目は口ほどに物を言う   作:豆腐メンタルの化身

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 気付いたらお気に入りの数が凄い増えてて嬉しい限りです。

 キャラの特徴を崩さないように書きたいのですが難しいですね?キャラ崩壊とかは本当に許してください。


第七話  状況把握

 

 

 晴天の青空の下、和風な屋敷の広い庭、その真ん中に青い羽織を身に着けプラチナブロンドの髪を靡かせた一人の少女が立っている。人を模したであろう射撃訓練用の的が彼女を中心として四方向に置いてある。普通は正面に置くようなものなのに何故?と思った時、彼女は銃を構え引き金を引いた。

 

 

 正面の的に一発射撃、左に90度回転しながら銃をコッキングして銃を脇の下に抱えて背後にあった的に一発、その流れのまま前方にある的に銃を投げた。的にぶつかった衝撃で上空に銃が飛んでそれをジャンプしてキャッチ、一回転した後にコッキングしつつ着地、その後片膝立ちになり最後の的に狙いを定めて引き金を引いた。

 

 

 すっご……何あれ?化け物?と木陰に隠れて様子をうかがっていた私はそんなことを思っていた。

 

 半ば放心状態になっていた私だったが、件の少女……アヤメさんが誰かに呼び出されて笑顔で了承し、訓練所から離れていく様子を見かけて正気を取り戻し、バレない様について行った。

 

 

 

 

 観察を始めて何日か経ったんですが……百花繚乱っていつもあんな感じなの?

 同じ羽織を着ている人──多分同じ部活の同期か後輩──が事あるごとにアヤメさんに話しかけて、アヤメさんはそれに嫌な顔をせずについて行く。 街を歩いていたら声を掛けられてそれに笑顔で対応しては何かしらの事件に首を突っ込んでる。

 

 遠目で見てもいい笑顔だ。とても悩みを抱えてるようには見えない……仮面を付けているって表現は正しそうだ。

 

 話し声が聞こえるくらいの距離まで近付いてみて分かったのだが、別に委員長がわざわざ行くまでも無いようなことで呼び出されていることが分かる。

 なんでわざわざアヤメさんに対応をさせようとするんだ?これはあれかな?楽できると思って押し付けているのかな?優しい笑顔で何でもやってくれるから……終わってるな。え?休みなのに呼ばれてる?嘘でしょ?

 

 

 

「これは酷いなぁ……よく投げ出さないよ」

 

 

 

 私は木にもたれかかりながら小声で呟いていた。

 

 

 一つ疑問に思ったのだが、すごく辛いだろうになんで誰にも言わないんだろうか?友人知人に相談しない理由は?いくら組織のトップとは言っても相談ぐらいはするはずだろう?部下に仕事を任せない理由は?

 

 そんな疑問が頭に浮かんだ時に私はある考えが浮かんだ。

 

 

 ──もしかして、人を頼るということを知らない?

 

 

 彼女の訓練風景を見てて思ったあの人間離れした身体能力。明るい性格から来るコミュニケーション能力の高さ。おそらく頭も良いのだろう……そうなると自分で何でもできる位の優秀な人間だ。人に頼るという事をしたことが無い可能性があると思った。

 

 これは……少しめんどくさいかも?

 

 心の内を何も話さないし見せないから完璧超人だと思われる。問題を嫌な顔をせず二つ返事で了承し解決。周りはそれが七稜アヤメと思うようになる。これに違和感を持ちつつも自分の印象が変わることに恐れを抱き取り繕う事を辞められない。って感じだろうか?

 

 その前提で動くなら鍵になるのはきっと親しい人間、身近な人間……私で言うイズナちゃんやミチルっちのような人が改善のきっかけになると思うんだけど……八方美人な人ってそれが分かりにくいから厳しいな?どうしようかなぁ?

 

 

 ともかく彼女の取り巻く環境は確認できたし、いったん離れようかな?そろそろバレそうだ……そう思った私は、彼女にバレない様に退散することにした。

 

 

────────────────────────────────────────

 

 

 これまでの事を思い返しながら何をするわけでもなく街を練り歩いていた私は見覚えのある後ろ姿を目撃した。

 

 

 

「あれ? 何してるの?」

 

「あぁ~サリちゃん!いい所にぃ~」

 

 

 

 そう、その姿はミチルっちだった。紙の束を脇に抱えながら笑顔で話してくる。その姿に少々嫌な予感がした。

 

 

 

「え、いい所? 何してたの?」

 

「ふっふっふ、それはねぇ? じゃ~ん!」

 

 

 

 そう言って取り出したのはA4サイズのチラシ……?内容を見ると、忍術研究部と書かれてあった。

 

 

 

「忍術……研究部……? なにそれ?」

 

「ふっふっふ、それはねぇ?  忍者を調べて、忍術を研究し、忍者の魅力を世界に発信する部活だよぉ!」

 

「へ、へぇ? それは立派……だね? 今のところ誰を捕まえれたの?」

 

「うぐっ……イ、イズナちゃんが──」

 

「まだ中学生だけど?」

 

「それは……」

 

「まぁ……あと半年も無いしそこはいいや。他には?」

 

「……」

 

「居ないのかぁ……」

 

「だ、だからこうやってチラシを~」

 

 

 

 涙目で答えるミチルっちに少しばかり罪悪感が出てきた……仮にも先輩を虐めるのはあまり褒められたものではないかな?

 

 

 

「ごめんね……? で、このチラシ貼りを手伝って欲しいってこと?」

 

「そ、そうなの! 手伝ってぇ!」

 

「私は部員になる気はないよぉ?」

 

「良いの良いの! 無理矢理入れるのは私は許せないからね!」

 

「そ、そう? まぁ友達として手伝ってあげるけど……入部予定のイズナちゃんは?」

 

「今は修行中~邪魔するのもあれだし……ここは部長である私が頑張る所でしょ?」

 

「さっすが先輩! でも部外者に手伝わせるのはどうかと思うな~?」

 

「うぐ……」

 

 

 

 私はミチルっちを多少からかいながらチラシを貼るのを手伝うことにした。

 

 

 

 それからしばらくして……

 

 

 

「ミチルっち~? 終わったよ~?」

 

「ありがとね~サリちゃん!」

 

「いいえ~まぁ、イズナちゃんの為みたいな所もあるから気にしないで?」

 

「へぇ~? ふ~ん?」

 

「なっ、なに? その何か言いたそうな顔は?」

 

「何でも~? 本当に仲がいいねぇ?」

 

「当たり前じゃん!」

 

 

 

 広報用のチラシを貼り終わってミチルっちと合流しそんな雑談をしていた。すると背後から声がかかります。

 

 

 

「ねぇ?ちょっといいかな」

 

「「はい?」」

 

 

 

 私たちはほぼ同時に振り返った。そこにいたのは白い肌に白い髪、整った顔立ちをした少女が立っていた。

 片手に焼き鳥を持ちながら……服装と持っている銃から恐らく百花繚乱の人であることが分かるが──

 

 

 

「え~っと、どうしました?」

 

「そのチラシ、部活の広報だよね?」

 

「はい。詳しくは隣にいるミチルt……さんからどうぞ? 私は友達として手伝ってるだけなので」

 

「え? ちょっとサリちゃん!?」

 

「わかった。ミチルさん……だね?」

 

「え?! はっ、はい! どうかしました?」

 

「これ、部活の広報用の物なのはわかるんだけど。認可されていないよね?」

 

「うっ、そうです……」

 

「それなのにこの書き方は認可されてる物として受け取られるのわかる?」

 

 

 

 うっわぁ、ガチお説教始まっちゃった。でも言ってることはごもっともだし何にも言えない……

 これは貼った奴全部剥がさないといけないかなぁ?憂鬱だぁ……

 

 

 

「って事だから貼った奴は剥がしてね?」

 

「「はい。わかりました」」

 

「あと、お手伝いしてたって子。サリ……さん?」

 

「は、はい。 どうしました?」

 

「ちょっと別で話があるの。ついてきて」

 

「あっ、わかりました」

 

 

 

 なんなんだろう?という疑問はあったがそれよりミチルっちが一人で片付けることが確定したため、私は──

 

 

 

「ごめんね? ミチルっち」

 

「いいよぉ? 私が悪いんだし……それより大丈夫?」

 

「わかんない……でも百花繚乱の人だし悪い事にはならないと思うよ? 多分」

 

 

 

 私はそう言って少女についていく事になった。

 




あとがき

「イズナちゃんが忍研の初期メンになりました」


 つまり忍研のグループストーリーはツクヨちゃん勧誘の話になりますね。おそらくサリちゃんは関わらないのでしょうが……


 ミチルっち呼びはサリちゃんがはじめたって事になります。やったね!サリちゃん!動画チャンネルのネーミングに関わったことになるね!間接的にだけど。


 この焼き鳥女は一体……?
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