魔術高専   作:一般ゲーマー

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作品名出しちゃうけどララジャムを一気に終わらせて喪失感が凄い。最近アニメも漫画も離れてたけど、やっぱクるなぁ。その後の話をもっと見ていたい。隠さんとずっとイチャイチャしててほしい。





2章-4 合同授業二日目①

 無事にグループを結成した後の昼休み。俺と椎木、そしてグループに入ってくれた千秋友利は中庭に集まって昼食を摂っていた。

 まだ授業終わりには少し早い時間だというのにそこそこの生徒が往来しており喧騒がある中、俺たち3人の話題は当然グループ課題のことについてだ。

 

 

「最初に確認するんだけど、目標は低くてもいいか?」

「んー、どういうこと?」

「俺も椎木も言っちゃ悪いが出来ない方でな」

「私はそうだけど、神凪くんは凄いよっ!」

「ありがとう。でも本当に大したことないからあんまり持ち上げないでね。ハードル上がっちゃう。……それで、千秋さんが――」

「あ、友利でいいよ。そっちの方で呼ばれることの方が多いし」

 

 

 えっ無理。男子もそうだけど基本的に苗字呼びがデフォルトだからか下の名前で呼ぶなんて気恥ずかしい。ましてや女子だし。空良に関してはあっちがあまりにも馴れ馴れしいかったから自然とそうなったけど。

 とはいえ相手の方から名前で呼んでと言ってきたわけだから無下にする訳にもいかないので、大人しく従う。

 

 

「……じゃあそれで。んで、友利がどこまで戦えるかは知らないけど、俺たちはそんなに自信がないからひとまずペナルティを避けるってのを目標にしたいんだけど」

「あー、そういうことね。いいよ全然。むしろあたしも役立たずな方だから、最下位の可能性もあるけど、目指すなら高い方が良いもんね」

「それは高いと言っていいのかな……」

 

 

 俺たちの何とも言えない目標に苦笑しながら椎木が合いの手を入れる。まぁそうは言ったが、俺が犯罪者役になればペナルティは免れるだろう自信はある。俺自身の実力は同年代のトップと比べると遠く及ばないとは思うが、だからと言って低く見積もるつもりもない。七瀬さんや速水先輩と相手をしてきた上で平均以上の力はあると思ってる。

 ひとまず3人で認識を共有できたところで、俺はおにぎりを頬張りながら続けて気になっていたことを聞いてみる。

 

 

「これも聞いておきたいんだけど、友利、なんか男子生徒とトラブってなかったか?」

「あ~……」

 

 

 苦笑いを浮かべながら友利は言いよどむ。

 

 

「あれは気にしないで。授業とは関係ないし」

「でもなんか順位で争うみたいなこと言ってなかったか? 負けたら言うこと一つ聞いてもらうー、みたいな宣言もしてたし」

「あんなん無視すればいいよ。あっちが一方的に言ってるだけであたしは了承してないし」

「……でもあの人、須郷くんって言ってたよね。顔は私も知らなかったけど、あんまりいい話は聞かなくて……。大丈夫?」

「椎木はあいつを知ってるのか?」

「うんまぁ、ちょっとだけ」

 

 

 小さく頷いた椎木は続ける。

 

 

「私も陽からまた聞きした程度だけど、有名な守護ギルドに所属する父親が居て威光を笠に着てる人だーって言ってた。噂を鵜呑みにするわけじゃないけど、もし本当だったら……」

「あー、まぁ大体合ってるね。ついでに自分の思い通りにならないと気が済まない残念な性格でもある」

「でも別に親が凄いだけでそいつが好き勝手出来るわけでもないし、誰も言うこと聞かないだろ」

「それがそうでもないんだよねー。この学校、ギルド対抗戦って言ってギルドの看板を背負った学生同士の大会があるんだけど、有名ギルドにはやっぱりそれなりに入りたい人たちや取り入りたい人たちも多いわけ。そうじゃなくとも目を付けられたせいで他の狙っていたギルドに入れなくなりましたーなんてこともあるかもしれないし」

「うわっ、面倒くさっ」

 

 

 俺の率直な感想に椎木はこくこくと首肯し、友利も「だよねー」と真顔で同意を示す。友利は持参した弁当をぱくつきながら自嘲気味に続ける。

 

 

「なんかあいつ、最近になってやけに声を掛けてくるようになってさー。変な目で見られてる風にも感じるし、大して成績も良くない私なら簡単に靡くとか思われてんのかな―」

「うわぁ……」

 

 

 小柄で気弱な椎木が珍しくドン引きしたような顔と声をだす。気持ちは分からんでもないし、女子からしたら俺以上にそれを感じ取るのだろう。

 

 

「それなら須郷くんに勝たないとまずいんじゃ……」

「いや別にいいよ、無視すれば」

「でも……」

 

 

 言いあぐねる椎木を他所に、俺は端末を操作する。ちょうどたった今新しくメッセージが入っており、そこには一つの表が添付されていた。差出人はこの合同授業の担当教師。

 全生徒がグループを作り終わり、トーナメントの抽選が終わったとのこと。貼られていたトーナメント表を確認し終えると、俺たちの名前は右側の方にあり、初戦の相手は――。

 

 

「……勝ちにいくかぁ」

「えっ?」

 

 

 初っ端に共有した目標を覆すような俺の独り言に驚きの表情を浮かべる二人に対して、俺は端末の画面を見せる。

 

 

「これって……」

「最初っから須郷くんと当たるかぁ……」

「そういうことだ。ちょうどいい、俺らの目標は初戦突破に変更しよう」

「うん、良いと思う!」

「えぇ……いやでも、勝てるん?」

「そこはまだ何とも。俺は友利のことも相手のことも何も知らないし」

「う~ん……私も二人のことを知らないけど、相手グループを考えると……」

 

 

 不安気に言葉を漏らす友利にそれならまずはと切り出す。

 

 

「とにかく情報のすり合わせをするか。どうするかはそっから決めよう」

「……そうだね」

「それじゃあ私から教えよっか」

 

 

 椎木を皮切りにして、俺たちは互いに知ってることを並べ始めた。椎木は炎魔術と土魔術、汎用魔術の防御系統が一番高い適性らしく、その中でも魔装具なしで使えるのはせいぜいが防御魔術くらい。

 友利は同調魔術がAランクとのことだが、椎木と同じく魔力供給が恐ろしく下手とのことでまともに使えないらしい。供給が下手だから汎用含めた適性外の魔術も無理と宣言していた。

 

 

「ほら、これ見てみー。あたしの第一テストの結果」

 

 

 見せつけられたグループ作成の参考にと送られてきた一覧表、その一番下には友利の名前と1分28秒との記録。凄い、昨日の練習初めの方の椎木よりさらに遅い。

 

 

「別にこれが原因で避けられたりとか苛められたりとか、人間関係で上手くいってないってことはないんだけど、友達も全員知ってるから大抵はあたしの方から遠慮するんだよね」

「それで一人余ってたのか」

「ま、こういう授業は苦手だけどそれ以外は普通に問題ないから何とか進級出来てる感じ。今年は危ういかなぁ」

 

 

 何ともない風に友利は言うが、内心どう思ってるかまでは図り知ることはできない。知り合ったばかりであんまし重い事情を打ち明けられてもどうコメントすればいいのか分からないので、大人しく俺の説明へ。

 当然特殊体質のことは言わずに万能魔力持ちとだけ伝えた。

 俺ら側の情報共有が終わったところで、今度は相手グループのことについて。

 

 

「んー、あたしもそんなに詳しいわけじゃないけど、須郷くんともう一人がどっちも氷魔術で、残る一人はたぶん汎用の身体強化系統だったと思う。3人とも特別優秀ってわけじゃないけど、平均以上の実力はある感じかなぁ。……っとほら、テストの結果はそこそこ良いみたい」

 

 

 初戦の相手3人の結果を見てみると、須郷が一番良くて10秒後半、第二テストも上から20位程度。ただのテスト結果に過ぎないが、総合力で言えばこちらは圧倒的に負けている。というか須郷のグループに限らず、どこと比べても負けている気がするけど。

 ただ、次の課題は直接対決なのだからやり様はいくらでもある。そのためにもまずは実際に出来ることの確認からだな。その後作戦を立ててから練習、って流れでいいか。

 

 

 

 

 




UA (446 - 431) × 100 = 1500文字(3000文字) :来週ノルマ
今週ノルマ:3000文字
今回 3000文字 目標達成

今回も見てくださった方、本当にありがとうございます。
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