東方羅生門 〜 First accident of the new year! 作:イフカ
BGM.祭囃子の分霊
「はぁ、どこもかしこもお祭りしかしてないじゃない、異変だってのにお気楽ね」
幻想郷の上空で幻想郷のあちこちを見渡すが、あっちを見てもこっちを見ても祭り祭り祭り......美味しそうな匂いも霊夢のだらけ精神を唆す。
「そういえば、前に萃香が人を集める異変を起こした覚えが...」
「そうだわ!各地で祭りが開催されてるのは、きっと萃香のせいね、じゃあ異変が起きなくなった原因は...まあともかく、萃香を探すとしますかね」
空をふよふよと浮いている妖精を蹴散らしながら、伊吹萃香を探しに、この幻想郷で最も大きい祭り「童祭」の現場へと向かった。
STAGE2 童祭開催地
祇園精舎の鐘の声
「すごい人の数...これじゃまともに退治できないわ」
開催地に着いたのはいいものの、肝心の萃香も見当たらないし、仮に見つけたとしてもこの人混みの中やり合うのはかなりまずい。
「あっ!巫女さんじゃん!」
その瞬間、色とりどりの輪っかのような無数の羽根が生え、濁った虹の塗り絵のようなメッシュが多数入った白髪団子の少女に声をかけられる。
「誰よアンタ」
「ふん、無礼ね、人間のくせに」
「ボクは風見鶏 祀(かざみどり まつる)。祭りの神様よ〜」
祭り祀られし一柱「風見鶏 祀」Kazamidori Matsuru
法被やハチマキを身につけているのに、濁る虹の瞳も相まって雰囲気はまるで深窓の令嬢のようだ。
「神様ねぇ。そこらの妖精より未熟に見えるのだけれど...」
「仕方ないじゃない、生まれたてなんだから。ところがどっこい、私は市場のお姉さんと手を組んで、祭りを繁盛させ、大きな力を手に入れたわ!」
「市場のお姉さん?」
「それは私です」
月虹のレインボーロード「天弓 千亦」Tenkyuu Timata
「あんたかい」
「フフフ、私はそこの祭神と手を組み、この力で祭りを繁盛させたのよ」
「祭りが繁盛すれば彼女は力を手に入れ、市場が賑わい、私も力を取り戻すことができる...」
「そしてこの売れ残った
千亦の懐から溢れかえるほど大量の空白のカードが出てくる。
「いやそれは売れないと思う」
「売れるわよ」
祀の横槍に霊夢は目を細める。
空白のカードの効果...それは
「なんたって、ボクの魅力を操る力で人間たちに買わせるんだからね!利益も山分けってことだし」
「ちょっと祀!それは言っちゃいけない約束でしょ!」
「ありゃ、そうだったそうだった」
「そう、道理で祭りが多いわけだわ」
「これ以上市場を滅茶苦茶にされると困るのよ、計画を全部言うなんて、よっぽど退治されたいの?」
「はあ、逃げれなさそうね。祀、くるわよ」
霊符「夢想封印」
千亦もボムを撃ち、夢想封印を打ち消す。
「ナメないで、私は神よ?しかも全盛期」
「やったー初めての弾幕ごっこだー」
「呑気なヤツ...弾幕ごっこは遊びじゃないのよ?」
BGM.若き祀神 〜 Fantastic Festival!
「え?でも通りすがりの魔法使いが『弾幕ごっこは遊びだぜ』って言ってたわよ?」
「そいつは捻くれてるから信じなくていいよ」
「ふーん、まあいいわ。」
「神の即興で生まれた弾幕、避けれるものなら避けてみろ!」
風符「八坂の祇園祭」
斜めから来る、風に吹かれるような弾幕。ただそれだけである。初めての弾幕ごっこで未熟なので避けやすかった。
一般市民たちの避難は千亦が行っている。
「なっなんで避けれるの!?あなた本当に人間?」
弾幕の中を華麗に掻い潜っていく霊夢はまさに蝶のようだ。
「なんででしょうね。その足りない頭で考えてみたら?」
「ムキー!こうなったらボクの全力の技で倒してあげる」
祭符「ファンタスティックフェスティバル」
「わわっ、そんな無茶苦茶に弾幕を放っても」
祀は最後に残ったスペルカードを握りしめ考える。
「(残りはこれだけね...確実に倒せる弾幕を考えないと)」
「こっからが本番よ!弾幕合戦の始まり始まり」
「紅白弾幕合戦」
左右から来る紅と白の弾幕!
「あら、紅白だなんて、私のファンかしら?」
所詮は産まれたての神、この博麗の巫女の敵ではなかった。難なく突破する。
千亦が祀の首根っこを掴む。
「やれやれ、落ちぶれた神様なのに調子に乗るからこうなるのよ。さ、逃げるわよ」
「...って、あんな奴らに構ってる場合じゃなかった、先を急がなきゃね」