッ!?…気付いていたのかい?」

 

 フィンの驚きに、そこまで驚くことなのかと、シンは疑問視するような目をフィンへと向けた。

 

「18階層の時に殺り合った敵がクロッゾの魔剣を使っていたからな。何処から入手したのか、気になり、個人的に調べていた。その結果、ヴェルフ・クロッゾの肉親と思われる人物が浮上した。奴らは今、オラリオに潜入しているぞ」

 

「ならば、すぐにでも…」

 

「止めとけ。奴ら、魔剣を何本か持ち込んでいるようだ。オレにとっては何の問題もない事だが、街はかなり燃えるぞ」

 

「………そうか。……居場所は分かっているのかい?」

 

「ああ…。奴らは既にヴェルフ・クロッゾと接触している。得た情報から今夜にでもオラリオを出るつもりだろう。ヴェルフ・クロッゾが従えばの話だが…」

 

 シンはヴェルフ・クロッゾの父親であるヴィル・クロッゾがオラリオに潜入して来た時から彼を見張っていた。何故なら、闇派閥と再び取引をする可能性があったからだ。

 しかし、シンの予想とは違い、ヴィル・クロッゾの目的はヴェルフ・クロッゾをラキア王国に連れ戻すためだとシンは知る。彼等の話している内容も聞いていたので、シンは内密に今夜片付けるつもりでいた。

 

「安心しろ、今夜片付ける。だから、お前はあまり気にするな。どうせ、すぐに終わる」

 

「そうか…。シンなら大丈夫だね。ヘファイストス・ファミリアに要請したのは余計だったか…」

 

「……………いや、そうとも限らない。………チッ!危うく判断を誤るところだった。全く、オレはラキアの方にしか気にしていなかった。フィン、今夜オレに付き合え」

 

「ん?どういう事だい?」

 

「巣に閉じこもっている害虫共が出て来るんだよ」

 

 その言葉を聞いて、フィンもまたシンの考えと同じに至る。

 

 その日の夜、ヴェルフ・クロッゾは自身の父親であるヴィル・クロッゾの誘いを断るため、父親の所へ向かう。

無論、そんなヴェルフをヘファイストス・ファミリア、そして、ガネーシャ・ファミリアがマークしている。彼等はいつでも敵を殲滅出来る状態だ。

 一方のシンとフィンはヴェルフたちとは別の場所に向かっている。

 

「ラキア王国の侵攻は陽動で、本命はヴェルフ・クロッゾを連れ戻すこと。それ自体はラキアの狙いだろう。だが、更にその裏をかいたのは闇派閥の連中だ」

 

「ヴィル・クロッゾが闇派閥と取引しないと知り、今回は闇派閥が関係ないと勝手に思い込んでしまった。だが、実際には闇派閥も動く」

 

「ああ。ラキアの全てが囮だ。そうだろう?闇派閥共!!」

 

 シンとフィンは勢いよく、倉庫の扉を開けた。

そこで二人が目にした光景は、ヴィル・クロッゾと共にオラリオに侵入していたラキアの者たちの死体と彼等を殺したであろう闇派閥の者たちだ。

 

「何だ、暗殺者(アサシン)ばかりだな…」

 

「まぁ、仕方ないよ。万が一のためにラキアが持ち込んだ魔剣。それを回収するだけだからね。幹部レベルが来ていないのは納得だ」

 

「【勇者(ブレイバー)】ッ!?何故、ここにッ!?」

 

「とりあえず、………寝てろ!」

 

 シンはギロッ!!と闇派閥の者たちを威圧する。それは覇王色の覇気であり、彼等はいとも簡単に気絶させられた。

シンは小さな鞄の中から、ロープを取り出して、気絶している闇派閥の者たちを縛りあげる。その過程の道中、シンは闇派閥が持っていた魔道具を何点か奪い、懐へしまった。

 

(これで2つ目(・・・)か…。予備として貰っておこう)

 

「暗殺者だから、口を割るかは分からないが、何か知っているのは間違いない」

 

「ああ。彼等を殺さずに捕らえてくれて、助かるよ」

 

「それにしても、ラキアの奴ら、こんなに魔剣を持ってきたのか。…確か数十本しか、残っていないと言っていたが、ほとんどあるぞ」

 

「ヴェルフ・クロッゾが手に入れば、魔剣は作り放題だからね。何としても彼を手に入れようとしていたのだろう。ラキアの中にも危ない思想の連中がいるようだ」

 

「まぁ、これで一応は一件落着だ。後はガネーシャの連中が来るのを待つか」

 

 その後、ガネーシャ・ファミリア団長シャクティ・ヴァルマが何人かの団員を引き連れて、闇派閥の者たちを連行した。

 シャクティの話によると、ヴェルフ・クロッゾの父親と祖父は投降したようだ。持ち込まれた魔剣は今回関わった鍛冶に精通するヘファイストス・ファミリアが管理するとのこと。

 

 闇派閥たちを引き渡した後、シンとフィンは豊穣の女主人で軽く酒を飲んでいた。

 

「これでラキアも侵攻を終えるのか?」

 

「いや、軍神アレスがそう簡単に諦めるとは思えない。恐らく、前回同様に攻める兵士が無くなるまで続けると思うよ」

 

「相変わらず、ロクな神じゃない」

 

「そうだね。…本質的な侵攻は食い止めた。後は前線を崩さないようにすれば、問題ない。前線の指揮はリヴェリアがしているし、フレイヤ・ファミリアもいるから大丈夫だろう。僕はそろそろ、もう一つの使命を行わないとね」

 

「使命?」  

 

 シンはそれが何か分からず、頭にクエスチョンマークを浮かべている。そんな彼にフィンは言葉を口にする。

 

「お嫁さんを探そうと思ってね」

 

「………………はぁぁぁッ!??」

 

「正確にはお見合いだけどね」

 

「見合い…するのか…?」

 

「ああ。めぼしい相手を見つけている。後は誘うだけさ。まぁ、断られる可能性もあるけどね」

 

「お前の求婚を断る奴なんていないだろう」

 

 オラリオで屈指の人気を誇る【勇者】の求婚を断る奴など、いないだろうとシンは思う。

そして、それと同時にティオネ・ヒリュテの事は大丈夫なのかと思うのであった。

 

「お前、あのアマゾネスは大丈夫なのか?」

 

「もちろん、内緒で行くよ。もし何か聞かれても、知らぬ存ぜぬで頼むよ」

 

「それは構わないが、バレたら大変だろうな…」

 

「想像させないでくれ」

 

「まぁ、見合いをするなら頑張れ。どちらに転ぼうが、酒ぐらいは奢ってやるよ」

 

「それはありがたいね」

 

 シンとフィンの会話はそれにて終わり。フィンは勘定を払って、自分のファミリアへと帰った。

そして、シンも後片付けを終えて、そそくさと部屋へ帰る。

 それまでは良かったのだが、寝ぼけたアーニャがシンとフィンの会話を一部聞いてしまい、あらぬ誤解が生まれるのであった。

 

「お見合いッ!?…た、大変ニャ!!!」

 

 

 

 次の日。シンはいつも通り、朝から店の前を掃除していた。昨日は風が強かったのか、葉っぱや枝、ゴミなどが転がっており、いつもより時間がかかっている。

 

(フィンの奴が見合いか…。あいつの相手は小人族限定だからな。フィンの目標である一族の復興のためにも、上手く行くことを祈るばかりだな)

 

 シンは何かを気にしている様子で掃除をしている。そういうふうに、店の中から彼のことを見ている者たちは感じていた。

 

「ほら、見ろニャ!!ソワソワしているニャ!!」

 

「本当ニャ!!」

 

「確かに…。いつもより掃除を終わらせるのに時間がかかっているわ。でも、まさか…シンが…ねぇ…」

 

「シンがどうかしたのですか?」

 

 窓からシンのことを除いていたアーニャ、クロエ、ルノア。そんな彼女たちの後ろから何事かと声をかけたリュー。

 

「「「うわぁッ!!!?」」」

 

 3人はいきなり声をかけられて驚いた。

 

「急に話しかけるなニャ」

 

「…すみません。それで何の話を?」

 

「リューは知らない方が良い話ニャ」

 

「知らない方が良い?何をですか?」

 

「だから、シンがお見合いするって話ニャ!!」

 

「「アーニャ!!!」」

 

 気になっているリューに対して、アーニャはつい口を滑らした。それに反応して、彼女を注意するクロエとルノアだが、時すでに遅しだ。

 

「しまったニャ!?…リ、リュー?…大丈夫か…ニャ…?」

 

「………………………………(ギロッ!!!)」

 

「「「ヒッ!!!?」」」

 

 獲物を狩る獅子なんて生易しいものじゃない。それよりも、もっと凶悪な目をしているリュー。そんな彼女に睨まれたアーニャたちは恐怖する。

 

「本当ですか?シンがお見合い?何かの冗談ですよね?ねぇ?そもそも何処からそんなデマが流れて来たのですか?ねぇ、アーニャ?何処から?嘘ですね?真実は?アーニャ??」

 

「怖い怖い怖いニャ!!リューが怖いニャ!!!」

 

「き、昨日の夜、アーニャがシンと【勇者】の会話を聞いたらしいニャ。その時、シンがお見合いするとか…」

 

「…………………………………………」

 

「無言が怖すぎるニャ」

 

 リューの放つ圧にアーニャたちが戦々恐々としていると、掃除を終えたシンが店内へと帰って来た。

彼はアーニャたちが何でそんなにビビっているのか不思議だと思いつつも、厨房へと向かう。

そこにはミアが既に立っており、朝の仕込みを行っていた。

 

「シン!…アンタ、午後からはアレ(・・)があるだろう。くれぐれも道中、変なことに巻きこまれるんじゃないよ」

 

「最近、意図せず面倒事が多発しているからな。気をつけないと…」

 

「相手もいるんだ。遅刻するんじゃないよ」

 

「だよなぁー。遅刻したら、流石に失礼だからな。個人的にはあまり嫌いではないんだよ」

 

 そんな二人の会話を店内で聞いていたアーニャたち。彼女たちはやはりシンがお見合いするのだと完全に思うのであった。

 

「……確定ニャ。しかも、シンも嫌がってはいないニャ」

 

「ご愁傷さまニャ」

 

「………本当にシンがお見合いするの?」

 

「ルノア、これは確定ニャ」

 

 アーニャたちが盛り上がる中、リューはシンをずっと見続けていた。その視線にシンは気付いているのだが、あまりの鋭い視線なので、リューに事情を聞けなかった。

 

(オレ、何かやらかしたか?心当たりは珍しく無いぞ。…最近はサボってもいないし、金も借りていない。何で睨まれている?)

 

 その日の午前中、シンはリューから常に睨まれていた。何でと思いつつも、彼は午後に予定があるので、その準備に取り掛かる。

 

「じゃあ、行ってくる」

 

「ああ。よろしく頼むよ」

 

「了解」

 

 ミアとの会話を終えたシン。彼は店を出て、彼の行くべき場所へと向かって歩いていく。

そんな彼の後ろをリューはこっそりと付けていた。

 

(確かめる。シンの相手を…。…いや、違う。本当は…私が…)

 

 

 

 シンの目的地はとある小さな喫茶店だ。店の中にはほとんど客がいない。というよりも、シンを待つ女性しかいない。

 シンを待っていた水色髪の女性はヘルメス・ファミリア団長のアスフィ・アル・アンドロメダだ。

 シンはアスフィと向かい合うように席へと座る。そして、マスターにコーヒーを注文するのであった。

 

「良い場所だな」

 

「ええ、場所も落ち着きますが、ここのコーヒーはゆとりを持たせてくれます」

 

「確かに美味しいな。まぁ、オレは酒の方が好きだけど」

 

 運ばれてきたコーヒーを飲み干したシン。彼はさっそく、話を始めていく。

 

「早く終わらせるぞ」

 

「ええ、私も夜には予定があるので、仕事は早く終わらせましょう」

  

 アスフィは持ってきた鞄の中から複数の小さな魔道具を取り出し、シンに手渡した。

シンはそれを少しだけ使い、その性能をしっかりと確かめる。

 

「………悪くない。ミアもだいぶ満足すると思うぞ」

 

「それは良かった…。これでチャラですよね?」

 

「さて、それはどうだろうな?」

 

「なっ!?話が違いますよ!!!」

 

「ふっ…そう慌てるな、冗談だ」

 

 シンの冗談という言葉を聞いて、アスフィは落ち着きを取り戻す。今回、彼女がシンとミアから要請されたのは彼等の望む魔道具の製作だ。というのも、中身は料理に関するものばかりだが…。それらは彼女が作る事の出来る範囲内のものだったので、シンとミアの望む物が作れたというわけだ。

 

 何故、アスフィがシンとミアの要望を聞いているのか…。それはアスフィというよりもヘルメスが散々シンとリューを巻き込んだからだ。店のシフトに穴を空けた。その代償をミアはヘルメスに求めたのだ。

 賠償金か魔道具の製作という二択を迫られたヘルメス。ミアの要望した賠償金はとてもヘルメスたちには払えないので、ヘルメスは魔道具の製作を選んだ。もちろん、材料費はヘルメス側が持つ事になっている。アスフィはこれを聞いて、忙しさのあまり泣いたとか…。

 

 しかし、断る事など出来ない。何しろ、相手が相手だから。アスフィとしても、早く貸し借りの関係を解消したいと思っていたので、魔道具の製作を早期に行い、今やっと納品したというわけだ。

 

「これで少しだけ休めるぅ」

 

「酷いクマだな…。寝てないのか?」

 

「色々と仕事が溜まっていましたね…。あのバカ神が次々と仕事を渡してくるんです…」

 

「あんな神の言葉など、切り捨てれば良いと思うが?…神というのはどいつもこいつもクズばかりだ」

 

「確かにヘルメス様は中々のロクでなしです。でも、彼は私を連れ出してくれた。感謝は今でも忘れません…」  

 

「連れ出してくれたか……」

 

 魔道具の受け渡しを終えた二人は店を出る。尚、この店の勘定もアスフィ持ちだ。

二人が店を出ると、リューが待ち構えていた。

 

「リオン!?どうして、ここに?というか、何処か不機嫌のような…」

 

「アンドロメダ…。まさか、あなたが相手だとは思いもしませんでしたよ…。………(ギロッ!!!)」

 

 リューの殺気を含む睨みにアスフィは膝がガクガクと震える。

 

「いやいやいや!!怖い怖い!!目が怖いですよ、リオン!!」

 

「怖い?何がですか?」

 

「あなたの目ですよ!!だ、大体…私、何かしましたか!?私はシンさんに魔道具を渡していただけですよ!?そうですよね、シンさん!」

 

「……………………………」

 

「無言ッ!?シンさん!!」

 

 シンに助けを求めるアスフィ。シン自身はアスフィがリューに対して、何かやらかしたのではないかと呑気に考えていた。

 

「何かしたなら、謝っておいた方が良いぞ」

 

「何もしていないですよ!!!」 

 

「本当か?」

 

「お、恐らく……」

 

(まさか、私の知らぬ間にヘルメス様が…またやらかしたのでは!?………あのバカ神!!帰ったら覚えておいてくださいね!!!)

 

 誤解が誤解を生む。アスフィの文句にヘルメスは小さく一回くしゃみをしていることだろう。

 

「まぁ、からかうのはその変にして、リュー、どうしたんだ?何でこんなところにいる?買い出しか?」

 

「………………シンがお見合いすると聞きまして…、気になり…」

 

「………………はぁぁぁ!?」

 

 何がどうして、そういう話になったのかとシンは驚く。そして、とりあえずリューに見合いなどしていないことを伝える。

 

「…見合いはない?」

 

「当たり前だ。一体誰からの情報だ?」

 

「……アーニャが昨日の夜にシンと【勇者】が話しているのを聞いたと言っていました」

 

「……あのアホ猫。誤解だ。見合いをするのはオレじゃなく、フィンの奴だ」

 

「【勇者】が!?」

 

「あぁ。オレが見合いなんて、するわけ無いだろう」

 

「そ、そうですか…。確かに……」

 

 シンの言葉を聞いて、心を落ち着かせるリュー。そんな彼女からの殺気にやっと解放される可哀想なアスフィであった。

 

(……今日は厄日だ。何か最近、仕事も多いし。休みたい)

 

 アスフィは日頃の疲れもあり、かなり疲弊している様子だ。シンとリューに軽く会釈をして、フラフラと帰っていく。

 そして、シンは用事も終わった事なので、リューと共に豊穣の女主人へと帰還する。その道中、シンとリューはとんでもない光景を目にするのだった。

 

「だんちょおおおおッ!!!!!」

 

「落ち着け、ティオネ!!!!」

 

 二人の前を一瞬で通り過ぎたのは、怒り狂うティオネと彼女に追いかけ回されている可哀想なフィンだ。

 

「フィンの奴、見合いがバレたのか。……あれは見なかった事にしよう」

 

「え、ええ…」

 

「リューはこの後、仕事があるのか?」

 

「……え、ええ…。抜け出して来た感じなので…」

 

「ハハッ!…普段のオレの事を言えないぞ…。まぁ、オレがお見合いするというのは気になるか…。オレもオレが見合いするとなったら、相手が気になるからな」

 

(気になる…。私の中に蠢くこの感情は、その程度で収まらない。もっと…、大きく…。そして…、深い)

 

「…シン。私と初めて出逢った時のことを覚えていますか?」

 

「もちろん、覚えているぞ」

 

「私もです!!」

 

(決して忘れない、あなたとの出逢いを……)

 

「………」

 

(相変わらず、綺麗な笑顔だ。お前は気づいていないだろうが、お前はオレにとってかけがえのない大切な人だ。もし、叶うのなら…■■■■■)

 

 

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