今回は短いです許して。次の更新も多分遅いけど先の展開のチラ見せをやってみたいからやってみます。ある程度大まかに流れを考えているという証拠とでも思ってください。
第一章 プロローグ
青く澄み渡った空は今や見る影も無く、灰色一色に染まった雲からは雨が絶えず降り注いでいる。
キヴォトスの中心であるD.U.は今や機能不全を起こしており、その惨状に便乗する形で不良たちが暴れ散らかしている。
ビルの屋上からそんな惨状を見下ろしている軍用ポンチョに身を包んだ少女──心目サリ。
彼女はそんな不良たちには目もくれずにある目的を持って一帯を監視していた。
こんな世紀末のような事になっているのは何故か? 正解は、連邦生徒会長の失踪……つまりこのキヴォトスのトップが居なくなった事によって引き起こされていた。
「もう少しどうにかならなかったんですか? ……会長?」
心目サリはこの惨状に思う事があるようで……首にかけた蛇を模したペンダントを握りしめてここに居ない、どこを探しても居ないはずの人物に静かに問いかけたが、その言葉は届くはずも無く雨に流されていった。
『Panther1、こちらPanther2。聞こえますか?』
少しのノイズの後、インカムから声が聞こえる。サリは少し眉を歪め応答するために無線の送信ボタンに手を掛けボタンを押す。
「……ちょっと? それで呼ぶのはやめて? 聞かれてたら大変な事になる」
『すみません……じゃあワイズマンでいいですか?』
「それでいいよ。でもやっぱりちょっとイタいんじゃ……?このコードネーム……」
『カッコいいと思いますけどね?』
「まじぃ? それはともかく──ミミック。要件は何? 無線封鎖中に呼ぶってことは相当マズい問題なんだろうけど」
『そうでした。2年の先輩がワイズマンの監視対象を追っている様なのですが、先輩達の聞き込み方が問題で……少々言動が我々すぎていつバレてもおかしくないです。ゴーストの火消しも限界と……』
「そっかぁ……。いくら専門ではないとは言えもうちょっと上手く立ち回って欲しいんだけどなぁ……バレたらヤバいの分かってるでしょ……。わかった。切り上げて情報を渡しに行く。……プレッパーに先輩たちを追わせてるね?」
『はい。位置情報を送ります』
サリが端末の電源を入れ送られてきた位置情報を確認する。
「……おっけー。今から向かう。これが片付いたら今後について話し合うから皆をポイント
『分かりました。通信終了』
通信が切れた時、サリは目を閉じて自然とため息をつく。
「SRTを辞める事になるけどあれを利用すればSRTはきっと……でもPantherの皆はなんて言うかな……」
遠い目をしながらそうつぶやいた彼女……。高校一年生になったばかりである彼女がここまで思い詰めているのは何故なのか……
──目は口ほどに物を言う 第一章:降り出す雨と覚悟の表れ──