アリウスの戦闘教官   作:縁の下の焼き鳥

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ブルアカのデータが消えてしまったので、推しのサオリと水着サオリがスマホから居なくなってしまいました。お陰で現在ばにってるので、勢いで投稿します。

エデン条約アニメ化しないかな……


プロローグ

 

 

 コンクリートで覆われた部屋。殺風景で、一面灰色に染められた場所で銃声が響く。

 

 部屋の中央で二丁のサブマシンガンを手に持ち、肩で息をしている青年がただ1人立っていた。青年の足元には銃弾によって残骸と化した戦闘用ドローンが幾つもあった。

 

 ブザーが鳴り、部屋の扉が開く。現れたのは黒いスーツに、人の顔とは思えぬ仮面のような顔。右目に当たる箇所は白く発光しており、顔全体にヒビが走っている。

 

 

 「クックック……お疲れ様です。今回もしっかりと観察(・・)させてもらいましたよ」

 

 「……いつも思ってたんですけど、面白いですか?人の戦い方や普段の行動をずっと見てて……」

 

 「面白いですよ。少なくとも貴方のような存在は今まで見た事がありませんので、大変興味深いです」

 

 「へーそうですか」

 

 

 興味深げに見てくる男とは違い、話に全く興味なさげに汗まみれの顔や首元をタオルで拭く青年。そんな青年の態度なんて気にならないと言わんばかりに話を続ける。

 

 

 「ここ、キヴォトスで今まで一度たりとも現れなかった神秘を宿した少年。とはいえ、神秘を宿していると言うには中途半端ではありますが(・・・・・・・・・・・)……」

 

 

 ヘイロー……青年の頭上に浮かんでいる光の輪。しかし、それは糸のように細い輪で、遠くからではあまりの細さに視認が難しい程であり、まるで不完全だと言わんばかりの形状であった。

 

 

 「俺だって別に好きでこんな体になった訳じゃないんですけどね」

 

 「だから興味深いのですよ。ヘイローを持ち得ない者のように傷を負い、だからといって銃弾一発で致命傷を負う訳ではないという不可解な存在である貴方の事が……」

 

 「近い、近い、ただでさえ顔が怖いんですからそんなぶつかる寸前まで近づかないでください黒服さん」

 

 

 「これは失礼……」と、青年から黒服と呼ばれる者は、スッと顔を引きながら、前のめりになっていた体勢を戻す。

 

 

 「お陰で歴戦の戦士かって程に体中傷だらけなんですけどね、何ならついさっき更新されたし」

 

 「それは戦闘訓練での事ですか?訓練での怪我に関しては貴方が油断しているのが原因だからでは?」

 

 「あー何か人殺したくなってきたなー」

 

 「そもそも私は人として扱われるのでしょうか?」

 

 「自分で言うか」

 

 

 軽口を交わしながら訓練室から出て、薄暗い廊下を並んで歩く2人。側から見れば親しげに話す友人と思われそうな程であった。

 

 

 「それはそうと突然ですが、いつまでもドローン相手に訓練をするのは飽きてきたのではないですか?」

 

 「本当に突然ですね。何ですか?そろそろ戦車とか巨大ロボとでも戦って欲しいって言うんですか?頭おかしいんじゃないですか?差を考えてください」

 

 「まだ何も言っていません。まあ簡単に言えば気分転換、という感じですね」

 

 

 「気分転換……?」と、首を傾げる青年を横に黒服は懐から取り出した端末を手に取って操作をし始め、やがて2人の目の前に大きな画像が投影された。投影された画像には大きな建物があるが、所々が崩れており、更には壁があったであろう箇所は完全に崩れてしまっており、壁としての機能は完全に失われていた。

 

 他の画像を見ても廃墟だからか、どの建物も崩れたりボロボロになっているものばかりであり、とても人が住んでいるとは思えない環境であり、荒廃していた。

 

 

 「……何ですか?この終末を迎えて荒廃した世界のような画像は」

 

 「学園です。まあ、最早学園としての機能は果たせていないのですが」

 

 「ははは、黒服さんも冗談とか言うんですね。あの画像に出てきた廃墟が学校とでも言うんですか?」

 

 「…………」

 

 「……えマジで?」

 

 

 黒服の沈黙に、笑顔のまま口角をひきつらせる。世の中にはそこまで環境の良くないものはあると思っていたものの、まさかここまで酷い状態の学校が存在するとは思っていなかったようである。

 

 

 「話を戻しますが、先程の画像はアリウス分校と呼ばれる場所です。現在、私の同僚がアリウス分校の生徒会長をしているのですが、貴方にはそこに行ってもらいたいのです」

 

 「黒服さんの同僚って事は、多分その人もきっとろくでもない人なんでしょうね」

 

 「……彼女がろくでもないというのは間違っていませんが、遠回しに私を攻撃しないでください」

 

 「それで?そのアリウスに行って何をするんですか?教師不足だから教師になれってんなら殴りますからね?俺が学園に通った事ないの知ってるくせに」

 

 「戦闘教官です」

 

 「はい?」

 

 「戦闘教官です」

 

 「聞こえてるから2度も言わなくて良いです」

 

 

 黒服の言葉に顔を顰めるも、言い出した本人は気にせず話を進める。

 

 

 「貴方にはアリウス自治区に赴いて、そこにいる生徒達の戦闘教官をしてもらいます。ああ、私の同僚ことベアトリーチェには事前に伝えておりますのでご心配なく」

 

 「……それも観察ってやつですか?」

 

 「はい」

 

 

 即答。その返しに特に反応するという訳もなく、青年は頭を掻き始める。

 

 

 「はぁ……良いですよ。アリウスの戦闘教官、なってあげようじゃないですか」

 

 「……決まりですね」

 

 「まあ、好きにやらせてもらいますね。別に黒服さんに見られてるからって良い所見せようっていう訳じゃないんで」

 

 「此方としても自由にしてもらえるとありがたいです。アリウスでどのうよな事を為されるのか、非常に気になりますので」

 

 「それじゃあ俺は傷の手当てするんで、後でアリウス自治区への行き方教えて下さいね」

 

 「はい、ではよろしくお願いしますね?シンさん」

 

 

 シン……黒服にそう呼ばれた青年は「はーい」と、気の抜けた返事をしつつ、態とらしく腕を振り回しながら訓練室を後にした。

 




名前
シン
苗字
不詳

所属学園
無し

固有武器
K-ヴェール
・2丁のサブマシンガンで、モデルはUZI。
片方は黒地に赤のラインが走って、もう片方は全面赤色をしている。
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