目は口ほどに物を言う   作:豆腐メンタルの化身

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 はい……アンケート的に何となく次やることを決めたので頑張ります。

 それはさておきその後の展開も考えなくては……最悪転校させて無理やり話を作りますかぁ……




 前回の続きからです。どうぞ


第五話  同類

 

 

 ──ニンジャクライシス。それは忍びの里にいると噂されている極秘部隊の1~4人の人間(プレイヤー)が忍びや人類全体の存在が危うくなる事件をギリギリの状況で食い止める……そんなアーケードゲームである。

 

 私は別にそこまで興味は無いんだけどイズナちゃんが凄い推してくるのよね……まぁ一緒にゲームするのは楽しいし?イズナちゃんが嬉しそうだし悪い気はしないかな?

 

 ゲーム内容は至ってシンプルでまっすぐ進む映像に敵がたくさん出てくるので手裏剣をモチーフにしたであろう形のガンコントローラーで狙いを定めて撃つ。そんな感じのゲームだ。

 面白いのはペダルが足元にあり押している間自キャラが画面上に表れてステージに沿ったニンジャアクションしてその間ほぼ無敵になるという物。

 ただクッソ邪魔で敵が見づらくなるので、時間制限も相まってずっとは押してられない面白いシステムだ。

 

 

 

 場面は最終局面……ラスボスが乗り込んだ巨大戦艦へ乗り込む。その瞬間、無数の敵が飛び出してくる……!それを端から順番に倒していくイズナちゃんと私。

 定期的に甲板から繰り出してくるラスボスの攻撃をペダルを押して回避していくが、さすが最終面……回避している間に手に負えないくらいの雑魚敵が画面いっぱいに現れる。

 

 イズナちゃんと協力し一つ、二つと倒していくが、そこでやらかしてしまった。一発、たった一発だが弾を外してしまった。それによって残弾がゼロになり一匹生き残ってしまった。

 

 

 

「ヤバッ──! イズナちゃん!」

 

 

 

 このままだとやられると、私は思わず叫んでしまった。ここまで来てゲームオーバーにはなりたくないとその一心で……

 この状況をどうにかできるのは隣にいるイズナちゃんしかいないと、私は彼女に視線を向けた。 

 

 

 ──そこにいたのは、とても可愛らしさの中にどこかカッコよさのある笑顔をしている女の子だった。 

 

 

 

「お任せください! イズナ流忍術──!」

 

 

 

 その発言と共にイズナちゃんは謎のポーズをしながらガンコンの横側についてあるボタンを押した。その瞬間、画面全体に水飛沫のエフェクトが出て雑魚敵が流されていく。

 

 このゲームの特徴の一つとしてプレイヤーはステージ開始前に一つ忍術を選択できる。敵に弾を当てていくと使用可能になる切り札のようなものだ。

 

 彼女の選択した忍術は水遁の術、全体に威力の低いダメージを発生させて雑魚敵を一掃する術だ。ボス戦は基本単体目標で高体力……故に効果の薄いこの忍術はあまり使うことがないのだが、こういうところで役立つとは思わなかった。おかげで私は救われた(1プレイ分浮いた)ようだ。 

 

 

 

「助かったぁ! ありがとう!」

 

「助けられて良かったです! そして、これで終わりです──!」

 

 

 

 その言葉と共に一発の銃弾がラスボスに当たる。その瞬間スローになり、カメラがズームされて、ラスボスが倒れる映像が流れた。

 

 その後、倒れたラスボスの長ったらしいセリフの後に、最後の悪あがきで巨大戦艦が爆発、沈み始めた。

 

 主人公たちは悪態をつき、スタイリッシュニンジャアクションをしながら命からがら巨大戦艦から脱出したところで画面が暗転する。

 

 場面は変わり、主人公の上司だろうか?とても貫禄のある人物が主人公を称賛する。そして手元にある新聞にカメラが寄っていく、そこには今回の騒動がすべて事故であったという事が書かれていて、人々が何も知らず平和に日常を過ごしていることを物語っていた。

 

 

「やったね! いやぁ疲れたぁ~」

 

「すごかったです! 途中ヒヤヒヤしました!」

 

 

 ゲームもクリアして達成感に浸っていた二人。互いにどのステージが辛かったとかこのムービーがどうだったとか……そんなことを言いながら話していたら、私は喉の渇きを感じた。

 

 

 

「結構動いたからかな? 喉が渇いてきたや……お茶を買っとくんだったなぁ」

 

「あっ! では何か買ってきますよ!」

 

「いいの? イズナちゃん?」

 

「いいんです! 私に合わせてくれたのもあるので!」

 

「そう……? んじゃお言葉に甘えようかな?」

 

 

 

 そうしてイズナちゃんが、サササッと自販機に走っていった……危ないし迷惑になるから歩いてねって帰ってきたら言わないとなとそんなことを思っていたら、後ろから視線を感じた。

 

 

 振り返ると高校生だろか?銀髪の狸耳と尻尾を生やした女の子がガン見していた。所々にニンジャをモチーフにしたであろうアクセサリーを付けている。

 

 あっ……これ多分イズナちゃんと同じタイプだ。え?何その顔?瞳孔を細めて興味深そうに見てるんだけど?

 これは、喜びと期待か……?そんな感情が見える。

 

 

 

「え~っと……どうかしましたか?」

 

「あっ! いやっ……えっとぉ」

 

 

 

 もちゃもちゃ?ふにゃふにゃ?した喋り方の人だな……。なんだろう?さっきやってたゲームをやりたいのかな?まぁ、ずっとゲーム筐体の前にいるのはマナー違反だよね……。

 

 

 

「え~っと、すみません。邪魔でしたよね?」

 

「いや、そんなことないよぉ? 別にそういうわけではなくってぇ……」

 

 

 

 うん?どういう事だろう?

 

 

 

「聞きたいのはね? 忍者、すきなの?」

 

「え?」

 

 

 

 あ~なるほど?同志を見つけたと思ってる感じかな?これ……

 

 

 

「あ~、人並みかなあ? どうして」

 

「さっきの動き! あの動きってネオニンジャ第10話の──」

 

 

 

 あっ、語り始めた。これはイズナちゃんと気が合いそうだなぁ?

 

 話を聞いてみたところ、私たちのゲーム中の動きが忍者作品のあれこれだったから思わず見入ってた……らしい。

 それね?イズナちゃんがやり始めて真似し始めてみたら案外楽しくて……私もやるようになっちゃったんだよね。ロールプレイっていうの?こういうのは楽しんだもの勝ちでしょ?

 

 っとと一旦止めようかな?私はそのオタクトークはついていけないんだ。

 

 

 

「え~っと、ちょっとストップ! 私はそこまで詳しくないんだ?」

 

「あっ! これはぁそのぉ、ごめんなさい」

 

「大丈夫ですよ? でも多分私の友達の方が多分話が続くと思うな? ほら……帰ってきた」

 

 

 

 ──噂をすればイズナちゃんが帰ってきた。ペットボトルのお茶を携えて。

 

 

 

「どうかしましたか? サリちゃん、そちらの方は?」

 

「え~っと、なんていえばいいのかな? 多分イズナちゃんと同類……かな? えっとまだ名前聞いてなかったね? 私は──」

 

 

 

 普通に自己紹介しようと思ったけど……多分忍者好きならこの挨拶でしょ!と思いイズナちゃんと目を合わせた後少し考えて言葉にする。

 

 

 

「あ~、ドーモ、心目サリです」

 

「! ドーモ、久田イズナです」

 

 

 

 イズナちゃん速攻で乗ってきた……!さっすがぁ!

 

 

 

「!!! ドーモ、心目サリ=サン、久田イズナ=サン、千鳥ミチルです!」

 

 

 

 ミチルさんはイズナちゃんと私の発言を聞いた瞬間、目を輝かせて挨拶を返した……

 

 荘厳なる遊技場*1は忍者オタクの壮絶な戦*2の開始点になる。なんてナレーションが聞こえてきそうだなぁ……

 

 すっごい笑顔な二人……だいぶ長い事語り合うだろうと容易に想像できる。

 

 

 

「いつ帰れるかなぁ?」

 

 

 

 そんな私の嘆きは、ゲームセンターの騒音とオタクトークに阻まれて消え去ってしまった。

 

 話が落ち着く頃には時刻がタソガレアワーになっていた。あぁ、もう……言葉遣いが戻らないよ。

 

 

 

「さて……イズナちゃん、ミチルさん?いい時間だしお開きにしませんか?」

 

「あっ! そうですね! ミチル殿! 楽しかったです! また遊びましょう!」

 

「あっそうだね! イズナさんにサリさん! 楽しかったよぉ! また遊ぼうねぇ」

 

「あっ、別れといったらもちろん──」

 

「「「オタッシャデー」」」

 

 

 

 満面の笑みでミチルさんと挨拶しイズナちゃんと私は帰路に着くことになる。

 

 

 

「あっそうだ! イズナちゃん?」

 

「なんです? サリちゃん」

 

「はい! これ! プレゼント!」

 

「これは?」

 

 

 

 夕日に照らされる駅前、そういって手渡したのはあの時買った赤いマフラー。

 こうやって渡すのは正直ちょっと恥ずかしい。顔が赤くなってるのがバレてないといいけど。

 

 

 

「その……イズナちゃんに似合うと思って!」

 

「わっ、わっ! すごく嬉しいです! 一生大切にします!」

 

「一生はちょっと重くない? でも喜んでくれて嬉しいよ」

 

 

 

 すごく喜んでくれてるようで良かったぁ……割と片隅でずっと喜んでもらえるか不安だったんだよね。

 もう首に巻いてる……あぁ、やっぱり似合ってるね。私の目に狂いは無かった!

 

 

 

「私は別の線だからここまでだね? それじゃぁ……また遊ぼうね!今度はそう!ミチルさんも入れて!」

 

「はい! もちろんです!」

 

「またね!」

 

「違いますよ!サリちゃん? ここは──」

 

「あぁ……そうだね?」

 

「「オタッシャデー」」

 

 

 

 私はそういってイズナちゃんと別れた。いやぁ……濃い一日だったなぁ。

 

 そういえば初めて会ったミチルさん。なんというか表情がコロコロ変わって面白くて可愛い人だったなぁ。あれで二年上の先輩なんだよね……?イズナちゃんが高校生になったら同じ志を持った仲間として忍者同好会みたいなのに入れてたりして?

 

 

────────────────────────────────────────

 

 

 私は帰り道の電車に乗りながらモモトークを確認する。見えるのはミチルさんの感謝の言葉、イズナちゃんのマフラーを付けて目を輝かせている自撮り写真。それに思わず笑みをこぼしながら返事を返した

 

 二人とも速攻で既読が付き返事が返ってきてちょっとびっくりしてたのはここだけの話だ。

 

 

*1
ただのゲームセンター

*2
ただのオタクトーク





あとがき

「ちょっとやりすぎか?」


 イズナちゃんの赤いマフラーの理由付けをしました。

 そして初めましてミチルっち!彼女は現在高校一年生でございます。まだ動画配信やってないですね。ここで出会ってしまったらどうなる?答えは忍研グループストーリーが変わる。

 
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