目は口ほどに物を言う   作:豆腐メンタルの化身

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 うーん……FOX小隊難しいよぉ……プレイアブル化してないから情報も少ないし……
 銃火器や戦術なんて描写できる気しないし……でも楽しい。

 まぁ、二次創作ってのはこれくらい緩くていい……のかな?

 評価が一つ増えてるしお気に入り40突破しててびっくりしてる。ありがとうございます!


第十三話  進みたい道

 

 

「SRT……!」

 

 

 

 聞いたことがある……連邦生徒会長直下の特殊部隊……!エリート中のエリートだ。

 D.U.でこんなに暴れてたらそりゃぁ来るよね……

 

 

 

「とりあえず私の盾の後ろに隠れて!ゆっくり下がるわよ! いいわね?」

 

「は、はい!」

 

 

 

 私を助ける時には持っていなかった盾。どうやら両手を開ける為に足元に捨ててたようだ。

 咄嗟の判断もそうだけど戦場のど真ん中で盾を捨てる勇気が凄い。仲間を信じているから出来る事なのだろうか?

 

 

 

「行くわよ!」

 

 

 

 その言葉と共にゆっくり後ろに下がり始める。後方からは絶えず弾丸が飛んできており、ワカモさんが顔を出せない様にしているのが分かる。

 

 その道中、金髪の少女が語り掛けてきた。

 

 

 

「……アンタ、よくアイツに銃を向けて撃たれなかったわね?」

 

「え……?」

 

「そもそも、なんであんな危ない真似をしたのよ! 見たところ小学生くらいよね?」

 

「……ごめんなさい」

 

 

 

 彼女が本気で怒っているのが分かる。そりゃこういう任務で人質に被害が出たら反省文どころでは済まないだろうし──私も同じ立場なら怒ると思う。

 

 でも……言いたいことがある。

 

 

「私……中学三年生です」

 

「え!? そ、それはなんかごめん……。いや、だからといって危ない事をするのが許される訳じゃないからね?」

 

「はい……」

 

 

 

 ……やっぱり私って小さいんだなぁ。ちゃんと謝ってくれたから別に怒って無いけど。

 

 もしかして私の事を中学生って認識してくれるのって制服のおかげ……?アヤメさんとナグサさんに初めて会った時は制服だったし……

 

 

 

「……でも、良い根性してるわ。 それにアンタ、後ろを向いてたのにアイツよりも先に私たちに気付いたでしょう?」

 

「そうですか……?」

 

「えぇそうよ。良かったらウチの選抜に受けてみない? 後輩になったら歓迎するわ。まぁ、生半可な気持ちじゃ合格できないけど──何よ!軽く見られると困るじゃない! というかなんで聞こえてるのよ!」

 

「え~っと……」

 

 

 

 勝気な金髪の少女が私に何かを見出しスカウトしてくれるのは嬉しいが、そのことが無線に乗っていたのかそれとも遠くから聞かれていたのか……話の途中で声を荒げる。

 

 ──この少女がチームでどういう扱いを受けているのか何となく察したが、私は何も言わなかった。

 

 

 少し思ったがこの人、キツめな口調で話すが突き放している訳でも無いし何なら褒めてくれる。厳しめに見えるがどこか優しい。良い人なのが伝わってくる。

 

 

 先程の場所から100mほど後方に下がった辺りの駐車されてあった車の裏にたどり着いた私達。

 その場所に着いた辺りで金髪の少女が誰かに話しかけた。

 

 

 

「FOX1、連れて来たわよ」

 

 

 

 金髪の少女がそう言う先には、黒髪のロングヘアーに狐耳の付いた少女が居た。頭には赤いヘッドセットの様な物を付けている。そんな彼女は片膝をつき首元にある機械を触り何かを話しており、私はその姿がとてもカッコよく感じた。

 

 前方を警戒していたFOX1と呼ばれた彼女は手で何か指示をして金髪の少女を警戒態勢に移行させた。

 

 

 

「──自己紹介をします。SRT特殊学園二年生、FOX小隊、小隊長のユキノです。すみませんが名前を聞いても?」

 

「あっ、えぇっと、サリです」

 

「ありがとうございます。サリさん。これから一人護衛を付けて貴女を安全な場所まで退避させます。ここ以外にも不良が暴れていますから」

 

 

 

 あぁ……あまりに好き勝手されてるのは何故かな?と思ったけど……そういう事だったのかぁ。

 

 そういやワカモさんは不良を扇動して色々してるって話があった気がする。こういう噂って嘘と真実が入り乱れているから質が悪いな……。

 

 

 そんなことよりユキノさんの指示に従わないといけないからちゃんと聞いていないと……そう思い彼女の方を見る。

 ユキノさんは私を見てから少し何かを考える素振りを見せた。しかし一瞬で何かを決めたようで、首元にある機械を触って話始める。

 

 

 

「FOX1から全隊へ、これより救助対象の護送を行なう。当初の目標にあっては継続するが、護送完了までは逃がさない事を最優先。無理して先走るなよ?」

 

「FOX3は私と共に前進。標的を逃がさない様に足止めをする」

 

「FOX2は後退し救助対象──サリさんをsafezoneまで護衛。完了後報告し指示を待て」

 

「FOX4はその位置から援護射撃だ。FOX2から順に了解か?送れ」

 

 

 

 とても端的でわかりやすい指示だ。やる事だけを指示してどうやってやるかは一切言わない。そこら辺は各々の判断に任せているのが分かる。

 

 指示を出している時のユキノさんの顔がとても凛々しくかっこいい。

 ──この光景に私は心を奪われていた。

 

 

 

「さて……サリさん。これからピンクの髪色をしたニコという人がこちらに来ます。これからはその人の指示に従ってください。良いですか?」

 

「は、はい!」

 

 

 

 ユキノさんの言葉に返事をする。するとユキノさんは笑みを返してくれた後、FOX3と言われてた金髪の人と目を合わせてから軽く頷いた。

 

 そして首元にある機械に手を触れて──

 

 

 

「FOX1より全隊へ──行動開始!」

 

 

 

 その言葉を発してから数秒後に遠くで破裂音のようなものが聞こえ、近くに居た二人は銃を構えながら走り出した。

 そんな彼女たちを膝立ちで車の陰から頭だけ出して確認する。結構な速さで走っているようにみえるが全く銃がブレていない。正直凄いと思う。

 

 遠くの方から絶えず重々しい銃声が聞こえており、制圧射撃という言葉の意味を肌で感じる。自分が撃たれている訳ではないのは分かっているが、この銃声が聞こえるたびに体が強張る……怖い。

 

 冷静に銃声を聞いてみて思ったが、この音は対物ライフル? とんでもないの撃ってるよ……私が喰らったら一発で気絶しちゃうって。

 

 

 車から顔を出していた私は、前方からユキノさんが言ってた特徴と合致する人が私の所に近づいてくるのが見える。その人は私が顔を出している事に気付いた瞬間、手を上から下へ下げる動作をする。

 

 

 あっ、顔を出すなって事か……ごめんなさい。

 

 

 私が顔を引っ込めた後、彼女は私が遮蔽にしている車の所までやってきて私の隣に座って凄い速さで弾を込める。その後、手に持っていたショットガンのトリガー近くの場所*1を触ったと思ったらちょっとだけフォアエンドを少しだけ引いた。

 

 ピンク色のボブカット。そのサラサラとした髪がチャンバーを見ようと下を向くことで顔を隠した。目を少し細めて流し目にチャンバーに弾が入っているかを確認してから一呼吸。

 風に吹かれてなびく髪の隙間から見えたその表情に、惚れる人も多いのではないかと思った。

 

 実際、私の心臓が少し高鳴っていてうるさく感じる……この人だけじゃなくFOX小隊の全員ちょっとズルくない?

 

 FOX4って人だけ遠くで見たっきりだけど、あの対物ライフル撃ってる人でしょ?どんな人なんだろう?

 

 

 

「あっ、貴女がサリちゃんですね? 私がFOX小隊、副小隊長のニコです」

 

 

 

 そういう彼女は先程とは打って変わってとてもにこやかな顔と優しい声で自己紹介をしてくれた。

 表情や顔つき。そして声色も含めて安心できる人だなという印象を抱く。

 感情も、作戦地域の中にしてはとても穏やかな感じ。これは……包容力の塊と言ってもいいかもしれない。

 

 

 

「あっ、はい。サリです……でも、良かったんですか? この状況なら私一人でも逃げれたと思いますけど……」

 

 

 

 彼女の雰囲気のせいだろうか?思わず思っている事を口にしてしまった。言い切った後、しまったと思い私は咄嗟に口を塞いだ。

 

 そんな私に彼女は笑って──

 

 

 

「あはは、大丈夫です。 ユキノちゃんの命令ですし、一目見て理由が分かりましたから」

 

「へ……?」

 

 

 

 そう言ってくれた。理由ってなに……?

 

 

 

「とりあえず、皆が頑張ってくれている内に早くここから離れますよ? え~っと……立てます?」

 

「え? あっ、はい!」

 

 

 

 そう言って立ち上がろうとする。すると、ズキッっと足に痛みが走るその瞬間全身に電流が流れるような感覚に襲われ鳥肌が立った。

 

 

 

「い゛っ──! え? 何で?」

 

「やっぱり気付いてなかった……その足、すごく腫れてますよ?」

 

 

 

 そう言われて自分の足を見てみると、確かに靴下越しでもわかるほど腫れている……確かに力が入らない思っていたけど、膝立ちしてた時は痛みとか感じてなかったんだけどなぁ……。アドレナリンってやつ?

 

 

 

「うーん……わかった。私が背負ってあげますね?」

 

「ふぇ?! いや、あの……それは恥ずかしいっていうかぁ……」

 

「でも、こんな足で歩け~っていうのはちょっと無理でしょう?」

 

「うっ……えぇっと、優しくしてくださいね……?」

 

「あはは……なんかその言い方だと誤解されそう」

 

 

 

 二コさんが頬を指で掻いて苦笑いをした後、私の前でしゃがんでくれる。

 

 

 

「あっ、その、よろしくお願いします……」

 

「あ~、うん……よろしくね?」

 

 

 

 二コさんは何やら言いたそうにしながら返事をしてくれた。

 

 

 私は二コさんの背中に寄りかかる。すると、ニコさんは私を支える為に太ももの辺りに手を回してくる。それに少し頬を赤らめながら私は出来るだけ武器に干渉しない様にしながら首に腕を回した。おんぶなんていつ以来だろうか?

 

 

 

「よいしょっと……大丈夫?」

 

「は、はい……」

 

「それじゃあ行くよ?」

 

 

 

  密着しているからすごく恥ずかしいんですけど?あと、凄い変態っぽい感想になっちゃうけどいい匂いなんですよぉ……重い装備を付けて走り回っているとは思えない。

 聞きたい……どんな柔軟剤使ったらこんな……

 

 

 目を閉じながらうるさい脳内を必死に落ち着かせようとしていた私。次に目を開けた頃には少し入り組んだ路地まで来ていた。

 

 右に左にジグザグと進んでいる事から、安全地帯までの最短距離を進んでいるのだろう。

 

 

 他にやる事も無いので二コさんを観察していて気付いたが、私を背負いながらもしっかりと全方位警戒しているのが分かる。撃たれてもすぐ身を隠せる場所を歩いてることに気付いた。 

 

 ──とても洗練された動きだなと感じる。こんな事に意識を向けている人は少ないはずだ。

 

 だって、大半はそんな動きもせずに突っ立って弾をばら撒く動きが基本なんだよ?そりゃ多少避けたり遮蔽物があれば盾にするけど……そんなに重要視はしていない。イズナちゃんも私もそう。ミチルっちに至っては忍者たるもの弾丸なんぞ避けるべしって感じで全く隠れようとはしない……いや、忍べよ隠れろよ。ビビりな癖になんでこういう時はカッコつけるのか。

 

 

 それは置いておいて、私は一つ思っている事がある。

 

 

 

 (──気まずい)

 

 

 

 道中一切会話が無いから凄い気まずい……そりゃあ警戒してる時に話すわけにはいかないし仕方ないんだけどぉ……何か、こう……会話が欲しい。

 

 

 

「そういえばサリさん? クルミちゃんに何か言われてたよね?」

 

 

 

 私の気持ちを察したのか話を投げて来てくれたニコさん。正直、すごく嬉しいし助かる。

 しかし、いきなり知らない名前を出された……察しはつくけどね?一応聞いてみる。

 

 

 

「クルミ……ちゃん?」

 

「あぁ、ごめんね? FOX3って呼ばれてた金髪の人の事だよ」

 

「へぇ~クルミさんっていうんですね? え~っと、ワカ……災厄の狐に銃を向けてたのを叱られました」

 

 

 

 ワカモさんの名前を出すのは、変に疑われてちょっとマズいか?と思って災厄の狐と言い直した。

 実際、ネットでも掲示板でも名前が出てなかったし……

 

 

 

「あはは……クルミちゃんらしいなぁ。でもそれは私達全員思ってることですよ? 言ってないだけで」

 

「はい……ごめんなさい反省してます」

 

「うん。反省してるなら大丈夫」

 

「あと……君もSRTに入らないかって」

 

「え!? 本当にクルミちゃんが?」

 

 

 

 凄い驚くじゃん……そんなに珍しいのか。

 反応からして無線が付いててクルミさんの会話が聞こえてたのでは無くて誰かが近くに居て会話が聞こえてたのか……。

 

 しかし、その反応はクルミさんがそういう事を言うのが珍しいって意味なの?それとも私の実力が劣っているのに勧誘したことに驚いているの?……どの道クルミさんの扱いがちょっと雑では?

 

 

 

「はい……入るのはそんなに甘くないとも……」

 

「あ~、だからオトギちゃんがあんな事言ってたんだ……」

 

「オトギちゃん……?」

 

「あっ、またごめんね? サリちゃんはちゃんと会ってないよね……え~っと、FOX小隊のスナイパーだよ。ちなみに無人機を無力化したのもオトギちゃん」

 

「なるほど……あの時はビックリしました」

 

「ごめんね? あの時は一番──」

 

「わかってます。脅威を排除して、あの人から私を離しつつ前進の足掛かりに、ってなったらあれが一番でしょうし……うん?でも高台を取られる可能性が……あっ、だからオトギさんが近くで……」

 

「……なるほど。クルミちゃんがそう言う理由が分かった気がする」

 

「え?」

 

「気にしないで?こっちの話」

 

 

 

 何か納得した顔をしている二コさん。……気になるんですけど?

 

 


 

 

「……あの、近くに誰かがいる気がします」

 

「え? ──ちょっと待っててね」

 

 

 

 そう言って二コさんは私を背中から降ろして壁に背を付けて角を確認する。

 

 

 

「……ホントだ。しかも結構重武装……良く気付いたね?」

 

「……どういう訳か私の勘はよく当たるんです」

 

「あはは……ならこんな事にはなってないんじゃないかなぁ?」

 

「むぅ……」

 

「ふふっ……ごめんね? とりあえず迂回しますよ? もうすぐで安全な所に行けるので頑張ってくださいね」

 

「はい……」

 

 

 

 こんな感じで避けられる戦闘を避けつつ避けれない時には不良を無力化したりして銃声もだいぶ遠くで聞こえる位の場所まで来た。

 

 ちなみに戦闘になった時は戦った不良の人達が可哀そうになるくらい一方的な戦いだったよ……ほぼ何も出来ないまま無力化されてた。

 ……単独で護送を任される理由がよく分かった。

 

 

 

「ここを曲がったら安全な場所です」

 

「本当にありがとうございます……」

 

「大丈夫ですよ。それが任務なので」

 

 

 

 心の余裕が出来たからだろうか?イズナちゃんやミチルっちがあの後どうなったのか急に気になりだした。

 しょうがないでしょ?自分がどうなるのかわからなかったから……

 

 

 

「……二人は無事かなぁ?」

 

「うん? お友達ですか?」

 

「はい……逃げる途中で爆発を喰らって気絶してそれっきりで……起きたら目の前にあの人がいたし今の今まで考えてる暇は無かったんですけどね」

 

「う~ん……もしかしたらこの先のテントで待ってるかも?」

 

「テント……?」

 

「うん。ここまで大きな事件の場合ヴァルキューレと協力してテントを設営して怪我人とかを治療したり情報を集約して指示を出したり……そんなことをするんです」

 

「へぇ~」

 

「怪我しているならそこにいるんじゃないかなぁって」

 

「見つかると良いんですけど……いや、ここで見つかったら怪我をしてるってことだから悲しむべきなのかなぁ?」

 

 

 でも、早く見つけないと……ミチルっちは結構思い詰めるタイプだから絶対後悔とかしてるよなぁ。

 イズナちゃんも私を探すとか言って暴走してそうだし?

 

 そうこうしている内によく見かけるような公園に着いた。しかし、その場所には似つかわしくないテントが数個並んでおり人が頻繁に出入りしている。

 

 二コさんは私を背負いながら赤い十字の付いているテントに入った。

 

 

 

「すみません~! 追加です~!」

 

「あっ、分かりました! 空いているベッドにお願いします!」

 

 

 

 医療担当の人にそう言われて私は空いていたベッドに座らされる。すると少し遠くの方から大きな声が聞こえてくる。

 

 

 

「サリちゃん! ほら、部長! サリちゃんですよ!」

 

「ふぇ?」

 

 

 

 そう言っている声の方向を見ると、今一番見たかった人達が見えた。

 こういう場所って静かにしておくべきなんだろうけど……ごめんなさい。今は無理です。

 

 

 

「あっ! イズナちゃん……! ミチルっち……!」

 

「サリちゃん! 無事で本当に良かったよぉ~! ごめんねぇ……? 私がしっかりして──わわっ!」

 

 

 

 ミチルっちが案の定自分を責めてそうだったので腫れてる足も気にせず近くまで歩いていき抱き着いた。

 感動と安心で涙が出そうなのを隠すようにミチルちの胸に顔を埋めて少し落ち着いてから話始める。

 

 

 

「良いの……! 私がどんくさかっただけだし、むしろ私を助けようと無茶してなくて良かった」

 

「本当にごめんねぇ? 仲間は見捨てないって自分達で助けたかったんだけどねぇ?」

 

「うん……イズナちゃんが助けるって暴走しそうなのを止めてたんでしょ?」

 

「ちょっと! サリちゃん? イズナの扱いがひどくないですか!?」

 

「よくわかるねぇ? 流石幼馴染! ……実は結構大変だったんだよねぇ」

 

「部長まで! ひ~ど~い~で~す~!」

 

 

 

 想像通りだったようだ。いつもなら私をポコポコ叩くであろうイズナちゃんは、私が見るからに重症なので仕方なくミチルっちをポコポコ叩いている。

 

 ……なるほどいつもミチルっちが生暖かい目で見る理由がよく分かる。だいぶ微笑ましい光景だ。

 

 

 

「それでは私はそろそろ失礼しますね? サリさん、あんな無茶はしてはいけませんよ?」

 

 

 

 二コさんがその光景に少し微笑みながら私に語り掛けてきた。

 

 

 

「あっ、すみません……本当にありがとうございました!」

 

「それが使命ですので……では! ──こちらFOX2、護送完了。──了解。ポイントTを経由し──」

 

 

 

 振り向いてテントの外に向かう二コさん。その一瞬、とても穏やかな顔から一転し凛々しい顔付きに変わるのが目に焼き付き離れなかった。

 

 

 

「「サ~リ~ちゃ~ん~?」」

 

「一体全体何したのかなぁ?」

 

「そうですよ! 無茶ってどんな──ちょっと、聞いてますか?」

 

「……」

 

 

 

 二人の言葉に一切反応しないサリ。そんな彼女はその問いに答えずただ──

 

 

 

「──みんな? 私……夢が見つかったかもしれない」

 

「「はい!?」」

 

 

 

 ──己の進む道を見つけ目を輝かせていた。

 

 

*1
アクションバーロック:ポンプ式の銃の中には一度ポンプアクションを行なうと、射撃するまでフォアエンドにロックがかかる物がある。それを解除するためのボタン





あとがき

「アドレナリンだけでそんなに痛みは消えない」



 ワカモはオトギに狙撃されてからはなかなか顔を出せず新たな無人機を手に入れようと動いておりました。
 二コが戦線を離脱してたのでそれを止める事は出来ず、合流後は例のキービジュアルのような展開になりました。だから冬服という描写を入れたんですよね……あの絵、冬の街並みだったので。


 さぁさぁ、もうすぐ高校一年生になるサリちゃん。……これから原作チュートリアル開始までどうしようかなぁ?(何も考えてない)
 ちなみに序章は主人公が一年生になるまでと決めてます。それまでは一年生組を物語に出すのは忍研メンバーだけとも。

 何故って?……自分の執筆能力が高くないのが分かってるから慣れるまであまり風呂敷を広げたくないというのがですね……?初めてなんですよ?小説を書くのって。


 FOX小隊に三、四回ほど脳を焼かれたサリちゃん。でも、良いのかい?その道は茨の道だよぉ……?

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