私の保護者は普通じゃない!   作:クラウディ

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 オリジナル作品は超久し振りに書きます()




私は一般人、セ○ムは逸般人

 

 

――○月○日(日記を書き始めた初日の夜)

 

 

 唐突ではあるが日記というものを書いてみようと思う。筆者は……いや堅苦しいな……書いている一般人はこの私――「語部(かたりべ)神楽(かぐら)」だ。ちなみに花の女子高校生である。きゃはっ☆(精一杯の茶目っ気)

 

 ……やめよう、虚しいだけだ。そもそも表情筋が全く動いてないじゃないか。「きゃはっ☆」という雰囲気は1ミリも感じ取れないぞ私。

 

 ……話が逸れたな、本題に戻そう。

 

 あ、それと事前に警告しておこう。

 この日記に記される内容は、私が現在進行形で巻き込まれている『誘拐事件』……仮称『白昼の異世界召喚事件』と呼ぶものについての経過観察を私が個人的に記録していくものであり、これに類似した出来事の対策となるようなものを記していく可能性は非常に低い。

 要は「異世界召喚」とか言うファンタジーすぎる事態にパニくってしまい、私個人の精神安定のために書きなぐっただけのただの日記ということだ。間違っても参考書とかにするんじゃないぞ?

 ()()()()この日記にそこまで価値を感じないが、私の家に住む優秀な『セ○ム』達がこれを見たら全員が「無駄に洗練された無駄のない無駄な技術」でどうしても残そうとする。

 そんなことをされようものなら私はあの「過保護ども」を成敗しないといけない。

 

 

 

 

――――もしこれの存在を「彼等」にバラした場合は……言わなくても分かっているね??

 

 

 

 

 ……冗談だ。

 さて、警告文を書き終えたところで本題に入ろう。

 

 私……いや、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()今回の異世界召喚事件は、記録し始めた本日の「昼間ごろ」に起こった。

 昼休み前の授業が終わり、疲労感と春の陽気に誘われて爆睡し始めた私や、食事をとり始めていたクラスメイトの皆が集まっていた時間帯……しかも丁度よく全員が教室にいたタイミングで教室のど真ん中の床に光り輝く「魔法陣」のようなものが浮かび上がったのである。

 

 それに慌てたクラスメイト達が騒ぐ声のおかげなのか、寝ぼけていた私は睡魔に負けそうな目を擦って起き上がることができたのだ。

 まぁ起き上がれたからと言って抵抗できたわけではないんだけどね……で、結局は「なんだこr――!?」って感じで言い切る前に「バシュンッ!」という感じで全員飛ばされたようなのである。いや言い切らせてくれよ。空気読めないなあの魔法陣。

 

 その後は前述したとおり、私達が住んでいた世界とは別の世界……『異世界』に召喚されたのである。

 んで、召喚された先では私達を召喚したと思われる聖職者の皆様方がお願いしてきたわけだ。

 「勇者様、世界を苦しめる邪神を討伐してください……!!」という感じにね。

 

 なんでも、世界の外からの侵略者である存在――『邪神』によって世界の均衡が崩されてしまい、各地が大惨事になっているそうな。

 よくある「魔王を討伐してくれ~」的なものだと思っていたら、もともと彼らが住んでいる世界にその侵略者である『邪神』が気まぐれに降り立ち、人族も魔族も全部蹂躙し始めたとのことだからまぁ大変。

 この世界の最高戦力を集めても対抗するのがギリギリとかいう戦力差があるせいで、私達みたいな外部の人にも助けを求めねばならなくなってしまったそうな。

 

 うーん…………断りづらい…………

 

 これがお国同士の勢力争いだったら「あ、そういうのいいんで」という感じに完全に見切りがつけられていたのだが、なまじっか彼らも藁にも縋る最後の手段として私達を召喚したようだからなんだかんだで良識をわきまえている私は非常に断りづらい。

 クラスの皆も協力に賛成するのが半分、そうでない者が半分という具合で、召喚してくれたお偉いさんも保留にはしてくれた。

 お偉いさん達も私達のような若者が召喚されるのは予想外だったらしく、結構困惑していたのは記憶に新しい。

 しかも寝床もくれるとかあの人達優しいな。警戒心MAXで接してたのが申し訳なくなるレベルなんだが……。

 

 

――――と、いうのが事の経緯である。

 

 

 正直断りづらいからと言って参加するつもりではない私は、引きこもり後方支援係でもいいかなと考えている。

 「働かざる者食うべからず」とまではいかないが、相手側が起こしてしまった事故とはいえほぼ無償で衣食住を整えてもらっていたりすると、流石に申し訳ないと思ったからだ。

 

 ……正直戦うのは怖い。

 勝手に召喚してきたこの世界のお偉いさん達に恨みがないと言えば嘘になる。

 

 

 

 

――――でも、必死に頑張っている人達を見捨てて明日食う飯が美味いと感じるほど私はバカではない。

 

 

 

 

 だから、少しでも彼らの力になれるように頑張りたい。

 早速明日からでもいいからこの世界での生き抜き方について学んでおこう。

 

 頑張るぞぉ……おー!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「はぁー……よかったよ神楽。やっと見つけられた……まさか異世界にまで行ってるとは……」

「くっ……!! 私の『斬撃』を通さないと世界の壁に切れ込みが入れられないとは……!! 精進しなければですね……!!」

「おいお嬢大丈夫か!? 怪我はないか!? ごめんよぉ!! 俺がしっかりしてないせいでぇ……!!」

「まずは貴公が落ち着くんだ。我が主よ、怪我はないですか?」

「ここは……うん、『ヤツら』のにおいがする……ますたー、えものはどこにいるの?」

「ステイステイ、おちつけ忠犬。まだ飛び出すなって。拘束具ぶっ壊したらしばらくカグラに触れなくなるぞ?」

「うるさっ……静かにしてよ。神楽をここに連れ去った奴らを呪えないじゃん……」

「ぬわっはっはっはっは!!! ここにも猛者の気配がするのぉ!!! どれ!!! 儂が一つ稽古を……」

「おっと、あなたもだ爺さん。『神楽に迷惑をかけない』、皆で決めただろう?」

「あ、あははは……ご、ごめんねカグラ? 迎えに来るのが遅れちゃって……」

「ヘイヘイヘーイ!!! Audieeeeeeeeeeence!!!! 暗いFACEしてんなァ!!!! 俺のROCKを聞いて元気出せYOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

 

 

 

 

 

――――○月×日(日記を書き始めて2日目の朝)

 

 セ○ム達が助けに来た。

 いや早すぎないか??

 

 

 

 






~登場人物紹介~

・主人公:「語部(かたりべ)神楽(かぐら)
 日記書いてる人。
 居候であるセ○ム達に囲まれているから意外と異世界召喚とかは慣れてる。
 無表情黒髪ロング赤眼美少女(自認)。

・主人公達を召喚した「異世界の人達」
 邪神の侵略の中でも超ギリギリで生きている。
 苦渋の決断で異世界召喚したらなんかとんでもないやつらが、後からとんでもない方法で不法入国してきた。
 わ、私達凄い頑張って用意したはずなんだけどなぁ……

・「セ○ムの皆さん」
 主人公ちゃんのセ○ム(保護者)達。
 過去に主人公ちゃんに助けられてから、最強のセ○ムになった超人ども。
 普通に世界の壁に穴ぶち開けてセルフ異世界転移できるバケモンでもある。
 神楽を連れ去ったバカモンはどこだ―!!!

・「クラスメイト達」
 普通に巻き込まれただけの一般人達。
 多分出番少ないかも。

・「邪神」
 世界を気まぐれに滅ぼそうとする悪意。
 ナレ死する可能性が爆上がりした。

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