俺は今、絶賛出張に出ている。というかその帰りである。なんでかって言うとそりゃリザードマンの所に赴いたのが俺だって言うのが理由
それに盟主が出向くにしてもリムルと俺、どっちも出てきたらまずいだろうと
国を任せられないわけではないが留守の間に来たものへの対応があるってのも理由のひとつである
「にしてもリザードマンとの会談はあっさりと終わったのに驚きを禁じ得ないよ」
これなら普通に思念伝達でってのはよくないか、面目躍如というのもあるし、体裁もある
「でも俺もガゼル・ドワルゴって人に会ってみたかったなぁ」
そう、俺が出張中に来たというガゼル・ドワルゴさん。ドワーフのいるドワルゴンの王様だ。以前リムルがお目通りしたことがあるらしいが
「っ、」
うん。まぁ、感じたよ。ウル...このバカでかい魔素。真上から振ってくるようでウルが飛んで避けてくれた
土煙とその辺の木々が倒れてしまってるが...その辺は仕方ないか
「ウル、多分逃げきれないからこのまま相手する方がいい。一応は後ろにいて」
「んー?おかしい...いやでも?」
「俺はルリ=テンペスト。貴女は?」
ピンク色のツインテ、片足ニーソ、水着のような格好...どうしてこう、魔物達は羞恥心がないのだろうか?いや、彼女の場合はそういうファッションかもしれないから一概にツッコミを入れるワケにはいかないか
「ワタシか?ワタシは魔王ミリム・ナーヴァなのだ!」
おうふ...また魔王。我々テンペスト兄弟には魔王と何かしら縁があるのだろうか
「お前は最初にゲルミュッドを圧倒していたやつだな?」
「ゲルミュッドを知ってる....って事は関係者?えっ、じゃあゲルミュッドに名付けをするように命じてたり?」
「なんでワタシがそんな事をしなければいけないのだ?」
「えっ...てことは名前は知ってるけど関係者じゃないんですか?」
そう聞くと
「うむ、ワタシは民を持たぬ主義なのでな!だって世話なんてしたくないからな!」
そんな事堂々と言うか普通
「はぁ...それではなぜ俺のとこに?」
この状況、1番気になる事を聞いた
「お前の街も気になってるし、やってきただけだぞ?」
「そうなんだ。てことは攻撃とかは...」
「遊びたいのか?」
一瞬考える。ああ、この子精神的に幼いのかな?と
遊ぶが戦いに繋がってそうだし
まぁ争う必要がないならいっか
「遊びが殴り合いって言うなら遠慮するけど、こうして話すのは問題ありませんよ。何事も平和が一番ですから」
「...」
「...?」
何この空気、えっ、何かこの子の琴線に触れるような発言した?
「お前!何か面白いことしてるな!?ズルいズルいズルいのだ!」
俺は掴まれて振り回される。そ、そんなに振られると脳が...
「お、落ち着いてください。なにしてるか知りたいんですよね?」
「教えてくれるのか!!」
多分、精神的に小中学生ぐらいなんだろうけど、そこは口にしないでおこう。というか通じないと思うし
見た目に関しては褒める事が1番いいというのはアニメやドラマで定番だからね
「よし、このまま一緒に行くのだ」
「ウル、影に」
ミリムさんが来た方法を考えて動かれる前に先にウルに言っておく。抱きかかえられ、そのまま空に飛んで...一瞬で我が国...テンペストに戻ってきた。なんでも名前は兄弟で共通なのだからと勝手につけられたらしい。我が兄の方も苦労してるなぁ
「あっ、リムル。ただいま」
「「あっ、リムル。ただいま」じゃねぇよ!?なんだその子!?魔素がヤバいじゃん!?」
俺もそう思った
「おお、コイツが最後にゲルミュッドと戦ったやつだな。お前と魔素の感じが同じだぞ。ルリよ」
「俺はリムルの弟だからね」
「リムルと言うのか、ワタシは魔王ミリム・ナーヴァだ!ワッハッハー!」
抱えられたままそんな胸を張るポーズを取られても...俺プランプランと揺れてるし...
「もう魔王はおなかいっぱい...というかなんで捕まってるんだよルリ」
リムルが戦闘態勢に入りかけている。敵わないと思うから止めよう
「捕まってるわけじゃないよ。ミリムさん。離してもらっていい?」
「エーッ!せっかくだし一緒がいいのだ!」
「ごめん、捕まった」
「「ごめん、捕まった」じゃない!!とりあえず弟を返してほしい」
「ほう?それはつまりワタシと遊びたいと?」
まずいなぁ...どうしたものか...よし
「ミリムさんミリムさん」
「なんなのだ?ルリよ」
「せっかくだし街見ていかない?人の街とかじゃないから問題ないと思うし...それに」
「それに?」
「初めて見るものとか美味しいものもあるよ?」
その一言、たった一言でミリムさんは
「なぬ!?お、美味しいものだと!?」
「あぁ、でも一応国だからお金が必要なんだけど...持ってる?」
「ぐっ...だがワタシは魔王だぞ!?」
「魔王が食い逃げってカッコ悪いよ?でもね...ここの盟主と友好を結べば自由に飲み食いできる。まぁ限度はあるけど」
そう言うとウルウルとした目をしている。あっ、可愛いかも
〈やっぱりタダにしていい?〉
〈ダメに決まってるだろうが!?さてはロリコンなのか?〉
〈いや、多分精神的なとこはあんまり俺と変わりないと思うんだよね...見た目とかはあんまり考えたことないかな〉
「そ、その盟主とはどっちだ!?ルリか!?リムルか!?」
ここのミリムの心情、すっごい分かるよ。俺であってくれって思ってるはず。でもね...現実は無情なの
「「どっちも」」
兄弟で統治していると知って、ミリムさんはものすごくショックというか多分生まれて初めて悪いことしたって思ったんじゃないかな?この反応
「お、弟は返すのだ...だ、だから...」
「だから?」
リムルは俺を受け取って抱きかかえてる
「ワタシを街に入れさせてくれ!」
「いや街に入る自体は自由なんだが...そうだな...今から言う3つの事を守れるならいいぞ、まずひとつ。街の人に暴力を振るわないこと、そんなことしたら追い出さないといけなくなる。2つ目は街のものを壊さないこと、最後は俺達と友達になる事だ」
友達...ん?
〈どうして友達?〉
〈魔王って言っても悪いことしてないなら後ろ盾になってもらえば友を優先するかもしれないだろ?〉
〈確かに...〉
「な、なぜワタシがお前達の友にならなければならないのだ?」
「街の中にいる間はルリを好きにしていいから」
....はっ?
〈裏切らないでよ!?〉
〈好きなんだろ?〉
〈好きか嫌いかで言われれば好きな部類だけど...でもねぇ...〉
〈えっ〉
好き嫌い以前に面倒事押し付けてるよね!?俺だって出会ってここまで来るのに大変だったんだから、あとミリムさんに恋愛は無理だと思うけどなぁ
「おお、そんな事でいいならいいぞ!しかし...ワタシを名前で呼んでいいのは仲間の魔王だけだぞ?これは光栄な事なんだぞ?」
「うん、ありがとうミリム」
「おお、高い高い!」
俺は産まれたての赤ちゃんじゃないっての
「さぁ!早く行くぞ!」
ほんと、どうしてこうなったのか...ああ、ずっとソウエイが様子を伺ってたよ。もちろんベニマル達も
シオンなんかは木を粉々にしてました
伝説(竜)と伝説(カーバンクル)、これは伝説ですわ。
好き(LIKE)と答えると好き(Love)と勘違いするリムル
別に恋愛要素を追加するつもりはありません
ミリムもそう言う感情ないし、何より作品的にそういうのはダメだと思うんですよね。まぁ主の取り合いはいつも通りやってもらいますが
カーバンクルを持って振り回すってやってることスマホぐらいの大きさの動物を両手で持ってグワングワンしてるようなもんです
あぁ、あと流石に小さい生き物に対する手加減は元々できるに決まってますよね
基本、ルリが出張係なのですが、ちゃんとリムルを魔王にはしますし問題ありませんよ
オリ主どうしよ(^^;
OVAや日記に差し掛かる所もあるからなぁと
しばらくはリムル達ののほほんとした生活も続きますね
なんせ2年とかかかったりと年数で言えば結構ありますよね。転スラ、作中で経った年数が明言してあるものの進化とかではっきりと変化は分かっても年齢とかの変化がほぼゼロだからわからない...
ルリの魔王化
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する
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しない