ニセコイ・モウソウ   作:ぬめり

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思いついたんでやりました。原作の「ウラナイ」っていうエピソードが元だす。

青春のせの字も体験していない人生を送ってきた自分が青春の一幕を綴るとかすんごく変な気がしてきましたが、推しがちゃんと恋愛してる姿を見たい自分がいるので頑張ってやります(?)

どうやらニセコイのコミック文庫版にはおまけとして各キャラの10年後が描かれているそうですが、正直見たくないです。だって…怖いのよ…鶫誠士郎が「好きな人ができました」だの云々言ってたりしたら…。皆んなもさ、怖くない?
最終巻のおまけの衝撃、2度3度味わいたくないのよ。


第七話

 朝食を食べている時のことだった。

 普段ならテレビは点けていないが、妹の好きなアイドルグループの1人がゲストに来ているということで、ついでに僕も流れるニュースを観ていた。

 

『血液型占いのコーナーです!本日の運勢は─』

 

 血液型占いか。僕の前世だとコンプラがどうとかで、血液型で性格や何やらを推測するというのはすっかり廃れてしまっていたが、懐かしいものである。

 

「うーん、Bは普通かぁ。ラッキーカラーが緑、アイテムはラーメン…昼は決まりだな」

 

「こんなん信用すんのか?」

 

「偶には良いじゃん。1日の行動指針としてみるのも悪くないかなって」

 

「ふーん」

 

 そういえば、僕の血液型の占い結果がまだ発表されていない。僕はO型だ。残すところはAとO。どちらかの運勢が絶好調であり、絶不調ということだ。

 

「先ず最下位の発表です、最下位は…O型のあなた!!ゴメンナサ〜イ」

 

「ゴメンナサ〜イ、だってさ。ぷぷぷー」

 

「…別に信用してないし…、そろそろ時間だから行ってくるわ」

 

 こういうニュース番組の占いなんて大概当たらない。右端か左端だかに変な名前の占い師の名前が表示されているが、ああいった占い師はニュースの時くらいしか名前を見ない。どうせペーペーだろう(偏見)。

 

 

「舞子おはよう。ズボボボ」

 

「おっはー…何でいちごミルクすげぇ勢いで飲んでんの?」

 

「今朝の占いでラッキーアイテムがいちごミルクだとか言ってたから…」

 

「へー…それにしたって、買いすぎじゃない?」

 

 舞子は僕の机一面に広がるいちごミルクの紙パックを指差した。今飲んでいる分を入れておおよそ数は10個。財布にダメージがいかないギリギリで、登校中にコンビニで買った。今日はこれで凌ぐ。

 因みに店員さんから奇異の視線を送られた。それもこれも今日の運勢が悪いせいだろう。

 

「悠也って占い信じるようなタイプじゃなさそうだったのに意外だなぁ」

 

「いやいや、こういう場所(ラブコメ)では今朝の占いというのが1日の生活において重要な役割を担ったり担わなかったりするもんなんだ。後、普通に嫌な予感してきた」

 

「…?ま、良く分かんないけど腹壊さないようにな〜」

 

「おう。ズボボボボボ」

 

 

 今日の一限は移動教室、理科室で実験だった。いちごミルクを持って行ったら注意されそうなので止めておいた。

 

 実験は班ごとに分かれてする。班のメンバーには鶫さんが居た。何だ意外とツイてるか?

 

「それじゃBとCの薬品混ぜてー」

 

 そうこうしていると先生からの指示があった

 

「じゃあ、僕やりますわ」

 

 とりあえず僕が手元で一番近かったため、フラスコに試験管の薬品を入れる。薬品同士が混ざり合い、もくもくと煙を立てて

 

 …あれ?なんか教科書にあったのと反応が違うような?

 

 教科書通りだと、確か互いの成分が反応して沸騰するようになるはずだった。

 異物でも入っていたかも知れないと、フラスコの中を覗いてしまった。すると、

 

「ほぎゃー!?」

 

 爆発した。

 目の前が真っ白になった。

 

「熱っつ!熱っつ!死んだ!?死んだの僕!?」

 

「大丈夫か!?」

 

「佐藤悠也、口を開くな!薬品が入るかも知れない!」

 

 班員が次々に心配してくれた。

 まさかこんなことが起ころうとは思いもよらなんだ。運が悪すぎるだろうが。

 

「先生ー!!2班と3班の薬品が─」

 

 どうやら僕の班以外でも事故があったらしい。先生曰く扱う薬品を間違えたそうだ。

 普通にこれ大問題じゃねぇの。

 

 薬品が付着した顔を洗って、予後の経過を見たが、腫れるとか炎症が起きるとかいった、特に大きな問題はない。しかし顔周りはヒリヒリするし目も若干痛かった。

 

 保健室で点眼薬を貰った後、授業に復帰。

 プリントの実験結果を書く欄が、僕のだけうまく印刷されていなかったり、プリントの端で指を少し切ったり散々だった。

 

 その後2時限目、やはり授業合間にちゅちゅーいちごミルクを飲むのは失礼だと思い控えていると、国語の教科書の指定ページだけ落丁していたことに気づいたり、急に確認していない範囲の漢字の抜き打ちテストをやらされて面倒くさかったりと最悪。

 

 3時限目、キョーコ先生の英語の授業では、担任の先生であり寛容なところのある人柄だったのでいちごミルクを接種。特に何もなかった。

 

 4限目の社会では、試しに10分ごとに飲んだり飲まなかったりした。すると、どうか。10分ごとに不幸な出来事が襲い、いちごミルクを飲んだ10分は何もないという謎の統計結果が採れた。

 

 今日はどんだけ有用なんだよいちごミルク。人生で一番飲んでるし人生で一番感謝してるぞいちごミルクに。

 

 

 昼休みには、なんだか知らないがいつものメンバーで集まって食事を摂っていたのでついでに僕もその輪の中に混ざって昼食をした。メニューはいちごミルクのみ。何が起こるか分からないので下手にいちごミルクを置けなかった。

 席は鶫さんの近く。全体的に青っぽいのでラッキーカラーとしても該当はしていると思いたい。まぁ好きな人なので近くに居れるだけでも嬉しいが。

 

 昼食を皆んなで食べ始めるという時に、小野寺さんが飲み物を忘れたから買ってくると教室を出た。

 

「…あ、小野寺財布落としてるじゃねぇか。俺届けてくるわ」

 

 小野寺さんの隣に座っていた楽が床にあった財布に気づいて、続いて教室から出て行く。残された蓋の開いた弁当箱を何気なしに見てみるとこんにゃくの煮付けがたっぷり入っている。

 一条ってこんにゃく好きだったのか?まぁどうでも良いか。僕はいちごミルクを摂取だ。

 

「ズボボボボボ」

 

「─まったく、お嬢という御方がありながら他の女性にかまけるとは…」

 

「ズボボボボボ」

 

「ま、まぁまぁ良いじゃない鶫…、あ、鶫のお弁当のソレ美味しそうじゃない。私のステーキ一切れと交換しないかしら?」

 

「ズボボボボボ」

 

「は、はいどうぞ…お口に合えば良いのですが」

 

「ズボボボボボ」

 

「あらあら鶫さん、そんな脂っこいものと交換したら太ってしまうかも知れませんわよ?目の前のお方みたいに」

 

「ズボボボボボ」

 

「太ってないわよ!」

 

「ズボボボボボ」

 

「失礼だぞ橘万里花!お嬢が太る訳なかろうが」

 

「ズボボボボボ」

 

「…って貴様、佐藤悠也!さっきからズボズボうるっさいわ!いつまでいちごミルク吸っとるんだ!?」

 

「月のお小遣いが限られている学生として、勿体無くならんようにストローがスースー鳴るまで飲み尽くすのみ…お気になさらず」

 

「気にするわ!?」

 

 だって、仕方ないのだ…!ここに至るまでにいちごミルクは8パック消費した。残り2パックだ。これがなくなればひょっとすると残り1日不幸の雨霰の可能性だってある。怖い…!

 

「でも流石に飲み過ぎじゃない?腹壊すぞ?」

 

 何気に横に座っていた舞子から心配な声。こいつ絶対に居るな。いや、僕も人のこと言えないか。

 

「しかしなぁ…」

 

「…もしかして佐藤くんO型?」

 

 向かいの席の方から、宮本さんが唐突に僕の血液型を当ててきた。

 

「え?何で分かったの?超能力?」

 

「そんなのないわよ。登校中に妙に小咲ちゃんの機嫌が悪かったから理由を聞いてみたの。そしたら『偶然見た今日の血液型占いの運勢最悪だったんだー』って。だから、もしかするとと思ったんだけど…」

 

「大正解です」

 

「…だからって流石におかしいわよ。飲み過ぎ」

 

「だって飲んでなきゃ何故か絶妙に嫌な不幸が立て続けに起こるんだもの。ズボボボボ」

 

「ええ…?」

 

「ズボボボボボ、スーッ、スーッ。あ、なくなった。残りは…あれ?ない?」

 

 自分の机の横に下げてあったビニール袋に飲んでいないパックを入れていたはず。あさってみてもなかった。

 

「ごめーん。まさかそんな飲むとは思わなくて黙って一つ飲んじゃった」

 

 隣の舞子くんがアホみたいなこと抜かしやがったぞ?

 

「…ったく、購買で買ってくるわ」

 

 席を離れて教室を出た。購買までの道中で一条にばったり会った。

 

「おお、戻ってくんの遅かったな。何かあったか?」

 

「小野寺が貧血で倒れちまってよ、保健室まで送ってたんだ」

 

「マジか。大丈夫だったのか?」

 

「ああ。今は安静にしてる。お前はどこに行くんだ?」

 

「ちょっくらいちごミルクを買いに」

 

「…お前薄々気付いてたけど、どんだけいちごミルク飲むんだよ…あ…いちごミルク…」

 

「?」

 

「いやその、実は差し入れにと思って小野寺にいちごミルク買ってあげたんだけどさ、あれが最後の1つだったような…」

 

「マジ…?」

 

 

「─ということでトンボ帰りしてきました。どうしよう」

 

 席に戻って、一条が保健室にいる小野寺さんについての事の些細を説明した後、ついでに、僕はいちごミルクを手に入れる手段を失ったことを相談した。

 

「どうしようったって…そんなに気にしてるなら、他に何かなかったの

?」

 

 話を聞いていた桐崎さんが仕方なさそうに言う。

 

「…あー、そういえばいちごミルクに気を取られてあんまり印象に残ってなかったけど、ラッキーカラーが…青とか言ってたような…?」

 

「青?」

 

「青か」

 

「青ですか」

 

「青なら…」

 

「誠士郎ちゃん?」

 

 他の皆んなが一斉に鶫さんへと視線を向けた。

 

「わ、私ですか…?」

 

 

 




一旦これで。続きはまた次回。
次回の内容は多分ほぼほぼオリジナルになりそうな気がします。結構恋路が進展したりしなかったりするかも知れません。多分おそらくメイビーだす。
それにしても一体どうなるんだすかねぇ。

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