ロロイは若干塞ぎ込んでいた。
お店を手伝っていた時のことである。
客が話しているのをたまたま耳にした話なのだが。
「最近同性婚ってあるんだけどな」
「同性婚?同性で結婚とかなんてどうかしているよ」
「何より世間がねえ…」
「同性の恋愛なんてモテない同士でするものさ」
「異性で結婚するのが一番よ」
と言う会話だった。同性の恋愛、結婚もOKとされる昨今だがまだまだ世間の偏見は根強い。
「同性同士の恋愛は駄目なのだろうか…?」
ロロイは深くため息をついた。
「まあ、そうよね。同性同士で恋愛とかちょっと引くよね…」
「私もそう思いますわ…」
ロザリーとプルメリアがこう囁き合う。
「「そんな事ありません!!」」
そこでラナンとカトレアが猛指摘しだした。
その勢いに若干ビックリするロロイ。
「い、いつになく燃えておられますなお二方…」とロロイ。
「同性だからって恋愛は出来ます!」
「そうですよ!だからだから、落ち込まないでください!」
ラナンとカトレアが精一杯ロロイに大船を作ってやる。
「何の話してるの?」
「ガキにはまだ早いあっち行ってなさい」
スフレが聞き出すとロザリーがシッシとあしらった。
「スーはガキじゃないもん!!」
スフレは頬を膨らませ否定する。
「あらまぁ…」
プルプルは苦笑い。
一方のカトレアとラナンはロロイを庇いながらそれぞれ思った。
(私もスー様がある程度大きくなったらスー様と沢山恋愛したいのですもの!)
(マスターとロロイさんのBLも良かったしBLは至上なのよだからだから、異性でなければ駄目なんて事は無いわ!)
「そ、そうだね。確かにお二方の言葉の通りだ…」
二人の勢いに少し圧倒されながらも言葉には救われたロロイ。
「でも子供は?子供は異性で繋がらないと産めないよ?」
「養子でも迎えれば良いじゃ無いですか!」
こうロザリーが指摘するとカトレアがこう抗議した。
「しかし現実的ではありませんわねぇ…」
「現実的で無いから良いのよ!」
プルプルが言うとラナンが反応する。
「同性愛は漫画とかでしか見れない光景だけど現実この目で見た私は一層燃え…はっ!」
ラナンが熱弁しだすが顔を真っ赤にさせて今自分がいけない事を言ってたのに気付き固まった。
乙女達の視線がラナンに集まる。
「今のは聞かなかった事にして〜!!」
ラナンはピューッとその場から逃げ出した。
「あらあら♪」
「何が言いたかったのかしらアイツ?」
「スーわかんない」
上からプルメリア、ロザリー、スフレ。
「ともかくお客様のお話なんて気にする事はありません。ロロイ様には助けられたのにこんな思いさせてしまったのは心苦しい事です」
「いや、巻き込んでしまったのは私だ。私がこの場にいなければ事件も起こらなかった…」
カトレアの慰め、ロロイはそれはそれでもし自分がいなければと反省していた。
「私も引っかかる話題はよく耳にするけどお仕事してる以上は気にしても仕方ないわよね」
「そうですわね。ロロイ様もそう言う接客は初めてのようですし気にするのも無理無いお話かも知れませんが…」
とロザリーとプルメリア。
「でも気になりますわね。喫茶店《ここ》で暴れてたあの男の言ってた事…」
「同性同士とか魔女アンとか言ってたわね。魔女アンはマスターのお母さんだったよね?」
カトレアにロザリー。
「やはりマスターは…」
とロロイ。
「おそらく幽閉されていますわ…」
とプルメリア。