目は口ほどに物を言う   作:豆腐メンタルの化身

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 はい。日常回です。頭を空っぽにしてお読みください。うん……?と思っても気にしないで?

 あと数話で序章が終わり高校生……第一章が始まるかと思います。
 原作にガッツリ絡ませたいので、どうやってシャーレに関わらせようか……まぁ……なるようになるさ。


第十話  いつもより

 

 白を基調にピンク色がアクセントとして所々散りばめられている家具に可愛らしい小物が至る所に置いてある。そんな可愛らしい部屋。

 閉まっているカーテンからは朝日が差し込み、部屋を眩しく照らしている。

 

 そんな部屋に置かれた時計のアラームが鳴り響く。

 

 

 

「うぅん……うるさい……」

 

 

 

 私は顔を顰めながら眠り眼をこすり、体を起こしてアラームを止める。

 そして欠伸をした所で疑問が浮かび始める。

 

 

 

「あれ……今日休みだったような……」

 

 

 

 そう、今日は学校に行く必要が無い。休みであればまだ寝てたい時間帯だ。こんな時間にアラームを鳴らす必要は無いはず?じゃあ何で──

 

 ピロン!

 

 ──モモトークのメッセージが飛んできた。

 

 

 

『サリちゃんの家集合でしたよね! 今から向かいますね! 部長も出発したと言っておりました!』

 

 

 メッセージの主はイズナちゃんだったが……何で私の家に……?

 私はその疑問の答えを知るためにイズナちゃんとのチャットログを遡ってみた。

 

 


 

 

『サリちゃん!サリちゃん!D.U.に限定のグッズ……もとい忍具が売っていると部長が言っててですね?』

 

「え? D.U.に? ミチルっちは一体どこで情報を仕入れてるんだろう……」

 

『そこで明日向かおうと思っているんですが……サリちゃんもどうですか?』

 

「私? 良いの?」

 

『もちろんです! なんたって私の親友であり、師匠なのですから!』

 

「それじゃあついて行くね! ふふっ、すごいドヤ顔してるイズナちゃんが見える気がする~」

 

『えへへ、そうですか?』

 

「そうだよ~。あっ! そういうお店って開店時間結構遅めだよね? 折角なら、私の家からD.U.ってそこそこ近いし私の家で朝ご飯を食べてから行かない?」

 

『良いのですか?』

 

「良いよ~家に友達を呼ぶのやってみたかったんだ~!」

 

『ではお言葉に甘えてお邪魔いたします!』

 

「待ってるよー!」

 

『あっ! 部長も食べたいと言っております!』

 

「おっけ~! 用意しておくね~」

 

 


 

 

 そうだった……完全に頭から抜けていた。最近の夜更かしのせいかな?普段よりぼーっとしている気がする。

 

 それにしてもイズナちゃん、すっかり忍術研究部の一員だなぁ。まだ二人らしいけど、部員が増える予定はあるのかなぁ?

 

 それはともかく、朝ごはんの事を考えないと……

 

 そう思いながら私は、扉を開けてリビングに足を踏み入れる。自室の雰囲気とは打って変わって、茶色を基調にした落ち着いた雰囲気の部屋が視界いっぱいに広がる。

 

 

 部屋の温度差が凄いのは自分でも思うけど、こういうの好きなんだもん……自室は癒しでリビングはロマンだよ!部屋のレイアウトが行きつけの喫茶店を参考にしているのはここだけの話。

 

 

 ノンストップでキッチンに向かい、冷蔵庫を開けてみる。中に入っているのは、牛乳やお茶等の飲み物に卵、ケチャップやマヨネーズや味噌などの各種調味料にウィンナーやハムといった加工食品……刻んだ玉ねぎやコーンにほうれん草などが冷凍状態で入れられてあり基本的な食事なら作れそうだと感じた。

 

 ご飯は昨日炊いてあるし……お味噌汁作りたいなぁ……卵もあるしウィンナーもある。なら安定のあれがいいなと私は二人が笑顔になる姿を想像しながら調理を開始する。

 

 水を入れた鍋に出汁パックを入れ沸騰させる、しばらく経ったら出汁パックを取り出し豆腐やわかめ、ネギを入れてしばらく煮る。

 そろそろかなと思ったタイミングで火を止めて味噌を入れる。その後再び火を付けてかき混ぜてから味を確認する。

 

 美味しい……調整の必要は無さそうだね!

 

 

 こうして、お味噌汁が出来た辺りで家のドアホンが鳴った。来客確認用のモニターが明るく光り、誰が来たかが確認できる。

 

 

 

「はーい!」

 

『サリちゃん! 来ましたよ!』

 

「あっ! イズナちゃん! 待ってたよ! 今開けるね~!」

 

 

 ボタンを押して応答をすると、画面越しにイズナちゃんが満面の笑みで返事してくれた。

 相変わらず明るく可愛いなぁと思いながら、私はコンロの火が消えている事を確認して、玄関に向かい扉を開ける。

 

 

 

「待ってたよ~! イズナちゃん」

 

「ありがとうござ──」

 

 

 

 イズナちゃんの言葉が詰まった。え?どうしたのかな?

 笑顔だったイズナちゃんの顔が真顔に変わっていく……その目を見ると色々な感情が蠢いているのが分かる。

 

 

 

「え……どうしたの?」

 

「サリちゃん? 着替えてなかったのですか?そのパジャマ、可愛いですけど……」

 

「ふぇ?」

 

 

 

 そう反応して私は自分の姿を確認する。

 薄ピンク色をした長袖トップスとショートパンツのもこもこパジャマ。そういえば私、着替えていなかったのを思い出した

 

 

 

「あの……イズナちゃん? 忘れてもらうことは──」

 

「出来ないです」

 

「そう、だよね……」

 

 

 

 顔がどんどん熱くなってくる。すっごく恥ずかしい。イズナちゃんだけだったからまだ……まだギリ致命傷だけど、もしミチルっちにも見られてたら──

 

 

 

「あぁ~イズナちゃんが先だったかぁ~ざんね~ん」

 

 

 

 今一番聞こえたく無い声が聞こえてきた。

 

 

 

「あっサリちゃん!お招きありがとうねぇ~」

 

「あわ……あぁ……」

 

「ん~? どぉしたの? ってサリちゃん、可愛らしい格好してるねぇ?」

 

「言わないでぇ……」

 

「……」

 

「なんかごめんね……?」

 

 

 

 少しの沈黙の後、ミチルっちは謝った。

 

 あぁ、恥ずかしい……死にそう……いや、これは私が悪いんだけど……

 服を着替えるという思考に至らなかった自分をひどく恨みながら、二人を家の中に入れ扉を閉めた。

 

 

 二人をリビングに案内して、私は調理に戻った訳ですが……時折視線を感じて集中できない。

 リビングの様子をキョロキョロと眺めては、私の姿を見て不思議そうな顔をしている。

 なんかコソコソ話してるけどこの距離だと流石に聞き取れない……気になるなぁ。

 

 それは一旦置いておいて、これは聞いておかないといけないよね……?

 そう思った私は、キッチンから少し顔を出して質問する。

 

 

 

「二人とも~? 玉子焼き作るんだけど甘いので大丈夫~?」

 

「イズナは大丈夫です! サリちゃんの作る物なら何でも食べれます!」

 

「私も大丈夫だよぉ?」

 

「なら良かった~!」

 

「手伝わなくて大丈夫ぅ?」

 

「ん~? 大丈夫だよ~! すぐ出来るからね~」

 

 

 

 そんな反応をしてくれる事に対して暖かくなるような、そんな嬉しさを噛みしめながら私は調理を終えた。

 

 食卓に並ぶのはお味噌汁に玉子焼き、ウィンナーとホカホカの白米……普通なラインナップだしあまり料理の腕が問われる物ではない気はするけど……朝からそんな凝った物は作れないよ。

 

 

 

「はい!おまたせ~」

 

「わーい! サリちゃんのご飯です! とても美味しそうですよ? 部長!」

 

「ね~! サリちゃんは将来いいお嫁さんになりそうだねぇ?」

 

「そ、そう? えへへ、ありがとう! さぁ、冷めないうちに食べちゃお?」

 

 

 

 目を輝かせながら言う二人に少しのむず痒さのような物を感じながら顔を赤くして返事する。

 

 

 

「「いただきます!」」

 

 

 

 三人は声を重ねて食前の挨拶をして、食事を始めた。

 

 二人が美味しいという言葉を発する度に嬉しさがこみ上げてくる。あぁ……なるほどこれが毎日ご飯を作ってくれた母親の原動力だったのだなと理解できた。

 

 私はきっと今、見せられないようなを顔をしているんだろうなぁと頬を触りながらそう考えていた。

 

 なんてことの無い平凡なご飯だっだが、普段の何倍も何十倍も美味しく温かい──そんな朝食になった。

 

 



 

 

 

 食事も終わり、洗い物は流石にやると言われ半ば強制的にキッチンを追い出された私は自室で服を着替えていた。

 

 休日だし百鬼夜行の自治区でもないから和服は目立つ。なのでカジュアルな物を選ぶ事にする。

 

 雪もちらつく季節なのでダウンジャケットにセーター、デニムパンツを選択。色は街に溶け込む控えめな色をチョイスこれで完璧!

 

 着替えが終わり、鼻歌交じりに、姿見で変なところが無いかチェックしていた所で自室の扉が音を立てて開いた。

 

 

 

「サリちゃん~? 洗い物終わったよぉ~?」

 

 

 

 ミチルっちの言葉が聞こえて全身が硬直した。

 

 

 

「おぉ~これはすごぉい……リビングと全然違うねぇ?」

 

「あ……あぁ……」

 

「サリちゃん……? ちょっとぉ? 大丈夫?」

 

「もう、いっそ殺してぇ……」

 

 

 

 部屋を見られたからか。反応のせいか。はたまた両方か。

 恥ずかしさの余り顔が真っ赤になった私は、両手で顔を覆いそう懇願したのだった。

 

 

 

 落ち着くまでにしばらく掛かったのは言うまでもない。

 

 





あとがき

「ギャップの女!」

 リビングは誰かを招く可能性もあるし何より自分がカッコイイと思ってる物なので何ともないですが、自室とパジャマに関しては自分が癒されるための物であり、誰かに見られることを想定していなかった為、恥ずかしかったようです。想定していれば、あんなに取り乱さないと思います。



 キャラの心境

・イズナ

 大人なサリちゃんが家に呼んでくれた!やった~!ご飯楽しみ~!とか思ってチャイム鳴らしたら上目遣いでこっち見てくるゆるふわなパジャマ着た親友が立ってた。しかもパジャマだった事に気付いてない……あざとい。とか思ってたら家では母性ある動きしている。情緒が試される……!


・ミチル

 めちゃ可愛いパジャマでお出迎えしてて普段の私服とは傾向が真逆な事から意外に思った。凄い顔が真っ赤になって涙目で恥ずかしがるから思わず抱きしめそうになってた。リビングとサリちゃんの自室の傾向の違いで更に驚いた。勝手に部屋に入ったのは悪いとは思ってる。



 二人がコソコソ何話してたかは──



「サリちゃんの格好と部屋が一致しないんだけどぉ?」

「普段の振る舞いとの差も激しいです」

「これがギャップ……!」

「サリちゃん……これが素なんですね? 狙ってやり出したら大変なことになる気がします」

「考えたくないねぇ……」



 的な感じの事を言っています。
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