転生したらカーバンクルだった件について   作:おさんどんさん

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イフリート

 

「シズさんの事だ。シズの中にいる存在...イフリートについて」

 

「イフリート?あの炎の精霊の?」

 

頷く。いつもの俺の藁のベッドに座りリムルと向かい合う

 

「夕方、シズさんが一瞬苦しんだよね?」

 

「ああ...まさかイフリートがなにかしてるのか!?」

 

「断言できないけど、現状魂に括り付ける縛りって、呪いじゃなくヒットしたのがイフリートならイフリートが呪いになってるとしか思えなくて。考えてもみて?人間で、しかも召喚されたのが空襲の頃って事は1944年か1945年。俺たちが生きてきた時間とこの時間でシズさんはあまりにも若すぎる」

 

そう、精神年齢はおいておいて見た目が少女と言われてもなんら違和感のない歳に見える

 

「召喚された時期は1940年代として、俺たちが生きていた時間、2000年代と60年も差があるな、つまりイフリートによって苦しめられているが、イフリートによって今の姿を保ててるという事か」

 

「多分...これ以上は本人に直接聞くしか...」

 

大体の予想はつき、ずっとどうしようかと考えていた。話を聞くべきか、それとも黙って見送るべきかと

時間というのはあっという間に過ぎ、朝になる

 

「世話になりました」

 

「ああ、なんかあったらまた寄ってくといい。またもてなすよ」

 

「嬉しい!あ、ルリさん!お願いが」

 

「お願い?」

 

「抱っこさせてほしいの!」

 

「はぁ...それくらいなら...」

 

そう言ってエレンに近づくとヒョイっと持ち上げられ顔をくっつけられた

グリグリとされている。痛くないからいいけど...あっ、そういや痛みは感じないんだっけ

 

〈おい、シズさんがお前に手を伸ばしかけてるぞ〉

 

〈え?あ、ホントだ...やりたかったのかな?別に昨日頼んでくれても良かったのに〉

 

〈あ?そんなのは兄として認めん〉

 

男の嫉妬は流石に...と、思った矢先に異変は起きた

 

「ぐっ、ぐぅぅ!!」

 

「シズさん!?」

 

「えっ!?私がルリさんを抱いたから!?」

 

いや、違う...魔素が溢れてるのがわかる...リムルを見る。頷くリムル

 

「リグルド!直ぐに町のみんなを避難させろ!お前達も早く避難な、あ。エレン、ルリは置いてけよ?」

 

言われずとも、そう思いながらエレンの腕の中から飛び降りてリムルの下へ

 

「ランガ!」

 

「ウル!」

 

「はっ!」

「ご指示を!」

 

「ランガは俺を乗せて走ってくれ」

 

「ウルは避難誘導をしてくれ。移動が難しいヤツらから手伝ってな」

 

「「ハッ!」」

 

シズさん...仮面は吹き飛んで、落ちた。あれ、回収しとくか収納するために近づく

 

「涙も蒸発して...制御しきれない力は仲間を...」

 

「シズ?...シズエ・イザワ!?まさかあの爆炎の支配者か!?」

 

「なっ、それって50年くらい前の英雄だよね!?」

 

「くっそ!もう引退したんじゃなかったのかよ!」

 

アイツら、なに呑気に話てるんだ!?

 

「早く逃げるんだ!ここは俺とリムルがなんとかするから」

 

「いやよ!いくらルリちゃんでもそれは聞けない!」

 

「ちゃん!?」

 

「ああ、恩を仇で返すなんて出来やしねぇ。助けられるなら助けたいんでね」

 

「あっしらも手伝わせてくだせぇ!」

 

少し考える、そんな時間ないのに

 

「後方支援、それで妥協できないならウルに無理やり連れていってもらう。それでいいな?」

 

「はい!」

 

俺とリムルはそれぞれ走る。出てきた存在を見てアレはなんだと聞いてみると

 

【答-サラマンダーです】

 

イフリートより下位の存在ってとこか

 

水糸刃を使うが途中で蒸発してる。まぁそうだよな...水なんてマグマのような熱量を出してるのに向けて放っても蒸発するわ

3人はと言うと、防衛のためのバリア、なんかビームじゃないけどスナイパーみたいなことしてるカバル、そして魔法専門で氷の魔法を使って1匹に当てたエレン

なるほど、魔法か。何かできないか...宝石...光、反射....

 

リムルがエレンの魔法を食った。解析するんだろう、それよか迫ってきてる2匹のサラマンダーだ。1匹1匹相手してるエレンにはキツイだろ!テンペストの名のもとに風を纏い、空気抵抗をなくして疾走し3人の前に出る

 

「ルリちゃん!?」

 

「あぶないでやんす!」

 

目の前で2匹のサラマンダーが大爆発を起こそうとしていた。それを...おれは...止めるべく、スキルを発動させた

 

「スキル!《宝石鏡反射(ジェムリバース)》!!」

 

俺の目の前に宝石の壁、鏡のようなものが現れそれが攻撃全てを反射した。もちろん容量(キャパ)はある。強すぎたら反射できない...が、こんなヤツらだったら大丈夫。そして

 

宝石収納(アブゾーブジェム)!」

 

2匹のサラマンダーを宝石内に取り込んだ。ま、こうでもしないとまた攻撃して来かねないからな

 

「あ、ありがとうございます...ルリさん」

 

「助かりやした!」

 

「ん?なぁに、同じ夜を過ごした仲だろ?後は...(リムル)に任せるさ、その間俺はシズさんを救う術を見つける」

 

「た、助かるんですか?」

 

食いついてきたエレン、だが

 

「希望は薄い、期待はするな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リムルside

 

さぁて、ルリに任せろと言って相手にするつもりだがぶっちゃけ対抗手段あるのか?サラマンダーが水蒸気爆発で辺り一面破壊するって、一応エレンに魔法貰ったからそれでなんとかなるのかもしれないが効かなけりゃいよいよ手詰まり

しかも炎で俺がやられたらルリにあとは託すしかなくなる

そこんとこどうなの?大賢者

 

【解-耐熱と熱変動無効を持ってるためイフリートの炎攻撃で倒される可能性皆無】

 

....あれ?じゃあイフリートに対してだとつまり俺TUEEEEができるって事じゃね?

 

「....」

 

目の前のイフリートが俺に炎を放ってくる。俺はそれをよけずに受けたが痛みも、反動もなく、フッとかき消すように消した

 

「今、何かしたか?」

 

「!?」

 

【個体名イフリートから高出力の魔力反応】

 

炎化爆獄陣(フレアサークル)

 

「ふぁああ...だから何かしたかって聞いてるんだ」

 

俺の下に魔法陣が現れ、地面から炎が竜巻のように溢れ出したが...俺には何も効かない

 

「残念だが俺に炎は効かない。つまり、お前はもう詰んでいる!捕食!」

 

イフリートを食った。シズさんを確かに感じる

幕切れは呆気ないものだ

 

「俺たちの勝ちだ!」

 

避難していたみんなも、エレン達も大喜びで声をあげている。俺の弟、ルリだけを除いて

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