お気に入りに入れてくれた人ありがとね!モチベが上がりました!
前置きはこれくらいにしましょう
あれからしばらくたったある日の放課後...二人の少女が出会ったあの公園。そこにあるベンチに
見た目の割には大人びた猫耳少女と活発で子犬のような狐耳の少女の二人は隣同士に座って、お団子を食べながら話をしていた。
「そういえばイズナちゃんに気配の消し方を教えるって話だけど...どうしようね? 私自身よく分かって無いんだよね。」
そうつぶやく私、心目サリはこの隣にいる可愛い忍者娘、イズナちゃんに気配の消し方というのを教えようと思っていたのだが──
人間が普段行っている呼吸を教えられないように、生まれ持った影の薄さというのはなかなか教える方法が思いつかないでいた。
「う~ん...こういうのは動き方や呼吸となにかで言っていたような気がします!」
純真無垢な笑顔でお団子をパクパク食べて足をぶらぶらさせてたイズナちゃんは少し悩んだ後
そんなことを言ってきます。
なるほど普段から修業をしている人だ...そういった分野の話は聞いているだろうし実践している
かもしれない...イズナちゃんから修業方法を聞いてみて、自分なりに解釈してみるのが良いのかな?
「動き方に呼吸かぁ...イズナちゃんはどういう風な修業をしていたの?」
「イズナは、そうですね! いろいろやってますが、抜き足差し足忍び足~こういう風な歩き方を練習しておりました!」
──そう言ってイズナさんはつま先立ちで歩き始めた。
なんだろう...このちょこちょこって音が聞こえてきそうな歩き方...すごく可愛いけど忍び足にしては全然足音聞こえてるよ?
ん...?足音...?確かに音は気配を探る上で重要な要素だよね?今まで関わってた人の多くは私が
話しかけてようやく気付くっていうのばっかりだったような...あっ!
もしかして私足音がほとんど出ていない!?
「なるほどね? イズナちゃん? なんとな~く分かったからもう大丈夫だよ?」
「ほんとですか? 流石サリ殿です!」
「前にも言ったけど...殿じゃなくてちゃん付けで呼んで欲しいな? お友達なんだし...」
「これは失礼しました! サリちゃん!」
──そう言うとイズナさんはストンとつま先立ちを辞めた。
なんかいちいち動きがあざとくないですか?それはさておき私の考えが合ってるか確認するために少しイズナさんに手伝ってもらいますか。
「イズナちゃん? ちょっと試したいことがあるんだけど...」
「なんでしょうか! サリどn...サリちゃん!」
「言いにくいならいいよ...? 無理して言わなくても...えっとね? 今からちょっと離れた後近づいていくから、目を閉じてもらって足音が聞こえたら教えて欲しいの」
「なるほど、わかりました! このイズナにお任せください!」
胸を張って元気いっぱいに返事するイズナちゃん。まるで子犬だなぁ...狐だけど。
そう思いながらイズナちゃんと距離を取って準備ができるのを待ちます。
その距離──およそ20m
「準備完了です! いつでもどうぞ!」
イズナさんの合図とともに私は普通に歩き始めました。通学路を歩くように一歩一歩ゆっくりと
風で木が揺れ...落ち葉が舞ってカサカサと音が鳴る。遠くでは鳥の鳴き声も聞こえてくる。その音一つ一つに遠くにいるイズナちゃんの狐耳が反応してるのが分かる。
つまりちゃんと音を聞いているということ。その状態で普通に歩いて行ったらすぐわかるはず。
──しかし一歩、また一歩と近づいても反応していない。距離がどんどん縮まっていく
残り15m...10m...5m...
この段階で私は確信してしまった。私の普段の歩き方は足音が鳴りづらい歩き方なのだろうと。みんなと同じ歩き方だと思っていたが、これは知らなかった。これから『癖になってんだ音を殺して動くの』ってネタにしていこうかな?...なんか怒られそうだな?
そしてイズナちゃんの目の前までやってきた私...ここまで近いと足音だけじゃなく何か他にも要素があるなぁ?と思いつつもあまりに気付かないから私は──
「ふぅ~~~...」
ぴょこぴょこと動く狐耳に息を吹きかけてみることにした
「ひゃんっ!? なっ、何をするのですか!」
「えへへ...全然気づかなかったからついちょっかいかけたくなっちゃってね?」
私が息を吹きかけた瞬間、可愛らしい声を出しながらビクッ!っと肩を跳ねさせ赤面させながら
こちらを見てくるイズナちゃん...!ごめんて...でもいいものが見れた気がする...!
「さて、イズナちゃん? 私の足音は全く聞こえなかったでしょう?」
「え?! あっ、はい...全然聞こえませんでした」
「私も知らなかったんだけどね? まさか気配の薄さの原因の一つが私の歩き方だったなんて...」
「では...この歩き方を覚えれば?」
「最高の忍者への道に一歩近づくことになるね?」
サリとイズナは、ようやくきっかけが掴めて嬉しかったのか、目を見合わせてお互いに両手を握りぶんぶんと振りながら満面の笑みで喜び合った。
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「え~っと...うーんと...こうでしょうか!」
「違うかな? こうだよ? こう...」
あれからしばらく経ったある日、私とイズナちゃんの二人は相も変わらず公園で歩き方について四苦八苦していた。
私の歩いてる姿を録画して見返しながら違いを見比べて試してみて...とても地味で非効率だろうなと思いながらも、他に方法が思いつかなかったので?ここは仕方ないですここはもう根気よく行きましょう!
「ちょっと、イズナちゃん? 動きが面白いことになってるよ?」
「あわわ!」
歩き方を意識し始めるとぎこちない動きになるのは私だけではないようで?イズナちゃんもちょっとカクカク?って言えばいいのかロボットのような動きになってて思わずにやけてしまいます...
──傍から見ると気持ち悪いな?私
とか言う私も実は歩き方を矯正してるのです。気味悪がられる原因の一つが分かったんでね?多少は気味悪がられることは無くなる──はず?それに私が普通の歩き方を出来るようになったら教えるのも楽になるでしょ?
「ある程度できるようになったら私が気付けるかのテストをしてみたいね?」
「はい!ぜひやりたいです! 早く身につけなくては...!」
「そんなに焦らないで? 私も普通の歩き方をちゃんとできてるわけじゃないんだし...」
私の発言で気張りすぎていると感じたので、落ち着いて欲しくてそんなことを言ってみたものの、その発言で火がついたのか──
「では勝負ですね! サリちゃん! どっちが先に習得できるか!」
「言ったなぁ? 負けないよぉ?」
まぁ、楽しそうならいいかな?でも私ぃ?負けず嫌いなのでぇ?先に習得してやるもんね!勝てると思わない事だな!
二人は今日も楽しく己が掲げた目標の為に修業を始めた。
一人は最高の忍者になるために。一人は人に避けられないようにするために。
それが今後の人生に多大な影響を与えることをこの時はまだ知らなかった。
あとがき
「共感性羞恥...」
ちょっと寒かったかも?音を殺して動くの...いやぁ~理由付けの為の致し方ない犠牲ですね。
最初を百鬼夜行にした理由ですが...名前のモチーフ的に百鬼夜行が一番しっくりくるんですよ。
この学校だったらどうなってたか...はコメントかなんかで質問があったら答えるくらいで。あんまり考えてないけどね?